HS10R　（OMRON） 

RS-232Cポートに接続するハンディイメージスキャナ．恐らくMS-DOS専用．底面に
8連ディップスイッチ，側面にスライドスイッチ(読み取りモード切り替えスイッチ)
あり．他にスタートスイッチ(Readと表記されている)，濃淡ボリュームあり．

読み取り方式：密着イメージセンサ　スキャナ手動走査方式
             (注)HS10Rは手前(窓のある方向)へ移動させる．
                 また窓の底面にセンターと読み取り幅のマークがあり，HS10Rの
                 側面にセンサーの位置を示すマークがある．これらを参考に原稿
                 読み取り開始位置を決定する．
環境条件：
      (1)温度＝動作時0〜40゜C，保管時-20〜60゜C
      (2)湿度＝動作時35〜80%，保管時20〜90%
      (3)直射日光・白熱球下での使用を避けること．
通信条件：
      (1)調歩同期，9600／19200bps
      (2)データ長 8bit，ストップビット 1bit，パリティ なし
階調：最大疑似64階調以上
      (1)2階調単純出力
      (2)16階調ディザ法(網点，BAYER，渦巻き)
         (注)「渦巻き」の設定についてマニュアルに記載なし．
      (3)64階調以上　誤差拡散法(重みづけ：タイプI文字，線画，写真の混在画像
         用タイプII網点印刷用)
読み取り幅：104mm
読み取り速度：約3msec/Line(A6サイズ，約4秒)
読み取り分解能：
      (1)主走査(幅)＝8dot/mm
      (2)副走査幅(走行)＝8dot/mm
      (3)有効画素数＝832dot/Line
ドロップアウトカラー：黄緑
入力バッファ：120kB
制御コマンド手順：PC-IN511／503(501／502)に準拠
                  市販のソフトウェアでスキャナの機種設定がある場合，基本的に
                  NECのPC-INシリーズのスキャナに設定．ディザパターンが必要な
                  場合はPC-IN501／503に，また読み取り領域が関係する場合は
                  PC-IN511に設定．
                  PC-IN502／503(フラットヘッド型スキャナ)として設定した場合，
                  ソフトウェアによってはHS10Rを動かさないでおくと故障とみなし
                  て処理を途中で終了する場合がある．
                  PC-IN501／502／503のA3サイズのスキャナとして設定した場合，
                  読み取り幅(104mm)に足りない部分は空白を出力して読み取り速度
                  が低下するので，主走査の読み取り領域を104mmに設定すること．
読み取り線密度：90, 120, 160, 180, 200, 240, 400DPI(45〜200%)
電源：+9V，15W以下(専用ACアダプタ付属)
      (注)HS10Rの電源はACアダプタを接続しただけでは入らない．コンピュータの
          電源を入れる必要がある．

・スタートスイッチ
原稿読み取り開始時に一度押せばよく，読み取り中押し続ける必要なし．

・濃淡ボリューム
2値モードのみコンピュータ側からコマンドで濃淡を設定することが可能．この場合
コマンドでの設定が優先される．

・読み取りモード切り替えスイッチ
2値……原稿を白と黒の2値で読み取る．
ディザ……ディザパターンはNEC製PC-IN501/503に準拠．
誤差拡散……ディザモードより滑らかに原稿を再現(モアレ除去)．

・8連ディップスイッチ：ボーレート，拡大・縮小(線密度)，OR処理，中間調モード
　の設定 (出荷時設定：すべてOFF)
1：ボーレートの設定
  ON=19200bps
  OFF=9600bps
2-3-4：拡大・縮小の設定．線密度として設定する．
  OFF-OFF-OFF■200DPI(100%)
  OFF-OFF-ON■90DPI(45%)
  OFF-ON-OFF■120DPI(60%)
  OFF-ON-ON■160DPI(80%)
  ON-OFF-OFF■180DPI(90%)
  ON-OFF-ON■200DPI(100%)
  ON-ON-OFF■240DPI(120%)
  ON-ON-ON■400DPI(200%)
  (注)線密度の指定はコンピュータ側からコマンドで行うこともできる．ただし400DPI
      はディップスイッチによる設定のみ．
5：OR処理の設定
  ON=黒地に白細線のOR処理
  OFF=白地に黒細線のOR処理
  (注)2値モードにおいて線密度が180DPI以下では細かい線が脱落する場合があるが，
      OR処理により防止できる．
      OR処理の指定はソフトウェア上から行う．
6：中間調モードの設定
  ON= 誤差拡散(I)……濃淡の重みづけのある誤差拡散法．写真，線画を最も忠実に
                     表現．
      ディザ(Bayer)……濃淡に応じてドットが拡がって出現する．コントラストの
                       強い表現で，ドットプリンタに適する．
  OFF=誤差拡散(II)……網点処理が施してある原稿の読み取り時にモアレ除去を行う．
      ディザ(網点)……ディザの中では最も自然な表現．新聞写真などで用いられて
                      いる．
7-8：システム予約(出荷時設定OFF-OFF，変更禁止)