PC-98/エプソン98互換機の
HDD内蔵用金具


PC-98デスクトップ機・タワー機のHDD内蔵用金具に関しては,HAMLIN's PAGE --> 筐体関係 --> CASE_4 専用金具 において詳細な資料が公開されており,またかつては東映無線のウェブページにもまとまった資料が掲載されていました(後者はInternet Archiveで閲覧できますが,残念ながら一部の金具の画像が失われるなどしています).本記事では主としてこれらの資料に収録されていないHDD内蔵用金具とともに,I/F部と一体化したHDDユニットや3.5インチHDDパックを取り上げますが(注1),それらのすべてを網羅できてはいません.また同様に,エプソン98互換デスクトップ機・ラップトップ機用のHDD内蔵用金具・HDDユニット・HDDパックも,そのすべてを網羅してはいません(注2).
 注1:本記事は,HDD内蔵用金具の代替や自作を考える際の参考資料を提供することも一つの目的としています.本来の金具が,どのような形状をしており,PC内部のどこにどのように取り付けられるかを知っておくことは,これらの作業にとっても意味のあることと考えます.
 注2:エプソン98互換機本体の種類ごとの内蔵HDDユニットの詳細については,吉野敏也(監) 株式会社テクノメディア(編) (1993). EPSON PC システムガイド ――100万人EPSONユーザーのためのオフィシャル・データブック―― クリエイト・クルーズ や,EPSON98サービス機構・EPSON98互換機同人誌復刻委員会(編)の "E-SaPa別冊 蘇るEPSON PC伝説 永久保存版" (2004年8月15日刊)の "EPSON PCの拡張小ネタ集" (pp.47-63) に記載があり,本記事でもデータを利用していますが,これらの資料には製品の画像等は掲載されておらず,これらの資料からはユニットの形状を知ることはできません.

一部の機種では,ノートPC用の2.5インチHDDパックを直接,もしくはアダプタを介して内蔵できます.これに関しては98ノート/エプソン98互換ノート用2.5インチHDDパック の記事を参照して下さい.

APさんより画像と情報を,またKAZZEZさんより情報をいただきました.


□PC-98用
■PC-9801/E/U/VF/UV/CV/UF/UV11,PC-98DO用
これらの機種にはHDDを内蔵したモデルやHDDを内蔵させるオプション機器は提供されませんでした.

■PC-9801F用
PC-9801F3に最初から内蔵されている(恐らく5インチ)SASI HDD(10MB)用の固定金具が該当します.どのようなものなのかは不明ですが,F3は内蔵5インチFDDが1台のモデルであり,With98 --> PC-9800シリーズ --> PC-9800シリーズ - デスクトップ - --> PC-9801F のカタログ画像では,FDDの下の "5インチベイ" に吸気スリットのついたパネルを持つ機器が装着されていますので,これがHDDユニットなのだろうと思います.F1・F2には対応しません.

■PC-9801M用
PC-9801M3に最初から内蔵されている(恐らく5インチ)SASI HDD(20MB)用の固定金具が該当します.どのようなものなのかは不明ですが,M3はF3と同様に内蔵5インチFDDが1台のモデルであり,With98 --> PC-9800シリーズ --> PC-9800シリーズ - デスクトップ - --> PC-9801M のカタログ画像では,FDDの下の "5インチベイ" に吸気スリットのついたパネルを持つ機器が装着されていますので,これがHDDユニットなのだろうと思います.M2には対応しません.

■PC-9801VM用
PC-9801VM4に最初から内蔵されているSASI HDD(20MB)用の固定金具が該当します.どのようなものなのかは不明です.VM0・VM2・VM21には対応しません.VM11にはPC-9801VM11/RX/RS/RA2・5/RA21・51/DX/DS/DA/PC-98RL用のHDDユニットが対応します(下を参照).

■PC-9801VX用
PC-9801VX4(VX41のものも同じかもしれません)に最初から内蔵されている(3.5インチ?)SASI HDD(20MB)用の固定金具が該当します.VX0・01・2・21には対応しません.ネジ穴の位置から推すと,下のPC-98XL用のものと同様に,縦向きに取り付けられるものなのかもしれません.出品者IDがparity_dot,オークションIDが n118547813 のヤフーオークションの出品物(2013年5月13日に落札)の商品説明画像から切り出してjpg形式に再変換した画像を引用します.


■PC-9801UX用
PC-9801UX-31(SASI HDDユニット)が該当します.下はPC-9801UX-31からHDDを抜いた状態のものです.出品者IDが hamayokotobe,オークションIDが 387037957 のヤフーオークションの出品物(2019年11月20日に落札)の商品説明画像から切り出して併置し半分に縮小後jpg形式に再変換した画像を引用します.


■PC-9801UR用
PC-9801UR/20に最初から内蔵されている2.5インチHDD(20MB,ウェブ検索したところ,SASIではなくIDEのようです)用の固定金具が該当します.信号ケーブルのコネクタは電源ピンを含んだ44ピンです.このHDDは(型番の末尾に/20の付かない)PC-9801UR用のオプションとしては用意されていませんでした.またPC-9801UFにも取り付けできません.出品者IDがebata7155,オークションIDが m388238336 のヤフーオークションの出品物(2020年4月2日に落札)の商品説明画像から切り出して半分(左)と60%(右)に縮小したものを併置しjpg形式に再変換した画像を引用します.金具上に以前の持ち主か出品者によると思われるマジック書きがあります.


■PC-9801VM11/RX/RS/RA2・5/RA21・51/DX/DS/DA/PC-98RL用
PC-9801RA-34・-35, PC-9801DA-35(SASI HDDユニット),PC-9801RA-37, PC-9801DA-37, PC-98RL-37(SCSI HDDユニット)およびその同等品(VM11, RA2・5, RXではSASI HDDユニットのみ対応)が該当します.同等品はLogitec,ICM,日本テクサ,エレコム,キャラベル,コンピュータリサーチ,ITEC,ITEM,テクノジャパンなど多くのメーカーから出ていました.なおPC-98RLのハイレゾモードでは,PC-98RL-37とその同等品のみが動作します(ノーマルモードのみであれば他のユニットも使用可能).

SASI I/F基板またはSCSI I/F基板がユニットに組み込まれています(前者のカードエッジは一枚,後者のものは二枚).I/F基板のカードエッジ部はHDDに給電するための電源端子を備えておらず,HDDへの電源供給は本体の電源ユニットの専用コネクタ(注)と接続されるケーブルにより行われます.なおNEC製のSCSI HDDユニットのI/F基板はNECチェックを行っています.
 注:形状がやや特殊で,ピン部分のハウジング(4本の電源ピンのそれぞれを囲むプラスチック部分)が○□○□の形をしています.これと嵌合するコネクタはメーカー・型番とも調べていませんが,以前梅沢無線電機仙台営業所で売られているのを見たことがあり,またエプソンのPC-386GE-486GRあたりの電源スイッチのケーブルでも使用されていますので,現行品かどうかはともかく(特注品などでない)一般的な製品なのでしょう.

外部増設用コネクタは,SASIユニットではアンフェノールフルピッチ50ピンメス,SCSIではアンフェノールハーフピッチ50ピンメスのものが大半ですが,日本テクサ製TRUST-EX80S,TRUST-EX120S,RAS-HC120Sは,SCSIユニットであるにもかかわらず外部増設用コネクタはフルピッチ50ピンメスであり,またICM製品ではDサブ37ピンメスコネクタのものもありました.テクノジャパン製SASIユニットでは外部増設用コネクタのない製品も存在しました.

SCSI HDDユニットのI/F基板が認識できるHDDの容量は製品により異なります.メーカーや型番は失念しましたが,1GB程度のHDDでは容量が大きすぎて認識できないI/F基板もありました.I/F基板を残したままHDDを換装する場合にはご注意下さい.

下はICM製SCSI HDDユニットであるINTER-100WSの画像です.上段がHDDとSCSI I/F基板が組み込まれている元々の状態で,下段がこれらが取り外されてフレームだけになった状態です.元々のHDDはフレームの幅の狭い方の側面にネジ留めされていましたが,一般にこのネジの位置はより新しいHDDのものとは異なるため(二箇所だけであれば元々のネジ穴を利用して固定できます),幅の広い方の側面に新たに四個のネジ穴を開けてあります.


■PC-9801EX/ES用
PC-9801ES-34・-35(SASI HDDユニット)およびその同等品が該当します.同等品は日本テクサやコンピュータリサーチなどから出ていました.上のPC-9801VM11/RX/RS/RA2・5/RA21・51/DX/DS/DA/PC-98RL用のユニットとはI/F基板が異なりますが(カードエッジコネクタはなく,代わりにフラットケーブルをCバス籠脇のコネクタに接続するようになっています),フレームの部分を単にHDDマウンタとして利用する場合には(を参照),これらのユニットのフレームの代用にできます(逆も同様.なおPC-9801BX/BA/BX2/BA2/BS2, PC-9821Xa/Xf/Xe/Xs/Xp/Xn用のHDD固定用フレームも,筐体にネジ留めできるのは一箇所だけになりますが,これらのフレームの代用にできるといいます).下はSASI HDDユニットである日本テクサ製ES-HC80S(ドライブ自体はSCSIですが,PC本体からはSASIとして扱われるといいます)からHDDを抜いたものです.出品者IDが mokekyo,オークションIDが 402444237 のヤフーオークションの出品物(2019年9月21日に落札)の商品説明画像から切り出して併置し60%に縮小後jpg形式に再変換した画像を引用します.


■PC-9801CS用
PC-9801CS5に最初から内蔵されているSASI HDDユニットとPC-9801CS5/Wに最初から内蔵されているHDDユニット,およびPC-9801CS-35が該当します(容量は順に40MB,80MB,40MB).どのようなものなのかは不明です.PC-9800シリーズは電気林檎の夢を見るか --> 所有マシン・周辺機器類 --> PC-9801Cs5 --> メモリの増設 にPC-9801CS5内部の画像が掲載されていますが,これを見ると,HDDユニットは下向きのカードエッジコネクタを備えており,それで本体と接続されるもののように思えます.

■PC-9821Ce2/Cs2/Cx用
PC-HD170C・340C等および同等品が該当します.出品者IDが hamayokotobe,オークションIDが q277690568 のヤフーオークションの出品物(2019年11月29日終了予定)の商品説明画像から切り出して併置し半分に縮小後jpg形式に再変換した画像を引用します.



■PC-9801BX/BA/BX2/BA2/BS2, PC-9821Xa/Xf/Xe/Xs/Xp/Xn用
PC-9801B-36・-37・-38およびその同等品[メルコ,I・Oデータ,Logitec,緑電子,ジェフ(JEF)等製]が該当します.


■PC-9801BX3/BA3用
PC-9801B3-E01およびその同等品(東映無線のウェブページを参照)が該当します.下の画像は中古で入手したBA3に取り付けられていたものですが,シールは貼られておらず,メーカー・型番とも不明です.PC-9801B3-E01もこれと同様に円形の大きな穴がありますが,色合いとHDD固定用のネジ穴の形状が異なります.またこの大きな穴がBX3/BA3用のHDD固定金具の特徴というわけでもなく,例えばメルコ製DBN-BX3にはこれらの穴はありません.


■PC-9801BX4,PC-9821Xe10用
PC-9801B4-E01およびその同等品(東映無線のウェブページを参照)が該当します.BX3/BA3用のものと似ていますが,少し異なっています(BX3/BA3に取り付けようとしてもぴったりはまりません.逆も同様です).下の画像はメルコ製DBN-BX4です.


※ファイルベイ用のHDD増設用金具については,東映無線のウェブページを参照して下さい.

■PC-9801FX/FS/FA,PC-9821Ae/As/Ap/Af/As2/Ap2/An/As3/Ap3用
(1) 固定ディスク専用スロット用
PC-9821A-E05・-06・-07,PC-HD170A・-240A・-340A・-510A(IDE HDDユニット,通称 "IDE籠"),PC-9801FA-35・-37・-39(SCSI HDDユニット,通称 "SCSI籠")およびその同等品(メルコ,I・Oデータ,ICM,Logitec,エレコム,日本テクサ,コンピュータリサーチなど多くのメーカーから販売されていました)が該当します(PC-9801FX/FS/FAはSCSI HDDユニットのみ対応).NEC製のSCSI HDDユニットのうち,PC-9801FA-35・-37・-39あたりに内蔵されているHDDはNECベンダを返しますが,NECチェックを行うSCSI I/Fを使用しない限り,これらのドライブを他のものに換装することはもちろん可能です.なおICM製のSCSI籠の初期型?(富士電機製のセミカスタムHDDが使用されていたようです)では,カードエッジのパターンが他のSCSI籠と異なり(端子が一本少ない),ドライブを換装して使用することができないとも言われますが(A-MATEr's BBS 過去ログ その63 など),筆者はそれを現物で確認したことはありません.

IDE籠では認識されるHDDの容量はMATE-A本体により決まり,PC-9821Ae/As/Ap/Af/As2/Ap2/An(BIOSアップデート前)では540MB,PC-9821An(BIOSアップデート後)/As3/Ap3では4.3GBが認識される最大の容量となります.
一方,SCSI籠ではSCSI I/Fにより認識されるHDDの最大容量が決まります.特に古いI/Fでは1GBのHDDを正常に認識できない製品も存在します.
例えば,IBM製のDPES-31080(容量1034MB,Cyln/Hed/Sec = 4902/ 4/ 108)を接続した場合,SCSIインタフェーススロットに装着するSCSI I/Fのうち,
 ・CPC-FISA (Computer Research製) ではHDDのアクセスランプが点灯しっ放しとなり使用できない
 ・LHA-15FA (BIOS ROM ver.1.00,Logitec製)では容量が170MBと誤認識される
 ・EIF-98FB (BIOS ROM ver.1.00N,ELECOMM製) では容量が170MBと誤認識される
 ・B55F-BWN (BIOS ROM ver.2.11N,テクノジャパン製?) では容量が170MBと誤認識される
 ・HA-FA02 (EZPHA-FA02-1) (BIOS ROM ver.3.20A,日本テクサ製)では容量が850MBと誤認識される
など,SCSI I/Fの認識容量限界に起因すると思われる現象が認められました(SCSI専用スロットI/Fの読み書き速度比較(暫定版)を参照).またスルーボードの類を介するなどしてCバスSCSI I/FとSCSI籠内のHDDとを接続する場合には,使用できるHDDの最大容量はCバスSCSI I/Fにより決まります.下記の "ファイルスロット(SCSI)籠" でも事情は同じです.

下の画像は左がIDE籠(Logitec製LHD-MA240P),右がSCSI籠(NEC製PC-9801FA-37)で,いずれも元々のHDDが取り外されている状態です.サードパーティー製品を含め,SCSI籠ではカードエッジ基板とHDDのアクセスランプ用端子とをケーブルで接続する必要があります(画像のPC-9801FA-37ではこのケーブルは失われていますが,カードエッジ基板左上隅(SCSCIケーブルコネクタの左側・ネジの上側)にこのケーブルを接続するための2ピンオスコネクタがあります).


(2)ファイルスロット用
PC-9801-F01・-F02・-F03,PC-HD100F・-170F・-240F・-300F・-340F等が対応します[通称 "ファイルスロット(SCSI)籠"].サードパーティー製品は緑電子,Logitec,日本テクサ,キャラベル,ランドコンピュータのものを確認しています(注).NEC製のSCSI HDDユニットのうち,PC-9801-F01・-F02・-F03等に内蔵されているHDDはNECベンダを返しますが(筆者は少なくともPC-HD300FB2に内蔵されているNEC製D3872あたりまではNECベンダを返すことを確認しています),NECチェックを行うSCSI I/Fを使用しない限り,これらのドライブを他のものに換装することはもちろん可能です.
 注:ファイルスロット(SCSI)籠をはじめとするファイルスロット用増設機器については,同人サークル "笛を吹く男" の同人誌," PC-9821 A-MATEの本(資料編)" に一覧がありますが,本記事の執筆に際して内容を確認してはいません.筆者所有のこの本はサークル主催者の方からご恵贈いただいた2003年発行の初版で,カラーインクジェットプリンタで両面印刷された冊子となっています.どれほどの部数が発行されたのかは不明です.なお同誌は第3版まで存在を確認していますが,版を重ねる度に内容が大幅に増補されていると聞いています.

下の画像はNEC製のPC-HD170FB2です.元々のHDD(NEC製D3865,これもNECベンダを返します)は取り外してあります.アクセスランプを点灯させるためには,籠内部左上から伸びているケーブル(籠のフロントパネルのLEDに接続されています)をHDDのアクセスランプ用端子と接続する必要があります.


なおファイルスロット(SCSI)籠とSCSI籠を併用する場合には,前者のドライブのSCSI IDを1に,後者のドライブのSCSI IDを0にそれぞれ設定します.これはSCSI信号が,SCSIインタフェーススロットに装着するSCSI I/F --> SCSI籠 --> ファイルスロット(SCSI)籠 --> SCSI I/F上のターミネータ の順に流れるためです(MATE-A等専用SCSI I/Fのコネクタピンアサインとスルーボード化工作 を参照).

■PC-98DO+(PC-98DO/P)用
PC-98DO/P-35(40MB,増設不可)が該当します.98モードでのみ使用が可能です.StarBrotherの記事では,98ノート用のHDDが内蔵可能とありますが(これはHDDパックが接続可能という意味なのでしょうか.あるいは2.5インチのIDE HDDが接続可能という意味なのでしょうか),ASAYAN-TOWN --> サイトマップ --> PC-98DO+ では増設可能なHDDはSASIとなっており,DO+のHDD接続用コネクタからの34線フラットケーブルに一般的なSASI HDDを接続するための変換コネクタの結線情報も掲載されていること,またこれと同様の結線と思われるアダプタがヤフーオークションに出品されていたことから,HDDの規格はIDEではなくSASIと思われます.下はヤフーオークションに出品されていたアダプタ(同人ハードウェアのようなものでしょうか)を介して3.5インチSASI HDDを接続した様子です.HDDは電源ユニットの上に仮置きされています.出品者IDが karleljp,オークションIDが n97808570 の出品物(2011年3月5日に落札)の商品説明画像を半分に縮小しjpg形式に再変換した画像を引用します.元画像で確認すると,ケーブルは確かに34線のものです.


PC-98DO/P-35がどのようなものかは不明です.ヤフーオークションに出品された,40MBのHDDを内蔵しているというDO+の商品説明画像では,両脇にフラットケーブル接続用コネクタの付いた基板のようなものがCバス籠の上に取り付けられていましたが,これがPC-98DO/P-35の一部なのか,あるいはユーザーの製作したものなのか,筆者にはわかりません.HDDはこれの裏面に取り付けられているのでしょうか.緑色の基板のようなものの上に白い文字列が印刷されているようにも見えますが,元画像からも判読できません.出品者IDが s_blizzardjp,オークションIDが 169446635 のヤフーオークションの出品物(2013年2月3日に落札)の商品説明画像から切り出してガンマ補正値を上げjpg形式に再変換した画像を引用します.


 追記:同じものと思われるHDDユニット全体の画像が見つかりました.ruri550さんの2020年5月23日のツイート(12)の画像から切り出して270゜回転したものを1/3および1/4に縮小して併置しjpg形式に再変換した画像を引用します.緑色の基板上に NEC PWD-903 72409031 の文字列が確認できます.また同日の別なツイートには外箱の画像も掲載されており,これがPC-98DO/P-35であることが確定できました.


■PC-98XA用
PC-98XA model3・model31に最初から内蔵されているSASI HDD(20MB,サイズ不明)用の固定金具が該当します.PC-98XA model1・model2・model11・model21にはPC-98XA-06が増設できます(121WAREの商品説明では,これが増設可能との記述はmodel1のものにしかありません).どのようなものなのかは不明です.

■PC-98XL用
PC-98XL model4(XL4)に最初から内蔵されている3.5インチSASI HDD(20MB)用の固定金具が該当します.オプションとして用意されておらず,また本体背面に専用SASI I/F部の増設用コネクタのための開口部もありませんので,XL model1・2には対応しないと思われます.出品者IDが kaisedream8888,オークションIDが v614257195 のヤフーオークションの出品物(2020年1月23日に落札)の商品説明画像から切り出して1/3に縮小したもの(左と中央)と,出品者IDが kw_ck2018,オークションIDが q341599793 のヤフーオークションの出品物(2020年4月10日に落札)の商品説明画像から切り出して1/3に縮小したもの(右)を併置しjpg形式に再変換した画像を引用します.HDDは本体中央付近に縦向きに取り付けられているのがわかります.


■PC-98XL^2用
最初から内蔵されている5インチSASI HDD(40MB)用の固定金具(注)が該当します.別基板のI/F部の外部増設用コネクタが本体背面から出ていますが,内蔵での追加増設時にはPC-98XL2-31(40MB,5インチユニット)を使用します(注).最初から内蔵されているHDDの固定用金具全体の画像が見つかりませんので,下にXL^2本体にHDDが内蔵されている様子を示します.また右はI/Fと接続されている様子ですが,いずれも接続用のフラットケーブルがHDDの信号コネクタから抜かれています.ヤフーオークションで出品者IDが unirurika,オークションIDが v608065267 の出品物(2019年2月18日に落札)の商品説明画像から切り出して2/3に縮小したものと1/4に縮小したものを併置しjpg形式に再変換した画像を引用します.
 注:この機種では専用の固定金具と言えるものはないのかもしれません.すなわち,HDDを直接 "隠し5インチベイ" に内蔵するようになっているのかもしれません.


 注:PC-9821/9801スレッド Part23の814番の投稿によれば,1992年刊のNECパーソナルコンピュータPCシリーズ総合プロダクトガイドに掲載されているPC-98XL2-31は,ファイルスロット機器のような形状をしているとのことです(121WAREの情報では20芯フラットケーブルが付属しているといいますので,本体との接続はこのケーブルで行うのでしょう).筆者はこの本を所有しておらず,内容を確認できませんが,オンラインショップサンワにより2020年5月16日現在ヤフーショッピングに出品されている "【NEC PC-98シリーズ HDD】D5146H-714(114)" という商品(商品ID ypcp100167)がそれなのかもしれません.この商品の商品説明は "【PC-98XL2対応】40MB ハードディスクドライブ 対応機種:PC-98XL2" となっています.この商品のサムネイル画像を併置してjpg形式に再変換した画像を下に引用します.アクセスランプや吸気口のあるパネルが付いていますが,これは最初から内蔵されているHDD(これにも同様のパネルが付いているそうです)の下の "隠し5インチベイ" に設置するものといいます(従ってHDDユニットのパネルはXL^2のフロントパネルに隠れて外部からは見えません).


■PC-98GS用
最初から内蔵されているSASI HDDユニット(40MB)用が該当します.ユニット全体の画像が見つかりませんので,本体に内蔵されている状態の画像を示します.出品者IDが fdd_tokyo,オークションIDが g145230746 のヤフーオークションの出品物(2015年4月15日に落札)の商品説明画像から切り出して2/3に縮小しjpg形式に再変換した画像を引用します.なおフレームの部分を単にHDDマウンタとして利用する場合には(を参照),PC-9801DAやEX等用のHDDユニットのフレームの代用にできるかどうかは不明です.


 追記:HDDユニット全体の画像が見つかりました.JUNK BOX別館(Internet Archive内) --> Personal Computer(Desktop) --> PC-98GSmodel1 の画像から切り出したものをjpg形式に再変換した画像を引用します.


■PC-H98用
筆者はPC-H98について殆ど知るところがありません.Oh!H --> 周辺機器 --> 内蔵HDD によれば,PC-H98/70-E01・-E02・-E03,PC-H98S/E-01・-E02(等)があり,サードパーティー製品としては日本テクサ製HS-100があったとのことであり(筆者は他に日本テクサ製の容量300MBの製品(型番失念)のフレーム部分をジャンク屋で見かけたことがあります),他にN5200用の "101 N5200 100M" というシールの貼られたHDDユニットもPC-H98で使用可能といいます.ESDI I/F部と一体化されたユニット(PC-H98 model60・70・100用?)とSCSI I/F部と一体化されたユニット(PC-H98 model S8・80・90用?)があり,NEC製の後者はNECチェックを行います.またPC-98に取り付けることはできません(PC-9801DAなどにフレーム部分だけを取り付けることができるかも不明です).121WAREの商品説明文に基づけば,PC-H98/70シリーズはPC-H98 model60・70・80・90,PC-H98S model8に,またPC-H98S/8シリーズはPC-H98 model80・90,PC-H98S model8にそれぞれ対応するようです(いずれもUモデル,すなわち3.5インチFDDモデルを含みます).PC-H98 model(U)100に最初から内蔵されているHDDがこれらと互換性のあるものかは,121WAREの商品説明文からは明らかではありませんが,上記の Oh!H の記事によれば,PC-H98/70シリーズはPC-H98 model(U)100でも使用できるようです.なおPC-H98 model(U)105はSCSI I/Fを内蔵しており,HDDユニットとしては,いわゆるSCSI籠であるPC-H98-F01(容量300MB)・-F02(容量は不明ですが,-F01の定価30万円に対してこちらの定価は45万円なので,500MB等でしょうか)が該当しますが,これらはPC-98用のSCSI籠と互換性があるようです.またこの機種はファイルスロットを備えていますので,ファイルスロット(SCSI)籠(H98専用として販売された製品はないようです)も使用可能なのでしょう.
 下はPC-H98/70-E02からHDDを抜いたものです.出品者IDが c8080vfr,オークションIDが t668725020 のヤフーオークションの出品物(2019年12月16日終了予定)の商品説明画像から切り出して1/3に縮小後jpg形式に再変換した画像を引用します.



□エプソン98互換機用
■PC-286C(PC CLUB)用
この機種では,HDDを内蔵したモデルやHDDを内蔵させるオプション機器は提供されませんでした.

■PC-286U/US/UX用
PC286UHD20(20MB),PCUHD21(20MB),およびPCUHD40(40MB)が対応します.いずれも専用SASI I/Fボードがセットになっており,また増設コネクタはありません.型番は不明ですが,PC-286UXに装着された状態のHDDユニットの画像を下に示します.ユニット上部の金具とI/F部および接続ケーブルの一部しか写っていません.左はこれらが装着されていない状態のPC-286UXの内部の画像です.ヤフーオークションで出品者IDが wqxu4109,オークションIDが g342316868 の出品物(2019年4月21日に落札)の商品説明画像から切り出して89%に縮小した後jpg形式に再変換した画像(左)と,ヤフーオークションで出品者IDが edc296,オークションIDが n141978915 の出品物(2015年3月24日に落札)の商品説明画像から切り出して2/3に縮小した後jpg形式に再変換した画像(右)をそれぞれ引用します.Cバス籠右脇に二本ある白いピンコネクタのうち,向かって右側のものに専用SASI I/Fが装着され,本体右フレームの出っ張り部分と内蔵FDD上部の金属板の間に釣り下げられる形で取り付けられているHDDとケーブルで接続されているのが分かります.HDDの真下には本体の電源ユニットが剥き出しの状態で取り付けられていますが,スイッチング電源ではないようですので,ノイズ等の影響は発生しないのでしょう.


HDDユニットを内蔵していない本体では,本体のフロントパネルのランプは電源のものしかありませんが,HDDユニットを内蔵している本体では,窓部分にHDDのアクセスランプが追加されます.左から順に,HDDユニットを内蔵していないPC-286UX,同PC-286US,HDDユニットを内蔵したPC-286UX,同PC-286USのフロントパネルのアクセスランプ付近の画像です.ヤフーオークションで出品者IDが onigiritaroujp,オークションIDが d144832327 の出品物(2013年6月30日に落札),出品者IDが onigiritaroujp,オークションIDが t540348923 の出品物(2018年6月6日に落札),出品者IDが edc296,オークションIDが n141978915 の出品物(2015年3月24日に落札),出品者IDが status640,オークションIDが x522224052 の出品物(2018年1月20日に落札)の商品説明画像からそれぞれ切り出してガンマ補正値を上げ併置した後jpg形式に再変換した画像を引用します.HDD部分にはアクセスランプのついたパネル部分も取り付けられているのでしょう.


■PC-286/X,PC-386用
PC-286に対応する内蔵SASI HDDユニットは,PC286HD20(20MB),PCHD20(20MB),PC286HD40(40MB,フルハイトドライブ)であり,I/FとしてPC286HDIFCが必要です.またPC-286XおよびPC-386に対応する内蔵SASI HDDユニットには,PC286HD20,PCHD20,PC286HD40に加え,PCHD40(40MB)とPCHD80(80MB:40MB+40MBモードでのみ使用可能)があり,I/FとしてPCHDIFCが必要です.PC-286・PC-286X・PC-386のいずれもマスメモリスロット(PC本体前面の5インチベイのようなところ.奥に増設機器用のコネクタなどがあるのかもしれませんが未確認です)を備えており,内蔵SASI HDDユニットはここに増設されます(注).
 注:HDDユニット以外でマスメモリスロットに増設可能な機器としては,PC-286ではPC286CSU(カセットストリーマユニット:添付のバックアップユーティリティにより,MS-DOSのファイル/イメージバックアップ,DiskBASICのイメージバックアップが可能)が,またPX-286XとPC-386では,PC286CSUの他に,PCFDU(3.5インチFDDユニット)とPCCDR(CD-ROMユニット)がありました.

型番は不明ですが,PC-286Xに装着されたHDDユニットの部分的な画像を下に示します.PC-286Xはフロントパネルが取り外されています.ヤフーオークションで出品者IDが hen26,オークションIDが n90056224 の出品物(2011年8月21日に落札)の商品説明画像から切り出してガンマ補正値を上げた後jpg形式に再変換した画像を引用します.


HDDユニットを内蔵していない本体では,本体前面の鍵穴のついたパネルのランプは電源のものしかありませんが,HDDユニットを内蔵している本体では,HDDのアクセスランプもついています.左から順に,HDDユニットを内蔵していないPC-286X,同PC-386,HDDユニットを内蔵したPC-286X,同PC-386のフロントパネルのアクセスランプ付近の画像です.ヤフーオークションで出品者IDが yugen2plus,オークションIDが n90056224 の出品物(2019年7月23日に落札),出品者IDが aokiti15,オークションIDが d215679675 の出品物(2017年1月14日に落札),出品者IDが hen26,オークションIDが n90056224 の出品物(2011年8月21日に落札),出品者IDが lnetoff1,オークションIDが d164002576 の出品物(2015年4月3日に落札)の商品説明画像からそれぞれ切り出してガンマ補正値を上げ併置した後jpg形式に再変換した画像を引用します.


これらの機種では,鍵穴のついたパネルのすぐ後ろに専用SASI HDD I/FてあるPC286HDIFCやPCHDIFCを装着するようになっており(古典コンピュータ愛好会 --> もちものリスト --> PC-286 model 0 のPC-286のマザーボードの画像を参照),I/FにはHDDアクセスランプ用の表示窓のついたパネル部分がセットになっているのかもしれません.なおEPSON PC システムガイドには,PC286HDIFC・PCHDIFCともに増設用FDDコネクタの有無が記載されていませんが,ヤフーオークションの商品画像を見ると,Hモデル,すなわち最初からHDDが内蔵されている本体では,本体背面右のPCIスロットの蓋のような縦長の金具には何のコネクタも付いていませんが,STDモデル,すなわちHDDを内蔵していないモデルにHDDを追加増設したものでは,この金具にアンフェノールフルピッチコネクタがついているようです(但し例数が少なく,これはSASI I/Fとは別な何らかのI/Fのものである可能性もあります).

■PC-286L/LST,PC-386LS/LSC/LSX/LSR用
PCLHD20(20MB)とPCLHD40(40MB)および相当品が該当します.いずれもSASI I/F部分一体型のパックで,増設HDD用コネクタはありません.大きさはCバスボードほどあります.下はPCLHD20(左と中央)とPCLHD40のコネクタ付近の画像です.ヤフーオークションで出品者IDが nishinagajp,オークションIDが q189296476(2017年12月29日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を半分と40%に縮小後切り出してjpg形式に再変換)した画像(左と中央)と,ヤフーオークションで出品者IDが timspenrod,オークションIDが 134135636(2012年1月15日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を半分に縮小後切り出して貼り合わせjpg形式に再変換)した画像(右)をそれぞれ引用します.


また下は日本テクサ製 "Carry Disk40(LS-CD40)" です("Carry Disk40" というのは製品シリーズの名称のようで,PC-386BOOK LやPC-386NOTE A用の長さ11cmのHDDパックにも同名の製品が存在します).容量は40MBで,中身のドライブ自体は富士通製のSCSI HDDですが,本体からはSASI HDDとして扱われるとのことです.ヤフーオークションで出品者IDが masato_sekine,オークションIDが t677765318(2019年10月14日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を半分に縮小後切り出してjpg形式に再変換)した画像を引用します.


■PC-386M用
一種のHDDパックである PCMHD20(20MB),PCMHD40(40MB),PCMHD80(80MB)が対応します.いずれもHDDの規格はSASIです.サードパーティー製品が存在したかどうかは不明です.吉野敏也(監) 株式会社テクノメディア(編) (1993). EPSON PC システムガイド ――100万人EPSONユーザーのためのオフィシャル・データブック―― クリエイト・クルーズ には,I/F部が一体化されているとの記述はありません.筆者は随分昔に実物を一度だけ見たことがありますが,ケースはプラスチック製だったように記憶しています.ユニット全体の画像が見つかりませんので,一部分のみの画像を示します.出品者IDが zhishu111,オークションIDが q164812089 のヤフーオークションの出品物(2017年8月11日に落札)の商品説明画像から切り出して半分に縮小しガンマ補正値を上げた後jpg形式に再変換した画像(左上),出品者IDが hamayokotobe,オークションIDが f145802711 のヤフーオークションの出品物(2014年10月28日に落札)の商品説明画像から切り出して2/3に縮小しガンマ補正値を上げた後jpg形式に再変換した画像(右上),出品者IDが zhishu111,オークションIDが t721714801 のヤフーオークションの出品物(2020年5月6日に落札)の商品説明画像から切り出して半分に縮小しガンマ補正値を上げた後jpg形式に再変換した画像(左下),出品者IDが infom29go,オークションIDが c548311249 のヤフーオークションの出品物(2017年3月10日に落札)の商品説明画像から切り出して90%に縮小しガンマ補正値を下げた後jpg形式に再変換した画像(右下)をそれぞれ引用します.


左上のものは外部増設用コネクタが見えておらず,右上のものは外部増設用コネクタが見えていますが,ともにPCMHD40です[後者では着脱レバー(?)が外れてしまっているのでしょうか].EPSONのロゴの右側に容量の表記があります.またHDDユニット上面(画像に写っているところ)には,ユニットの着脱方法が図示されています.またHDDユニットが装着されるスロット部分(これは一部の掲示板などでは "ゴミ箱" と呼ばれていました)には蓋が付いていますが,この蓋は上辺に蝶番がついているだけであり,単にこの蓋ごと押し込み,あるいは引き出すだけで,HDDユニットの着脱ができるようになっています.左下はこの蓋を押し上げた場合に現れる本体内部の空間,すなわちHDDユニットが収まるスロットの内部の様子です.奥にHDDユニットと接続されるコネクタがあります.右下はHDDスロット部分の蓋が閉まっている状態です.HDDユニットが挿入されると,この蓋は今度はユニットの上面に接した状態となります.この画像では,蓋の外面に茶色の模様のようなものがありますが,これは筐体内に吸い込まれた埃によるものと考えられ(縦の筋はHDDユニットを引き抜いた時に付いたものでしょう),ユニットの上蓋の吸気用スリットの並び(ユニット背面にもついています)が再現されています.HDDユニットが装着されていなかった場合には,勿論このような模様は付きません.

■PC-386P,PC-486P用
2.5インチSASI HDDユニットであるPCPHD40(40MB:中身のドライブはIDE HDD)と,2.5インチSCSI HDDユニットであるPCPHD101(100MB)およびPCPHD201(200MB)が該当します.ノートPC用のHDDパックとは別物で,PC-386PとPC-486P専用品です.いずれもサードパーティー製品が存在したかどうかは不明です.またいずれも外部増設用コネクタはありません.下はPCHD40の画像です.ドライブはIBM製WDA-L42(40MB)です.出品者IDが hbktj294,オークションIDが j533453649 のヤフーオークションの出品物(2018年12月19日に落札)の商品説明画像から切り出して1/5に縮小しガンマ補正値を上げて併置した後jpg形式に再変換した画像を引用します.何らかの基板を備えたユニットのようですが,吉野敏也(監) 株式会社テクノメディア(編) (1993). EPSON PC システムガイド ――100万人EPSONユーザーのためのオフィシャル・データブック―― クリエイト・クルーズ には,I/F部が一体化されているとの記述はありません.


PCPHD100はユニット全体の画像が見つかりませんので,一部分のみの画像を示します.PC-486PWINから途中まで引き出されている状態のもので,ドライブは東芝製MK1034FB(103MB)が使用されています.出品者IDが lnetoff2,オークションIDが n125472604 のヤフーオークションの出品物(2013年6月7日に落札)の商品説明画像から切り出してjpg形式に再変換した画像を引用します.なお,吉野敏也(監) 株式会社テクノメディア(編) (1993). EPSON PC システムガイド ――100万人EPSONユーザーのためのオフィシャル・データブック―― クリエイト・クルーズ にはI/F部が一体化されているとの記述はありませんが,このHDDユニットはCバスSCSI I/Fと併用できないということですので,SCSI I/F部と一体化されているものと思われます.なおドライブの換装報告は筆者の知る限りでは皆無であり,使用できるHDDの容量の上限は不明です.


■PC-486FS1HW/FR1GW/FE1GW用
3.5インチHDDを内蔵し,内蔵FDDが1台のモデルであるPC-486FS1HW/FR1GW/FE1GWで,出荷時から本体の一部として組み込まれている金具が該当します.HDDは左右一対の金具で1台目のFDDの下に取り付けられています.この金具は,HDDの側面のネジ穴の位置の関係で,内蔵FDDが2台のモデルであるPC-486FS2/FR2/FE2で2台のFDDを取り付ける金具と形状が若干異なるようです.下に,株式会社ピーシーエキスパートの修理記事[トップページ --> EPSON PC-486FSのEPSON ファクトリー運用パソコン PC-486FS修理(2013年2月の記事)]の画像を半分に縮小したものから切り出してjpg形式に再変換した画像(左:PC-486FS2の金具)と,ヤフーオークションで出品者IDが sieru50,オークションIDが n262213853(2018年12月2日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して赤矢印を消しjpg形式に再変換)した画像(右:PC-486FR1GWの金具)をそれぞれ引用します.


■PC-286V/VE/VS/VF/VX/VG/VJ,PC-386V/VR/S/G/GE/GS,PC-486GF/GR/GR+/GR Super/HA/HX/HG,PRO-486用(注1)
対応している全機種で使用できるものはSASI HDDユニットで,PC-286VJ/386S/G/GS/GE/GS以降の機種ではSCSI-1 HDDユニットも対応しています.前者はPC286VHD20・PC286VHD21・PCVHD22(20MB),PC286VHD40・PCVHD41(40MB),PCVHD80(40MB+40MB)等およびその同等品(日本テクサから出ていたことを確認しています)が,また後者はPCHD100・101・102(100MB)/PCHD200・201・202(200MB)およびその同等品(ICMやLogitecから出ていました)が該当し,PC-286VJ,PC-386S以降の機種で使用できます.またSCSI-2 HDDユニットであるPCSHD200A/320A/500AはPCI接続であり,PC-486HA/HX/HG専用品です(注2・3).いずれのユニットでもI/F基板がユニットに組み込まれています.電源はI/F基板のカードエッジ部より供給されます.なおSCSI-2 HDDユニットは,他のPC-486HA/HX/HG専用機器同様,サードパーティーからは製品として発売されなかったといいます.

 注1:PRO-486には,ローカルバスSCSI接続の専用品である,PROHDシリーズ[容量は100MB,200MB,300MB(340MB?)のものがありました]というI/F基板の組み込まれたHDDユニットも使用可能です.これの全体画像はWWW上にはないようですが,古典コンピュータ愛好会 --> もちものリスト --> PRO-486 にある背面画像の左端に写っているものが,このPROHDの一部(外部SCSI端子付近)ではないかと思われます.
 注2:PCSHD200Aでは3.5インチ-2.5インチ変換基板を介して2.5インチのHDDが内蔵されています.PCSHD320A/500Aでは3.5インチHDDが内蔵されているといいます[しかし筆者はToshiba MK2326FB(340MB)が内蔵されているPCSHDをヤフーオークションの商品画像で見たことがあります].
 注3:PCSHDシリーズには以下の特徴があります(どるこむの過去ログ,PC-486HA3JWについて[2204] EPSON486最強化計画 等を参照).
  ①I/F基板の裏面に72ピンSIMMソケットが2個あり,これらがフレーム裏面の開口部から露出している.ここにはディスクキャッシュとしてEPSON仕様のSIMMを2枚(最大容量は8MB×2)装着可能(注).
   注:最大容量は4MB×2ではないかとの説もある(どるこむの過去ログ,勝手にライバル!? PC-486HA v.s. PC-9821Ap3 を参照).
  ②しかしHDDを容量の大きなものに換装した場合には,ディスクキャッシュは無効となる.500MB以上のHDDが該当するともいわれるが,500MBのHDDでもキャッシュが無効となるとの報告もある.一方で,元々取り付けられているHDDがEPSONベンダを返すことから,HDDのベンダ名がディスクキャッシュの有効/無効に関係している可能性も疑われている.
  ③外部SCSIコネクタに接続されたCD-ROMにアクセスするとWindows95がハングアップする.解決方法はエプソンのウェブページのQ&Aにあり,Windows95の32ビットSCSI-2ドライバを使用しないというもの.つまりまともな解決法はなし.

下の画像はICM製のSCSI HDDユニットであるINTER-120GEで,左はSCSI I/F基板が組み込まれている状態(HDDは取り外してあります),右はフレームだけにした状態です.下側の金属板はI/F基板部分のカバーとして取り付けられているものです.フレーム右側の四つのネジ穴は,幅の広い方の側面にHDDを固定するために筆者が開けたものです.


フレームの外に伸びているオレンジ色のケーブルは,換装後のHDDのアクセスランプ用コネクタに接続するために筆者が取り付けたものです.なお現在はこのケーブルは使用せず,HDDのアクセスランプ用コネクタを直接PC本体(PC-386GS)のフロントパネルのLEDとケーブルで接続しています.なお,ドライブを交換したINTER-Gシリーズ[またはCF-SCSI変換基板(SC-98III + 変換番長)]でPC-386GEのフロントパネルのHDDアクセスランプを点灯させる工作の例が,Framのレトロハードメンテナンス記録PC-386GEのCF-HDD化(2015年6月28日の記事)PC-386GEのCF-HDDアクセスランプ対応(2015年7月7日の記事),および PC-386GEのHDDアクセスランプ対応 INTER-Gバージョン(2017年7月9日の記事)にあります.

下はSCSI-2 HDDユニットであるPCSHD200です.出品者IDが hamayokotobe,オークションIDが w95342690 のヤフーオークションの出品物(2014年1月31日に落札)の商品説明画像から切り出して半分に縮小後jpg形式に再変換した画像(左と中央)と,はせこ~ さんが2004年11月26日にどこかのBBSかアップローダーに投稿された画像から切り出してjpg形式に再変換した画像(右)をそれぞれ引用します.手元に保存してあるエプソン98互換機関係のBBSのログを調べましたが,右の画像の元画像の出所を明らかにできませんでした.画像の引用に必要な条件を揃えられないため,この画像を引用することについては随分迷いましたが,現在WWW上には他に同種の画像がなく,貴重な資料ということで引用することにしました,何卒ご理解とご容赦をお願いします.


フレーム背面にSCSI-2と書かれたシールが貼ってあり(左画像),またI/F基板の裏面の2個のSIMMソケット(ディスクキャッシュとしてのEPSON仕様のSIMMを装着)がフレーム側面の開口部から外部に露出しているのがわかります(右画像).

SCSI HDDユニットのI/F基板が認識できるHDDの容量は製品により異なると思われます.上のINTER-120GEは1080MBのHDD(IBM DPES-31080)に換装しています.筆者はこれ以上の容量のHDDの接続試験は行っていませんが,INTER-240Gで2.1GBのHDD(NEC DSE2100S)に換装した例があります.PCSHD500Aでは2.1GBや4.3GBのHDDに換装した事例があります.なおPCSHDでは,容量の大きなHDDに換装すると,時々HDDからの起動に失敗するようになる(起動時にアクセスランプが点灯しっ放しとなり,リセットボタンを押す必要がある)といいます.

ところで,I/F部分を含むHDDユニット(PC-98用,エプソン98互換機用とも)では,I/F部分の性能による制約が大きいため,現在では,小笠原陽介 (1998). あなたの愛機はまだまだ使える PC-98パワーアップ道場 ハードディスク内蔵化編 ソフトバンク株式会社 出版事業部, pp.135-141. や,当分「未定」らしい...(ぉぃ --> パソコン編 --> PC-9801DAの内蔵SCSIを交換しました にあるような,SCSI HDD固定用にユニットのフレーム部分だけを利用し,I/FはCバスボードを用いるという使い方がされているケースも多いと思います(注1・2).
 注1:小笠原氏の記事は,Logitec製のPC-9801DA-37相当の製品を直接の対象としたものですが,同様のコンセプトに基づくメーカー製品も存在しました.下はLogitec製LHD-38VKです.出品者IDが hamayokotobe,オークションIDが m262771845 のヤフーオークションの出品物(2018年7月9日に落札)の商品説明画像を回転し2/3に縮小後jpg形式に再変換した画像を引用します.付属のSCSIボードであるLHA-12VKは,基板上に内蔵HDD接続用50ピンフラットケーブル接続用コネクタを持っています(外部接続用コネクタはアンフェノールフルピッチ50ピンメス).SCSI HDDユニット非対応の機種や,PC-9801EX/ESでも使用できるということで用意された製品なのでしょう.


 注2:PCの内部にSCSI HDD取り付けた場合,ケーブルの取り回しをスマートにするという目的で,CバスSCSI I/F上に50ピンフラットケーブル接続用オスコネクタを増設するという方法がよく知られています(しーど君の工作記 --> MENU --> 今宵銀河を廃にして --> SC-98IIIに内蔵コネクター取り付け などを参照).基板上に50ピンオスコネクタそのものが元々取り付けられているI/Fもごく少数ながら存在しますが,50ピンコネクタのパターンだけを持つI/Fには,よく知られているI・Oデータ製SC-98III(P)の他,NEC製PC-9801-100,メルコ製IFC-NN,TEAC製IF-92B,ELECOM製EIF-98AWII,日本テクサ製HA-55GT(EZPHA-55GT-2)などがあります(ロットによってはこのパターンがない場合もあります).
   この工作では50ピンコネクタのパターン(ピンの足がはまるべき穴)のハンダを除去する作業が最も大変だと思います.筆者は小型万力に基板を挟み(万力と基板の間に厚紙などを挟むと基板に傷が付きません),利き手に持った十分に熱したハンダゴテの先端をハンダの詰まった穴に垂直に押しつけ,反対の手に持ったハンダ吸い取り器の先端を穴の反対側に当てて,溶けたハンダを一気に吸い取るというやり方をしています.この方法では穴に詰まったハンダが綺麗にかつ面白いように除去できます.また50ピンオスコネクタには,嵌合面のピンが基板に対して垂直に並ぶタイプのものと,コネクタ内部でピンがL字型に曲げられているために,基板に水平に並ぶタイプのものがあります.前者の方が入手しやすいと思いますが,後者の方がフラットケーブルを接続した際の高さをより低くできます.
   ターミネータ(集合抵抗)の撤去もまた大変です.自分に難しいと思った場合には,見映えは悪くなりますが,ニッパで足を切って外してもよいでしょう[なお筆者は面実装型のターミネータが採用されているロットのSC-98III(P)に対してこの工作を行った経験はありません].ターミネータの撤去に関しては,Naopy Hobby Land --> enter --> PC --> 我が青春の九拾八式(極東仕様九八式)の "2018年01月02日 今更FAを整備" にある注意事項(I/Fの外部接続用コネクタにSCSI機器を接続しなければターミネータを撤去する必要はない・外部接続用コネクタにSCSI機器を接続する場合にはターミネータを撤去する必要があるが,この場合,外部接続用コネクタに機器を接続しなければ外部接続用コネクタにターミネータを取り付ける必要がある)も参照して下さい.なおこの工作では,フラットケーブルに接続したSCSI機器のターミネーションにも注意して下さい.PC内部にSCSI機器を1台だけ取り付けた場合,その機器のターミネータを有効にします.PC内部に複数のSCSI機器をデージーチェイン接続で取り付けた場合,フラットケーブルの一番端に接続された機器のターミネータを有効にします.また両者とも,SCSI機器がフラットケーブルの中間のコネクタに接続される場合,SCSI機器自体のターミネータを有効にする代わりに,フラットケーブルの先端のコネクタにフラットケーブル専用のターミネータを取り付けることもできます(ケーブル長に注意して下さい).


ところでHDDをPCの内部に固定することができさえするならば,HDDユニットのフレーム部分を用いる必要は(見映えといった問題に拘らない限り)必ずしもありません.この種の工作の実例として,下に出品者IDが KFD03077,オークションIDが g64774741 のヤフーオークションの出品物(2008年3月8日に落札)の商品説明画像から切り出して併置しjpg形式に再変換した画像を引用します.恐らくアルミ製の何かの金具を簡単に加工(切り出しと折り曲げ程度)したものを利用して,PC-386GSにSCSI HDDを内蔵しています.HDDには,外付けSCSI機器から外したと思われる両端にハーフピッチ50ピンコネクタを持つSCSIケーブルの中央のコネクタが接続してあり,本体背面左のHDDユニット格納部の金属製の蓋を加工してハーフピッチ50ピンコネクタ2個が縦並びで取り付けられています.これにCバスSCSI I/Fからのケーブルとターミネータ等を接続するようになっています.前方の固定だけではHDDの固定の強度がやや弱いようにも思いますが(あるいはHDDの後方も何らかの方法で固定しているのかもしれません),通常の使用では全く問題ないでしょう.この場合,見映えを気にしないのであれば,HDDユニット格納部の蓋を取り外してそこからSCSIケーブルを筐体内に引き入れることもできますし(そのままでは埃が入りやすくなりますが),金属加工が難しければ,プラスチック板などの加工の容易な材料でSCSIコネクタ付きの "蓋" を作成しても良いでしょう.なおこれはPC-9801DAでの例ですが,内蔵HDDユニットを装着する筐体内部のスペースに,外付けSCSI HDDユニットをそのまま納めたものがヤフーオークションに出品されていたことがあります.古い機種にスペース等の理由からHDDを単に "内蔵" させたいという場合には,こういう手段もあります.


またホームセンターなどで売られている材料から固定金具類を自作するというのも,色々な機種で行われています.今では殆どのものが失われてしまったようですが,かつてはWWW上で様々な自作固定金具の画像を見ることができました.下の画像は,多数のスリットのある金属板(長孔パンチングプレートとでもいうのでしょうか.同様のものは,かつては自作用PCショップで売られている場合もあったようですが,東急ハンズや大きなホームセンターなどでも見かけることがあります)を利用して,タワー型のPC-9821V13/M7C2のCバスボックスの上にHDDを固定した例です(APさんよりいただいた画像を加工しました).タワー型機ではCバスボックス上の空間が広いため,このような大き目の金具を加工の手間なしに流用しても,ケースや他の部品と干渉することはないのでしょう.またこの種の金具が利用できれば,ネジ穴を開ける手間も要りません.


■PC-486MU/MR/MS/MV,PC-586MV/RA/RV/RX/RT/RJ用
HDD内蔵用のフレームは出荷時から本体の一部として組み込まれています.これは二段構造になっていて,幅の狭い下段にHDDが(底面でネジ留め),幅の広い上段にCD-ROMが(側面でネジ留め)それぞれ取り付けられています.


筆者はCD-ROMの代わりに5インチFDD(FD1155D)を取り付けていますが,5インチFDDのフロントベゼルをPC(PC-586RX)のフロントパネルの開口部に合わせるには,フレームの左右にある本体固定用のスリット状のネジ穴をさらに長辺方向に拡張する必要がありました(下図左).


なおPC-586機でCPUを換装して冷却ファンをCPU上に設置する場合(どるこむの過去ログ,[69] Q:586RXの2FD化その他などを参照),冷却ファンとFDD固定用フレームの底面とが干渉,あるいは底面との隙間が殆どなくなるため,冷却効率が低下する可能性があります(注).そのためCPUをWinchip2A(200MHz版)に換装した筆者の586RXでは,CPUの真上のFDD固定用フレームの底面に大きな穴を開けてあります(上図右.このフレームの下半分を丸ごと切除したという方もいらっしゃいます).HDD内蔵用金具とは関係のない話ですが,他に適当な場所もありませんので,ここに書いておきます.
 注:ヒートシンクに空気を吹き付ける向きに取り付けた場合,少なくとも上部に十分な空間がある場合と比べ,ファンの回転音が明らかに異なります.ファンの負荷が増しているのではないかと考えます.冷却ファンととFDD固定用フレームの底面との間の空間を少しでも確保するために割り箸を挟んでいるという報告もあったと記憶しています.


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