PC-98/エプソン98互換機の
HDD内蔵用金具


PC-98デスクトップ機・タワー機のHDD内蔵用金具に関しては,HAMLIN's PAGE --> 筐体関係 --> CASE_4 専用金具 において詳細な資料が公開されており,またかつては東映無線のウェブページにもまとまった資料が掲載されていました(後者はInternet Archiveで閲覧できますが,残念ながら一部の金具の画像が失われるなどしています).本記事では主としてこれらの資料に収録されていないHDD内蔵用金具とともに,I/F部と一体化したHDDユニットや3.5インチHDDパックを取り上げますが(注1・2・3),それらのすべてを網羅できてはいません.また同様に,エプソン98互換デスクトップ機・ラップトップ機用のHDD内蔵用金具・HDDユニット・HDDパックも,そのすべてを網羅してはいません(注4).
 注1:本記事は,HDD内蔵用金具の代替や自作を考える際の参考資料を提供することも一つの目的としています.本来の金具が,どのような形状をしており,PC内部のどこにどのように取り付けられるかを知っておくことは,これらの作業にとっても意味のあることと考えます.
 注2:本記事には,FC-98,OP-98,SV-H98などの機種のHDD内蔵用金具の情報はありません.
 注3:本記事では,SASI HDDと(SASI-ST-506変換基板を介してSASI I/Fに接続される)ST-506タイプのHDDとを一括してSASI HDDと表記しています.
 注4:エプソン98互換機本体の種類ごとの内蔵HDDユニットの詳細については,吉野敏也(監) 株式会社テクノメディア(編) (1993). EPSON PC システムガイド ――100万人EPSONユーザーのためのオフィシャル・データブック―― クリエイト・クルーズ や,EPSON98サービス機構・EPSON98互換機同人誌復刻委員会(編)の "E-SaPa別冊 蘇るEPSON PC伝説 永久保存版" (2004年8月15日刊)の "EPSON PCの拡張小ネタ集" (pp.47-63) に記載があり,本記事でもデータを利用していますが,これらの資料には製品の画像等は掲載されておらず,これらの資料からはユニットの形状を知ることはできません.

一部の機種では,ノートPC用の2.5インチHDDパックを直接,もしくはアダプタを介して内蔵できます.これに関しては98ノート/エプソン98互換ノート用2.5インチHDDパック の記事を参照して下さい.

APさんより画像と情報を,またKAZZEZさんより情報をいただきました.


PC-98用
■PC-9801/E/U/VF/UV/CV/UF/UV11/LV,PC-98DO/LT/HA用
これらの機種にはHDDを内蔵したモデルやHDDを内蔵させるオプション機器は提供されませんでした.なおPC-9801CVは内部にHDDを設置できるスペースがあるそうですので(Zilfhumさんの2022年3月28日のツイート を参照),I/F(CバスSCSI I/F等)と配線の問題が解決できるのならば,ユーザー自身の手によりHDDを内蔵させることは可能でしょう.他の機種でも,内部に十分なスペースがあればHDDを内蔵させられる場合があるでしょう.

■PC-9801F用
内蔵5インチFDDが1台のモデルであるPC-9801F3には,最初から5インチSASI HDD(10MB)が内蔵されています.With98 --> PC-9800シリーズ --> PC-9800シリーズ - デスクトップ - --> PC-9801F のPC-9801F3のカタログ画像,および 大久保システムズのホームページへようこそ! --> d.PC-9801 --> * PC-9801F3 の画像を見ると,FDDの下の "5インチベイ" に吸気スリットのついたパネルを持つ機器が装着されていますが,これがHDDユニットなのだろうと思います.このパネルは下の "PC-98XL^2用" で挙げられている増設用HDDユニットのものと同じに見えます.従って恐らく "5インチベイ" にはこれと同様なHDDユニット(HDDユニットと言うよりパネルの付いたHDD)が直接取り付けられており,固定金具の類は特にないのではないかと想像します.F1/F2には対応しません.

■PC-9801M用
内蔵5インチFDDが1台のモデルであるPC-9801M3には,最初から5インチSASI HDD(20MB)が内蔵されています.With98 --> PC-9800シリーズ --> PC-9800シリーズ - デスクトップ - --> PC-9801M のPC-9801M3のカタログ画像では,FDDの下の "5インチベイ" に吸気スリットのついたパネルを持つ機器が装着されていますので,これがHDDユニットなのだろうと思います.上のF3などのものと同様の形状のものと思われますので,特別な固定用金具等を使わずに "5インチベイ" にパネル付きのHDDが直接内蔵されているものと思われます.M2には対応しません.

■PC-9801VM用
PC-9801VM4に最初から内蔵されている3.5インチSASI HDD(20MB)用の固定金具が該当します.ECC(旧) --> PC-9801VM4,ATARI520ST(月刊ASCII 1985年12月号7)(2020年11月27日の記事)にある月刊ASCII 1985年12月号掲載の "PC-9801VM4テストレポート" の記事,および 古いハードに囲まれて --> PC-9801VM 修復編(2014年8月3日の記事)に,本体に内蔵された状態のものの画像が載っています.HDDはFDDと反対側の端の空間に縦向きに取り付けられているのがわかります.VM0/VM2/VM21には対応しません.VM11にはPC-9801VM11/RX/RS/RA/DX/DS/DA/PC-98RL用のHDDユニットが対応します(下を参照).

■PC-9801VX用
PC-9801VX4(VX41のものも同じかもしれません)に最初から内蔵されている3.5インチSASI HDD(20MB)用の固定金具が該当します.VX0/VM01/VM2/VM21には対応しません.出品者IDがparity_dot,オークションIDが n118547813 のヤフーオークションの出品物(2013年5月13日に落札)の商品説明画像から切り出して2/3に縮小したもの(左)と,出品者IDがebata7155,オークションIDが m416284386 のヤフーオークションの出品物(2020年7月2日に落札)の商品説明画像から切り出して60%に縮小し270゜回転したもの(右)とを併置しjpg形式に再変換した画像を引用します.HDDはFDDの横の空間に縦向きに取り付けられているのがわかります.


■PC-9801UX用
PC-9801UX-31(SASI HDDユニット,20MB)が該当します.下はPC-9801UX-31から3.5インチHDDを抜いた状態のものです.出品者IDが hamayokotobe,オークションIDが 387037957 のヤフーオークションの出品物(2019年11月20日に落札)の商品説明画像から切り出して併置し半分に縮小後jpg形式に再変換した画像を引用します.なおPC-9801UX-31の取り付け位置に関しては,ぱんだねこさんの2022年1月24日のツイート のPC-9801UX21/PC-9801UX41のカタログに掲載されている画像を参照して下さい.


■PC-9801UR用
PC-9801UR/20に最初から内蔵されている2.5インチHDD[20MB,ウェブ検索したところ,SASIではなくIDEのようです(注1)]用の固定金具が該当します.信号ケーブルのコネクタは電源ピンを含んだ44ピンです.このHDDは(型番の末尾に/20の付かない)PC-9801UR用のオプションとしては用意されていませんでした.またPC-9801UFでも使用できません(注2).出品者IDがebata7155,オークションIDが m388238336 のヤフーオークションの出品物(2020年4月2日に落札)の商品説明画像から切り出して半分(左)と60%(右)に縮小したものを併置しjpg形式に再変換した画像を引用します.金具の底面にオークション出品者によるものと思われる書き込みがあります.
 注1:IDEで間違いありません.容量は20MBに制限されるとのことです(おふがおさんの2020年12月15日のツイートを参照).
 注2:マザーボード上にケーブル接続用コネクタは用意されているものの,そのまま接続しても動作しません[おふがおさんの2020年11月19日25日・26日(1234)・27日(123)・28日30日・12月2日(12)・5日(1234)・2021年6月17日 のツイートを参照].


 追記:中身のHDDは JVC(VICTOR)製MODEL JED2825P30-5 で,MODEL DKU251-201 JD-E と印字されたシールの貼られたプラスチック製(?)のカバー状のケース(98ノート用のHDDパックの一部で使用されているものと同種のものと思われます)に収められた上て固定金具内部に取り付けられています.このHDDはウェブ検索しても情報が見つかりません.固定金具には左右の側面にネジ穴が2個ずつあり,これでPC本体内部に固定するものと思われます.下は固定金具内部の様子です(底の部分を外した状態).ぱんだねこさんの2020年11月26日のツイートの画像から切り出して90゜回転したものを1/3に縮小してガンマ補正値を上げjpg形式に再変換した画像を引用します.


■PC-9801VM11/RX/RS/RA/DX/DS/DA/PC-98RL用
PC-9801RA-34/35, PC-9801DA-35(SASI HDDユニット),PC-9801RA-37, PC-9801DA-37, PC-98RL-37(SCSI HDDユニット)およびその同等品が該当します.VM11/ RA2/RA5/ RXにはSASI HDDユニットのみが対応します(注).他の機種・モデルはSCSI HDDユニットにも対応しています.同等品はLogitec,ICM,日本テクサ,エレコム,キャラベル,コンピュータリサーチ,ITEC,ITEM,テクノジャパンなど多くのメーカーから出ていました.なおPC-98RLのハイレゾモードでは,PC-98RL-37とその同等品のみが動作します(ノーマルモードのみであれば他のユニットも使用可能).いずれもドライブは3.5インチのものです.
 注:PC-98GS用のSASI HDDユニットと共通と考えてよいようです(PC-98GS用の項の追記箇所を参照).

SASI I/F基板またはSCSI I/F基板がユニットに組み込まれています(注1).I/F基板のカードエッジ部はHDDに給電するための電源端子を備えておらず,HDDへの電源供給は本体の電源ユニットにある専用コネクタ(注2)と接続されるケーブルにより行われます(注3).なおNEC製のSCSI HDDユニットのI/F基板はNECチェックを行っています.
 注1:前者のカードエッジは一枚で,後者のものは二枚です.SCSI HDDユニットに対応していない本体では,これに接続するためのメスコネクタが一個(SASI用)しかないため,SCSI HDDユニットの装着自体ができません.
 注2:形状がやや特殊で,ピン部分のハウジング(4本の電源ピンのそれぞれを囲むプラスチック部分)が○□○□の形をしています(注2.1).ここに接続される内蔵HDDユニットの電源ケーブルのコネクタは,メーカー・型番とも明らかではありませんが,嵌合時にコネクタを固定するためのツメの形状が異なる同等品(日本圧着端子のELシリーズの一つ)は,2022年2月現在でも千石電商やマルツで扱いがあります(試運転さんの2022年2月12日のツイート(12)を参照].筆者は以前梅沢無線電機仙台営業所で同等品が売られているのを見たことがありますので,丹念に探せば他にも扱っているショップが見つかるでしょう.なおこのタイプのコネクタはエプソンのPC-386GE~486HAあたりでも使用されています.
    注2.1:内蔵HDDユニットに接続される電源ケーブルの○□○□コネクタのピンは,一方の端の○が+12V,他方の端の□が+5Vで,間の2本はともにGNDです.
 注3:5インチFDDモデルの本体では,このケーブルがない場合にはFDDケーブルから分岐させたケーブルによりHDDに給電できます.3.5インチFDDモデルでは,FDDケーブルに+12Vが出力されていないためこの方法は使えません.電源ユニット内部からケーブルを引き出すこともできますが,電解コンデンサを十分に放電させた状態(通電せずに数日程度放置した後)で作業する必要があります.

外部増設用コネクタは,SASIユニットではアンフェノールフルピッチ50ピンメス,SCSIではアンフェノールハーフピッチ50ピンメスのものが大半ですが,日本テクサ製TRUST-EX80S,TRUST-EX120S,RAS-HC120Sは,SCSIユニットであるにもかかわらず外部増設用コネクタはフルピッチ50ピンメスであり,またICM製品ではDサブ37ピンメスコネクタ(注)のもの(INTER-100ES/180ES等)もありました.テクノジャパン製SASIユニットでは外部増設用コネクタのない製品も存在しました.
 注:コネクタのピンアサインは,吉村のWeb --> 技術情報メモ --> ICM SCSI(D-SUB 37pin)The Adequate Junkers --> 未整理ジャンク資料 --> ジャンクケーブル類について --> SCSIケーブル(内部ナローおよび外部ナロー) を参照.

SCSI HDDユニットのI/F基板が認識できるHDDの容量は製品により異なります.メーカーや型番は失念しましたが,1GB程度のHDDでは容量が大きすぎて認識できないI/F基板もありました.古い製品ではこのようなケースを覚悟する必要があります.I/F基板を残したままHDDを換装する場合にはご注意下さい.

下はICM製SCSI HDDユニットであるINTER-100WSの画像です.上段がHDDとSCSI I/F基板が組み込まれている元々の状態で,下段がこれらが取り外されてフレームだけになった状態です.元々のHDDはフレームの幅の狭い方の側面にネジ留めされていましたが,一般にこのネジの位置はより新しいHDDのものとは異なるため(二箇所だけであれば元々のネジ穴を利用して固定できます),幅の広い方の側面に新たに四個のネジ穴を開けてあります.


■PC-9801EX/ES用
PC-9801ES-34/35(SASI HDDユニット)およびその同等品が該当します.同等品は日本テクサやコンピュータリサーチなどから出ていました.いずれもドライブは3.5インチのものです.上のPC-9801VM11/RX/RS/RA/DX/DS/DA/PC-98RL用のユニットとはI/F基板が異なりますが(カードエッジコネクタはなく,代わりにフラットケーブルをCバス籠脇のコネクタに接続するようになっています),フレームの部分を単にHDDマウンタとして利用する場合には(を参照),これらのユニットのフレームの代用にできます(逆も同様.なおPC-9801BX/BA/BX2/BA2/BS2, PC-9821Xa/Xf/Xe/Xs/Xp/Xn用のHDD固定用フレームも,筐体にネジ留めできるのは一箇所だけになりますが,これらのフレームの代用にできるといいます).下はSASI HDDユニットである日本テクサ製ES-HC80S(ドライブ自体はSCSIですが,PC本体からはSASIとして扱われるといいます)からHDDを抜いたものです.出品者IDが mokekyo,オークションIDが 402444237 のヤフーオークションの出品物(2019年9月21日に落札)の商品説明画像から切り出して併置し60%に縮小後jpg形式に再変換した画像を引用します.


■PC-9801LX用
PC-9801LX4(20MB)とPC-9801LX5/5C(40MB)には最初から3.5インチSASI HDDが内蔵されていますが,固定用金具がどのようなものかは不明です.新かべきんブログ --> 収集物の思い出【コンピュータ】:NEC PC-9801LX5C(2013年10月25日の記事) と おふがおさんの2021年4月24日のツイートにPC-9801LX5Cの内蔵HDD(D3142)まわりの画像が掲載されており,(プラスチック製の?)固定具らしきものがあるようにも,また固定具なしで底ネジによってマザーボード上に直接HDDが取り付けられているようにも見えますが,筆者には判断できません.LX2にHDDを内蔵するためのオプション機器は提供されませんでした.

■PC-9801LS用
PC-9801LS5(40MB)には最初から3.5インチSASI HDDが内蔵されていますが,固定用金具がどのようなものかは不明です.おふがおさんの2021年8月6日のツイートに内蔵HDD(D3142)が一部写った画像が掲載されていますが,固定用金具についてはその有無も含め明らかではありません.LS2にHDDを内蔵するためのオプション機器は提供されませんでした.

■PC-9801CS用
PC-9801CS5に最初から内蔵されているSASI HDDユニットとPC-9801CS5/Wに最初から内蔵されているHDDユニット,およびPC-9801CS-35が該当します(容量は順に40MB,80MB,40MB.ドライブはいずれも3.5インチのものと思われます).どのようなものなのかは不明です.PC-9800シリーズは電気林檎の夢を見るか --> 所有マシン・周辺機器類 --> PC-9801Cs5 --> メモリの増設 にPC-9801CS5内部の画像が掲載されていますが,これを見ると,HDDユニットは下向きのカードエッジコネクタを備えており,それで本体と接続されるもののように思えます.

■PC-9801T用
3.5インチSASI HDDユニットであるPC-9801T-35(内蔵ドライブはNEC製D3142,40MB)が該当します.PC-9801T model F5/F51/S5/W5には最初から(相当品が?)内蔵されています.同等品は日本テクサから発売されていました.またPC-9801T model F71/W7には最初からSCSI HDDユニット(100MB)が内蔵されています.ヤフーオークションで出品者IDが jigger,オークションIDが o397338990 の出品物(2020年6月15日に落札)の商品説明画像から切り出して1/4に縮小しガンマ補正値を上げた画像,出品者IDが necopipo,オークションIDが 467512202 の出品物(2020年4月20日に落札)の商品説明画像から切り出して1/3に縮小しガンマ補正値を上げた画像,出品者IDが mtamnet,オークションIDが u377379440 の出品物(2020年8月20日に落札)のの商品説明画像から切り出して1/3に縮小しガンマ補正値を上げた画像,出品者IDが nisitera081750,オークションIDが g141811686 の出品物(2015年1月18日に落札)の商品説明画像から切り出して90゜回転しガンマ補正値を上げた画像,出品者IDが rozicle0924,オークションIDが d466073290 の出品物(2020年8月30日に落札)の商品説明画像から切り出して2/3に縮小した画像を併置してjpg形式に再変換した画像を引用します.内蔵HDDユニットはPC本体背面右のHDDユニット専用ベイに装着されます.シャーシの底に基板のようなものが見えていますが,これはSASI I/F基板ではないかと思われます.


SCSI HDDユニットは,ユニット全体の画像が見つかりませんので,HDDユニット専用ベイに装着されている状態の画像を示します.出品者IDが status640,オークションIDが p711725851 の出品物(2019年9月14日に落札)の商品説明画像から切り出して2/3に縮小した画像を引用します.シャーシ部分の形状はPC-9801T-35と同じではないかと考えられます.SASI HDDユニットがSASI I/Fを内蔵しているように,このユニットもSCSI I/Fを内蔵しているものと思われます.


■PC-9801NS用
PC-9801NS-20に最初から内蔵されている2.5インチ20MB IDE HDD用の固定金具が該当します.HDDを内蔵していないモデルであるPC-9801NS用のオプションとしては用意されていませんでした.おかゆメンタルさんの2022年4月1日のツイートの画像から切り出して2/3に縮小しjpg形式に再変換した画像を引用します.左右一対の金具(あるいはそれらが下で繋がっているのかもしれませんが,以前見たものは左右が分離していたような気がします),HDD側面にネジ留めされた状態で本体底面にネジで固定された状態のものです.HDDはConner製CP-2024とJD-EMODEL DKU251-201[JVC(VICTOR)製MODEL JED2825P30-5と思われます(PC-9801UR用の項を参照)]の二種類を確認しています.


■PC-9821Ce2/Cs2/Cx用
PC-HD170C/340C等および同等品が該当します.ドライブは3.5インチのIDE接続のものです.出品者IDが hamayokotobe,オークションIDが q277690568 のヤフーオークションの出品物(2019年11月29日終了予定)の商品説明画像から切り出して併置し半分に縮小後jpg形式に再変換した画像を引用します.なおこれらの機種ではIDEケーブル電源ケーブルが特殊なため,金具のみを入手した場合にはご注意下さい.


この金具にCF-IDE変換基板を固定するための金具が,ちゃんご56さんの2022年3月8日のツイート で報告されています.CF-IDE変換基板でも,本体との接続には元々使用されていたIDEケーブル,あるいは同等の結線のケーブルを使用する必要がある点に注意して下さい.

■PC-9801BX/BA/BX2/BA2/BS2, PC-9821Xa/Xf/Xe/Xs/Xp/Xn用
PC-9801B-36/37/38,PC-HD170B/240B/340B/510Bおよびその同等品[メルコ,I・Oデータ,Logitec,緑電子,ICM,ジェフ(JEF)等製]が該当します.ドライブは3.5インチのIDE接続のものです.なお各部の寸法についてはFellow・MATE-B・初期MATE-XのHDD内蔵用金具の寸法 を参照して下さい.なおこれらの機種では電源ケーブルが特殊なため,金具のみを入手した場合にはご注意下さい.



■PC-9801BX3/BA3用
PC-9801B3-E01およびその同等品(東映無線のウェブページを参照.他にICM製のものもありました)が該当します.下の画像は中古で入手したBA3に取り付けられていたものです."FL340Kシャーシ" の文字列が刻まれており,Logitec製LHA-FLKT,あるいはそれの同等品に340MBのHDDが取り付けられた状態で販売されていたものではないかと思われます.PC-9801B3-E01もこれと同様に円形の大きな穴がありますが,色合いとHDD固定用のネジ穴の形状が異なります.またこの大きな穴がBX3/BA3用のHDD固定金具の特徴というわけでもなく,例えばメルコ製DBN-BX3にはこれらの穴はありません.ドライブは3.5インチのIDE HDDです.なお各部の寸法についてはFellow・MATE-B・初期MATE-XのHDD内蔵用金具の寸法 を参照して下さい.


■PC-9801BX4,PC-9821Xe10用
PC-9801B4-E01およびその同等品(東映無線のウェブページを参照.他にICM製のものもありました)が該当します.BX3/BA3用のものと似ていますが,少し異なっています(BX3/BA3に取り付けようとしてもぴったりはまりません.逆も同様です).下の画像はメルコ製DBN-BX4です.ドライブは3.5インチのIDE HDDです.なお各部の寸法についてはFellow・MATE-B・初期MATE-XのHDD内蔵用金具の寸法 を参照して下さい.


なおファイルベイ用のHDD増設用金具については,東映無線のウェブページを参照して下さい(他にICM製のものも確認しています).5インチベイに3.5インチ機器を取り付けるための一般的な金具も使用できます(フロントパネル付きのものもあります.フロントパネルが不要なら,取り外すか切除すればよいでしょう).NECからもPC-98用として,PC-HD170D/240D/270D/340D/420D/420H/510D/540D/850D/850H/850DH/1200D/1200H/1600D/
1600H/1600DH/2000UD/4000UDなどの製品が出ていました(注).一部の機種では,ファイルベイ機器の電源ケーブルとして+5Vラインと+12Vラインが交叉した特殊なケーブルを使用する必要がありますので注意して下さい.下はPC-HD170Dで,170MBのHDDが取り付けられているものです.ヤフーオークションで出品者IDが hamayokotobe,オークションIDが k226043687(2016年10月16日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を2/3に縮小後切り出してjpg形式に再変換)した画像を引用します.
 注:タワー型機のカタログでは,PC-HD850DH/1600DH/2000UD/4000UDは上から二段目以降の5インチベイ増設用とされており,一番上の5インチベイ増設用のHDDユニットと区別されていますが,HAMLIN's PAGE --> 筐体関係 --> CASE_4 専用金具 の No.12 の項ではこれらは一括して扱われていることと,上から二段目以降の5インチベイにはPC-FD321DHやPC-9821XV-E01などの機器も増設できることから,これらのHDDユニットは特定機種専用の取付金具の付属したタイプではないと判断しここに含めました.


ファイルベイ用のHDD増設用金具には,放熱用の円形穴が多数開いている箱状の形状のものもあります.比較的容量の大きなHDD用に用意されたものでしょう.画像は掲載されていませんが,HAMLIN's PAGE --> 筐体関係 --> CASE_4 専用金具 の12に挙げられているものがそうです.また小さなものですが,このうちPC-HD1200DとPC-HD1600DHの画像を,ぱんだねこさんの2021年12月7日のツイート(12)に掲載されているNECのカタログの画像で見ることができます.

■PC-9801FX/FS/FA,PC-9821Ae/As/Ap/Af/As2/Ap2/An/As3/Ap3用
(1) 固定ディスク専用スロット用
PC-9821A-E05/06/07,PC-HD170A/240A/340A/510A(IDE HDDユニット,通称 "IDE籠"),PC-9801FA-35/37/39(SCSI HDDユニット,通称 "SCSI籠")およびその同等品(メルコ,I・Oデータ,ICM,Logitec,エレコム,日本テクサ(TEXA),キャラベル(Caravelle),コンピュータリサーチ(CRC),コニック(KONIC,ブランド名ARKWOOD)など多くのメーカーから販売されていました)が該当します(PC-9801FX/FS/FAはSCSI HDDユニットのみ対応).NEC製のSCSI HDDユニットのうち,PC-9801FA-35/37/39あたりに内蔵されているHDDはNECベンダを返しますが,NECチェックを行うSCSI I/Fを使用しない限り,これらのドライブを他のものに換装することはもちろん可能です.なおICM製のSCSI籠の初期型?(富士電機製のセミカスタムHDDが使用されていたようです)では,カードエッジのパターンが他のSCSI籠と異なり(端子が一本少ない),ドライブを換装して使用することができないとも言われますが(A-MATEr's BBS 過去ログ その63を参照),筆者は当該SCSI籠の実物を見たことがありません(注).
 注:PC-9821/9801スレッド Part91の366番の投稿もこのタイプのSCSI籠に関する報告かもしれません[付属のIF-2560(SCSI専用スロット用I/F)にICM以外のメーカー製の外付けHDDを接続したケースの報告なのかもしれませんが].

IDE籠では認識されるHDDの容量はMATE-A本体により決まり,PC-9821Ae/As/Ap/Af/As2/Ap2/BIOSアップデート前のAn では540MB,PC-9821As3/Ap3/BIOSアップデート後のAn では4.3GBが認識される最大の容量となります.
一方,SCSI籠ではSCSI I/Fにより認識されるHDDの最大容量が決まります.特に古いI/Fでは1GBのHDDを正常に認識できない製品も存在します.
例えば,IBM製のDPES-31080(容量1034MB,Cyln/Hed/Sec = 4902/ 4/ 108)を接続した場合,SCSIインタフェーススロットに装着するSCSI I/Fのうち,
 ・CPC-FISA (Computer Research製) ではHDDのアクセスランプが点灯しっ放しとなり使用できない
 ・LHA-15FA (BIOS ROM ver.1.00,Logitec製)では容量が170MBと誤認識される
 ・EIF-98FB (BIOS ROM ver.1.00N,ELECOM製) では容量が170MBと誤認識される
 ・B55F-BMN (BIOS ROM ver.2.11N,テクノジャパン製?) では容量が170MBと誤認識される
 ・HA-FA02 (EZPHA-FA02-1) (BIOS ROM ver.3.20A,日本テクサ製)では容量が850MBと誤認識される
など,SCSI I/Fの認識容量限界に起因すると思われる現象が認められました(MATE-A等専用SCSI I/Fの転送速度を参照).またスルーボードの類を介するなどしてCバスSCSI I/FとSCSI籠内のHDDとを接続する場合には,使用できるHDDの最大容量はCバスSCSI I/Fにより決まります.下記の "ファイルスロット(SCSI)籠" でも事情は同じです.

下の画像は左がIDE籠(Logitec製LHD-MA240P),右がSCSI籠(NEC製PC-9801FA-37)で,いずれも元々のHDDが取り外されている状態です.サードパーティー製品を含め,SCSI籠ではカードエッジ基板とHDDのアクセスランプ用端子とをケーブルで接続する必要があります(注).画像のPC-9801FA-37ではこのケーブルは失われていますが,カードエッジ基板左上隅(SCSCIケーブルコネクタの左側・ネジの上側)にこのケーブルを接続するための2ピンオスコネクタがあります.
 注:HDDの50ピンコネクタにはアクセスランプ用の端子がありません(伊藤のホームページ ~まりもの研究室~ --> Macintosh関係 --> ★Portableの部屋★ こちらを御覧下さい. --> デスクトップ用3.5インチSCSIハードディスクのピンアサイン を参照.但しこの資料ではI/OピンとC/Dピンは位置が逆に誤記されていると思われます.またこの資料でいう42ピンの信号はMSGとGNDとされていますが,後者は誤記でしょう).このためアクセスランプ用の信号をHDDから別に引き出す必要があります.


なおこれらの "籠" では電源ケーブルに互換性がない場合がありますので,電源ケーブルが欠けたものや,電源ケーブルを単体で入手する際にはご注意下さい(インターネトオークションやジャンク屋などでは,製品が部品に分解されて売られている場合があります).またNEC製のIDE籠では,IDEケーブルが欠品したものを入手する際にも注意が必要です.

追記:カードエッジ基板取り付け部分を欠く金具を "固定ディスク専用スロット用3.5インチ機器取り付け用金具" として自作した例があります[ちゃんご56さんの2022年4月12日のツイート(12)を参照].この金具では前面に開口部が設けられており,メディアの交換を行う必要のある機器(MOやFDD)も取り付けることが可能となっています.

(2)ファイルスロット用
PC-9801-F01/F02/F03,PC-HD100F/170F/170FB2/170F3/240F/300F/300FB2/340F等が対応します[通称 "ファイルスロット(SCSI)籠"](注1).サードパーティー製品は緑電子,Logitec,日本テクサ,キャラベル,ランドコンピュータのものを確認しています(注2).NEC製のSCSI HDDユニットのうち,PC-9801-F01/F02/F03等に内蔵されているHDDはNECベンダを返しますが(筆者は少なくともPC-HD300FB2に内蔵されているNEC製D3872あたりまではNECベンダを返すことを確認しています),NECチェックを行うSCSI I/Fを使用しない限り,これらのドライブを他のものに換装することはもちろん可能です.
 注1:SCSI籠・ファイルスロット(SCSI)籠とも,PC-H98model105用のものと互換性があるようです(PC-H98用の項を参照).
 注2:ファイルスロット(SCSI)籠をはじめとするファイルスロット用増設機器については,同人サークル "笛を吹く男" の同人誌," PC-9821 A-MATEの本(資料編)" に一覧がありますが,本記事の執筆に際して内容を確認してはいません.筆者所有のこの本はサークル主催者の方からご恵贈いただいた2003年発行の初版で,カラーインクジェットプリンタで両面印刷された冊子となっています.どれほどの部数が発行されたのかは不明です.なお同誌は第3版まで存在を確認していますが,版を重ねる度に内容が大幅に増補されていると聞いています.

下の画像はNEC製のPC-HD170FB2です.元々のHDD(NEC製D3865,これもNECベンダを返します)は取り外してあります.アクセスランプを点灯させるためには,籠内部左上から伸びているケーブル(籠のフロントパネルのLEDに接続されています)をHDDのアクセスランプ用端子と接続する必要があります.


なおICMはファイルスロット(SCSI)籠を出していなかったようですので(SENRI’s Homepage PC98周辺機器情報局 98Station --> 周辺機器(ICM,NEC,...) --> ファイルスロット用機器 --> ファイルスロットの製品 を参照),上で挙げたIDE/SCSI籠と同様な電源ケーブルの問題はないと思われます.

ファイルスロット(SCSI)籠とSCSI籠を併用する場合には,前者のドライブのSCSI IDを1に,後者のドライブのSCSI IDを0にそれぞれ設定します.これはSCSI信号が,SCSIインタフェーススロットに装着するSCSI I/F --> SCSI籠 --> ファイルスロット(SCSI)籠 --> SCSI I/F上のターミネータ の順に流れるためです(MATE-A等専用SCSI I/Fのコネクタピンアサインとスルーボード化工作 を参照).

■PC-9801P用
PC-9801P40/D には最初から40MBの1.8インチIDE HDDが,またPC-9801P80/W/80/Pには最初から80MBの1.8インチIDE HDDがそれぞれ内蔵されています.どのように内蔵されているかは不明です.

■PC-9821Lt用
全モデルで最初から2.5インチIDE HDDが下の画像のアルミニウム製の金具を介して内蔵されています.Rの刻印のあるものとLの刻印のあるものが対となっていて,両者で形状が異なります.


■PC-9821Cr13用
3.5インチIDE HDD(850MB)がケース状の取り付け金具を介して内蔵されています.W.I.S. Laboratory --> ハードウェア --> PC-9821Cr13 内蔵HDDユニットの交換 の記事に画像があります.

■PC-98DO+(PC-98DO/P)用
PC-98DO/P-35(40MB,増設不可能)が該当します.98モードでのみ使用が可能です.StarBrotherの記事では,98ノート用のHDDが内蔵可能とされていますが[これはHDDパックが接続可能という意味なのでしょうか.あるいは2.5インチのIDE(記事ではSASIとなっていますが,98ノート用のHDDはIDE接続のものです) HDDが接続可能という意味なのでしょうか],ASAYAN-TOWN --> サイトマップ --> PC-98DO+ では増設可能なHDDはSASIとなっており,DO+のHDD接続用コネクタからの34線フラットケーブルに一般的なSASI HDDを接続するための変換コネクタの結線情報も掲載されていること,またこれと同様の結線と思われるアダプタがヤフーオークションに出品されていたことから,HDDの規格はIDEではなくSASIと思われます.下はヤフーオークションに出品されていたアダプタ(同人ハードウェアのようなものでしょうか)を介して3.5インチSASI HDDを接続した様子です.HDDは電源ユニットの上に仮置きされています.出品者IDが karleljp,オークションIDが n97808570 の出品物(2011年3月5日に落札)の商品説明画像を半分に縮小しjpg形式に再変換した画像を引用します.元画像で確認すると,ケーブルは確かに34線のものです.


PC-98DO/P-35がどのようなものかは不明です.ヤフーオークションに出品された,40MBのHDDを内蔵しているというDO+の商品説明画像では,両脇にフラットケーブル接続用コネクタの付いた基板のようなものがCバス籠の上に取り付けられていましたが,これがPC-98DO/P-35の一部なのか,あるいはユーザーの製作したものなのか,筆者にはわかりません.HDDはこれの裏面に取り付けられているのでしょうか.緑色の基板のようなものの上に白い文字列が印刷されているようにも見えますが,元画像からも判読できません.出品者IDが s_blizzardjp,オークションIDが 169446635 のヤフーオークションの出品物(2013年2月3日に落札)の商品説明画像から切り出してガンマ補正値を上げjpg形式に再変換した画像を引用します.


 追記:同じものと思われるHDDユニット全体の画像が見つかりました.ruri550さんの2020年5月23日のツイート(12)の画像から切り出して270゜回転したものを1/3および1/4に縮小して併置しjpg形式に再変換した画像を引用します.緑色の基板上に NEC PWD-903 72409031 の文字列が確認できます.また同日の別なツイートには外箱の画像も掲載されており,これがPC-98DO/P-35であることが確定できました.ドライブはやはり3.5インチのSASI接続のものです.


■PC-98XA用
PC-98XA model3/model31に最初から内蔵されているSASI HDD(20MB)用の固定金具が該当します.PC-98XA model1/model2/model11/model21にはPC-98XA-06が増設できます(121WAREの商品説明では,これが増設可能との記述はmodel1のものにしかありません).どのようなものなのかは不明ですが,model3/model31はともに内蔵5インチFDDが1台のモデルであり,PC-98XA用のHDDユニットは,PC-9801F3/M3のものと同様に,FDDの下の "5インチベイ" に装着される吸気スリットのついたパネルを持つユニットなのかもしれません.もしそうであれば,HDDは5インチドライブかもしれません.

■PC-98XL用
PC-98XL model4(XL4)に最初から内蔵されている3.5インチSASI HDD(20MB)用の固定金具が該当します.オプションとして用意されておらず,また本体背面に専用SASI I/F部の増設用コネクタのための開口部もありませんので,XL model1/2には対応しないと思われます.出品者IDが kaisedream8888,オークションIDが v614257195 のヤフーオークションの出品物(2020年1月23日に落札)の商品説明画像から切り出して1/3に縮小したもの(左と中央)と,出品者IDが kw_ck2018,オークションIDが q341599793 のヤフーオークションの出品物(2020年4月10日に落札)の商品説明画像から切り出して1/3に縮小したもの(右)を併置しjpg形式に再変換した画像を引用します.HDDはFDD・電源ユニットとCバスボックスの間に縦向きに取り付けられているのがわかります.


■PC-98XL^2用
最初から内蔵されている5インチSASI HDD(40MB)用の固定金具(注1)が該当します.別基板のI/F部の外部増設用コネクタが本体背面から出ていますが,内蔵での追加増設時にはPC-98XL2-31(40MB,5インチユニット)を使用します(注2).最初から内蔵されているHDDの固定用金具全体の画像が見つかりませんので,下にXL^2本体にHDDが内蔵されている様子を示します.また右はI/Fと接続されている様子ですが,いずれも接続用のフラットケーブルがHDDの信号コネクタから抜かれています.ヤフーオークションで出品者IDが unirurika,オークションIDが v608065267 の出品物(2019年2月18日に落札)の商品説明画像から切り出して2/3に縮小したものと1/4に縮小したものを併置しjpg形式に再変換した画像を引用します.


 注1:この機種では独立した専用のHDD固定金具はなく,HDDを固定するための "金具" は本体のフレームにスポット溶接され,本体のフレームの一部となっています.すなわち,HDDを直接 "隠し5インチベイ" に内蔵するようになっています.大久保システムズのホームページへようこそ! --> f.変わったPC-98 --> *PC-98XLダブルの仕様など や,白鳳(ハクホウ)さんの2022年6月28日のツイート も参照して下さい.
 注2:PC-9821/9801スレッド Part23の814番の投稿によれば,1992年刊のNECパーソナルコンピュータPCシリーズ総合プロダクトガイドに掲載されているPC-98XL2-31は,ファイルスロット機器のような形状をしているとのことです(121WAREの情報では20芯フラットケーブルが付属しているといいますので,本体との接続はこのケーブルで行うのでしょう).筆者はこの本を所有しておらず,内容を確認できませんが,オンラインショップサンワにより2020年5月16日現在ヤフーショッピングに出品されている "【NEC PC-98シリーズ HDD】D5146H-714(114)" という商品(商品ID ypcp100167)がそれなのかもしれません.この商品の商品説明は "【PC-98XL2対応】40MB ハードディスクドライブ 対応機種:PC-98XL2" となっています.この商品のサムネイル画像を併置してjpg形式に再変換した画像を下に引用します.アクセスランプや吸気口のあるパネルが付いていますが,これは最初から内蔵されているHDD(これにも同様のパネルが付いているそうです.大久保システムズのホームページへようこそ! --> f.変わったPC-98 --> *PC-98XLダブルの仕様など も参照)の下の "隠し5インチベイ" に設置するものといいます(従ってHDDユニットのパネルはXL^2のフロントパネルに隠れて外部からは見えません).


■PC-98GS用
最初から内蔵されているSASI HDDユニット(40MB)用が該当します.ドライブは3.5インチのものです.ユニット全体の画像が見つかりませんので,本体に内蔵されている状態の画像を示します.出品者IDが fdd_tokyo,オークションIDが g145230746 のヤフーオークションの出品物(2015年4月15日に落札)の商品説明画像から切り出して2/3に縮小しjpg形式に再変換した画像を引用します.なおフレームの部分を単にHDDマウンタとして利用する場合には(を参照),PC-9801DAやEX等用のHDDユニットのフレームの代用にできるかどうかは不明です.


 追記1:HDDユニット全体の画像が見つかりました.JUNK BOX別館(Internet Archive内) --> Personal Computer(Desktop) --> PC-98GSmodel1 の画像から切り出したものをjpg形式に再変換した画像を引用します.VM11やRXのSASI HDDユニットに似ていますが,互換性については不明です(シエルさんの2020年8月9日のツイートによれば,信号コネクタのピンアサインには互換性があるようです).


 追記2:asayanさんの2022年1月19日・23日(12)のツイートに,テクノジャパン製TR41(SASI HDDユニット)がPC-98GSで使用できた(より正確にはSASI I/F部が使用できた)との報告があります.このユニットは筆者もPC-9801RXで使用したことがありますので,PC-98GSの内蔵SASI HDDユニットはPC-9801VM11/RX/RS/RA/DX/DS/DA用のものと共通とみて間違いないでしょう.

■PC-H98用
筆者はPC-H98について殆ど知るところがありません.Oh!H --> 周辺機器 --> 内蔵HDD によれば,PC-H98/70-E01/E02/E03,PC-H98S/E-01/E02(等)があり,サードパーティー製品としては日本テクサ製HS-100があったとのことであり(筆者は他に日本テクサ製の容量300MBの製品(型番失念)のフレーム部分をジャンク屋で見かけたことがあります),他にN5200用の "101 N5200 100M" というシールの貼られたHDDユニットもPC-H98で使用可能といいます.ESDI I/F部と一体化されたユニット(PC-H98 model60/70/100用?)とSCSI I/F部と一体化されたユニット(PC-H98 model S8/80/90用?)があり,NEC製の後者はNECチェックを行います.またPC-98に取り付けることはできません(PC-9801DAなどにフレーム部分だけを取り付けることができるかも不明です).121WAREの商品説明文に基づけば,PC-H98/70シリーズはPC-H98 model60/70/80/90,PC-H98S model8に,またPC-H98S/8シリーズはPC-H98 model80/90,PC-H98S model8にそれぞれ対応するようです(いずれもUモデル,すなわち3.5インチFDDモデルを含みます).PC-H98 model(U)100に最初から内蔵されているHDDがこれらと互換性のあるものかは,121WAREの商品説明文からは明らかではありませんが,上記の Oh!H の記事によれば,PC-H98/70シリーズはPC-H98 model(U)100でも使用できるようです.これらのドライブはいずれも3.5インチのものです.なおPC-H98 model(U)105はSCSI I/Fを内蔵しており,HDDユニットとしては,いわゆるSCSI籠(100MBまたは300MBのものが最初から内蔵されています)が該当しますが,これはPC-98用のSCSI籠と互換性があるようです.またこの機種はファイルスロットを備えていますので,ファイルスロット(SCSI)籠[PC-H98-F01(容量300MB)/F02(容量500MB)]も使用可能です.このファイルスロット(SCSI)籠も,PC-98用のものと互換性があると思われます.
 下はPC-H98/70-E02からHDDを抜いたものです.出品者IDが c8080vfr,オークションIDが t668725020 のヤフーオークションの出品物(2019年12月16日終了予定)の商品説明画像から切り出して1/3に縮小後jpg形式に再変換した画像を引用します.



エプソン98互換機用
■PC-286C(PC CLUB)/LP(PC ONE)用
これらの機種では,HDDを内蔵したモデルやHDDを内蔵させるオプション機器は提供されませんでした.

■PC-286U/US/UX用
PC286UHD20(20MB),PCUHD21(20MB),およびPCUHD40(40MB)が対応します.いずれも専用SASI I/Fボードがセットになっており,また増設コネクタはありません.ドライブは3.5インチのものです.型番は不明ですが,PC-286UXに装着された状態のHDDユニットの画像を下に示します.ユニット上部の金具とI/F部および接続ケーブルの一部しか写っていません.左はこれらが装着されていない状態のPC-286UXの内部の画像です.ヤフーオークションで出品者IDが wqxu4109,オークションIDが g342316868 の出品物(2019年4月21日に落札)の商品説明画像から切り出して89%に縮小した後jpg形式に再変換した画像(左)と,ヤフーオークションで出品者IDが edc296,オークションIDが n141978915 の出品物(2015年3月24日に落札)の商品説明画像から切り出して2/3に縮小した後jpg形式に再変換した画像(右)をそれぞれ引用します.Cバス籠右脇に二本ある白いピンコネクタのうち,向かって右側のものに専用SASI I/Fが装着され,本体右フレームの出っ張り部分と内蔵FDD上部の金属板の間に釣り下げられる形で取り付けられているHDDとケーブルで接続されているのが分かります.HDDの真下には本体の電源ユニットが剥き出しの状態で取り付けられていますが,スイッチング電源ではないといいますので(古典コンピュータ愛好会 --> もちものリスト --> PC-286US を参照),電源ユニットからのノイズの影響は受けないのでしょう.


HDDユニットを内蔵していない本体では,本体のフロントパネルのランプは電源のものしかありませんが,HDDユニットを内蔵している本体では,窓部分にHDDのアクセスランプが追加されます.左から順に,HDDユニットを内蔵していないPC-286UX,同PC-286US,HDDユニットを内蔵したPC-286UX,同PC-286USのフロントパネルのアクセスランプ付近の画像です.ヤフーオークションで出品者IDが onigiritaroujp,オークションIDが d144832327 の出品物(2013年6月30日に落札),出品者IDが onigiritaroujp,オークションIDが t540348923 の出品物(2018年6月6日に落札),出品者IDが edc296,オークションIDが n141978915 の出品物(2015年3月24日に落札),出品者IDが status640,オークションIDが x522224052 の出品物(2018年1月20日に落札)の商品説明画像からそれぞれ切り出してガンマ補正値を上げ併置した後jpg形式に再変換した画像を引用します.HDD部分にはアクセスランプのついたパネル部分も取り付けられているのでしょう.
 追記:HDD部分にアクセスランプのついたパネル部分も取り付けられているのではなく,HDDを最初から内蔵してはいないモデルでも,パネル部分の下に予めアクセスランプのついたパネル部分が用意されているのかもしれません.PC-286VSではそうなっているといいます(おふがおさんの2021年1月26日のツイートを参照).


■PC-286/X,PC-386用
PC-286に対応する内蔵SASI HDDユニットは,PC286HD20(20MB,3.5インチドライブ),PCHD20(20MB),PC286HD40[40MB,5インチフルハイトドライブのため,マスメモリスロット(マルチドライブスロット/マスストレージスロット:PC本体前面の5インチベイのようなところ)(注1・2・3・4)を二個占有]であり,I/FとしてPC286HDIFCが必要です.またPC-286XおよびPC-386に対応する内蔵SASI HDDユニットには,PC286HD20,PCHD20,PC286HD40に加え,PCHD40(40MB)とPCHD80(80MB:40MB+40MBモードでのみ使用可能)があり,I/FとしてPCHDIFCが必要です.PC-286/PC-286X/PC-386のいずれもを備えており,内蔵SASI HDDユニットはここに増設されます.
 注1:miyabiさんより,これは単なる素通しの5インチベイであるとの情報をいただきました(ぱんだねこさんの2021年12月30日のツイートにあるPC-286MODEL 0のカタログ画像 でもそう見え,さらにUME-3さんの2022年4月24日のツイートのPC-286MODEL 0の実物の内部画像からも確認できます).従って例えば本体背面の1MB FLOPPY DISKコネクタに接続したケーブルを内部に引き込み,5インチベイに3.5インチ機器を取り付けるためのアダプタに取り付けた2台のFD1137Dなどに接続すれば,3.5インチFDDと5インチFDDを2台ずつ内蔵させることも可能でしょう.
 注2:マスメモリスロットには,出荷時に5インチFDD(SD-680L)が装着されている5インチベイも含まれます[ぱんだねこさんの2022年4月20日のツイート でリンクされている "EPSON PCシリーズカタログ"(1989年5月8日現在とあります)を参照].
 注3:HDDユニット以外でマスメモリスロットに増設可能な機器としては,PC-286ではPC286CSU[20MBカセットストリーマユニット:20MB HDD内蔵時に使用可能.添付のバックアップユーティリティにより,MS-DOSのファイル/イメージバックアップ,DiskBASICのイメージバックアップが可能.With98 --> EPSON PCシリーズ --> ◆ EPSON PC - デスクトップ - --> PC-286 に掲載されているPC-286(PC-286-H20S?)の画像で,左上のマスメモリスロットに装着されている機器が恐らくこれあるいはその相当品でしょう]が,またPC-286XとPC-386では,PC286CSUの他に,PCFDU(3.5インチFDDユニット)とPCCDR(CD-ROMユニット,メディアは最大540MB)がありました.
 注4:マスメモリスロットに機器を増設する場合には,ユーザーがエプソンに作業を依頼し,PC本体をエプソンに送付する必要があったといいます(EPSON 98互換機 Part6の132番の投稿を参照).しかしユーザー向けと思われるPCFDUの取扱説明書が存在(注4.1)することなどから[98JUNK.DOCさんの2021年9月16日のツイート(123)を参照],ユーザーが増設作業をエプソンに依頼するのが原則だったとしても,ユーザー個人への増設用機器の販売も平行して行われていたと考えるべきでしょう.下に述べるように,PC-386NOTE W/WRへの内蔵HDD増設作業に関して同様の例があるからです.エプソンはPC386NWR2のPC386NWR1BまたはPC386NWR1D相当品への有償アップグレードサービスを行っていましたが,PC-386NOTE W/WR用の内蔵HDD増設用キットは,エプソンに注文すればユーザー個人でも購入が可能であったといいます.
     注4.1:この取扱説明書の記載内容から,PCFDUには保証書も同梱されていたことがわかります.このことからも明らかに個人ユーザー向けに(も)用意された製品であったことがわかります.

型番は不明ですが(商品説明文に矛盾が見られますが,ドライブは最初から内蔵されていた3.5インチサイズの20MBか40MBのものと思われます),PC-286Xに装着されたHDDユニットの部分的な画像を下に示します.PC-286Xはフロントパネルが取り外されています.ヤフーオークションで出品者IDが hen26,オークションIDが n90056224 の出品物(2011年8月21日に落札)の商品説明画像から切り出してガンマ補正値を上げた後jpg形式に再変換した画像を引用します.


ウェブ検索すると,マスメモリスロット下部に3本の吸気用スリットのあるスロットカバー(注)が取り付けられている本体の画像がいくつもヒットします.一方で出荷時に取り付けられているスロットカバーはスリットのないものとの情報もあり,画像検索ではこちらのスロットカバーが取り付けられている本体の画像も多く見つかりますモデルにより異なったのでしょうか.ところでWith98にあるカタログ画像では,PC-286/X,PC-386のいずれでもスロットカバーにはスリットがあります.ぱんだねこさんの2021年12月30日のツイートにあるPC-286MODEL 0のカタログ画像(PC-286MODEL 0はHDDを内蔵していないモデル)でも,スロットカバーは吸気用スリットのあるタイプとなっています.通常,この種のスリットは内部の機器の冷却のために外部から空気を取り入れるために用意されているものですので,スリットのあるスロットカバーはHDDユニットのものと予想していたのですが,スリットのあるスロットカバーが付いている本体で,本体前面の鍵穴のついたパネルにHDDのアクセスランプ(下を参照)のないものも,ヤフーオークションの出品物画像などで実際に見かけます.以上より,スリットのあるスロットカバーが付いていてもHDDが内蔵されているとは限らないと考えるべきでしょう.
 注:PC-286MODEL 0で,このスロットカバーのスリットの位置が上下逆になっているものがヤフーオークションに出品されたことがあります.ヤフーオークションで出品者IDが yugen2plus,オークションIDが x1004589419 の出品物(2021年9月15日に落札)の商品説明画像から切り出して1/3に縮小しjpg形式に再変換した画像を引用します.このスロットカバーはスリットの位置が上下どちらになるようにも取り付けられるのかもしれません.


HDDユニットを内蔵していない本体では,本体前面の鍵穴のついたパネルのランプは電源のものしかありませんが,HDDユニットを内蔵している本体では,HDDのアクセスランプもついています.左から順に,HDDユニットを内蔵していないPC-286X,同PC-386,HDDユニットを内蔵したPC-286X,同PC-386のフロントパネルのアクセスランプ付近の画像です.ヤフーオークションで出品者IDが yugen2plus,オークションIDが n90056224 の出品物(2019年7月23日に落札),出品者IDが aokiti15,オークションIDが d215679675 の出品物(2017年1月14日に落札),出品者IDが hen26,オークションIDが n90056224 の出品物(2011年8月21日に落札),出品者IDが lnetoff1,オークションIDが d164002576 の出品物(2015年4月3日に落札)の商品説明画像からそれぞれ切り出してガンマ補正値を上げ併置した後jpg形式に再変換した画像を引用します.


これらの機種では,鍵穴のついたパネルのすぐ後ろに専用SASI HDD I/FてあるPC286HDIFCやPCHDIFCを装着するようになっており(古典コンピュータ愛好会 --> もちものリスト --> PC-286MODEL 0 のPC-286のマザーボードの画像 や ぱんだねこさんの2021年12月30日のツイートにあるPC-286MODEL 0のカタログ画像を参照),I/FにはHDDアクセスランプ用の表示窓のついたパネル部分がセットになっているのかもしれません.なおEPSON PC システムガイドには,PC286HDIFC/PCHDIFCともに外部増設用HDDコネクタの有無が記載されていませんが,ヤフーオークションの商品画像を見ると,Hモデル,すなわち最初からHDDが内蔵されている本体では,本体背面右のPCIスロットの蓋のような縦長の金具には何のコネクタも付いていませんが,STDモデル,すなわちHDDを内蔵していないモデルにHDDを追加増設したものでは,この金具にアンフェノールフルピッチコネクタがついているようです(ぱんだねこさんの2021年12月30日のツイートにあるPC-286MODEL 0のカタログ画像も参照).これがが外部HDD増設用コネクタなのかもしれません.
 追記:I/FにHDDアクセスランプ用の表示窓のついたパネル部分がセットになっているのではなく,HDDを最初から内蔵してはいないモデルでも,アクセスランプ用の表示窓のないパネル部分の下に予めアクセスランプ用の表示窓のパネル部分が用意されているのかもしれません.PC-286VSではそうなっているといいます(おふがおさんの2021年1月26日のツイートを参照).

■PC-286L/LE/LF用
-H20/-H40モデルに最初から内蔵されている20MBないし40MBのドライブが取り付けられている金属製のケース状の固定金具が該当します.このHDDユニットは,上段のLスロットに装着された専用I/Fと接続されています.HDDを内蔵していないモデル用のオプション機器としては提供されなかったようです.サードパーティー製品の存在は確認できていません(I/Fがセットとなったサードパーティー製の外付けHDDは存在しました).下はPC-286LF-H20に内蔵されているものです.ex709さんの2020年9月20日のツイート(123)の画像から切り出して1/3-1/6に縮小したものを併置しjpg形式に再変換した画像を引用します.HDDユニットはバッテリー(黄色の四角い物体)の下に設置されています.


I/F部には EA1087-003 ▲ENW-072 NTP-NMC-T のシルク印刷があり,UNIT Y16122010000 と書かれたシールが貼られています(20Mと40Mの切り替えジャンパスイッチがありますので,-H20/-H40両モデル共通のI/Fなのでしょう).I/Fのブラケット部分には外部接続用コネクタはなく,"取り外さないでください" と書かれた横長のシールが貼られており,またHDD用の電源スイッチ(スライドスイッチ)とアクセスランプ表示窓があります.またケース状のHDD固定用金具には,MODEL JD-3824TOYO と書かれたシールが貼られています.HDDの容量は20MBで,Victor(JVC?)製JD3824Tということです.SASIドライブかと思われますが,全く情報がありません.HDD固定用金具はかなり大きさがあるようにも見えますが,Lスロット部の下に設置されている3.5インチFDDの大きさと比較すると,中身のドライブはやはり3.5インチのものでしょう.
 なおHDDを内蔵していないモデルでは,FDDを左右に1台ずつ内蔵していますが,H20/H40モデルでは,上の画像のように,内蔵FDDは右側の1台のみとなっています[左側のFDDのフロントベゼルの位置にあたる筐体の開口部には,HDDの文字列のある吸気スリットのついた蓋(上の画像左上の左端に写っているもの)が取り付けられています].H20/H40モデルでFDDを2台使用するためには外付けFDDを増設する必要がありますが,そのためにLスロットに増設するPC286LFDIFというこれらの機種とPC-286LP専用のFDD I/Fが用意されていました.PC286LFDIFには一般的な外付けFDDユニットが接続可能です.
 追記:PC-286LE-H20の内蔵HDD I/FとPC286LFDIFのブラケット部分,およびHDDが取り付けられている部分の吸気スリット付きの蓋の鮮明な画像が見つかりましたので掲載します.ヤフーオークションで出品者IDが moorygoo,オークションIDが j719014359(2021年7月19日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して2/3に縮小したものを併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.左がHDDの取り付けられている部分の吸気スリット付きの蓋で,右のLスロット上段が内蔵HDD I/Fのブラケット部分,Lスロット下段がPC286LFDIFのブラケット部分です.


■PC-286BOOK用
PC-286BOOK-H20の2.5インチHDD(20MB)固定用金具が該当します.EPSON PC システムガイド の専用拡張周辺機器の節にはPC-286BOOK用の増設HDDに関する記載がなく,STDモデルにHDDを内部増設するオプションは用意されていなかったものと思われます.下はHDD(注)が取り付けられた固定用金具の画像です.ヤフーオークションで出品者IDが aitaku666,オークションIDが p783669307(2020年8月1日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してガンマ補正値を上げjpg形式に再変換)した画像を引用します.
 注:出品者の説明によれば,HDDはConner製CP-2020(20MB)で,SASI HDDとのことですが,実際はIDE HDDではないかと思われます.しかしstason.orgのCP-2020の記事では40ピンコネクタを持つSCSI HDDということになっており,でじれぽ --> パソコン・機器 --> ジャンクいじり --> EPSON PC-286 BOOK 起動しないので電源修理(2011年5月29日の記事) でもSCSI HDDとされています.なお後者の記事にもこの固定用金具の画像があり,これがFDDの上部に取り付けられるものであることがわかります.


なお同じBOOKの名称を持つPC-386BOOK L/LC/LX用のHDD内蔵用金具は,PC-286BOOKのものと共通ではなく,ノート機用の長さ11cmの短いHDDパック(PCNTHD20および相当品)が対応します(98ノート/エプソン98互換ノート用2.5インチHDDパック を参照).

■PC-286LS/LST,PC-386LS/LSC/LSX/LSR用
PCLHD20(20MB)とPCLHD40(40MB)および相当品が該当します.SASI I/F部分と一体化されたパックと考えていましたが,どうも違うようです.増設HDD用コネクタはありません.大きさはCバスボードほどあります.中身のドライブは一般的な3.5インチHDDより大きいように思えます(注).
 注:20MBのドライブはEPSON製 MODEL HMD-526 です[数?之家??-最具人气的拆机DIY社区 --> [80年代]286?代的小精?~拆解26年前的?普生手提??(EPSON PC-286LS)(2015年3月2日のスレッド) を参照].制御基板は HMD-506Y です[び・びっと98さんの2021年1月23日・24日(12)のツイートを参照].また40MBのドライブはEPSON製 MODEL HMD-546 です.制御基板は HMD-506Y です(おふがおさんの2021年9月1日のツイート を参照).いずれのHDDも制御基板自体が本体接続用34ピンカードエッジコネクタを備えています.

下はPCLHD20(左と中央)とPCLHD40のコネクタ付近の画像です.ヤフーオークションで出品者IDが nishinagajp,オークションIDが q189296476(2017年12月29日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を半分と40%に縮小後切り出してjpg形式に再変換)した画像(左と中央)と,ヤフーオークションで出品者IDが timspenrod,オークションIDが 134135636(2012年1月15日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を半分に縮小後切り出して貼り合わせjpg形式に再変換)した画像(右)をそれぞれ引用します.


PCLHD40がPC-386LS-H40の背面にあるHDDスロットから途中まで引き出されている様子です.ヤフーオークションで出品者IDが waynami,オークションIDが e493294671(2021年2月14日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を1/4に縮小しjpg形式に再変換)した画像を引用します.なおHDDスロットに収められている状態の画像は,有限会社フェイスライブス --> Tips --> PC-286LS/PC-386LS解体新書 に掲載されています.


また下は日本テクサ製 "Carry Disk40(LS-CD40)" です("Carry Disk40" というのは製品シリーズの名称のようで,PC-386BOOK LやPC-386NOTE A用の長さ11cmのHDDパックにも同名の製品が存在します).容量は40MBで,中身のドライブ自体は富士通製のSCSI HDDですが,本体からはSASI HDDとして扱われるとのことです.ヤフーオークションで出品者IDが masato_sekine,オークションIDが t677765318(2019年10月14日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を半分に縮小後切り出してjpg形式に再変換)した画像を引用します.


 追記:日本テクサから,これらのHDDパック(最大2個)を外付けにする "Carry House M80" という製品が出ていました.SASI I/Fに接続するものではないかと考えます.ヤフーオークションで出品者IDが yuki06281215,オークションIDが s775195062(2021年9月7日に終了予定)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を1/4に縮小後切り出して一部を90゜回転した後併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


■PC-386NOTE W/WR用
PC-386NOTE W,WRのHDDモデル[PC386NW1A(HDD容量は20MB),PC386NW1B(40MB),PC386NWR1B(40MB),PC386NWR1D(80MB)]の2.5インチIDE(SASIではありません)HDD取り付け用枠型部品が該当します.これは,HDDを内蔵していないモデルで2台目のFDDが取り付けられている位置(キーボード側)に出荷時から取り付けられています.HDDを内蔵していないモデル用のオプションとしては提供されませんでしたが[吉野敏也(監) 株式会社テクノメディア(編) (1993). EPSON PC システムガイド ――100万人EPSONユーザーのためのオフィシャル・データブック―― クリエイト・クルーズ(以下EPSON PC システムガイドと略記) にも記載がありません],PC386NWR2の場合はエプソンがPC386NWR1BまたはPC386NWR1D相当品への有償アップグレードサービスを行っていました(ぱんだねこさんの2022年3月6日のツイート にあるPC-386NOTE WRのカタログ画像を参照).PC386NW2の場合も同様のサービスが存在したかは確認できていません(注).
 注:MOMO's Web Page --> PC9801 --> PC-386NoteW --> 改造情報 によれば,内蔵HDDまわりの部品はPC-386NOTE W/WRで共通であったらしく,またユーザー自身がエプソンから購入することもできたようです.

画像左はPC-386NOTE W(PC386NW1B)のHDD取り付け用枠型部品で,右はHDDを内蔵したPC-386NOTE WR(PC386NWR1D)です.ヤフーオークションで出品者IDが hikari_wifi,オークションIDが b455489431(2020年6月3日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して1/4に縮小後jpg形式に再変換)した画像(左)と,ヤフーオークションで出品者IDが tomohisa_1102,オークションIDが 351994555(2018年12月23日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して1/4に縮小後jpg形式に再変換)した画像(右)をそれぞれ引用します.


PC386NW1BのHDD取り付け用枠型部品の画像は,おふがおさんの2022年5月23日のツイート にも掲載されています.この画像と2022年5月24日のツイート の画像からは,内蔵HDDケーブルはフラットケーブルでなくフィルムケーブル(G1725のシールあり)であること,HDD取り付け用枠型部品のI/F基板名が 0660HD BOARD であることがわかります.さらにこれらのツイートの画像とマザーボード上の四級塩電解コンデンサの交換 のPC386NW2(内蔵FDDが2台のモデル)のマザーボードの画像を比較すると,PC386NW2には 0660HD BOARD がないため,今となってはユーザーが簡単にHDDを内蔵できないこともわかります.

■PC-386M用
一種のHDDパックである PCMHD20(20MB),PCMHD40(40MB),PCMHD80(80MB)が対応します.いずれもHDDの規格はSASI(3.5インチ,東芝製のST-506仕様のものとのこと)です.サードパーティー製品が存在したかどうかは不明です.EPSON PC システムガイドには,I/F部が一体化されているとの記述はありません.筆者は随分昔に実物を一度だけ見たことがありますが,ケースはプラスチック製だったように記憶しています(PC-386Mは本体もフレーム自体もプラスチック製ですので,HDDユニットもプラスチック製なのは当然なのかもしれませんが).ユニット全体の画像が見つかりませんので,一部分のみの画像を示します.出品者IDが zhishu111,オークションIDが q164812089 のヤフーオークションの出品物(2017年8月11日に落札)の商品説明画像から切り出して半分に縮小しガンマ補正値を上げた後jpg形式に再変換した画像(左上),出品者IDが hamayokotobe,オークションIDが f145802711 のヤフーオークションの出品物(2014年10月28日に落札)の商品説明画像から切り出して2/3に縮小しガンマ補正値を上げた後jpg形式に再変換した画像(右上),出品者IDが longqiang555,オークションIDが x1022355345 のヤフーオークションの出品物(2022年1月16日に落札)の商品説明画像から切り出して1/4に縮小しガンマ補正値を上げた後jpg形式に再変換した画像(左下),出品者IDが infom29go,オークションIDが c548311249 のヤフーオークションの出品物(2017年3月10日に落札)の商品説明画像から切り出してガンマ補正値を下げた後jpg形式に再変換した画像(右下)をそれぞれ引用します.


左上のものは外部増設用コネクタが見えておらず,右上のものは外部増設用コネクタが見えていますが,ともにPCMHD40です[後者では着脱レバー(?)が外れてしまっているのでしょうか].EPSONのロゴの右側に容量の表記があります.またHDDユニット上面(画像に写っているところ)には,ユニットの着脱方法が図示されています.またHDDユニットが装着されるスロット部分(これは一部の掲示板などでは,その形状と大きさから "ゴミ箱" と呼ばれていました)には蓋が付いていますが,この蓋は上辺に蝶番がついているだけであり,単にこの蓋ごと押し込み,あるいは引き出すだけで,HDDユニットの着脱ができるようになっています.左下はこの蓋を押し上げた場合に現れる本体内部の空間,すなわちHDDユニットが収まるスロットの内部の様子です.奥にHDDユニットと接続されるコネクタがあります.右下はHDDスロット部分の蓋が閉まっている状態です.HDDユニットが挿入されると,この蓋は今度はユニットの上面に接した状態となります(左下の画像の上部に写っているものがこの蓋です).この画像では,蓋の外面に茶色の模様のようなものがありますが,これは筐体内に吸い込まれた埃によるものと考えられ(縦の筋はHDDユニットを引き抜いた時に付いたものでしょう),ユニットの上蓋の吸気用スリットの並び(ユニット背面にもついています)が再現されています.HDDユニットが装着されていなかった場合には,勿論このような模様は付きません.

 追記:HDDユニット内部の画像が見つかりました.YS隊長さんの2021年3月20日のツイートの画像から切り出して1/3に縮小しガンマ補正値を上げjpg形式に再変換した画像を引用します.


     I/F部と一体化されているユニットであることが判明しました.ドライブは東芝製MK134FAで,容量は20MBのようですが,同一型番のドライブには他に44MBのものなどもあるようです.いずれもウェブ検索の結果からはやはりST-506タイプのドライブのようです.

■PC-386P,PC-486P用
2.5インチSASI HDDユニットであるPCPHD40[40MB:中身のドライブはIDE HDD(注)]と,2.5インチSCSI HDDユニットであるPCPHD101(100MB)およびPCPHD201(200MB)が該当します.ノートPC用のHDDパックとは別物で,PC-386PとPC-486P専用品です.いずれもサードパーティー製品が存在したかどうかは不明です.またいずれも外部増設用コネクタはありません.下はPCHD40の画像です.ドライブはIBM製WDA-L42(40MB)です.出品者IDが hbktj294,オークションIDが j533453649 のヤフーオークションの出品物(2018年12月19日に落札)の商品説明画像から切り出して1/5に縮小しガンマ補正値を上げて併置した後jpg形式に再変換した画像を引用します.
 注:420MBのものに換装できたとの報告があります(noconaさんの2021年2月19日のツイート を参照).


EPSON PC システムガイドには,I/F部が一体化されているとの記述はありません.しかし画像を見ると,何らかの基板(ユニット底面)を備えたユニットのようであり,また種々の設定用スイッチが付いており,SCSI HDDユニットはCバスSCSI I/Fと同時使用できないことから,I/F部がユニットに組み込まれているものと考えられます.本体側のコネクタの信号はCバスのものを一部欠いたもののようですが,仕様が不明なカスタムICに阻まれて信号が追い切れないといいます[元ファミコンランド中標津店中の人さんの2021年2月10日11日・3月14日(12)のツイート を参照].

PCPHD100はユニット全体の画像が見つかりませんので,一部分のみの画像を示します.PC-486PWINから途中まで引き出されている状態のもので,ドライブは東芝製MK1034FB(103MB)が使用されています.出品者IDが lnetoff2,オークションIDが n125472604 のヤフーオークションの出品物(2013年6月7日に落札)の商品説明画像から切り出してjpg形式に再変換した画像を引用します.EPSON PC システムガイドにはI/F部が一体化されているとの記述はありませんが,このHDDユニットはCバスSCSI I/Fと併用できないということですので,SCSI I/F部と一体化されているものと思われます.ドライブの換装報告は筆者の知る限りでは皆無であり,使用できるHDDの容量の上限は不明です.古い時代の製品であり,可能だとしてもあまり大きな容量のHDDには換装できないものと予想します.なお,PCPHD101/PCPHD201ともWindows95対応の32ビットドライバは,エプソン製Windows95(ドライバキットでなくWindows95本体のCD-ROM)に含まれているものしか存在しません(EPSONドライバキット収録のWindows95用ドライバ を参照).


 追記:前方斜め上からのPCPHD100全体の画像とHDDを取り外した内部の画像が見つかりましたので掲載します.ヤフーオークションで出品者IDが valuegain2050,オークションIDが s774980612 の出品物(2020年10月6日に落札)の商品説明画像から切り出して2/3に縮小後jpg形式に再変換した画像(左)と,ヤフーオークションで出品者IDが z32kuma,オークションIDが k1011792175 の出品物(2021年10月19日に落札)の商品説明画像から切り出して270゜回転したものを1/3に縮小しガンマ補正値を上げjpg形式に再変換した画像(右)を併置して引用します.ユニットの底にSCSI I/F部と思われる基板が一部見えています.


■PC-486FS1HW/FR1GW/FE1GW用
3.5インチ IDE HDDを内蔵し,内蔵FDDが1台のモデルであるPC-486FS1HW/FR1GW/FE1GWで,出荷時から本体の一部として組み込まれている金具が該当します.HDDは左右一対の金具で1台目のFDDの下に取り付けられています.この金具は,HDDの側面のネジ穴の位置の関係で,内蔵FDDが2台のモデルであるPC-486FS2/FR2/FE2で2台のFDDを取り付ける金具(注)と形状が若干異なるように思えます.下に,株式会社ピーシーエキスパート --> EPSON PC-486FSのEPSON ファクトリー運用パソコン PC-486FS修理(2013年2月の記事)に掲載されている画像から切り出して半分に縮小したものをjpg形式に再変換した画像(左:PC-486FS2の金具)と,ヤフーオークションで出品者IDが sieru50,オークションIDが n262213853(2018年12月2日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して2/3に縮小し赤矢印を消してjpg形式に再変換)した画像(右:PC-486FR1GWの金具)をそれぞれ引用します.
 注:これはPC-486SE/SRで2台のFDDを取り付けている金具と同じものに見えます.


■PC-286V/VE/VS/VF/VX/VG/VJ,PC-386V/VR/S/G/GE/GS,PC-486GF/GR/GR+/GR Super/HA/HX/HG,PRO-486用(注1)
対応している全機種で使用できるものはSASI HDDユニットで,PC-286VJ,PC-386S/G/GE/GS,PC-486GF/GR/GR+/GR Super/HA/HX/HGではSCSI-1 HDDユニットも対応しています(注2).前者はPC286VHD20/PC286VHD21/PCVHD22(20MB),PC286VHD40/PCVHD41(40MB),PCVHD80(40MB+40MB)等およびその同等品(日本テクサから出ていたことを確認しています)が,また後者はPCHD100/101/102(100MB)/PCHD200/201/202(200MB)およびその同等品[ICMやLogitecから出ていました.ICMの製品は500MB(INTER-500G)までのものを確認しています]が該当します(注3).またSCSI-2 HDDユニットであるPCSHD200A/320A/500AはPCI接続であり,PC-486HA/HX/HG専用品です(注4・5・6).SCSI-2 HDDユニットは他のPC-486HA/HX/HG専用機器同様,サードパーティー製品は存在しません.PCSHD200Aを除き(注4),ドライブのサイズは3.5インチです.SASI・SCSI-1・SCSI-2いずれのユニットでもI/F基板がユニットに組み込まれています.また電源はI/F基板のカードエッジ部より供給されます.

 注1:PRO-486には,ローカルバスSCSI接続の専用品である,PROHDシリーズ[PROHD100~PROHD300,容量は100MB,200MB,300MB(340MB?)のものがありました]というI/F基板の組み込まれたHDDユニットも使用可能です.これの全体画像はWWW上にはないようですが,古典コンピュータ愛好会 --> もちものリスト --> PRO-486 にある背面画像の左端に写っているものが,このPROHDの一部(外部SCSI端子付近)ではないかと思われます.
 注2:SASI HDDユニットとSCSI HDDユニットは,マザーボードと接続するカードエッジコネクタの位置とピン数が異なっています(SCSI HDDユニットのカードエッジコネクタは,SASI HDDユニットのものよりピン数が多くなっています).このためSCSI HDDユニットに対応していない古い機種にSCSI HDDユニットを取り付けることはできません.さらにSCSI HDDユニットのうち,PC-486HA/HX/HG専用品であるPCSHD200A/320A/500AはPCI接続のため,他の機種でも使用できるSCSI HDDユニットと異なり,カードエッジコネクタの端子が二段になっています(二つ下の画像を参照).
 注3:TEAC製外付け6倍速CD-ROMドライブのCD-600Sのカタログ(1995年11月発行)には,PC-386G-H100/S-H100/GS2E/GS5E,PC-486GF2E/GF5E/GR2E/GR5E/GRP2E/GRP5E/GRS2E/GRS5Eに内蔵されている100MBのSCSI HDDユニットの外部SCSIコネクタにはCD-600Sを接続できないとありますが,OSに関する注意書きなどはありません.
 注4:PCSHD200Aでは3.5インチ-2.5インチ変換基板を介して2.5インチのHDDが内蔵されています.PCSHD320A/500Aでは3.5インチHDDが内蔵されているといいます[しかし筆者はToshiba MK2326FB(340MB)が内蔵されているPCSHDをヤフーオークションの商品画像で見たことがあります].
 注5:PCSHDシリーズには以下の特徴があります(どるこむの過去ログ,PC-486HA3JWについて[2204] EPSON486最強化計画 等を参照).
  ①カードエッジコネクタの端子が二段になっている(二つ下の画像を参照).
  ②I/F基板の裏面に72ピンSIMMソケットが2個あり,これらがフレーム裏面の開口部から外部に露出している.ここにはディスクキャッシュとしてEPSON仕様のSIMMを2枚装着可能(注5.1).
   注5.1:PC-486HX/HGのカタログ(まぁ、てきとうにのんびりと~ --> 過去の日記 --> 2011年01月 --> 1月3日(月)「古いカタログの取り込み」の "古いカタログ一覧" --> UPGRADE DESKTOP P2 PC-486HX/HG を参照)によれば,標準で2MBのキャッシュメモリを搭載・最大10MBまで増設可能という.どるこむの過去ログ,勝手にライバル!? PC-486HA v.s. PC-9821Ap3 によれば,これの前半は,SCSI I/F部に恐らくオンボードの形で2MBのディスクキャッシュが最初から組み込まれているという意味であり,後半は,SIMMソケットに合計最大8MB分のSIMMを増設可能という意味らしい.この過去ログでは4MBのSIMMを2枚まで増設可能と推測されているが,このソケットに装着できるSIMMの最大容量は8MBとの説もある.
       追記:EPSON SAMPLEと書かれた赤いシールの貼られた試作品と思われるHDDユニット(MODEL R1895 OP. 200MB HDD)で,8MBのSIMMが2枚装着されているものを確認したため(おふがおさんの2021年1月20日のツイートを参照),このソケットに8MBのSIMMを装着できる(物理的には勿論,キャッシュメモリとしての使用が可能という意味で)のは確かである.しかしPCSHDのコントローラは68HC000/16(68kなのでMMIO)であるため,8MBのSIMMを2枚認識したとしても,18MBはおろか16MB分さえ有効にならない筈であり,8MBのSIMMは認識するとしても,1枚でも2枚でも8MB分のみが有効になると考えられる(この点はかかっくんさんよりご指摘いただきました).

  ③しかしHDDを容量の大きなものに換装した場合には,ディスクキャッシュは無効となる(注5.2).500MB以上のHDDが該当するともいわれるが,500MBのHDDでもキャッシュが無効となるとの報告もある.一方で,元々取り付けられているHDDがEPSONベンダを返すことから,HDDのベンダ名がディスクキャッシュの有効/無効に関係している可能性も疑われている.
   注5.2:元々のドライブが2.5インチサイズの古く遅いものであるため,より新しくかつアクセス速度の大きな3.5インチサイズのドライブに交換した場合,ディスクキャッシュが無効となっても,かえって以前よりHDDへのアクセスが速くなることもあるという.
  ④外部SCSIコネクタに接続されたCD-ROMにアクセスするとWindows95がハングアップする(注5.3).解決方法はエプソンのウェブページのQ&Aにあり,Windows95の32ビットSCSI-2ドライバを使用しないというもの.つまりまともな解決法はなし.
   注5.3:TEAC製外付け6倍速CD-ROMドライブのCD-600Sのカタログ(1995年11月発行)には,PC-486HA3J1W/HX3J1Wに内蔵されているPCSHD320Aの外部SCSIコネクタにはCD-600Sを接続できないとあるが,OSに関する注意書きなどはない.Windows95環境を前提とした記述であろうか.
 注6:PCSHD200A/320A/500Aのディップスイッチの設定内容は,HDDユニット上面の開口部(ここからディップスイッチが外部に露出しています)の脇に貼られたシールに記載されています.

下の画像はICM製のSCSI HDDユニットであるINTER-120GEで,左はSCSI I/F基板が組み込まれている状態(HDDは取り外してあります),右はフレームだけにした状態です.下側の金属板はI/F基板部分のカバーとして取り付けられているものです.フレーム右側の四つのネジ穴は,幅の広い方の側面にHDDを固定するために筆者が開けたものです.なお金具の各部の寸法についてはPC-286VF,PC-386GS,PC-486GR等のHDD内蔵用金具の寸法 を参照して下さい.


フレームの外に伸びているオレンジ色のケーブルは,換装後のHDDのアクセスランプ用コネクタに接続するために筆者が取り付けたものです.なお現在はこのケーブルは使用せず,HDDのアクセスランプ用コネクタを直接PC本体(PC-386GS)のフロントパネルのLEDとケーブルで接続しています.なお,ドライブを交換したINTER-Gシリーズ[またはCF-SCSI変換基板(SC-98III + 変換番長)]でPC-386GEのフロントパネルのHDDアクセスランプを点灯させる工作の例が,Framのレトロハードメンテナンス記録PC-386GEのCF-HDD化(2015年6月28日の記事),PC-386GEのCF-HDDアクセスランプ対応(2015年7月7日の記事),および PC-386GEのHDDアクセスランプ対応 INTER-Gバージョン(2017年7月9日の記事)にあります.

※内蔵HDDに接続するフラットケーブルを延長してコネクタを増設し(デイジーチェイン状態),PC-486GRのFDDベイにMOドライブを内蔵させている例があります(あすもこいどさんの2022年3月23日5月13日のツイートを参照).なお内蔵SCSI HDDユニットでなくCバスSCSI I/Fから信号を引き出して,PC-486GRのFDDベイにMOドライブ,(薄型)CD-ROMドライブ,PCカードスロット増設アダプタ(I・Oデータ製CardDock-IN/SC)を内蔵させている例もあります[Wave Rider --> EPSON PC-486GR改造計画WEBの畦道 --> PC-486GRのページへ --> CD-ROMとMOの内蔵,半田繁幸さんの2019年4月19日のツイート を参照].

下はSCSI-2 HDDユニットであるPCSHD200です.出品者IDが hamayokotobe,オークションIDが w95342690 のヤフーオークションの出品物(2014年1月31日に落札)の商品説明画像から切り出して半分に縮小後jpg形式に再変換した画像(左と中央)と,はせこ~ さんが2004年11月26日にどこかのBBSかアップローダーに投稿された画像から切り出してjpg形式に再変換した画像(右)をそれぞれ引用します.手元に保存してあるエプソン98互換機関係のBBSのログを調べましたが,右の画像の元画像の出所を明らかにできませんでした.画像の引用に必要な条件を揃えられないため,この画像を引用することについては随分迷いましたが,本記事を執筆した時点ではWWW上で同種の画像を見つけることができず,貴重な資料ということで引用することにしました,何卒ご理解とご容赦をお願いします.


フレーム背面にSCSI-2と書かれたシールが貼ってあり(左画像),またI/F基板の裏面の2個のSIMMソケット(ディスクキャッシュとしてのEPSON仕様のSIMMを装着)がフレーム側面の開口部から外部に露出しているのがわかります(右画像).
 追記:SIMMが装着されている画像が見つかりました.ヤフーオークションで出品者IDが trgetter,オークションIDが x755957051 の出品物(2021年1月17日に落札)の商品説明画像から切り出して1/3に縮小後ガンマ補正値を上げjpg形式に再変換した画像を引用します.装着されているSIMMは8MBのものが2枚ですが,上の注4.1の追記にあるように,ディスクキャッシュとしては8MB分しか有効ではないと思われます.


SCSI HDDユニットのI/F基板が認識できるHDDの容量は製品により異なると思われます.上記の筆者所有のINTER-120GEのHDD[Fuji Electric(富士電機)製SFX19S-130R,130MB]は1080MBのもの(IBM製DPES-31080)に換装してあります.筆者はこれ以上の容量のHDDの接続試験は行っていませんが(注),INTER-240Gで2.1GBのHDD(NEC製DSE2100S)に換装した例があります.またPCHD100/101/102/200/201/202のいずれかは不明ですが,エプソン製内蔵HDDユニットのドライブを2GBのものに換装した例があります[新かべきんブログ --> EPSON PC-386GS バッテリー交換と内部清掃^^(2018年8月17日の記事)・PC-386GS で 理想のメディア読書環境が完成^^(2021年12月25日の記事)を参照].PCSHD500Aでは2.1GBや4.3GBのHDDに換装した事例がありますが,PCSHDでは,容量の大きなHDDに換装すると時々HDDからの起動に失敗するようになる(起動時にアクセスランプが点灯しっ放しとなり,リセットボタンを押す必要がある)との報告もあります.
 注:まりも氏作成のE10chk.exe(ver.3.00)では,2015MBの壁があると判定されました.

ところで,I/F部分を含むHDDユニット(PC-98用,エプソン98互換機用とも)では,I/F部分の性能による制約が大きいため,現在では,小笠原陽介 (1998). あなたの愛機はまだまだ使える PC-98パワーアップ道場 ハードディスク内蔵化編 ソフトバンク株式会社 出版事業部, pp.135-141.(記事の初出は Hello!PC 1996年4月号)や,当分「未定」らしい...(ぉぃ --> パソコン編 --> PC-9801DAの内蔵SCSIを交換しました にあるような,SCSI HDD固定用にユニットのフレーム部分だけを利用し,I/FはCバスボードを用いるという使い方がされているケースも多いと思います(注1・2).小笠原氏のこの記事は,この種の工作はユーザー自身により手軽に行えることを当時のPC-98ユーザー間に広く知らしめたものらしく,歴史的価値の大きな記事と考えますので,下に画像と説明文をスキャンしたものを引用します.但しスペースの都合で説明文の位置とレイアウトを変更しています.


 注1:小笠原氏の記事は,Logitec製のPC-9801DA-37相当の製品を直接の対象としたものですが(注1.1),同様のコンセプトに基づくメーカー製品も存在しました.下はLogitec製LHD-38VKです.出品者IDが hamayokotobe,オークションIDが m262771845 のヤフーオークションの出品物(2018年7月9日に落札)の商品説明画像を回転し2/3に縮小後jpg形式に再変換した画像を引用します.付属のSCSIボードであるLHA-12VKは,基板上に内蔵HDD接続用50ピンフラットケーブル接続用コネクタを持っています(外部接続用コネクタはアンフェノールフルピッチ50ピンメス).SCSI HDDユニット非対応の機種や,PC-9801EX/ESでも使用できるということで用意された製品なのでしょう.
    注1.1:PC-9801VM11/RX/RS/RA/DX/DS/DA/PC-98RL(/GS)では,HDDユニットのフレーム部分を単にHDDマウンタとして利用する場合には,PC-9801EX/ES用やPC-9801BX/BA/BX2/BA2/BS2, PC-9821Xa/Xf/Xe/Xs/Xp/Xn用のHDD内蔵用金具も利用できます.但し,PC-9801EX/ES用のHDD内蔵用金具の項でも書いたように,後者はそのままでは筐体にネジ留めできるのは一箇所だけになります.



 注2:PCの内部にSCSI HDDを取り付けた場合,ケーブルの取り回しをスマートにするという目的で,CバスSCSI I/F上に50ピンフラットケーブル接続用オスコネクタを増設するという方法がよく知られています(しーど君の工作記 --> MENU --> 今宵銀河を廃にして --> SC-98IIIに内蔵コネクター取り付け などを参照).基板上に50ピンオスコネクタそのものが元々取り付けられているI/Fもごく少数ながら存在します(注2.1).また50ピンコネクタのパターンだけを持つI/Fには,よく知られているI・Oデータ製SC-98III(P)の他,NEC製PC-9801-100,メルコ製IFC-NN,TEAC製IF-92B,ELECOM製EIF-98AWII,日本テクサ製HA-55GT(EZPHA-55GT-2)などがあります.但しこれらのI/Fでもこのパターンを欠くロットがありますので,この工作のために新たに入手される際にはご注意下さい.
    注2.1:下はこの種のI/Fの一つであるキャラベル製PC98M20Cとメーカーの不明な(コニック?)SCSIB55IVです.両者とも外部接続用コネクタの横に50ピンコネクタがあります.出品者IDが hamayokotobe,オークションIDが b290869032 のヤフーオークションの出品物(2018年2月27日に落札)の商品説明画像を半分に縮小しガンマ補正値を上げたもの(左,PC98M20C)と,nfg.forums --> SIG PC-98 --> PC-9801 extensions capabilities(2016年8月8日の投稿)の画像を1/4に縮小しガンマ補正値を上げたもの(右,SCSIB55IV)を併置しjpg形式に再変換した画像を引用します.両者は外部接続用コネクタの形状が異なりますが,基板は共通で,実装されている部品が一部異なるように見えます(注2.1.1).恐らく設計図の多くの部分が共通だったのでしょう.比較的小さなメーカーによるこの種の製品は,同じ工場で製造過程の多くを共有しながら製造されていたのかもしれません.外付けFDDなどにも同じように考えられる製品があります(外付け3.5インチFDDユニット-フリー720KB/1.44MBドライバ動作試験結果 を参照).


       注2.1.1:上記の小笠原氏の記事で取り上げられている,基板上に50ピンオスコネクタが取り付けられているコニック製のSCSI I/Fは,SCSIB55IVの外部接続用コネクタの形状が異なるもの[カードプラ(ボード背面の隅に取り付けられている白いプラスチック製の部品)の数も異なりますが,元々そうだったのでしょうか]のように見えます.

   この工作では50ピンコネクタのパターン(ピンの足がはまるべき穴)のハンダを除去する作業が最も大変だと思います.筆者は小型万力に基板を挟み(万力と基板の間に厚紙などを挟むと基板に傷が付きません),利き手に持った十分に熱したハンダゴテの先端をハンダの詰まった穴に垂直に押しつけ,反対の手に持ったハンダ吸い取り器の先端を穴の反対側に当てて,溶けたハンダを一気に吸い取るというやり方をしています.この方法では穴に詰まったハンダが綺麗にかつ面白いように除去できます.また50ピンオスコネクタには,嵌合面のピンが基板に対して垂直に並ぶタイプのものと,コネクタ内部でピンがL字型に曲げられて横倒しとなっているために,基板と水平に並ぶタイプのものがあります.前者の方が入手しやすいかもしれませんが,後者の方がフラットケーブルを接続した際の高さをより低くできます.一部の機種では,この工作を行ったSCSI I/Fに接続した50ピンフラットケーブルは,Cバスボックスの天井の小さな開口部からしか,あるいはCバスボックスの天井とCバスバックボード上部との隙間からしかCバスボックスの外に引き出せないため,SCSI I/FをCバススロットの最上段に装着する必要がありますが,Cバススロットの最上段に装着されたI/FとCバスボックスの天井との間がかなり狭くなっている機種(Ap2やAp3など)では,後者のタイプのコネクタを取り付けていないと,ケーブルとI/Fの取り付けに非常に難渋してしまうことになります.なお50ピンコネクタを取り付ける代わりに,コネクタのパターンにケーブルを直接ハンダづけしている例もあります[ぷあーこあの熱暴走ブログ --> PC-286Cの拡張(2014年10月20日の記事)を参照].この場合にはハンダづけしたケーブルの根元の部分の強度が非常に弱いため,ケーブルの取扱いに注意する必要があります.ケーブルの根元の部分をホットボンドなどで補強することも考えられます.50ピコネクタパターンのピンアサインについては,Narow SCSI HDDの信号コネクタのものと同じですので,SCSI籠を必ずしも使用せずにPC-9801FA/FS/FXとMATE-AにSCSI HDDを内蔵させる方法 などを参照して下さい.工作の際には,必ずテスターでGNDピンのパターンの位置を確認して下さい.
   下は基板上に50ピンコネクタのパターンを持つロットのTEAC製IF-92Bに,以前の持ち主がピンが横倒しとなっている50ピンオスコネクタを増設したものです.何かのSCSI機器か基板から取り外されたと思われるコネクタ[OKI electricの文字があり,ハウジング(プラスチック部分)が一部切除されています]を使用したため,ピンと基板との間隔が狭く,コネクタの突起部分を切除しなければフラットケーブルが取り付けられません.しかし通常のL字型コネクタを使えば,突起がついたままのコネクタが接続できます.なおエマティなリサイクル --> 研究発表会 --> 16MB越えバスマスターSCSIインターフェース には掲載されていませんが,IF-92Bは16MB以上のメモリを搭載したPC本体ではバスマスタ転送(但しWindows95では55ドライバを使用するため,転送速度はさほど高くありません)できませんので,MS-DOS環境で使用,もしくは内蔵メモリを14.6MBより多く搭載できない機種でWindows3.1/95を使用するというのでもなければ,このI/Fを新たに入手してまでこの改造を行うことは(特にデータ転送速度を重要視される方には)あまりお奨めしません.認識容量の上限が2015MBというのも,人によっては物足りなく感じるかもしれません.



   ターミネータ(集合抵抗)の撤去もまた大変です.自分に難しいと思った場合には,見映えは悪くなりますが,ニッパで足を切って外してもよいでしょう[なお筆者は表面実装型のターミネータが採用されているロットのSC-98III(P)に対してこの工作を行った経験はありません].ターミネータの撤去に関しては,Naopy Hobby Land --> enter --> PC --> 我が青春の九拾八式(極東仕様九八式)の "2018年01月02日 今更FAを整備" にある注意事項(I/Fの外部接続用コネクタにSCSI機器を接続しなければターミネータを撤去する必要はない・外部接続用コネクタにSCSI機器を接続する場合にはターミネータを撤去する必要があるが,この場合,外部接続用コネクタに機器を接続しなければ外部接続用コネクタにターミネータを取り付ける必要がある)も参照して下さい.なおこの工作では,フラットケーブルに接続したSCSI機器のターミネーションにも注意して下さい.PC内部にSCSI機器を1台だけ取り付けた場合,その機器のターミネータを有効にします.PC内部に複数のSCSI機器をデージーチェイン接続で取り付けた場合,フラットケーブルの一番端に接続された機器のターミネータを有効にします.また両者とも,SCSI機器がフラットケーブルの中間のコネクタに接続される場合,SCSI機器自体のターミネータを有効にする代わりに,フラットケーブルの先端のコネクタにフラットケーブル専用のターミネータを取り付けることもできます.ケーブル長に注意して下さい.
   エプソン98デスクトップ機でも同じようにしてSCSI HDDを内蔵させることができます.筐体のトップカバーとフレームの間に5mm程度の隙間があり,ここにCバスSCSI I/Fからの50ピンフラットケーブルなどを通すことができます.下はPC-386GSの画像ですが,PC-286VF,486GR,486HXなどにも同様の隙間があります.PC-9801RX/DAなどと異なり,内蔵HDDユニットは本体向かって左端に取り付けるようになっています.このスペースには3.5cm程度の幅があります.


   基板上に直接50ピンフラットケーブル接続用オスコネクタを増設する代わりに,QFPチップであるSCSIコントローラチップ(WD33C93*)に44ピンPLCC用ソケットを上から装着して,四方に剥き出しになっているピンから直接取り出した信号(注)を50ピンフラットケーブル接続用オスコネクタに供給するという方法もあります(但しIFC-NNではチップ抵抗が干渉するため,この方法は難しいといいます).出品者IDが kenji_260,オークションIDが o393478507 のヤフーオークションの出品物(2020年5月29日に落札)の商品説明画像をから切り出したものを1/4に縮小後併置しjpg形式に再変換した画像を引用します.WD33C93用のもので,画像右はIF-2769に取り付けた状態です.
 注:WD33C93Aがいわゆる55互換ボードで,WD33C93Bがいわゆる92互換ボードで使用されているチップのようですが,筆者は詳しくありません.WD33C93Aのデータシートはここ(ardent-tool.com内,PDFファイル)などにあり,WD33C93Aのピン配置の資料(datasheetspdf.com内,PNGファイル)と比較したところ,WD33C93AとWD33C93でピンアサインは共通でした.



   これには,同一基板上にPLCC用ソケットと50ピンフラットケーブル接続用コネクタが取り付けられているタイプのものもありました.出品者IDが kenji_260,オークションIDが r400265065 のヤフーオークションの出品物(2020年6月25日に終了)の商品説明画像をから切り出した二枚の画像を1/3に縮小後一方を180゜回転し両者を併置した後jpg形式に再変換した画像を引用します.以前は参考出品されていましたが,この元画像は商品として出品されていた時のものです.


またHDDをPCの内部に固定することができさえするならば,HDDユニットのフレーム部分を用いる必要は(見映えといった問題に拘らない限り)必ずしもありません.この種の工作の実例として,下に出品者IDが KFD03077,オークションIDが g64774741 のヤフーオークションの出品物(2008年3月8日に落札)の商品説明画像から切り出して併置しjpg形式に再変換した画像を引用します.


アルミ板を加工したものか,アルミ製の何かの金具の一部を簡単に加工(切り出しと折り曲げ程度)したものを利用して,PC-386GSにSCSI HDDを内蔵しています.HDDには,外付けSCSI機器から外したと思われる,両端にハーフピッチ50ピンコネクタを持つSCSIケーブルの中央のコネクタが接続してあり,本体背面左のHDDユニット格納部の金属製の蓋を加工してハーフピッチ50ピンコネクタ2個が縦並びで取り付けられています(注1・2).これにCバスSCSI I/Fからのケーブルとターミネータ等を接続するようになっています.HDDの前方だけを固定する仕方は固定強度の点で若干心許ない感じもありますが(あるいはHDDの後方も何らかの手段で固定しているのかもしれません),この状態で実際に長期間使用していたということですので,通常の使用では全く問題ないでしょう.
 注1:同様の外部接続用コネクタを持つHDD/MO[HDDモード(注1.1)で使用するのでしょうか]内蔵用金具を自作した例もあります(ちゃんご56さんの2021年1月24日のツイートを参照).なおPC-9801DA等用の内蔵SCSI HDDユニットにHDDモードに設定したMOドライブを取り付けたものがヤフーオークションに出品されたこともあります.
    注1.1:いくつかのMDドライブのスイッチ設定については,MOドライブのスイッチ設定表へのリンクなどを参照.なおHDDモードを持たないMOドライブもありますが,その場合でも,SCSI I/FにIFC-NNを使用すれば "HDDモード" で使用することができます.
 注2:SASI HDDユニットのフレーム部分があれば,信号引き込み用の1個だけですが,背面の外部増設用のフルピッチコネクタ用の開口部に,新たにフルピッチコネクタを取り付けることもできます.またPCI SCSI I/Fのブラケットからハーフピッチ/Dサブコネクタ用の開口部付近を切り出したものを固定すれば,ハーフピッチ/Dサブコネクタを取り付けることもできます(ターミネーションはSCSI HDD側で行います).下はエプソン製のSASI HDDユニットであるPCVHD41のフレームの背面に,バッファロー製PCI SCSI I/FであるIFC-USLPのロープロファイルPCIバス用の金具を貼り付けてみたものです(スペースの都合で横向きの画像になっています).実際の工作では,PCIバス用の金具にネジ穴を開け,フルピッチコネクタ用の開口部の上下(画像では左右)にあるネジ穴に固定します.


この場合,見映えを気にしないのであれば,HDDユニット格納部の蓋を取り外してそこからSCSIケーブルを筐体内に引き入れることもできますし(注),金属加工が難しければ,プラスチック板などの加工の容易な材料でSCSIコネクタ付きの "蓋" を作成しても良いでしょう.
 注:この工作の例が,大久保システムズのホームページへようこそ! --> g.EPSON-PC98互換機 --> *486GF に掲載されています(注1).またSCSI籠を必ずしも使用せずにPC-9801FA/FS/FXとMATE-AにSCSI HDDを内蔵させる方法 も参照して下さい.
   注1:筆者もPC-286VFで同様の工作をを行ってみました.SCSI HDD[NEC製D3856(100MB)]の固定にはPCVHD41(SASI HDDユニット)の金具部分を利用し,外部接続用フルピッチコネクタが取り付けられていた開口部から,CバスSCSI I/F(LHA-15U)に接続されたSCSIケーブルを引き入れ,またデイジーチェイン用にそこから別なSCSIケーブルを引き出してあります.HDDは前の方の横ネジ二箇所で金具に固定しています.今回は試験的な工作のためHDDに電源ケーブルを接続していませんが,これは内蔵FDDケーブルから分岐させることになります.HDDの電源は金具にネジ穴を開ければ底ネジで固定することもできます.また今回は処置していませんが,この開口部の縁がSCSIケーブルの被覆を傷めてしまう危険性があるため,テープ等の適当な材料で養生する必要があるでしょう.デイジーチェインの必要がなければ,HDDのターミネータを有効にするか,引き出し側のSCSIケーブルの代わりにターミネータを接続します.なお下段の画像で左下に伸びているケーブルの根元はHDDのアクセスランプ用コネクタに接続されており,これの先端を本体前面のLEDに直接接続することになります.


またこれはPC-9801DAでの例ですが,内蔵HDDユニットを装着する筐体内部のスペースに,外付けSCSI HDDユニット(メルコの製品だったような気がしますが,記憶違いかもしれません)をそのまま収めたものがヤフーオークションに出品されたことがあります.通常は筐体の外部に置かれる外付けSCSI HDDユニットを,外付けSCSIケーブルを取り付けたまま筐体内部の空きスペースに入れただけです.古い機種にスペース等の理由から,HDDを単に "内蔵" させたいという場合にはこういう手段もあります(注).なおエプソン98互換デスクトップ機では,内蔵HDDユニットを装着する筐体内部のスペースが幅3.5cm程度,高さ11cm程度と狭く(3.5インチHDDの幅は約10cmで厚さは約2.5cm),外付けSCSI HDDユニットをそこに収めることはできません.例えば薄型(幅の狭い)ケースのICM製SCENAGE RX-1000やI・Oデータ製HDXD-S40は,ケースのカバーとフロントパネルを外した状態にすれば,幅は3.4-3.5cmで何とか収まるものの,高さがオーバーします.これは,外部接続用SCSIコネクタとHDDを接続するフラットケーブルにはボリュームがあるため,薄型ケースの外付けHDDでは電源ユニットをケースの前に設置しなければならず,そのため必然的に電源ユニットとケース背面の電源スイッチとを繋ぐケーブルがHDDの側面に沿って配線される構造となり,ケースの高さがそのケーブルの分増えてしまうためです.
 注:現在筆者の手元にはPC-9801DA等用の内蔵HDDユニットがなく,実物での確認ができないのですが,これも高さが3.5インチHDDのものとさほど変わらないように見えます.今考えると,筆者がヤフーオークションで見た上の工作は外付けSCSI HDDユニットを選ぶものだったのかもしれません.

なおCバスSCSI I/Fそのものの上にHDDを設置することも可能です.HDDをオンボードで搭載しているI/Fは,いくつものメーカーから製品が出ていました(注1).下の画像左はICMのC♭(C-FLAT)の40MBタイプですが,他に80MBタイプのものもありました(120MBタイプのものもあったと聞きますが,筆者は見たことがありません).ボード上の型番を示す文字列はHD-6755で,HDDは富士電機製の2.5インチのセミカスタム品と思われるもの(画像のものはシャーシが黒く塗られていますが,鉄色のままのものもあります)です(注2).また画像右はR&DのCARD240で,TEAC製の3.5 inch ULTRA SLIMという薄型のHDD(コネクタは電源ピンを含むハーフピッチ50ピンオス)が載っています.


 注1:ICMとR&Dの製品の他に,キャラベル(Caravelle)(注1.1),日本テクサ,ランドコンピュータ(LAND COMPUTER),ASCIIの製品を確認しています(緑電子の製品もあったといいますが,筆者は未見です).ITEMからはSASIタイプと思われるHyperDisk 40という製品が出ており,短期間でしたが実際に使用したこともあります(注1.2).ICMにはC-FLAT BTシリーズという,340MBまたは500MBのHDDを搭載した製品もありました.加賀電子からは,オンボードの2.5インチIDE HDDをSCSI変換している製品[TS200C(200MB),TS240CX(240MB)などのTS-Cシリーズ(注1.3・1.4)]が,キャラベルからは,ノート用2.5インチHDDパックを装着するIDE I/F(PC98M29C.98ノート/エプソン98互換ノート用2.5インチHDDパック を参照)がそれぞれ出ていました.またランドコンピュータからは,CFをオンボードで搭載したLISC-128というCバスIDE I/F(LISC-128A)が出ており,後継としてLISC-128Aが現行製品(製造の再開を確認しました)として出ています(注1.5・1.6).またメルコやI・Oデータからは,外部バッテリーをバックアップ電源として使用する半導体HDDであるシリコンディスクが販売されていました.
   注1.1:AV-100HC/120HC/200HC/340HCのディップスイッチ設定はここを参照.
   注1.2:動作中はある図形(◇のような形だった気がするのですが,使用期間が短かったため記憶が定かではありません)がディスプレイ画面の左上隅に表示されるという,アクセスアンプのソフトウェアエミュレーション機能を備えていました.本製品のアクセスランプを本体前面に設置することがNECがユーザーに禁じていた改造行為に該当するため,それへの回避策として用意された機能でしょう.このようなものはBIOSをフックすれば実現できるとまりもさんより伺いました.なお個人的には,この "ソフトウェアアクセスランプ" は非常に煩わしく感じられるものでした(注1.2.1).
      注1.2.1:恐らくC-FLAT(BT)に付属していたものでしょう,ICM製のACCLIGHT.COMというソフトウェアもソフトウェアアクセスランプを表示させるものだったようです(PC-9821/9801スレッド Part92の364番と370番の投稿を参照).
   注1.3:製品型番の書かれたシールはHDDに貼られています.またHDDを取り外さないと見ることのできない基板上の位置に PN050122M2 の文字列があります.
   注1.4:加賀電子からはグラフィックアクセラレータ(CL-GD5428搭載)との複合I/FであるGTSシリーズ(GTS340C)も出ていましたが,2.5インチSCSI HDDが使用されている製品なのか,2.5インチIDE HDDがSCSI変換されている製品なのかは不明です.
   注1.5:こてぽけたんさんの2022年2月26日のツイート に,同社のLIF-EIAという製品の画像が掲載されています.ボード上に2.5インチIDE HDD接続用と思われる44ピンメスコネクタがあることから,これもCバスIDE I/Fではないかと思われます.
   注1.6:おふがおさんの2022年7月3日のツイート(12)に,外部50ピンフルピッチコネクタを持ち,基板上に 98IO-2B(9810-2B?) の文字列のあるメーカー不明なCバスボードの画像が掲載されていますが,これもCバスIDE I/Fとのことです.専用の外付けIDE HDDユニットとセットで販売されていたものでしょうか.このボードについては,リサイクル掲示板2022年7月過去ログの "買い物ヤフオクツイッターウォッチ2022年7月-1" スレッド も参照して下さい.
 注2:C♭(C-FLAT)のディップスイッチ設定は,98JUNC.DOCの "Cb" を参照.またHDD(富士電機製SFXシリーズ)のコネクタのピンアサインは,Flyingharukaさんの2019年10月4日のツイートを参照.なお通常の2.5インチSCSI HDDのピンアサインは 伊藤のホームページ ~まりもの研究室~ --> Macintosh関係 --> ★Portableの部屋★ こちらを御覧下さい. --> 2.5インチSCSIハードディスクのピンアサイン を参照.

SCSI HDDの代わりにCF-SCSI変換基板などを介してCFや(micro)SDを使用する場合には,消費電力の他に占有スペースも重量も小さくて済みますので,適当なスペーサーなどを使えば,CバスSCSI I/Fの基板上にも取り付けやすいでしょう.但しこの種の変換基板には "相性問題" があることがあります(こちらを参照.もっとも現在では特定の機器の組み合わせで生じる不具合の原因が特定され,"相性" などという曖昧な表現がふさわしくなくなってきているものもあります).SCSI HDDを使用する場合には,Cバススロット一基あたりの供給電流が+5Vが0.8A,+12Vが0.06Aであるため(Cバス電源供給総容量 を参照),HDDの電源をCバスコネクタ以外から取る必要が生じる場合もあるでしょう.またRaSCSIとRaspberry Pi Zero WH等を取り付けている例もあり[いぐろまさよしさんの2021年7月10日のツイート(12345) や 焦がしエクレアさんの2021年12月2日4日のツイートを参照],またArdSCSino-stm32(BlueSCSI)とSTM32F103C8(STM32F103C8T6? BluePill)などを取り付けることもできますが[いぐろまさよしさんの2021年9月20日(12)・28日(1234567)・10月1日 のツイートなどを参照],筆者にはこういったものに関する知識が全くありません.

CF-IDE変換基板を介して,HDD代わり(あるいはリムーバブルメディアとして)CF(注)を筐体外部に露出させた状態で使用する工作の例も報告されています(ここを参照).現在はCFよりも(micro)SDの方が入手しやすいため,(micro)SD-PATA(IDE)変換アダプタでも同様のことができれば都合がよいのですが,この種の変換アダプタはATAデバイスのCHS設定コマンドを受け付けるようになっておらず,(micro)SDを起動ドライブとすることはできないといいます(戸越まごめさんの2022年1月24日のツイートリサイクル掲示板2022年1月過去ログの "汎用スレッド2022年1月 パート1" スレッドを参照).なおCFやmicroSDの使用に関しては,本記事にまだ組み込んでいない情報も多く含んでいますので,PC-98 tips集 の "ハードディスク・IDE HDDの代替としてのCF・システム起動可能なRAMドライブ等関連" の項も参照して下さい.
 注:CF-IDE変換基板を介してPC-98のオンボードIDEインターフェースにCFを接続した場合に,BIOSの示すヘッド数とセクタ数がCF本来の値にリセットされてしまい,CF内のデータにアクセスできなくなってしまう場合があることが確認されています.CFリセットと呼ばれる現象がそれであり,対処するためのソフトウェア(IDE-BIOS-LBA-Patch.7z)が,DさんのGoogleドライブで公開されています.しかしこのソフトウェアの作者自身が,そもそもPC-98のオンボードIDEインターフェースにCFを接続して使用するのを止めるべきと主張しています(注1).CFリセットについての解説は,PC-9821およびDOS/Vソフトウェアのページ --> ノウハウ記事を読む ここをクリック --> [PC-98] PC-9821オンボードのIDE ドライブとしてにCompact Flashを漫然と使うと、トラブルに遭って当たり前であるという話を書いてみました。 などを参照(注2).
   注1:MS-DOSでの使用ならばまだしも(注1.1),SCSI機器との併用(注1.2)や32bit OSでの使用は止めるべきであるといいます.なおCFリセットが起こっても,多くの場合PC本体を再起動すればCF内のデータにアクセスできるようになりますが,それはCF内のデータが無傷であることを意味しません.CFリセット現象によってはCF内のデータ自体は破壊されないとの証拠はありません.それどころか,32bit OS環境での事例ですが,CFリセットによってCF内のデータそのものが一部破壊されることを示唆する報告さえあります.
      注:1.1:実際にはこれも全く推奨できません.MS-DOS環境でもCFリセットが生起することが確認されています.固定ディスク起動メニュー表示までのわずか数セクタの読み込みの最中にこの現象が起きる(そのためそれより先に進めなくなる)ことさえあるといいます.
      注.1.2:特定のメーカー製のCF(GREENHOUSE製品,BUFFALO製RCFシリーズ)がPC-98のオンボードIDEインターフェースに接続されていると,バスマスタ転送/SMIT転送のSCSI機器の動作が阻害されるという現象が確認されています[リサイクル掲示板2021年9月過去ログの CF-IDE-SCSI変換時代のSCSI I/F スレッド,リサイクル掲示板2022年4月過去ログの 98システム解析スレッド2022年4月-1 スレッド,Dさんの2022年4月22日のツイート(1234)を参照].これはCFリセットとはまた別な現象で,原因は今のところ不明です.
   注2:しかしCFリセットを起こさない[少なくともCFRESET(Dさん作成のATAリセットを実行するソフトウェア)の実行によりCFリセット現象が発生しない]CF[いぐろまさよしさんの2022年4月28日のツイート(123),こーしさんの2022年4月29日のツイート(12)を参照],CFリセットそのものは起こさないがATAリセット後アクセスできなくなるCF(いぐろまさよしさんの2022年4月28日のツイート を参照),CFリセットを起こしてもアクセスできるCF[いぐろまさよしさんの2022年4月28日のツイート(12)を参照]も確認されています.また高価な産業用CFでもCFリセットを起こすものがあることも報告されています(いぐろまさよしさんの2022年4月28日5月26日 のツイート,こーしさんの2022年4月29日のツイート を参照).いずれもまだ報告が寄せられ始めたばかりの状況です.

なおCバスボックスの中に3.5インチHDDを収める工作の報告もあります[けんちゃん(^_^)V --> 究極?NEC PC98x1Cバス用HDD金具計画!,どるこむの過去ログ,[46340] Cバススロットに3.5インチハードディスクを… などを参照].


ホームセンターなどで売られている材料から固定金具類を自作するというのも,色々な機種で行われています.今では殆どのものが失われてしまったようですが,かつてはWWW上で様々な自作固定金具の画像を見ることができました.下の画像は,多数のスリットのある金属板(長孔パンチングプレートとでもいうのでしょうか.同様のものは,以前は自作PCパーツを扱うショップで売られている場合もあったようですが,東急ハンズや大きなホームセンターなどでも見かけることがあります)を利用して,タワー型のPC-9821V13/M7C2のCバスボックスの上にHDDを固定した例です(APさんよりいただいた画像を加工しました).タワー型機ではCバスボックス上の空間が広いため,このような大き目の金具を加工の手間なしに流用しても,ケースや他の部品と干渉することはないのでしょう.またこの種の金具が利用できれば,ネジ穴を開ける手間も要りません(注).
 注:金属に穿孔するための工具については,1MB FDD I/Fの製作 などを参照して下さい.


同じくタワー型のXv13/R16のCバスボックス上部に,アルミアングルとスリットの着いた細長い金具を加工してHDDを取り付けた例もあります(感電自作マニュアル --> PC-98 Technique --> 愛機PC-9821Xv13/R16のすべて を参照).この記事では,穴の並んでいる細長い金具を加工して標準のHDDベイの下にHDDを取り付ける工作についても書かれています.

PC-9801BX/BA/BX2/BA2/BS2, PC-9821Xa/Xf/Xe/Xs/Xp/Xnでは,2台目のHDDを取り付けるスペースとして,ファイルベイ以外にCPUの上の空間も利用できます.但しここにHDDを取り付けるための専用金具は提供されていませんでしたので,他機種用のHDD内蔵用金具を加工するか,金具自体を自作する必要があります.下はPC-9821Bsに2台目のHDDを内蔵させるための金具として,HAMLIN's PAGE --> 筐体関係 --> CASE_4 専用金具 の No.11(PC-9821Xa10などの2台目HDD増設用金具)を利用した例です.小笠原陽介 (1998). あなたの愛機はまだまだ使える PC-98パワーアップ道場 PC-9821Bs編 ソフトバンク株式会社 出版事業部, pp.41-51. のものをスキャンした画像と説明文を引用します.


この場合,固定用のネジ穴の位置が本体のフレーム側のものと全く合わないため,固定方法を工夫する必要があります.上記の小笠原氏の記事ではガムテープによる固定が提案されていますが,金属に穿孔できる工具があれば,ネジ留めによる固定も可能でしょう.針金を使って固定することもできるかもしれません.他のHDD固定用金具を利用した同様の工作は,大熊猫のぺぇじ --> PC-9821Xp/C8Wのパワーアップ歴 や,win88_iwasakiさんの2021年5月16日のツイート で報告されています.

また,FD1231TやOSD-15G-Uを内蔵したデスクトップ機で,2台目の内蔵FDDを増設しない場合には,増設フロッピィディスクドライブベイに3.5インチHDDを取り付けることができます.

■PC-486MU/MR/MS/MV,PC-586MV/RA/RV/RX/RT/RJ用
HDD内蔵用のフレームが出荷時から本体の一部として組み込まれています.これは二段構造になっていて,幅の狭い下段に3.5インチ IDE HDDが(底面でネジ留め),幅の広い上段にCD-ROMが(側面でネジ留め)それぞれ取り付けられています(注).
 注:マザーボードのIDEケーブル接続用コネクタは,フロントパネル側(CN14)がプライマリで,バックパネル側(CN15)がセカンダリです.いずれも接続機器はシングル設定で使用します(エプソン98互換機におけるHDD容量認識上限を参照).


筆者はCD-ROMの代わりに5インチFDD(FD1155D)を取り付けていますが,5インチFDDのフロントベゼルをPC(PC-586RX)のフロントパネルの開口部に合わせるには,フレームの左右にある本体固定用のスリット状のネジ穴をさらに長辺方向に拡張する必要がありました(下図左).


なおPC-586機でCPUを換装して冷却ファンをCPU上に設置する場合(どるこむの過去ログ,[69] Q:586RXの2FD化その他などを参照),冷却ファンとFDD固定用フレームの底面とが干渉,あるいは底面との隙間が殆どなくなるため,冷却効率が低下する可能性があります(注1).そのためCPUをWinchip2(注2)に換装した筆者の586RXでは,CPUの真上のFDD固定用フレームの底面に大きな穴を開けてあります(上図右:注3).HDD内蔵用金具とは直接関係のない話ですが,他に適当な場所もありませんので,ここに書いておきます.
 注1:ヒートシンクに空気を吹き付ける向きに取り付けた場合,少なくとも上部に十分な空間がある場合と比べ,ファンの回転音が明らかに異なります.ファンの負荷が増しているのではないかと考えます.冷却ファンとFDD固定用フレームの底面との間の空間を少しでも確保するために割り箸を挟んでいるという報告もあります(ゑぷそん道 --> [PC-586RA] を参照).
 注2:使用したWinChip2(注2.1)は3.52V対応 W2-3DEE200ZZA で,ベースクロックの66MHzをチップ内で3倍に上げ200MHzで動作するよう設計されたものです.しかしPC-586RXのCPUソケットでは,倍率設定ピンであるBF0・BF1・BF2がすべてHIGHであり,そのまま装着すると4倍速の267MHz動作となってしまうため,エマティなリサイクル --> 研究発表会 --> ソケット5/7の逓倍率を変える(針金技編) を参考に細い銅線を捻ってメガネのフレーム状のものを作成し,これでWinChip2底面のBF1ピンとVssピンを短絡させて3倍速設定(200MHz)で動作するようにしてあります(EPSON PC`s HOMEPAGE in JAPAN --> WinChip2 を参照).WinChip2には木綿糸を使って冷却ファン付きのヒートシンクを縛り付けてあります.CPUとヒートシンクの底面との間には,定規で擦って平らに延ばしたアルミホイルを重ねたものを挟んでいます(注2.2).冷却ファンの電源はCPUソケットそばのピン(CN24?)から取っています(PC-586RXに5インチFDDを内蔵 を参照).
    注2.1:あらためて確認してはいませんが,WinChip2Aだったようにも思います.とすれば W2A-3DEE200GSA でしょうか(奈酢美の部屋 --> Winchip2で旧マシン復活 を参照).
    注2.2:これらは,由利砂亮 (1993). PC-9801RA21の完全クロックアップ 24+αMHz化改造実験 ~CPUクロック周波数を自由に選択できるダブルクロックアップ方式~ 98パワーアップ改造名人 技術評論社 pp.45-58. の,Cx486DLCにヒートシンクを固定する仕方を真似たものです.
 注3:CPUの冷却のためにこのフレームの下半分を丸ごと切除した例もありますが,筆者はこの金具を使って3.5インチFDDを2台内蔵させていますので,金具の側面には手を入れず,底面に穴を開けるやり方を選択しました.なおCPUの冷却ファンは吸い上げ式にしてあり,そのため2台目の3.5インチFDD[PC-98用のCitizen製OSD-u(PC-586RXのSMD-300(SMD340-302)をFD1231Tで代替を参照)]の底面の剥き出しの制御基板がそこからの風を直接受けるようになってしまっていますが,防塵措置などは行っていません.

■PC-486ME用
着脱可能なHDD内蔵用金具が出荷時から本体に組み込まれています.下に,ヤフーオークションで出品者IDが clean_recycle2018,オークションIDが k508549034(2020年11月4日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して半分に縮小しjpg形式に再変換)した画像を引用します.Cバスボックスの右脇に取り付けられています.



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