1MB FDD I/F付属ケーブル


PC-9801BX/BA以降のPC-98は本体に1MB FDD I/Fを備えていないため,外付けFDDを接続するにはCバススロットに装着する1MB FDD I/Fが必要となります.この1MB FDD I/Fはすべて製造が終了したため,新たに入手しようとする場合にはインターネットオークションを含む中古市場で探すことになりますが,そこで売られている1MB FDD I/Fには元来付属していたケーブル類が欠けているものも多いようです.

ここでは1MB FDD I/Fのケーブルを製作するための参考資料を提供します.1MB FDD I/Fはいくつものメーカーから様々な種類のものが販売されていましたが,あくまでも筆者が調査した範囲では,PC-98本体に内蔵されているFDDが同じ種類のものであれば,本体のタイプ(MATE-A,それ以外のFD1138T内蔵機種,MULTi/CanBe,CanBe以外のFD1231T内蔵機種・5インチFDD内蔵機種)が同じであれば,長さ(全長,コネクタ間隔)の違いを除けばケーブルはおおむね共通のようでした.これは,1MB FDD I/Fのメインケーブルが,内蔵FDDケーブルの信号を単に分岐したものであって,ケーブルに捻りを入れたりラインを入れ替えるなど結線を複雑にする必要がないためと思われます.

ケーブルの長さやコネクタの間隔は,1MB FDD I/Fの種類と取り付ける機種に合わせて決めて下さい.ここでは参考までにLogitec製LFA-19付属ケーブルのコネクタ間隔と,SAFRONIC製11-0671-BのMATE-A以外のFD1138T内蔵機種用ケーブルのコネクタ間隔を記載しますが,ボード上のコネクタの位置はI/Fにより数cm程度異なる場合がありますので,この値はあくまでも参考値と考えて下さい.

Logitec製LFA-19では1MB FDD I/Fに対応するすべての機種でこのI/Fを使用するのに必要なケーブルが付属しています.そのケーブルの画像を下に示します.



◆メインケーブルとサブケーブル
1MB FDD I/Fをどの機種で使用する場合でも,PC本体とI/Fボードとを2種類の信号ケーブルで接続する必要があります.ここではこれらのケーブルをメインケーブルとサブケーブルと呼ぶことにします.メインケーブルは内蔵FDDへの信号を分岐させてI/Fボードに導くもので,PCのタイプにより適合するケーブルが異なります.このケーブルについては後で詳述します.

サブケーブルは,多くの場合8ピンまたは12ピンのミニメスコネクタを両端に持つもので,Cバスボックス脇,あるいはCバスバックボード上(MULTi/CanBeの場合)のミニオスコネクタと接続して,VFO関連の信号やDRIVE SELECT信号などをマザーボードとI/Fボードとの間でやりとりさせるためのものです.まずはこのサブケーブルについて述べます.


◆サブケーブルの結線
付属品の一部が欠損しているとして売られている1MB FDD I/Fにおいて,欠けている付属品として最も多いものはこのサブケーブルであろうと思います.また付属品がすべて揃っていると称して売られているものでも,実際にはこのサブケーブルが欠けているケースもありますので,購入時には気を付けて下さい.

サブケーブルの結線を下に示します.PCのタイプにより3種類が区別されますが,いずれのものも,両端のコネクタの形状はケーブル内で等しく,また同一ピン番号同士が結線されます.1ピンとそれに繋がっているケーブルを赤で示します.


LFA-19付属ものでは,2つのコネクタ間のケーブルの長さは,8ピンサブケーブルでは約25cm,長い方の12ピンサブケーブルでは約18cm,短い方の12ピンサブケーブルでは約5cmです.
ミニメスコネクタについては 5インチFDD内部増設用ケーブル26/30ピンコネクタと8/12ピンミニコネクタの作り方 を参照して下さい.

※α DATA製ADF-1MTは,I/Fボード上に8ピンミニコネクタを持たず,MATE-A以外のFD1138T内蔵機種,CanBe以外のFD1231T内蔵機種・MATE-A以外の5インチFDD内蔵機種で使用する場合には,基板上の3本×5連ジャンパスイッチの設定後,付属の8−12ピン追加信号ケーブルでMATE-A用の12ピンミニコネクタとマザーボード上の8ピンミニコネクタとを接続します.この8−12ピン追加信号ケーブルの結線は以下の通りです(このデータはNr166erさんよりいただきました).


なおADF-1MTでも基板上に8ピンミニコネクタのパターンは存在しますので,ここにオスコネクタを取り付ければ通常の8ピンサブケーブルが使用できます(もちろんケーブルを直接ハンダ付けすることもできます).


◆メインケーブルの結線
PCのタイプにより適合するケーブルの種類が異なります.しかし上述のように,どのケーブルもすべてのコネクタが同一番号のピン同士結線されていると思われます.1MB FDD I/Fのメインケーブルの結線を推定する場合には,FD1138T内蔵機種では,HAMLIN's PAGE --> FDD関係 の,FDD_5 2台接続用ケーブル回路図 26PIN_FDD用 PC-9801BX2/U2標準接続回路図 を,またそれ以外の機種では,同じカテゴリーの,FDD_10 PC-9821-K08ケーブルとその接続 をそれぞれ参照し,I/Fボード上のメインケーブル接続用オスコネクタの+5VピンやGNDピン同士の導通や,カードエッジ端子(A49,A50,B49,B50が+5V,A01,A11,A21,A31,A41,B01,B11,B21,B31,B41がGND)や外部FDDコネクタ(26−50ピンがGND)との間での導通を調べて下さい.これらがHAMLIN's PAGEで公開されている資料のものと同じであれば,そのI/Fボードのメインケーブルもここで紹介するストレート結線タイプのものであると断定できるかと思います.

多くのI/Fボードでは,I/Fボードのブラケット(外部FDDコネクタが取り付けられている金属板)を手前に見た場合,FD1138T内蔵機種用の26ピン(または30ピン)オスコネクタとCanBe以外のFD1231T内蔵機種・5インチFDD内蔵機種用の34ピンオスコネクタが,I/Fボードの左側に隣接して配置されています.またMULTi/CanBe用の34ピンオスコネクタ2個はカードエッジに近い側に隣接配置されています.HAMLIN's PAGE --> FDD関係 の,FDD_9 PC-9821/9801シリーズ用フロッピィディスクドライブインターフェイスボードとその付属品について も参照して下さい.

結線図を参照する場合,コネクタの向き(突起あるいは切り欠きの向き・接合面か否か)にご注意下さい.メインケーブルを作成される場合には,下の図を参考に,お持ちの機種とI/Fボードに接続するのに最適なコネクタの向きを選択して下さい.


以下にメインケーブルの結線をPCのタイプごとに示します.図中の各ケーブルでは,それぞれのコネクタの下にその接続先が示されています.


■MATE-A
NEC製のPC-9821A2-E02では,ファイルスロット/ファイルベイバックボード - 内蔵FDD - I/Fボード を繋ぐケーブルが付属していますが,サードパーティー製の製品では,内蔵FDDケーブルの信号を分岐させるタイプのケーブル(いわば内蔵FDDケーブルに継ぎ足すケーブル)が付属しています.PC-9821A2-E02用(3.5インチ内蔵機種用)ケーブルの結線についてはFD1138T 2台内蔵用ケーブルも参照して下さい.


もちろんPC-9821A2-E02でも,後者のタイプのケーブルが使用できます.

注:筆者はLFA-19以外の5インチFDDを内蔵したMATE-A用の1MB FDD I/Fのメインケーブルを所有しておりません.このケーブルの結線は上図の通りと考えていますが,I/Fによっては1・3ピンが抜かれた(あるいは1・3ラインが切断された)ケーブルを使うようになっているものがあるかもしれません.

LFA-19付属のケーブルは,FD1138T内蔵機種用のもの(26ピンコネクタタイプ)では,1MB FDD I/F - マザーボードと接続されていたFDDケーブルコネクタ 間が約15cm,マザーボードと接続されていたFDDケーブルコネクタ - マザーボード上のFDDケーブル接続用コネクタ 間が約5cmとなっています.


これ以降の記事では,PCのタイプ別ケーブルに関しては下図を参照して下さい.

■MATE-A以外のFD1138T内蔵機種


LFA-19付属のケーブルは,3.5インチFDD内蔵機種用のもの(26ピンコネクタタイプ)では,1台目FDD接続用コネクタ - 中間コネクタ 間が約5cm,中間コネクタ - 1MB FDD I/F接続用コネクタ 間が約16cmとなっています.また11-0671-B付属の3.5インチFDD内蔵機種用ケーブル(30ピンコネクタタイプ)では,1台目FDD接続用コネクタ - 中間コネクタ 間が約5cm,中間コネクタ - 1MB FDD I/F接続用コネクタ 間が約16cmとなっています.


■CanBe以外のFD1231T内蔵機種・MATE-A以外の5インチFDD内蔵機種
これら二種類のPCには同一のケーブルが対応します.PC-9821K-10やLFA-19付属のケーブルのように,FDD I/Fと接続する34ピンメスコネクタの1・3ピンが抜かれている(NCとなっている)場合があります(自作する場合にはコネクタの1・3ピンを抜く代わりに1番と3番のラインを切断するほうが楽です).特にFD1231T内蔵機種と5インチFDD内蔵機種とで共通のメインケーブルを使うようになっている場合は要注意です.
(コネクタの1・3ピンが抜かれているのに気付いたのは,LFA-19付属の5インチFDD/FD1231T内蔵機種共通34線フラットケーブルである「ケーブル2」の結線を調べていた時でした.またPC-9821K-10でも同じであるとの情報をaochanさんよりいただきました)

LFA-19付属のケーブルは,CanBe以外のFD1231T内蔵機種用のケーブルとして見た場合,1台目FDD接続用コネクタ - 中間コネクタ 間が約8cm,中間コネクタ - 1MB FDD I/F接続用コネクタ 間が約27cmとなっています.ミニタワー型の機種ではさらに長いケーブルが必要となります.


■MULTi/CanBe
MULTi/CanBe用のFDD I/F上のコネクタはいわゆる反転コネクタとなっています.
LFA-19付属のケーブルでは,2つのコネクタ間が約5cmです.