内蔵3.5インチFDD(2台目)増設用キット


PC-98本体に2台目の内蔵3.5インチFDDを増設するNEC製キットの情報です.これらのキットは,パネル部分(増設用フロントカバー),PC本体前面のフレームにネジで固定するための専用金具のついたFDD,信号(フラット)ケーブル,取扱説明書から構成されています.またPC-9821XE-E02とPC-9821RA-FD1では増設用FDDを載せるための金具が付属しており,PC-9821CB2-E01やPC-9821XE-E02ではさらに電源(分岐)ケーブルも付属しています.なお内蔵3.5インチFDD増設用キットは,121WAREでは "増設用3.5インチフロッピィディスクドライブ" という品名となっています(ただしどういうわけか,PC-9821C2-E01だけは "3.5インチフロッピィディスクドライブ" となっています).
 まりもさんより情報をいただきました.

以下,(1) 対応機種とパネル部分の形状,(2) 固定用金具(3) FDD接続用ケーブル の順に記述します.


(1) 対応機種とパネル部分の形状
■PC-9821A2-E01
 対応機種は,PC-9821Ap2/As2/An/Ap3/As3です.内蔵FDDはFD1138TないしFD1148Tです.なおこれらの機種では,FDD増設後に本体前面下部のジャンパスイッチSW2の設定を変更する必要があります(FD1138T 2台内蔵用ケーブル を参照).

■PC-9821B-E01
 対応機種は,PC-9801BX2/BS2/BA2,およびPC-9821Bf/Bp/Bs/Be/Xa/Xf/Xn/Xp/Xs/Xeです.内蔵FDDはFD1138TないしFD1148Tです.

PC-9821A2-E01とPC-9821B-E01のパネル部分は,表側から見るとよく似ています.左がPC-9821A2-E01のもので,右がPC-9821B-E01のものです.


しかし両者は横幅がわずかに異なります.PC-9821A2-E01(上)は15cmで,PC-9821B-E01(下)は15.6cmです.


さらに裏面の形状は明らかに異なります.PC-9821B-E01(下)では,左端に幅広の長い板状のものが突き出ていますが(矢印の先),PC-9821A2-E01(上)にはこれはありません.他にも,PC-9821A2-E01では左右の縁にツメがあること,PC-9821A2-E01の方が上の庇状の幅の広い突起がより長い等の違いもあります.


※Logitec製LFD-F331Kには,PC-9821A2-E01とPC-9821B-E01のそれぞれの対応機種用のパネル部分が含まれています(襟依零うたす*S135*V-Dubya*Volvo さんの2018年3月1日のツイート に画像があります).

内蔵FDD1台用の元々のパネル部分を加工して,PC-9821B-E01のパネル部分の代用品を製作した例があります.ヤフーオークションで出品者IDが Desire_98,オークションIDが k52723863 のPC-9821Xs(2007年12月22日に落札)の商品説明画像から切り出してjpg形式に再変換した画像を引用します.元々のパネルの下の部分をくり抜き,そこにFD1138Tを内蔵した他の機種のパネルのFDD開口部付近を切り出したものをはめ込み,隙間をパテ等で埋めて(さらにその上から塗装して?)あるのでしょう.工作の難度は相当なものです.


■PC-9821C2-E01
 対応機種はPC-9821Cs2/Ce2です.内蔵FDDはOSDE-15G-Uです.
パネル部分は,FDDのイジェクトボタン用の開口部が小判型(楕円形)であるなど,PC-9821A2-E01やPC-9821B-E01に似たところがありますが,表側から見た場合,開口部が向かって左寄りに配置され,右側のスペースがこれらのパネルのものより明らかに広くなっているため,これらと簡単に区別できます.ヤフーオークションで出品者IDが angel_symphony,オークションIDが x617522889(2019年10月20日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を縮小後に切り出してjpg形式に再変換)した画像を引用します.


■PC-9821CX-E02
 PC-9821Cx専用です.内蔵FDDはOSDE-15G-Uです.
 下はPC-982CX-E02のパネル部分です.ヤフーオークションで出品者IDが niimi_1974,オークションIDが c588362622(2017年2月17日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を縮小後に切り出してjpg形式に再変換)した画像を引用します.


※同時発売のCbとCf用の2台目FDD増設用キットについて
 PC-9821Cbにはmodel 2D・2・2Fがあり,前者は2FDDモデルで,後二者は1FDDモデルですが,1FDDモデルに2台目のFDDを追加増設するためのキットは用意されていなかったものと思われます.理由は不明です(注1).121WAREにも登録がなく,またPC-9821Cb・Cx・Cfのカタログ[まぁ、てきとうにのんびりと~ --> 1月3日(月)「古いカタログの取り込み」(2011年1月3日の記事)の "古いカタログ一覧" --> NECパーソナルコンピュータ PC-9800シリーズ 98MULTi CanBe PC-9821Cb・Cx・Cf を参照(PDFファイルにつき注意)]でもCb model 2/2F用の2台目FDD増設用キットの記載はありません.なおWikipediaの98MULTi CanBeの記事に,FDDを2台内蔵したCbの画像が掲載されています).またPC-9821Cfにも2台目の内蔵3.5インチFDD増設用キットは提供されませんでした(注2).CfではCPUクーラーの取り付け位置が高く,HDDがFDDの下に設置されているために,2台目のFDDを取り付けるためのスペースがないというのがその理由のようです[小笠原陽介 (1998). あなたの愛機はまだまだ使える PC-98パワーアップ道場 PC-9821Cf編 ソフトバンク株式会社 出版事業部, pp.91-97. を参照].
  注1:筆者は2FDDモデルであるCb model 2Dの内部を見たことはありますが,古いことでもあり,FDDまわりの構造で特別なものがあったかどうかは記憶にありません.model 2/2Fは内部を見たことがありません.
  注2:Cb model 2/2F,Cfとも,取り付け場所の問題とは別に,2台目の3.5インチFDDを追加増設したところで,果たしてそのFDDは動作するだろうかという疑問があります.というのは,出荷時にFDDを1台しか内蔵しておらず,内蔵FDDケーブルに追加接続した2台目のFDDが動作しない,すなわちマザーボードのFDDケーブル接続用コネクタにDS1信号が出力されていないと考えられる機種が確認されているからです(注2.1).Cb model 2/2FやCfが同様の機種かは不明ですが,このような機種が実在する以上,これらの機種に2台目の3.5インチFDDを追加増設することは賭けになります.
    注2.1:大熊猫のぺぇじ --> HDDモデルなA-MATE数機種の2FDD化 の記事によればPC-9821Af/U9Wがこれに該当するようです.Af/M9Wも恐らく同様でしょう.

■PC-9821CB2-E01
 対応機種はPC-9821Cb2ですが,ヤフーオークションにこれが増設されたCb10が出品された例があることから,Cb2,Cb3,Cb10に対応していると思われます.Cb2のFDD部分のパネルを外した状態の画像がたけるん通信 --> OLDパソコンコーナー --> PC98x1/互換機 (NEC・EPSON) こちらです。 --> PC-9821Cb2/Cb10 にありますが,そこにCb2の筐体はCb3やCb10と同じとあり,またウェブ上にある画像から判断する限り,これらの機種ではFDDパネルの形状が同じです.内蔵FDDはFD1231Tまたはその互換品です[PC-9821CB2-E01に含まれているFDDは,本来はOSD(E26J)のようです].
 パネル部分の画像を下に示します.ヤフーオークションで出品者IDが akira_tms111k,オークションIDが k164645054(2014年6月1日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してjpg形式に再変換)した画像(左)と,ヤフーオークションで出品者IDが b48155,オークションIDが j415421283(2016年12月17日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してjpg形式に再変換)した画像(右)を引用します.左はビニール袋に入った未開封状態のもので,右はPC-9821Cb2に装着されたものです.開口部が向かってやや左寄りに配置されていますが,右側のスペースに文字列,スイッチ,表示窓などが一切ないという点が特徴でしょうか.


■PC-9821CX2-E01
 対応機種はPC-9821Cx2/CX3/Cx13です.内蔵FDDはFD1231Tまたはその互換品です.
 下にパネル部分の画像を示します.ヤフーオークションで出品者IDが basara_8823,オークションIDが j426782358(2017年3月26に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を回転後に縮小して切り出したものを併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


■PC-9821XE-E02
 PC-9821Xe10専用です.内蔵FDDはFD1231Tまたはその互換品です[PC-9821XE-E02に含まれているFDDは,本来はOSD(E26J)のようです].
 下はパネル部分の画像です.ヤフーオークションで出品者IDが hamayokotobe,オークションIDが p587704638(2018年1月18日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してjpg形式に再変換)した画像を引用します.


また下はPC-9801BX4のフロントパネルの2台目のFDD部分の画像です(裏面の一部に模型用のパテによると思われる修復箇所があります).PC-9821XE-E02のパネル部分と共通のように見えます.


Xe10で2台目の3.5インチFDDが増設される位置にあるブランクパネル(あるいはPCカードスロット増設アダプタであるPC-9821XE-E01に付属しているパネル部分かもしれません)を加工して,フロントベゼル付きのFD1231Tを2台目のFDDとして増設した例があります.ヤフーオークションで出品者IDが Desire_98,オークションIDが d73450974 の出品物(2007年7月27日に落札)の商品説明画像から切り出してjpg形式に再変換した画像を引用します.FD1231Tのフロントベゼルについては,下のPC-9821XA-E02の項をご覧下さい.


■PC-9821XA-E02
 対応機種は,PC-9821V7/S5K・S7K/V10/S5K・S7K/V12/V13/S5R・S7R/V16/V20/S5・S7/
Xa7/Xa7e/Xa9/Xa10/Xa12/Xa13/K12・K16/Xa16/R12・R16/Xb10/Xc13/S5/Xc16/S5・S7/Xc200/S7です.内蔵FDDはFD1231Tまたはその互換品です.
 CRT一体型であるV7/C4KとV10/C4Rにはパネルが合いません.Cb2のFDD部分のパネルを外した状態の画像がたけるん通信 --> OLDパソコンコーナー --> PC98x1/互換機 (NEC・EPSON) こちらです。 --> PC-9821Cb2/Cb10 にあり,そこにCb2のものと同じ筐体がCb3・Cb10・V7/C4K・V10/C4Rで使用されているとの記述があることから,V7/C4KとV10/C4RではPC-9821CB2-E01が使用できる可能性がありますが,勿論未確認です.
 下はPC-9821XA-E02のパネル部分の画像です.


内蔵FDD1台用の元々のパネル部分,あるいはPCカードスロット増設アダプタであるPC-9821XA-E01のパネル部分を加工して,2台目のFDDとしてフロントベゼル付きのFD1231Tを増設した例があります.ヤフーオークションで出品者IDが Desire_98,オークションIDが m51482863 のPC-9821Xa7(2008年3月10日に落札)の商品説明画像から切り出してjpg形式に再変換した画像を引用します.


PCカードスロット増設アダプタであるPC-9821XA-E01のパネル部分を加工したとすれば,増設3.5インチFDDのフロントパネルが前面に少し飛び出ていることから,PCカードスロット用に開けられている開口部の縁を削って少し拡げてあると考えられます.この開口部(縦23.5mm×横99.5mm)はPCカードスロットのフロントベゼル(縦23mm×横101mm)のサイズに合わせて開けられているため,3.5インチFDDを含む通常の3.5インチ機器のフロントベゼル(縦25mm×横101mm)とわずかですがサイズが異なるからです(注).
 注:しかし,3.5インチFDDをフレームの固定用ネジ穴の遊びを利用して幾分奥の方に取り付ければ,開口部を拡げなくてもメディアの出し入れやイジェクトボタンの操作は可能です.筆者はこの方法でデスクトップ型PC-9821Xc13に2台目の3.5インチFDDを増設しています.2台目の3.5インチFDDには,PC/AT互換機用FD1231Tからフロントベゼルとイジェクトボタン(通常のFD1231Tのものより小さいタイプ)を移植したFD1231Tを使用しています.なおFDDでなくMOドライブを取り付ける場合には,イジェクトボタンやメディア挿入口と干渉するため,開口部を広げる工作が必要となります(この情報はtshさんよりいただきました).


   フロントベゼル付きのFD1231Tを2台目のFDDとして増設する場合,このパネル部分をPC-9821XA-E02のパネル部分の代用とすることができます.FD1231Tのフロントベゼルは,PC/AT互換機用のFD1231Tの一部のもの(合わないものもあります)が使用できます.同じようにすれば,PC-9821V-FD1とPC-9821V-FD2のパネル部分の代用として,PC-9821V-E01とPC-9821V-E04のパネル部分が,またPC-9821XE-02とPC-9821RA-FD1のパネル部分の代用として,PC-9821XE-E01とPC-9821RA-E01のパネル部分がそれぞれ使用できるのではないかと思われます.

プラスチック板を加工した3.5インチFDD部分のパネルの自作例を示します.ヤフーオークションで出品者IDが yshnq423_0705,オークションIDが o374359451(2020年2月16日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して2/3に縮小しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


PC-9821Xa9の3.5インチFDD部分のパネルの下半分を切除し,2台目のFDDの前面にメディア挿入部分とイジェクトボタン部分を切り抜いた青色の透明アクリル板をフロントパネルに(?)貼り付けてあります.見映えといった点では好みが分かれるかもしれませんが,防塵効果は期待できそうです.ファイルベイに装着されているFD1155Dのパネル部分も同様のものでしょう.透明アクリル板が使用されているのは,FDDのアクセスランプの点滅が外から確認できるようにするためでしょう.

また,これは2台目FDD用というわけではありませんが,プラスチック板を加工した3.5インチFDD部分のパネルの自作例ということで,参考として示します.ヤフーオークションで出品者IDが withcrocus,オークションIDが p634479663(2018年9月25日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してjpg形式に再変換)した画像を引用します.


PC-9821V13の3.5インチFDD部分のパネルを外し,CF-IDE変換基板(上段:注)と3.5インチFDD[下段:FD231TではなくFD1138Tと見て間違いないでしょう.なおFD1231Tの代わりにFD1138Tを接続するケーブルの結線は VFOなし異種FDD内蔵用ケーブル の "異種3.5インチFDD内蔵用ケーブル" の項にある "(1) FD1231T内蔵機種にFD1138Tを内蔵させるためのケーブル" のものを参照]を組み込み,プラスチック板で作ったパネル部分(FDD部分は二重)を取り付けています.このパネルは下段の開口部両脇のネジで本体のフレームに固定されているとみられます.
 注:もはや2台目FDD用のパネルとは全く関係ありませんが,CF-IDE変換基板用の開口部を,同じくV13の内蔵FDD1台用のパネルに開けた例もありますので,この機会に載せておきます.ヤフーオークションで出品者IDが sieru50,オークションIDが d307597092(2018年9月24日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してjpg形式に再変換)した画像を引用します.


※R&D製FLB-3Xには,PC-9821XA-E02とPC-9821XE-E02のそれぞれの対応機種用のパネル部分が含まれています.下にヤフーオークションで出品者IDが masa_kun_1,オークションIDが j574019807(2020年2月2日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を半分に縮小してjpg形式に再変換)した画像を引用します.なおキットに含まれているFDDはFD1231Tではなく,TEAC製FD-235HGです(tshさんより情報をいただきました).


■PC-9821V-FD1
 対応機種は,いわゆる流星モデルのデスクトップ型VALUESTARである,PC-9821V166/S5C・S5D・S7C・S7D/V200/S7A・S7B・SZA・SZBです.内蔵FDDはFD1231Tまたはその互換品です.
 パネル部分の画像です.流星モデルのデスクトップ型V166に増設された状態のものです.ヤフーオークションで出品者IDが rcinosaru,オークションIDが l448848009(2018年6月15日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を縮小してガンマ補正値を上げた後切り出してjpg形式に再変換)した画像を引用します.メディア挿入用の開口部の中央付近が引っ込んでいるのが特徴です.


■PC-9821V-FD2
 対応機種は,いわゆる青札モデルのデスクトップ型VALUESTARである,PC-9821V166/S5C2・S5D2/V200/S5C2・S5D2・S7C2・S7D2・SZC2・SZD2です.
 これらの機種では,2台目のFDDとしてフロントベゼル付きのFD1231Tを増設するようになっています.このためそれらの機種用のPC-9821V-FD2のパネルでは,2台目のFD1231Tの位置に長方形の開口部があります.また2台目のFDDは本体前面から見て奥まった位置に取り付けられることになるため,PC-9821V-FD2に付属のフロントベゼル付きFD1231Tでは,奥行き方向の長さが通常のものより長いイジェクトボタンが使用されています.なおこのイジェクトボタンは通常のFD1231Tのものより前面のサイズが小さくなっていますが,このサイズのイジェクトボタンはPC-FD321DHに付属のFD1231TやPC/AT互換機用の一部のFD1231T/Hでも使用されています.下にパネル部分の画像を示します.いずれも青札モデルのデスクトップ型V200に増設された状態のものです.ヤフーオークションで出品者IDが super_eco99,オークションIDが l366513701(2016年10月24日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してjpg形式に再変換)した画像(左)と,ヤフーオークションで出品者IDが shijimiasarisix,オークションIDが x491557088(2017年6月14日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してjpg形式に再変換)した画像(右)をそれぞれ引用します.


右の画像からは,2台目のFDDがPC本体のフロントパネル前面から相当奥まった位置に取り付けられている様子がわかります.

なお筆者がPC-9821XA-E02とPC-9821V-E01(流星モデルのデスクトップ型VALUESTAR用のPCカードスロット増設アダプタ)のパネル部分,および青札モデルのデスクトップ型V200のFDD部分のパネルを実際に見比べた限りでは,PC-9821XA-E02・PC-9821V-FD1・PC-9821V-FD2の間にパネル部分の互換性はないと言えそうです.

■PC-9821RA-FD1
 対応機種は,PC-9821Ra18/Ra20/Ra266/Ra300/Ra333/Ra40/Ra43/RaII23/Xa13/W12/PC-9821Xa16/W16・W30/Xa20/W30・W30R・D30R/Xa200/W30R・D30R・M30Rです.内蔵FDDはFD1231Tまたはその互換品です.
 パネル部分の画像です.ヤフーオークションで出品者IDが withcrocus,オークションIDが s513859625(2017年1月12日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してjpg形式に再変換)した画像を引用します.向かって左側の横長の長方形の開口部は,PC本体の型番プレートが入る部分です.



このパネル部分を自作した例があります.一枚のプラスチック板を切り出し,メディア挿入用のスリットとアクセスランプ用の穴,および型番プレート用の開口部を開けてあるように見えます.固定方法は不明です(裏面にツメを付けてあるのか,あるいは本体の直接フロントパネルに貼り付けてあるのでしょうか).ヤフーオークションで出品者IDが withcrocus,オークションIDが o176616994(2017年3月14日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して2/3に縮小しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


■PC-FD321DH
 対応機種はPC-9821Ct16とCt20を除くタワー型の機種と思われますが,正式対応機種は不明です(注).PC-98には内蔵FDDケーブル用コネクタが2台目のFDD用の信号のピンを持っていない機種が実際に存在しますので,ファイルベイまたは5インチベイを持ち,FD1231Tを内蔵したすべての機種でこのキットが使用できるかも不明です.
 注:例えば,PC-9821Xv20/Xv13のガイドブック[PC-9821XV-GB2(1996年7月初版発行)]では,ファイルベイに増設可能な機器にPC-FD321DH(1996年2月発売)が含まれていません.しかし実際には両機種とも2台目の3.5インチFDDを増設することは可能です.

下にヤフーオークションで出品者IDが angel_symphony,オークションIDが r324445333(2019年6月10日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を縮小したものから切り出して一部を回転させた後横並びに配置してjpg形式に再変換)した画像を引用します.


PC-FD321DHには新旧二つのタイプがあります(HAMLIN's PAGE --> 筐体関係 --> 専用金具 を参照).勿論機能や使い勝手に差はありません.上の画像のものは旧型です.

この増設キットは,タワー型などの5インチベイに増設する製品ですので(デスクトップ型のファイルベイにも取り付けられるでしょう),正式に対応していない機種でも,5インチベイを空けることができれば増設自体は可能です.またこのキットに含まれている,5インチベイに3.5インチ機器を増設するためのフロントベゼル付きのフレーム金具は,フロントベゼルの付いた一般的なフレーム金具で代用できます(安価なプラスチック製のマウンタも使用可能).2台目のFDDがFD1231Tの場合には,PC/AT互換機用の一部(全部ではありません)のFD1231T/Hからフロントベゼルとイジェクトボタン(通常のFD1231Tのものより小さいタイプ)が移植できます(PC-FD321DH付属のFD1231Tのイジェクトボタンも,通常のものより小型のものが使用されています.下の画像を参照).筆者はPC-98用のFD1231T(P/N 134-506790-011-2,制御基板G8XBZ)相当品に改造したPC-98NX用のFD1231T(P/N 134-506790-256-2,制御基板G8XBY,イジェクトボタンは二つの弓形が合わさった形状)に,型番を失念したPC/AT互換機用FD1231Tから外したフロントベゼルとイジェクトボタンを取り付け,Logitec製5インチベイ用ZIPドライブユニット "LZD-250AK" のプラスチック製マウンタに取り付けて使用しています(PC/AT互換機用FDDのPC-98での使用(2) ――制御基板改造編―― を参照).


またPC-9821Ap2のファイルスロットに,FD1231Tと思われるFDDを増設した例があります(ここ を参照).この工作でも,5インチベイに3.5インチ機器を増設するためのフレーム金具を利用しているのではないかと思われますが,増設したFDDはフロントベゼルのないものであり,恐らくは内蔵FD1231Tが1台のモデルの機種のFDDパネル部分を加工したものをパネル部分として取り付けています.パネルは正面にネジ穴を開けてフレームに固定しているようです(ネジの頭が外から見えないようにして固定することも不可能ではないでしょう).5インチベイやファイルベイにフロントベゼルのないFD1231Tを増設する際にも,綺麗に仕上げるのはやや大変かもしれませんが,同様の工作が可能でしょう.

またPC-9821Xv20/W30の5インチベイに増設した2台目のFD1231T部分のフロントパネルとして,別なタワー型機種のFDD部分のフロントパネルを切り出したものを取り付けた例もあります.この例では,切り出したパネル部分の両脇を5インチベイ開口部の縁に貼り付けることで固定しているように見えます.実に見事な出来栄えであり,また実に贅沢な工作と言えるでしょう.ヤフーオークションで出品者IDが otakaraya324,オークションIDが x673371838(2020年2月19日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を半分に縮小したものと80%に縮小したものから切り出して併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


 追記:この工作をされた方による別の画像と説明が,PC-9821/9801スレッド Part80の460-464番の投稿にあります(Imgurの画像への直リンクはこちら).
 ※上のリンクと投稿番号は,筆者が普段閲覧しているikura.2ch.scのスレッドのもので,これらはmatsuri.5ch.netのPC-9821/9801スレッド Part80では451-455番の投稿に当たります.2ch.scは5ch.netをクロールしてスレッドを収集しているそうで,収集されたスレッドに2ch.scで新規の投稿がなされると,2ch.scのスレッドの番号が5ch.netのものとずれていきます(2ch.scでなされた投稿の数だけ数字が増えます.その投稿は5ch.netからは見えません).上記のスレッドの場合,5ch.netのPC-9821/9801スレッド Part80の420番と451番の投稿は,2ch.scの同名スレッドでは427番と460番の投稿として表示されます.


(2) 固定用金具
2台目FDDの固定用金具は大きく分けて二種類あります.両者をともに含んでいるキットもあります.

1.本体前面のフレームに固定するための金具
PC-9821A2-E01・PC-9821B-E01・PC-9821XE-E02・PC-9821XA-E02・PC-9821V-FD1・PC-9821V-FD2には,2台目のFDDの前方に取り付け,PC本体前面のフレームにネジ留めするための細長い金具が付属しています.このタイプの固定用金具の例として,PC-9821B-E01付属のものを下に示します.


PC-9821A2-E01・PC-9821B-E01・PC-9821XE-E02・PC-9821XA-E02(注1)対応機種では,2台目のFDDの側面をPC本体のフレームにネジ留めすれば,若干ぐらぐらする感じはありますが(注2),この金具なしでも実用上問題ない程度には固定が可能と思います(ただしPC-9821XE-E02の場合には,本体前面のフレームに固定するための金具なしだと,他のキットの場合よりFDDのぐらつき具合がかなり大きい感じがします).もっとも感じ方には個人差がありますので,やはり専用金具を介してのネジ留めも行わなければ固定が十分でないと感じる人も多かろう思います.また中古品やジャンクでは,この金具が欠けている場合も少なくありません.しかし,このタイプの金具なら,工作難度はさほど高くありませんので,アルミ板やアルミアングルなどを加工して代用品を自作することは,キット付属の金具の細かな形状を知らない場合でも十分に可能と思います(注3).作成の際には,お持ちの機種のFDDとPC本体のフレームの形状やネジ穴の位置に合わせて金具の形状を決めて下さい.
 注1:PC-9821XA-E02の対応する横幅38cmの機種では,2台目FDD増設用スロットにFDDのネジ穴の位置に合うネジ穴がなく,上のものと同様の固定金具を用いなければ2台目FDDが固定できないといいます[しかしFDDを増設した筆者のXc13では,この固定金具なしでも,側面を一箇所フレームにネジ留めするだけで2台目のFDDが問題なく使用できています(注1.1・1.2].PC-9821V-FD1・-FD2の2台目FDD増設用スロットの場合も同様かもしれませんが,筆者はこれらに付属するパネル部分を所有しておらず,2台目のFDDの奥行き方向での取り付け位置を確認できません(PCカードスロット増設アダプタであるPC-9821V-E0・-E04のPCカードスロット部の側面のネジ穴の位置に合うネジ穴は,2台目FDD増設用スロットの側面にあります).
   注1.1:フレームに取り付けた状態で前の方を持ってFDDを揺すってみると,確かにフレーム内で左右に動きはしますが,FDD部分のパネルを取り付ければ,パネルのイジェクトボタンの開口部などによって動きがさらに制限されるため,使用上支障はありません.
   注1.2:FDDまわりのフレームの構造が同じ機種であるPC-9821V13/S5C3(G8WVD)で説明します.2台目のFDDが収まるベイ部分の側面は下のようになっています.


FDD側面のネジ穴は三箇所で露出していますが,そのままネジ留めできるのは緑丸の一箇所だけです.筆者はここをネジ留めしています.しかし,白丸の箇所も,大きなワッシャあるいはそれに似たもの(プラスチック板などでも簡単に作れます)を使うことにより,フレームへの固定に利用することができます.下の例では小さなワッシャと大きなワッシャを重ねて挟んでいます.


 注2:PC-9821XE-E02とPC-9821XA-E02対応機種では,2台目のFDDの側面でネジ留めできるのは一箇所だけです.

 注3:しかし筆者個人としては,FD1138T/FD1148T内蔵機種(PC-9821A2-E01,PC-9821B-E01対応)では,固定金具の自作を積極的にはお奨めし難いところがあります.上記のように,これらの機種では2台目のFDDの固定に固定金具が不可欠ではないと考えることの他に(注2.1),FD1138T/FD1148Tはフラップ(シャッター)の軸部分が非常に折れやすい上(FD1138T・FD1148T・FD1138C・FD1138Dの分解方法 を参照),金具の位置合わせや取り付けなどの際にはどうしてもFDDの前の方に触る機会が多くなり,不用意にフラップ付近に力を加えてしまう危険性が高いと考えるためです.(注2.2)FD1138T/FD1148T内蔵機種用の固定金具を自作される場合には,この事故に十分注意して下さい.
   注2.1:最初からFD1138T/FD1148Tを2台内蔵している /U2 モデルでは,2台目のFDDが側面のネジだけでフレームに固定されており,PC-9821A2-E01やPC-9821B-E01に付属しているフレーム前面にネジ留めする固定金具に相当する固定具は使用されていません.FD1138T/FD1148Tを2台内蔵しているモデル(FDDモデル)と1台しか内蔵していないモデル(HDDモデル)では,FDDまわりのものを含め本体のフレームは共通ですので,この事実は,2台目のFD1138T/FD1148Tを本体のフレームに固定するのに特別な固定金具は不可欠なものではないとNECも考えていたことを意味します.
   注2.2:FD1138T/FD1148T内蔵機種用の固定金具の自作をお奨めしない理由は,固定金具の構造にもあります.2台目のFDDを取り付けるベイ部分の前面の開口部の左右には,ネジ穴とともに板状の突起があります(画像下段).


       この突起との干渉を防ぐために,PC-9821A2-E01とPC-9821B-E01に付属している固定金具では,突起の位置にに対応する部分が矩形に切り抜かれています(画像上段).固定金具を自作する場合には,この部分も再現する必要があります.工作の難度自体は低いものですが,上記のように筆者はそもそもこの固定金具自体不要と考えますので,このような形状の,そして機能的にもあまり意味を持たないものをわざわざ手間を掛けて作る価値などなかろうと考えます.

基本的には,金具の耳状の張り出し部分を,PC本体のフレームの前面にある2台目のFDD用の開口部の左右(ネジ穴が1個ずつ開けられています)に固定するように作成すれば十分です.その際には,下の画像の白枠の部分に相当するものだけを左右一対で作成するのが簡単です.


この場合は,材料に加工しやすいプラスチック(プラスチックアングルや,プラスチック製の箱状の物から直角に曲がった部分を切り出したもの等.また最初から直角に曲がっていないプラスチック板を,製作の途中で曲げてもよいでしょう)を使ってもよいでしょう.材料が薄すぎて強度に不安があるならば,材料を重ねればよいでしょう.ネジ穴を開けるための工具としては,金属材料の場合には,卓上ボール盤や金属穿孔用のハンドドリル(後者は100円ショップでも置いているところがあります)等が必要でしょうが(金槌と釘といった手段でもできないことはないでしょうが,変形した部分を平らにしたり,穴の部分をヤスリで整えたりといった後処理が必要になります),プラスチック材料(やアルミ缶のようなごく薄いアルミ材料)の場合には,錐や手芸用のハンドドリル(これも100円ショップでの扱いがあります)などで開けた穴(ネジを通すには小さすぎると思います)を丸棒型の精密ヤスリ(精密ヤスリセットも100円ショップにあることがあります)等で拡げてもよいでしょう(1MB FDD I/Fの製作 を参照).また金属材料の場合には,取り付け時の怪我を防ぐために角の部分を少し切り落とし,材料の切断面に目の細かいヤスリでヤスリ掛けをしておいた方がよいと思いますが,この種の作業にあまり馴染みのない方は,切断面やバリ等で怪我をしないように十分気を付けて下さい.また材料の切断時・穿孔時・ヤスリ掛け時に出る削り屑を吸い込んだり,指に刺したり散らしたりしないように注意して下さい.

実際にPC-9821XA-E02対応機種用の金具を作成してみました(筆者は本物の金具を所有してはいません).まずボール紙で試作しました.2台目のFDDを本体のFDDベイ部分にはめた状態で幅25mm,長さ40mm程度に切った紙を当ててみて,どれくらいのサイズのものを作ればよいか当たりを付けました.その結果に基づき,麻婆豆腐の素の外箱から幅22mm,長さ26mmの紙片を一枚切り出しました.次に紙片の右下隅に近い部分に穴を開け,2台目のFDDの側面の一番前のネジ穴にネジ留めしました.2台目のFDDを,上の画像の緑丸の位置に側面のネジ穴が来るようにPC本体にセットし(この時2台のFDDの前面の位置が揃います),紙片を直角に外側に折り曲げて,PC本体のフレームの前面のネジ穴と重なる位置に錐で穴を開け,そこもネジ留めしました.この時紙片が曲がったり撓んだりしないように気を付けます.

試作してみて分かったことは,22mm×26mmのままでもよいが,微調整時の追加加工(ネジ穴を拡げる等)のことを考えると,もう少しサイズに余裕があった方がよいかもしれないということでした.そこで今度は23mm×28mmの紙片を(大した手間でもありませんので)二枚切り出して試作をやり直しました.穴の周りのバリ状の紙は爪切りで切り落としてあります.なお画像の1台目のFDDは,FD1231Tと互換性のあるSONY製MPF520-F/D10です.


最終的に下の寸法の金具を左右一対分作ることにしました.右と左で折り曲げる方向が逆になります.


今回は缶詰の蓋(軟鉄板)を材料に使いました.この種のものは錆びやすく,本来こういった工作の材料として適したものではありませんが,身近な材料ということで敢えて選んでみました.平面でなく,同心円に似たデザインの凹凸があり,さらに缶を開ける時にできた皺状の凹凸までありますが,この程度のものなら,大した精度も必要でない今回の工作では問題とならないだろうと判断しました.錐で引っ掻いて線を引き,その線の通りに切り出します.また穴を開ける位置にマジックで印を付けます.穴開けは切り出す前に行った方がやりやすいと思います.


穴を開けた状態です.穴開けはピンバイスを使用して手作業で行いました.FDD固定用のネジは直径が3mmなので,ドリルビットは直径3mmのものを使用しました.ドリルビットは今回は100円ショップのセットに含まれるものを使ってみました.バリ取りには面取りリーマ(画像右端)が便利ですが,ヤスリを使うこともできます.なおこの段階で,遊び(ネジ穴の余裕)を大きく取るために穴を大きめに開けるか,開けた後でヤスリなどを使って穴を少し拡げておいてもよいですし,ここではやらずに,最後の微調整の段階で必要になった場合に穴の調整を行ってもよいでしょう.プラスチック製の材料の場合には,金属材料の場合と比べ,ずっと簡単に穴を開けることができます.


切り出したものとそれを折り曲げたものです.切り出しには大きめの普通のハサミを使いました.刃を傷めてしまいますが,薄い金属板なら普通のハサミでも切ることができます[筆者は藤原産業製の金切鋏も持っていますが,この種の簡単な工作では,古道具屋で\150で売られていた持ち手が一部破損しているFISKARS製のステンレス製のハサミ(刃の形状が少し変わっていますが,何用のものなのかは不明)を使っています(注)].切断面と角の部分にはヤスリをかけますが,ヤスリがけの際にも怪我をしないように十分注意して下さい.また折り曲げは定規を当てて行うとよいでしょう.
 注:紙から金属まで切ることのできる "万能ハサミ" も,ホームセンター等で\1,000程度で買うことができます.


この金具を取り付けた2台目のFDDを本体に取り付けます.微調整が必要な場合もあります.この種の工作物は,一発で完成することはまずないと考えると気が楽です.ネジ穴の位置が少しずれている場合には,ずれている方向にネジ穴を拡張します(楕円形のネジ穴になりますが,問題ありません).FDD部分のパネルが2台目のFDDの前面とわずかに干渉してパネルがうまくはまらない場合には,2台目のFDDを奥の方に押し込みながら[フラップ(シャッター)等の破損に注意]FDD右側面最後部のネジ穴に対応するフレームのネジ留め用の穴の遊びを最大に使ってできるだけ奥の方に固定します.


作ってみた感想ですが,金属製の材料では,ビール缶のような薄いアルミ製の材料(鉄板などよりは加工が容易です)でも強度に問題はないのではないかというものでした(下の追記1で扱ったポリプロピレン製の固定具をより強靱にした感じのものになると思われます).また,プラスチックアングル等を材料にすれば,十分な強度のものがもっと簡単に作成できると思いました.あまり大きくない地元のホームセンターで見たところ,15mm×15mm×1000mmの1mm厚のもの(あまり厚いものは取り付けられないと思います)が\200以下で売られていました.普段工作をしない方には無駄な分が多く出てしまいますが,工作材料として売られているものを材料にしたいのであれば,こういうものを利用するとよいでしょう.これなら大きめのカッターと錐などで簡単に加工できます(1mm厚程度の材料を使うのであれば,穴の位置を水平方向に幾分ずらす必要があるかもしれません.横長の楕円形の穴を開ければよいでしょう).またPC-9821XA-E02対応機種でも,PC-9821A2-E01やPC-9821B-E01対応機種と同様に,2台目のFDDの固定にはこの種の金具(注1・2・3)は必ずしも必要ではないと再認識しました.
 注1:流星モデルのデスクトップ型VALUESTARもFDDまわりのフレームの構造は同じだったと記憶しますので,上で作成した金具はPC-9821V-FD1用の金具としても使用できる可能性があります.
 注2:筆者はPC-9821V-FD2のパネル部分を所有していないので,それを取り付けてのチェックはできませんが,V200/S7D2に2台目のFDDを取り付けてみた感じでは,青札モデルのデスクトップ型VALUESTARでも上で作成した金具が使えそうです.なお青札モデルでは,2台目のFDDが収まるベイ部分の側面がPC-9821XA-E02対応機種などとは少し異なっています.フレーム右側面のネジ留め用の縦長の楕円形の穴が二個並んでいますが(画像左),上に引用したPC-9821V-FD2のパネル部分の画像を見る限り,2台目のFDD固定用のものは後ろ側(本体バックパネル側)のものなはずです.なおフレーム左側面にもいかにもネジ留め用然とした円形の穴が二個並んでいますが(画像右),これは2台目のFDDの固定には使用できません.
 注3:PC-9821XE-E02用にこの金具を作成する場合には,本体前面のフレームに固定する部分の端を3mm程度切り詰めなければ,金具の端がフロントパネルと干渉します.フロントパネルを一旦外してから取り付ければ,切り詰める必要はありません.なお注1-3より,2台目のFDDを本体前面のフレームに固定するための金具は,PC-9821XE-E02・PC-9821XA-E02・PC-9821V-FD1・PC-9821V-FD2で共通品,あるいは幾分形状が異なっていたとしても,互いに交換して使用できるものと推測されます.


 追記1:木綿豆腐の容器(材質はポリプロピレン)の底の平らな部分を使って固定具を作ってみました.工具には普通のハサミと錐と爪切り(穴の周囲のバリの切除に使用)を使いました.


素材が薄くて柔らかいため,取り付け後にFDDを左右に動かそうと思えば動かすことはできますが,動きがかなり制限されます.右側面最後部のネジ穴だけで固定した場合よりも固定の度合いは遙かに高くなります.厳密には半固定状態と言えますが,2台目のFDDの固定具としては十分に実用的と思います.この程度の固定であれば,固定具の代わりに細い針金やビニールタイなどを使っても(ネジの軸あるいはネジ穴に絡める)よいかもしれません.なおこのような材質のものがどれほど保つものかは筆者には分かりません.

 追記2:PC-9801BX4で2台目のFDDを本体前面のフレームに固定するために使用されている金具の画像と各部の寸法(単位はmm)です.高さ,および端に板状の突起物がある場合の端からの長さは,金具の厚さの分を含む値です.この金具はPC-9821XE-E02に付属しているものと同じものと思われます.






PC-9821CX2-E01とPC-9821C2-E01に付属の固定用金具は,2台目のFDDを本体前面のフレームに固定するための金具と,下で扱う,2台目のFDDを載せるための金具とが一体化した形状をしています.

下にPC-9821CX2-E01付属の固定用金具の画像を示します.まりもさんが2020年1月18日にリサイクル掲示板の汎用スレッド2020年1月 パート3スレッドに投稿された画像から切り出してjpg形式に再変換した画像を引用します.これは2台目のFDDの底面に取り付け(FDD側面にネジ留め),本体フレーム前面のFDD用開口部の中央下部に固定するようになっています.これもアルミアングルなどを用いて相当品を製作することはそれほど難しくはないでしょう.なお,おふがおさんの2020年9月20日のツイートを見る限り,この金具がなくても2台目のFDDは本体フレームに固定できるようです.フレームにFDDを横ネジで固定できる箇所があるのかもしれません.


下はPC-9821C2-E01付属の固定用金具の画像です.PC-9821CX-E02付属のものも同じもののようです.画像の金具の上側がFDDの天板側となるよう装着します.ヤフーオークションで出品者IDが mazdarx7rotary2000,オークションIDが l329690934(2015年12月15日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して縮小しjpg形式に再変換)した画像を引用します.この金具は一種の上げ底構造をしており,自作する場合には,前方の一部を作るだけでは不十分で,何らかの形でFDDの底面(の左右両端付近)を持ち上げるようにする[とともに,FDDの側面(か底面?)が金具自体に一箇所以上ネジ留めできるようにする]必要もあります.


筆者は対応機種を所有していないため,PC-9821CB2-E01にどのような固定金具が付属しているかはわかりません.ヤフーオークションのPC-9821CB2-E01商品画像,Toso'sHomePage --> MyPc --> PC-9821Cb10 CanBe --> 増設編 にあるCb10のFDDまわりの金具の画像,およびちまちまさんの2020年9月8日のツイートのCb2/TのFDDまわりの金具の一部の画像を見る限りでは,付属していないように思えます.またPC-9821RA-FD1には上と同様な固定金具は含まれていません(下を参照).


2.2台目のFDDを載せるための金具
この金具にはPC-FD321DHのフレーム金具も含まれますが,これについては既に上で扱いました.また2台目のFDDを本体前面のフレームに固定するための金具と2台目のFDDを載せるための金具とが一体化している,PC-9821CX2-E01とPC-9821C2-E01に付属する固定用金具については直上で扱いました.

FDDが横並びとなる機種用のPC-9821XE-E02とPC-9821RA-FD1には,2台目のFDDの下に敷く金具が付属しています.この金具(上げ底構造になっています),あるいはその代わりとなるものを用意しなければ,FDDを下から支えるものがない状態となってしまうため,2台目のFDDの取り付け自体ができません.PC-9821XE-E02には下の金具が付属しています.ヤフーオークションで出品者IDが hamayokotobe,オークションIDが xp587704638(2018年1月18日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して縮小しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


これは一部が欠損していますが,FDDを2台内蔵した機種であるPC-9801BX4に最初から組み込まれている金具と同じものように見えます.PC-9801BX4の,2台目のFDDの下に敷く金具の画像です.左上の小さな金具(上の画像のもので欠損しているのかこの金具です)は,大きな金具とともにFDDを右側から挟み込むものですが,なくてもそれほど支障はないように思います.


画像左がこの金具のない状態です.緑矢印の先のネジ穴は金具を本体のフレームに固定するためのものです.また黄矢印の先の穴はネジ穴ではなく,穴の縁がバリ状に突き出していて,それが金具の楕円形の穴に通るようになっています.画像右が金具を取り付けた状態です.小さな金具は金具の左隅の部分に重ねてネジ留めします.


金具の各部の寸法(単位はmm)です.高さ,および端に板状の突起物がある場合の端からの長さは,金具の厚さの分を含む値です.

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これほど複雑な形状の金具を自作することは容易ではありません.自作する場合には,本体のフレームに固定でき,かつ2台目のFDDの底面(の左右両端付近)を8mm持ち上げられる金具(FDDの側面か底面も金具自体に一箇所以上ネジ留めできるようにするのが望ましい)を作成するのがよいでしょう.また2台目のFDDの固定に際しては,本体前面のフレームに固定するための金具を併用するのがよいでしょう.


またPC-9821RA-FD1には上下一対の固定用金具が付属しています.すなわち,2台目FDDの上から被せるものと下に敷くものとの2つがあります.ヤフーオークションで出品者IDが raversod,オークションIDが l415852917(2017年11月12日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して縮小し色調変更とガンマ補正を行った後併置しjpg形式に再変換)した画像(左と中央),およびヤフーオークションで出品者IDが minto099,オークションIDが s546815395(2017年9月27日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して縮小しjpg形式に再変換)した画像(右)をそれぞれ引用します.


HAMLIN's PAGE --> 筐体関係 --> CASE_4 専用金具 の記事では,上から被せる金具はNo.7が,下に敷く金具はNo.8がそれぞれ該当します(この記事によれば,両者ともPC-カードスロット増設アダプタであるPC-9821RA-E01付属のものと共通のようです).No.8の金具,すなわち2台目のFDDの下に敷く金具は,2台目HDD内蔵用金具(HAMLIN's PAGEの記事では6Aまたは6Bの金具)を取り付けていない場合に必要となります.

FDDの下に敷く金具は,アルミ板,アルミパンチングボード,プラスチック板などを加工して作成できそうです.実際に自作した例もあります.ヤフーオークションで出品者IDが withcrocus,オークションIDが xs513859625(2017年1月12日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して縮小し色調変更とガンマ補正を行った後jpg形式に再変換)した画像を引用します.この工作では,この板状の金具にFDDを底ネジで固定しているために,上から被せる金具が不要になっています.但しFD1231Tの底面のネジ穴は,天板の一部と干渉するため,半分程度しか露出していませんので(上の画像の中央のものを参照),この工作を行う場合には,FDD側にネジ穴全体を露出させる加工を行う必要もあります.



またFDDの上から被せる金具の場合は,2台目のFDDの側面と下側の金具とを繋ぐ部分だけを,アルミアングルやプラスチックアングル等で左右一対作成すれば,少ない材料で代用品が比較的簡単に作れそうです(いずれも形状と穿孔位置は現物合わせを繰り返して決定する必要があります.先にボール紙などで試作するとよいでしょう).HAMLIN's PAGEの記事によれば,上から被せる金具はPCカード増設アダプタであるPC-9821RA-E01の固定用金具と共通らしいので,ここでは参考画像として98FactoryのPC-9821RA-E01の商品画像(トップページ --> 増設用機器 --> 増設PCカードスロット --> PC-9821RA-E01)から切り出して加工したものを引用します.上側の金具の代用固定具の形状は,この画像の緑の線で囲まれた部分を参考にして下さい.



(3) FDD接続用ケーブル
キットに添付されている二股ケーブルがない,あるいはそれでは長さが不足するという場合には,下記の記事を参考にケーブルを作成して下さい.キット別ケーブルは,元々のケーブルと二股ケーブルを1本にまとめたケーブルです.
 (a) PC-9821A2-E01,PC-9821B-E01(FDDはFD1138Tまたは26ピンFD1148T)
    --> FD1138T 2台内蔵用ケーブル
 (b) PC-9821C2-E01,PC-9821CX-E02[FDDはOSDE-15G-UまたはOSD-u(E15G)]
    --> PC-9821C2-E01/PC-9821CX2-E01付属ケーブル相当ケーブル
 (c) PC-9821CB2-E01,PC-9821CX2-E01[FDDはFD1231T,MPF520-F,OSD,OSD-u(E26)]
    --> PC-9821C2-E01/PC-9821CX2-E01付属ケーブル相当ケーブル
 (d) PC-9821XA-E02,PC-9821V-FD1,PC-9821V-FD2,PC-9821RA-FD1,PC-FD321DH[FDDはFD1231T,MPF520-F,OSD,OSD-u(E26)]
    --> FD1231T 2台内蔵用ケーブル
 (e) (c)・(d)両用二股ケーブル
    --> PC-9821XA-E02付属ケーブル(結線図は HAMLIN's PAGE --> FDD関係 --> FDD_5 2台接続用ケーブル回路図 34PIN_FDD用PC9821XA-E02 添付ケーブル)


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