1MB FDD I/Fの製作


本体に1MB FDD I/Fコネクタを持たないPC-9801BX/BA以降のPC-98で外付けFDDを使用するためには,Cバススロットに挿す1MB FDD I/Fが必要となります.

1MB FDD I/Fはすべて生産終了となりましたので,新たに入手しようとする場合にはインターネットオークションを含む中古市場で探すことになりますが,相当品を自分で作ることもできます.

本記事では1MB FDD I/Fの製作のための資料を提供します.結線の調査に使用した1MB FDD I/Fは,SAFRONICの11-0671-B,LogitecのLFA-19,NECのPC-9821A2-E02です(余談ですが,基板上のコネクタ間の結線状態と付属ケーブルの種類と結線状態の調査を行うためだけに,大変な出血をしてLFA-19の未開封品を購入しました.LFA-19はすべてのタイプの1MB FDD I/Fとして使用できる製品の一つであるため,1MB FDD I/Fの全貌を手っ取り早く明らかにするためには,どうしてもこれを手に入れる必要がありました.既に持っていた11-0671-BではMATE-AとMULTi/CanBe用のFDD I/Fの結線が明らかにできず,またPC-9821A2-E02では独自の統合チップが使用されているため,MATE-Aでの一部の信号の処理内容が明らかにできませんでした).また,HAMLIN's PAGE --> FDD関係 --> FDD_24 A_MATE用FDD_I/F にて公開されている,まささん作成のMATE-A用1MB FDD I/F回路図,およびCanBe以外のFD1231T内蔵機種用1MB FDD I/F回路図[まささんのYahoo!ブリーフケースで2007年10月24から一時的に(?)公開されていたもの.ファイル名 MATE_X.pdf,2000年9月26日版]も参照させていただきました.またaochanさんとまささんよりご指導を賜りました.
 ※外付けFDDユニットの作成についてはVFOありFDDの外付け化 をご覧下さい.

1MB FDD I/FはCバススロットに装着するボードの形状をしてはいますが,そこで伝達される信号は,内蔵FDDケーブルから分岐した信号と,マザーボード上の8ピンないし12ピンコネクタから引いた信号(VFO関連信号等)のみであり,Cバススロットと電気的に接続されているのは,バッファICやプルアップ抵抗に供給するための電源(+5V)とGNDの2種類の端子のみです.従ってバッファICを用いない場合,Cバスボードの形状である必要はなくなります.そこで本記事では,バッファICを省いて結線を簡単にしたケーブル状の1MB FDD I/Fについて記述します.

バッファICを信号伝達経路中に挿入すれば,市販の1MB FDD I/Fと同等のものが作成できます.バッファICは,74LS125などの3ステートICでなくても構いません.またバッファと称していなくとも,バッファ的に機能する,つまり接続されるFDDのターミネータを十分駆動できるものであれば構いません(FDDの信号レベルとターミネータの値 を参照).実際には,11-0671-B,LFA-19,PC-9821A2-E02では,74LS125,74LS38,74LS06,74LS14が用いられています.この場合,FDD信号は負論理であること,信号の方向(HAMLIN's PAGE --> FDD関係 --> FDD_2 FD1231Tとマザーボードとの接続回路図,FDD_5 2台接続用ケーブル回路図 34PIN_FDD用PC9821XA-E02 添付ケーブル,FDD_6 2台接続用ケーブル回路図 26PIN_FDD用 PC-9801BX2/U2標準接続回路図,FDD_10 PC-9821-K08ケーブルとその接続 などを参照),出力回路はオープンコレクタ出力であることなどに注意して下さい.ICの使い方にあまり馴染みのない方は,HAMLIN's PAGE --> FDD関係 --> FDD_24 A_MATE用FDD_I/F や,Naopy Hobby Land --> enter --> PC --> 殆どAT機のPC-9821V166(こだわりV166) の記事で公開されている回路図などを参考にして下さい[MATE-Aや用FD1231T内蔵機種用であれば,これらの回路図の通りに作るのが一番簡単でかつ確実でしょう。FD1138TやFD1158C内蔵機種用でも,これらの回路図でのICの使い方が参考になります(というよりも,殆どそのままの形で適用できます)].

非常に古い外付けFDDケーブルの中にはかなりの長さを持つものが存在しますが(恐らく8インチFDDユニットを接続するためのものでしょう),信号経路中にバッファICを挟まない場合には,PC-98本体内部のICのドライブ能力と外付けFDD側のターミネーション条件を考えると,そのようなケーブルの使用は避けた方がよいでしょう[筆者が実験した限りでは,1.5m程度の外付けFDDケーブルを用いた場合でも,バッファICを用いないこのケーブル状の1MB FDD I/Fでも外付けFDDの動作に支障は認められませんでした.勿論短いケーブルが利用できるならそれを使用した方がよいでしょう(SCSIケーブルは外付けFDDケーブルとしても使用できます.逆は不可です).なおFDDのターミネーションに関しては,FDDの信号レベルとターミネータの値 を参照して下さい].

1MB FDD I/Fをケーブル状のものにした場合,外部コネクタの固定の問題があります.市販の1MB FDD I/Fでは外部コネクタの形状はアンフェノールフルピッチ(メス)です.Cバス用のSASI I/Fの多くや一部のSCSI I/Fではこの型の外部コネクタが使用されていますので,1MB FDD I/Fで同じ型のコネクタを採用する場合には,コネクタをユニバーサル基板などに取り付けてから基板をブラケット(I/FのCバス用コネクタと反対側の端にある金属部分)にネジ留めするなどすれば,これらのI/Fののブラケットを利用できます(これらのI/Fのブラケットには,I/Fの基板部分をネジ留めするための耳状の出っ張りがあるのが普通です).

また,このコネクタを小さくした形のアンフェノールハーフピッチメスコネクタを外部コネクタにする場合には,コネクタの固定に一般的なSCSI I/Fのブラケットが利用できます("MATE-Aの場合" で紹介するように,MATE-Aの場合にはSCSI専用スロット用のSCSI I/Fのブラケットに取り付けることも可能です).この場合,外付けFDDケーブルにはハーフピッチコネクタとフルピッチコネクタを各端に持つSCSIケーブルやPC-H98用のFDDケーブルが利用できます.Dサブハーフコネクタを外部コネクタに用いる場合も同様です.

これらのコネクタは50ピンですが,25ピンや37ピンのコネクタを用いることも可能です.ただしこの場合は,利用できるブラケットの入手が難しく(前者は一部のSCSI I/Fで,後者はICMのSASI I/Fと一部のSCSI I/Fで採用されていました),また外付けFDDケーブルを自作する必要もあるので作業が大変です.

金属板にコネクタ取り付け用の穴を開けるのは,卓上ボール盤[ホームセンターなどで売られている7,000円〜10,000円程度のもので十分です(ただしドリルビットは別に購入する必要があります.勿論金属加工用のものを選びます).購入の際は店頭で現物を見て機種を選定するのがよいでしょう.また持っている人が身近にいれば,使わせてもらえる場合もあるでしょう],テーパーリーマ,金工用ヤスリ等の工具がなければ大変ですし,これらの工具を用いても,作業には結構な手間が必要です.卓上ボール盤の代わりに100円ショップで売られている下図上のような小型ドライバ状のハンドドリルを用いても穿孔は不可能ではありませんが,穴を1個開けるだけでもかなりの時間と労力がかかります.特に鉄板の場合は本当に作業が大変です.アルミ板の場合は,(厚さにもよるものの)鉄板の場合ほど労力はかかりませんが,作業が大変なのは同じですです(一方,金属板ではなく,アクリル板や厚めのプラスチック板にコネクタ取り付け用の穴を開けるのは,100円ショップにあるハンドドリルとヤスリセット程度の工具を用いても比較的容易に行えます).なお下図下のような手回しドリル(ホームセンターなどで3,000円程度)は,ある程度扱いに習熟していないと,小さな金属板に正確に穿孔する作業には向きません.


しかしそれでも,SCSIボード,640KB-1.2MBハードウェア切換ボードPCカードスロット増設アダプタのI/Fボードなど,使用されていない部分の大きなブラケットをもつI/Fでは,その部分に穿孔して外部FDD接続用のコネクタを取り付けることができれば,スロットの節約になります(下の "CanBe以外のFD1231T内蔵機種・MATE-A以外の5インチFDD(FD1158C)内蔵機種の場合" の完成画像を参照).またI・OデータやICMのセカントバス対応のベースボードでは,セカンドバスI/Fの外部コネクタ取り付け用のブラケット開口部に,他のSCSI I/Fなどから切り出したハーフピッチSCSIコネクタ取り付け部分を固定し,そこに外部FDD接続用コネクタとしてハーフピッチSCSIコネクタを取り付ければ,同様にスロットの節約になります(ICM製のI/Fの場合には開口部付近の加工が必要となります).ただしこの工作を行った場合,I/F本来の外部機器接続用SCSIコネクタと新たに増設した外部FDD接続用コネクタとが隣接することになりますので,接続先の機器を間違えないよう十分注意する必要があります.SCSIコネクタ(エマティなリサイクル --> 研究発表会 --> SCSIケーブルピンアサイン表 を参照)とFDDコネクタでは,GNDピンの位置が上段・下段間で逆になっていますので,ケーブルを誤接続して通電してしまった場合には,ケーブルや機器が焼損してしまいます.

この工作を行ったI・Oデータ製SC-98IIIPの画像です.左側(Dサブハーフコネクタ)がSCSIコネクタで,右側(アンフェノールハーフピッチコネクタ)がFDD接続用コネクタです.右側のコネクタが取り付けられている金属板は,古いPCI SCSI I/Fのブラケットの一部を切り出したものです.


※このような "複合ボード" 型の1MB FDD I/Fには,メーカーから製品として発売されていたものもありました.α DATA製のAD-FS2は,PC-9801-26K互換のFM音源と1MB FDD I/F(外部コネクタはアンフェノールフルピッチコネクタ)の複合ボードでした(ジョイスティック端子もついていました).

本体のリアパネルの空いている位置にコネクタを取り付けた例もあります(Naopy Hobby Land --> enter --> PC --> 殆どAT機のPC-9821V166(こだわりV166) を参照).ただしリアパネルの加工には大変な労力を要します.

外部アンフェノール/セントロニクスフルピッチ50ピンメスコネクタのピンアサインは,VFOありFDDの外付け化に示してありますが,Electrelic --> コネクタ資料集 --> DDK 57シリーズコネクタ --> 57シリーズ 50ピン コネクタ --> 【コネクタ】 FDD (PC-9801系 8インチ・2HD) にも資料があります.

外部50ピンメスコネクタのRead Data信号ピンは,内蔵FDDケーブルのコネクタのRead Data信号ピンでなく,8ピン/12ピンミニコネクタの方のRead Data信号ピンと結線します.VFOを内蔵した5インチFDDを内蔵させるためのケーブルで,VFOを内蔵した5インチFDD(これは増設形態は内蔵であっても,PCからは外付け扱いとなります)のRead Data信号ピンが8ピン/12ピンミニコネクタのRead Data信号ピンと結線されるのも同じ理由によります(5インチFDD内部増設用ケーブルを参照).
 Read Data信号はVFOのない内蔵FDDのものとVFOを内蔵した外付けFDDのものとで異なります.内蔵FDDがRead Data信号(Raw Data:データビットとクロックビットが合成された信号."データ" はこの状態でメディアに記録されています)をそのまま出力するの対して,外付けFDDからは,VFO(データセパレータ)によりRaw Dataから分離されたデータビットのみがRead Data信号として出力されます[藤井 敦 (1988). フロッピ・ディスク・システムの基礎 トランジスタ技術SPECIAL No.11 特集 フロッピ・ディスク・インターフェースのすべて ――需要の急増するFDDシステムの基礎から応用―― CQ出版社, pp.2-31.].これがマザーボードの8ピン/12ピンミニコネクタを通じてPCのFDCに伝えられます.

内蔵FDDが3モードFDDの場合,1MB FDD I/F側に360/300信号を入力させる必要はありませんので,この信号は単に不接続(NC)としています.市販の1MB FDD I/Fでは,360/300信号ピンに対応する基板上のピンを1kΩまたは10kΩ抵抗でプルアップしてありますが(11-0671-B,LFA-19,およびPC-9821A2-E02で確認),NEC純正の内蔵5インチFDD増設ケーブルであるPC-9801B3-K01・PC-9821-K08ともに,5インチFDDコネクタ側ではこの信号ラインは切断されているだけですので,1MB FDD I/FでもNCで問題なかろうと判断しました.実際,筆者のところではそれで動作上の問題が生じたことはありません.

アンフェノール/セントロニクスフルピッチ50ピンメスコネクタの現行品には,第一電子工業(DDK)の下記の製品があることを確認しています(この情報はtshさんよりいただきました):
  57-4500(ハンダづけ型),57-40500-9(ハンダづけ型),57GE-40500-751-FA(ハンダづけ型),57GE-40500-751(D15)-FA(ハンダづけ型),57FE-40500-20S(圧着型),57RE-40500-7(または8)30B-FA・および57RE-40500の他のファミリー(L型・ハンダづけ型)
 参考リンク:57シリーズ57Eシリーズ57FEシリーズ57GEシリーズ57REシリーズ.嵌合表もあります.

また,26/30/34ピンのフラットケーブル圧着(圧接)用コネクタは,国内外の様々なメーカーの現行品があります.ここでは,ヒロセ電機(HRS)の製品の型番を記します.なおユニバーサル基板などにハンダづけするタイプのコネクタは,これらのものとは型番が異なりますので,購入時には注意して下さい(メーカーや通信販売のサイトで確認して下さい).
 (1) フラットケーブル圧着(圧接)用26/30/34ピンMILメスコネクタ("ソケット")
    HIF3B-26D-2.54R(26ピン)/HIF3B-30D-2.54R(30ピン)/HIF3B-34D-2.54R(34ピン)
    HIF3BA-26D-2.54R(26ピン)/HIF3BA-30D-2.54R(30ピン)/HIF3BA-34D-2.54R(34ピン)
 (2) 同オスコネクタ["プラグ",ロック(mold clamp)*付き]
    HIF3BA-26PD-2.54R-MC(26ピン)/HIF3BA-30PD-2.54R-MC(30ピン)/HIF3BA-34PD-2.54R-MC(34ピン)
   *両脇から内側に折り込むレバーのような部品

8ピン/12ピンミニコネクタの型番や調達方法については,26/30ピンコネクタと8/12ピンミニコネクタの作り方を参照して下さい.


以下,10kΩとあるところでは,外部50ピンメスコネクタの端子を10kΩ程度の抵抗でプルアップ(抵抗の他方の端を+5Vに接続)します.

□MATE-A以外のFD1138T・FD1148T(26ピン)内蔵機種の場合
■メインケーブル(内蔵FDDケーブルと接続)
(1) マザーボード上のFDDケーブル接続用30ピンオスコネクタと接続されている30ピンメスコネクタと接続する場合
コネクタ配置は,30ピンオスコネクタ(内蔵FDDケーブルと接続) - 30ピンメスコネクタ(マザーボードと接続) - 50ピンメスコネクタ(外部FDDコネクタ)の順となります.
以下,30ピンメスコネクタ - 50ピンメスコネクタ 部分の結線です.プルアップ用の+5Vは30ピンコネクタの1,3,5ピンのいずれかから取るのがよいでしょう.


GNDライン同士はすべてを結線しなくてもよいようですが,なるべく多くのラインを結線した方がよいと思います(筆者はすべて結線しています).

(2) 1台目のFD1138T・FD1148Tと接続されている26ピンメスコネクタと接続する場合
コネクタ配置は,26ピンオスコネクタ(1台目のFDDと接続されていたFDDケーブルのコネクタと接続) - 26ピンメスコネクタ(1台目のFDDと接続) - 50ピンメスコネクタ(外部FDDコネクタ)の順となります.プルアップ用の+5Vは26ピンコネクタの1,3,5ピンのいずれかから取るとよいでしょう.
以下,26ピンメスコネクタ - 50ピンメスコネクタ 部分の結線です.


■サブケーブル(Cバスボックス脇の8ピンミニコネクタと接続)
これは上の(1),(2)とも同じです.
以下,8ピンメスコネクタ - 50ピンメスコネクタ の結線です.


完成品の画像です.


マザーボード上のFDDケーブル接続用30ピンオスコネクタ,FD1138T・FD1148Tの26ピンオスコネクタとも11ピンがDENSITY信号ピンであり,この信号を2HD/2DDハードウェア自動切り替えに対応した外付けFDDに接続すれば,外付けFDDを2HD/2DDメディア自動判別で動作させることができます(VFOありFDDの外付け化を参照).ただしこの方法では2DDメディアからのシステムブートはできません.
 ※2モード切替の外付けFDDにセットされた2DDメディアからのシステムブートを可能にするソフトウェアが,PC-9821およびDOS/VソフトウェアのページEXT2DDBT (IPLware) で公開されています.対応機種は,PCIバス搭載のintel chipset機(St15/St20を除く)とRCC/Server Works chipset機(RvII26/RsII26)とのことですが,PCIバスのない機種では,Ap/As/Ae/An/Ap3/As3/BX3/BA3(およびこれらに相当するアーキテクチャの機種)が対応します.


□CanBe以外のFD1231T内蔵機種(注)・MATE-A以外の5インチFDD(FD1158C)内蔵機種の場合

:Owltec製の1MB FDD I/FであるEX98-F05の取扱説明書には,PC-9821V7/C4KとPC-9821V10/C4R(いずれもCRT一体モデル)ではこのI/Fが使用できないとあります(Logitec製のLFA-19の取扱説明書には,対応機種・非対応機種のいずれにもこれらの機種の名前がありません).これはこれらの機種には8ピンミニコネクタがないためなのかもしれません(未確認です).もしそうならば,通常の方法では外付けFDDユニットを接続して使用することはできません(どうしても使用したいという場合には,"MULTi/CanBeの場合" のここを参考にして下さい.ただし,機種によっては内蔵FDDケーブルコネクタにDS1信号が出力されていないものがあるようで,これらの機種がそれに該当するのであれば,この方法でも外付けFDDは使用できません).

■メインケーブル(内蔵FDDケーブルと接続)
コネクタ配置は,34ピンオスコネクタ(1台目のFDDと接続されていたFDDケーブルのコネクタと接続) - 34ピンメスコネクタ(1台目の内蔵FDDと接続) - 50ピンメスコネクタ(外部FDDコネクタ)の順となります.
以下,34ピンメスコネクタ - 50ピンメスコネクタ 部分の結線です.この34ピンコネクタはコネクタの種類とピン番号 の "34ピンコネクタ@" です.


■サブケーブル(Cバスボックス脇の8ピンミニコネクタと接続)
「MATE-A以外のFD1138T・FD1148T(26ピン)内蔵機種の場合」と同一ですが再掲します.
以下,8ピンメスコネクタ - 50ピンメスコネクタ の結線です.


FDDケーブル,FDDともに2ピンがDENSITY信号ピンであり,この信号を2HD/2DDハードウェア自動切り替えに対応した外付けFDDに接続すれば,外付けFDDを2HD/2DDメディア自動判別で動作させることができます(VFOありFDDの外付け化を参照).ただしこの方法では2DDメディアからのシステムブートはできません.
 ※2モード切替の外付けFDDにセットされた2DDメディアからのシステムブートを可能にするソフトウェアが,PC-9821およびDOS/VソフトウェアのページEXT2DDBT (IPLware) で公開されています.対応機種は,PCIバス搭載のintel chipset機(St15/St20を除く)とRCC/Server Works chipset機(RvII26/RsII26)とのことですが,PCIバスのない機種では,Ap/As/Ae/An/Ap3/As3/BX3/BA3(およびこれらに相当するアーキテクチャの機種)が対応します.

完成品の画像です.内蔵FDD2台接続用ケーブルと一体化させ,またPC-9821XA-E01のブラケットを加工して外部FDD接続用コネクタを取り付けてあります.またDENSITY信号を引き出してミニジャックに接続してあります.なおサブケーブルが二つに分かれているのは,8ピンミニコネクタの手持ちがなく,代わりに4ピンミニコネクタを2個使用したためです.



□MATE-Aの場合
MATE-Aでは過去の資産の継承という点から,8インチFDDの動作に必要な信号(Low Write Current,Two Side Disk,File Unsafe,File Unsafe Reset)もマザーボードより出力されており,PC-9821A2-E02とその互換I/Fでは8インチFDDも使用できるようになっています[しかし実際にはこれら四つの信号を欠いた状態でも8インチFDDが読み書きできる場合があります(PC-9801-87(およびその互換I/F)に8インチFDDを接続を参照)].しかし現在では8インチFDDが使用されるケースは稀であろうとの考えから,ここで紹介する結線では上の四つの信号のラインが省かれています.なおこれら四つの信号も含めた12ピンミニコネクタの全信号については,LFA-19のMATE-A用12ピンサブケーブル接続用コネクタと外部50ピンコネクタとの結線 を参照して下さい.


■メインケーブル(内蔵FDDケーブルと接続)
(1) 3.5インチFDD(FD1138T,FD1148T)内蔵機種の場合
「MATE-A以外のFD1138T・FD1148T(26ピン)内蔵機種の場合」と同一です.ただしMATE-Aではサブケーブル中にインバータICを含むため,30ピンコネクタ・26ピンコネクタいずれの場合でも,1,3,5ピンのどれか1つをプルアップ抵抗とインバータICのVCCピンに結線します.

(2) 5インチFDD(FD1158C)内蔵機種の場合
「CanBe以外のFD1231T内蔵機種・MATE-A以外の5インチFDD(FD1158C)内蔵機種の場合」と同一です.ただし,PC-9821As3/M2またはPC-9821Ap3/M2にファイルベアイアダプタ(PC-9821A3-E01)を装着した場合には,ファイルベアイアダプタのセットに含まれる短いケーブルを介して内蔵FDDケーブルをファイルベイバックボードに接続するため,(1)と同じ結線となります(このケーブルがない場合には,30ピン−34ピン変換ケーブル(ファイルベイアダプタ付属ケーブル同等品)を参考に製作して下さい).
プルアップ抵抗とインバータIC用の+5Vは,As2,Ap2,Anの各機種では,HDD籠の電源コネクタ,内蔵FDDケーブル(3.5インチFDD搭載機種ではケーブルの1・3・5番),Cバスのバックボード裏面[Cバス端子のA49・A50・B49・B50(Cバスの信号を参照)],ファイルスロット/ファイルベイバックボード上のFDD電源ケーブル接続用コネクタの裏面(+5Vと+12Vのピンが通常とは逆の内蔵機器用電源ケーブルを参照)等から取ります.

■サブケーブル(Cバスボックス脇の12ピンミニコネクタと接続)
以下,12ピンメスコネクタ - 50ピンメスコネクタ の結線です.12ピンコネクタの1,2,5,6の各ピンからの出力はインバータを介して50ピンコネクタのピンに結線します.この4本のラインでは12ピンコネクタから50ピンコネクタに信号が流れます.インバータの向きに注意して下さい.


インバータICにはオープンコレクタタイプのTTL ICである74(LS)05や,シュミットトリガタイプの74(LS)14の使用を推奨します.


完成品の画像です.


MATE-AではSCSI専用スロット開口部に外部FDD接続用コネクタを設置することもできます.


3.5インチFDD内蔵機種ではファイルスロット/ファイルベイバックボード上のFDDケーブル接続用コネクタ・内蔵FDDともに11ピンが,また5インチFDD搭載機種ではこれらの2ピンがそれぞれDENSITY信号ピンです.このDENSITY信号を,2HD/2DDハードウェア自動切り替えに対応した外付けFDDに接続すれば,外付けFDDを2HD/2DDメディア自動判別で動作させることができます(VFOありFDDの外付け化を参照).ただしこの方法では2DDメディアからのシステムブートはできません.2DDメディアからシステムを立ち上げるためには,本体の拡張スロットに640KB-1.2MBハードウェア切換ボード(HAMLIN's PAGE --> FDD関係 --> FDD_26 640KB-1.2MBハードウェア切換ボード と640KB-1.2MBハードウェア切換ボードについてを参照)を増設する必要があります.この場合,外付けFDDのDENSITY端子は,640KB−1.2MBハードウェア切換ボードのミニジャックか,内蔵FDDのDENSITY端子と接続します.ただし筆者が確認した限り,この方法での2DDメディアからの起動が可能なのは,PC-9821Ap/Ap2(後者では起動を可能にするシステムセットアップメニューのFDDの設定に個体差?があるようです)で,PC-9821As3/C8Wでは起動はできませんでした.
 ※2モード切替の外付けFDDにセットされた2DDメディアからのシステム起動を可能にするソフトウェアが,PC-9821およびDOS/VソフトウェアのページEXT2DDBT (IPLware) で公開されています.対応機種は,PCIバス搭載のintel chipset機(St15/St20を除く)とRCC/Server Works chipset機(RvII26/RsII26)とのことですが,PCIバスのない機種では,Ap/As/Ae/An/Ap3/As3/BX3/BA3(およびこれらに相当するアーキテクチャの機種)が対応します.


□MULTi/CanBeの場合(注)
筆者はMULTi/CanBeを所有しておらず,実機での動作確認を自身で行うことはできません.しかしLFA-19の解析結果およびどるこむの二つの過去ログ,[25026] PC-9821C2-E02をMATE-Xで使う[25142] Cx13に87ボードに基づく限り,下記の結線で正しいはずです.
  注:PC-9821Cb/Cb2/Cb3/Cb10/Cr13/Cu10/Cu13/Cu16/Ct16/Ct20には1MB FDD I/Fを増設できません(どうしても5インチFDDを接続したいという場合には,ここを参考にして下さい).

■メインケーブル(内蔵FDDケーブルと接続)
これは信号的には「CanBe以外のFD1231T内蔵機種・MATE-A以外の5インチFDD(FD1158C)内蔵機種の場合」と同じはずですが,コネクタ配置を,34ピンメスコネクタ(1台目の内蔵FDDと接続) - 34ピンオスコネクタ(1台目のFDDと接続されていたFDDケーブルのコネクタと接続) - 50ピンメスコネクタ(外部FDDコネクタ)の順に変更した方が接続しやすいかもしれません.
以下,34ピンメスコネクタ - 50ピンメスコネクタ の部分の結線です.34ピンコネクタはコネクタの種類とピン番号 の "34ピンコネクタ@" です.



■サブケーブル(Cバスボックス脇の12ピンミニコネクタと接続)
これは,「MATE-Aの場合」のサブケーブルでインバータを挟まないものに等しいはずです.以下,12ピンメスコネクタ - 50ピンメスコネクタ の結線です.


FDDケーブル,FDDともに2ピンがDENSITY信号ピンであり,この信号を2HD/2DDハードウェア自動切り替えに対応した外付けFDDに接続すれば,外付けFDDを2HD/2DDメディア自動判別で動作させることができます(VFOありFDDの外付け化を参照).ただしこの方法では2DDメディアからのシステムブートはできません.
 ※2モード切替の外付けFDDにセットされた2DDメディアからのシステム起動を可能にするソフトウェアが,PC-9821およびDOS/VソフトウェアのページEXT2DDBT (IPLware) で公開されています.ただしこれがMULTi/CanBeで使用できるかどうかは確認が取れていません.

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PC-9821Cb/Cb2/Cb3/Cb10/Cr13/Cu10/Cu13/Cu16/Ct16/Ct20では1MB FDD I/Fが増設できないとされていますが(LFA-19の取扱説明書の記述に拠ります),それはこれらの機種が12ピンミニコネクタを備えていないためではないかと思われます(Cr13/Cu10/Cu13/Cu16/Ct16/Ct20ではCバススロットもありません).そうであれば,一般的な外付け5インチFDDユニットを増設することはできません.しかし,(1) 3.5インチFDD1台と5インチFDD1台,(2) 5インチFDD2台 のいずれかの状態で,これらのPCを使用することは不可能ではないかもしれません(注).この場合,5インチFDDはVFOのない,あるいはVFOを無効にしたものを使用します.この5インチFDDはPC本体からは内蔵ドライブとして扱われますが,上記のCanBeにはこれを内蔵するスペースがありませんので,外付け状態で使用することになります[従って電源(外部電源か,PC本体内部から引き出す)を用意する必要があります].なお3.5インチFDDが2台の状態では,さらに5インチFDDを追加することはできません.
 注:筆者はこれらのCanBeの内部を調べたことがありませんが,Cr13/Cu10/Cu13/Cu16/Ct16/Ct20では恐らく不可能ではないかと思います.実際,CanBeではありませんが,内蔵FDDケーブル用コネクタが2台目のFDD用の信号のピンを持たない機種が存在することを確認しています.Cb2とCb10は2台目の内蔵FDDを増設するキットに対応することを確認しており,内蔵FDDケーブル用コネクタに2台目のFDD用の信号が出ていることは確実ですので,この項の方法で5インチFDDを増設することはできるはずです.Cb(2FDDモデルもあります)とCb3も同じではないかと考えています.

(1)では,5インチFDD内部増設用ケーブル の "FD1231T内蔵機種にFD1231T 1台とVFOなし5インチFDD 1台を内蔵させるケーブル" を使用します.また(2)では,同じく5インチFDD内部増設用ケーブル の "FD1231T内蔵機種にVFOなし5インチFDDのみを2台内蔵させるケーブル" を使用します.これらのケーブルを使用した場合,5インチ2DDメディアからのシステム起動もできます.なお(1)・(2)(およびFD1231T2台)をスイッチで切り替える工作も,面倒ですが不可能ではありません.

筆者はCanBeを所有しておりませんので,CanBe実機でのテストはできませんが,信号上はこれで問題はないはずです.しかし(1)・(2)の状態は見映えがよろしくありません.どうしても5インチFDDを接続して使用したいという場合には参考にして下さい.


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