Sound Master (Canopus) Hi-Fi仕様のDMA機能付きCバスA/D,D/A変換ボードとビジュアル波形 ハンドリングソフトのセット.ボードは2チャネルの20kHz 7次ローパス フィルタ+2チャネル同時サンプルホールド+16ビットA/D,D/Aを搭載. ボード上に8連ディップスイッチ2個,2本ジャンパスイッチ1個,3本 ジャンパスイッチ2個あり. 入出力コード:2'sコンプリメントバイナリ(16ビット) 入出力電圧:-3V〜+3V 入出力チャネル数:2チャネル チャネル間クロストーク:-60dB以上(最大出力時) 歪率:0.03%以下 サンプリングクロック:32kHz,44.1kHz,48kHz,外部 フィルタ:20kHz,7次ローパスフィルタ DMAチャネル:Ch0,2,3のうち1つ 消費電力:+5V=500mA MAX,±12V=70mA MAX ボード背面のパーツは,背面側から見たものを(7)(6)(5)(4)(3)(2)(1) とした場合,  (1)Rch用ボリューム.反時計回りで右チャネルの音が小さくなる.  (2)Lch用ボリューム.反時計回りで左チャネルの音が小さくなる.  (3)Rch IN.右チャネル入力用ピンジャック(赤).  (4)Lch IN.左チャネル入力用ピンジャック(白).  (5)Rch OUT.右チャネル出力用ピンジャック(赤).  (6)Lch OUT.左チャネル出力用ピンジャック(白).  (7)EXT CLK.外部クロック入力コネクタ(3本ピン).左から+5V,        入力(TTLレベル),ディジタルグラウンド の順. (3)〜(6)はステレオのアンプのREC OUT/PLAY端子に直接接続可能. スピーカー出力端子には接続しないこと(電圧の関係). ボード上に水晶発振子が3つあるが,カードエッジを左にボードを見た 場合の一番上のもの(4.096MHz,32KHz用)は交換可能.発振周波数1/128 がサンプリング周波数となる. ・8連ジャンパスイッチDS1,DS2:I/Oポートアドレスの設定  本ボードの使用するI/Oポートアドレスは以下の通り:  以下, ポート名■リード/ライト■I/Oポートアドレス の順  CONT■ライト■xxx0またはxxx8  ADST■ライト■xxx1またはxxx9  WLBD■ライト■xxx2またはxxxA  WHBD■ライト■xxx3またはxxxB  DMFQ■ライト■xxx4またはxxxC  MODE■ライト■xxx7またはxxxF  ROVRN■リード■xxx0またはxxx8  STAT■リード■xxx1またはxxx9  RLBD■リード■xxx2またはxxxA  RHBD■リード■xxx3またはxxxB  xxxの部分をディップスイッチで設定.上位8ビットをDS1に,下位8ビット  をDS2に対応させ,さらにそれぞれのビットを上位から順にディップ  8,7,6・・・と対応させる.   例1)00D0hに設定する場合.DS1■DS2の順:   OFF-OFF-OFF-OFF-OFF-OFF-OFF-OFF■ON-ON-OFF-ON-OFF-OFF-OFF-OFF   例2)02D0hに設定する場合   OFF-OFF-OFF-OFF-OFF-OFF-ON-OFF■ON-ON-OFF-ON-OFF-OFF-OFF-OFF ・2本ジャンパスイッチJP1:ワード転送の可否  ショート■ワード転送許可  オープン■ワード転送不可  PC-9801/E/F/M/VM/VF/UV/CV/UR/UF/LV/N/NV/NS, FC-9801/Vではワード  転送不可. ・3本ジャンパスイッチJP2,JP3:内蔵フィルタのON/OFF.JP2は右チャネル,  JP3は左チャネルの設定.  ○印側2本ショート■内蔵フィルタON  ○印と反対側2本ショート■内蔵フィルタOFF ・A/D変換機能:-3V〜+3Vのバイポーラ入力固定.このA/D変換範囲を16  ビットバイナリデータにより1/65536に分割.  FFFFh■-3V  F000h■-0.375V  9000h■-2.625V  8000h■0V  7000h■2.625V  1000h■0.375V  0000h■2.999V ・D/A変換機能:ディジタルデータは16ビットバイナリデータなので  1/65536に分割してアナログ信号を出力(-3V〜+3Vのバイポーラ出力固定).  ディジタルデータの表現形式は2'sコンプリメントバイナリ(2の補数バイナリ).  以下,スケール■2の補数コード の順(FSはフルスケールの意)  +FS-1LSB■0111 1111 1111 1111  +7/8FS■0111 0000 0000 0000  +3/4FS■0110 0000 0000 0000  +5/8FS■0101 0000 0000 0000  +1/2FS■0100 0000 0000 0000  +3/8FS■0011 0000 0000 0000  +1/4FS■0010 0000 0000 0000  +1/8FS■0001 0000 0000 0000  0+1LSB■0000 0000 0000 0001  0■0000 0000 0000 0000  0-1LSB■1111 1111 1111 1111  -1/8FS■1111 0000 0000 0000  -1/4FS■1110 0000 0000 0000  -3/8FS■1101 0000 0000 0000  -1/2FS■1100 0000 0000 0000  -5/8FS■1011 0000 0000 0000  -3/4FS■1010 0000 0000 0000  -7/8FS■1001 0000 0000 0000  -FS■1000 0000 0000 0000 ------------------------------------------------------------ I/Oポート ■ライトポート ・CONT  WR0 (I/Oポートアドレス+0) 0-0-0-0-0-DMA-OSC-OVENRES  DMA:DMA転送を行う場合1をセット.入出力命令によってデータ転送    する場合は0をセット.  OSC:内部/外部クロックを動作させる場合1をセット,0をセットで停止.  OVRNRES:リードポートROVRNのADOVRNまたはDAOVRNが1になった時,       このビットに1をセットすればリセットできる. ・ADST  WR1 (I/Oポートアドレス+1) AD変換スタート  このポートのすべてのビットに0をセットした時点で1回A/D変換する. ・WLBD  WR2 (I/Oポートアドレス+2) D7-D6-D5-D4-D3-D2-D1-D0  D/A変換用下位8ビットのデータをセットする.なお,WLBDにワードデータ (16ビット)をセットすればD/A変換用データを一気にセットできる.  ・WHBD  WR3 (I/Oポートアドレス+3) D15-D14-D13-D12-D11-D10-D9-D8  D/A変換用上位8ビットのデータをセットする. ・DMFQ  WR4 (I/Oポートアドレス+4) 0-X20VSMP-CK1-CK0-DMACH-DISTC-ST-WT  X2OVSMP:2倍オーバーサンプリングでA/D−D/A変換を行う場合1をセット.  ただしこのビットはLchまたはRchいずれか1チャネルのみの使用に限る.  CK1,CK0:以下,CK1■CK2■周波数 の順   0■0■32kHz(増設)   0■1■44.1kHz   1■0■48kHz   1■1■外部クロック   増設用水晶発振子はサンプリング周波数の2倍にすること.また外部   クロックはサンプリング周波数の8倍にすること.  DMACH:0でDMAチャネル0,1でDMAチャネル2または3が選択.  DISTC:通常0,1でターミナルカウントで終了しない(DMAコントローラ      8237Aがオートイニシャライズモードになっている時,このビット      に1をセットすればいつまでもDMA転送が終了せずに転送を続ける).  ST,WT(DMA転送時):以下,ST■WT■内容 の順   0■0■バイト転送   0■1■ワード転送   1■0■ショート転送(上位8ビットのみ転送)   1■1■禁止   DMA転送を行わない場合にはST,WTともに0をセットする. ・MODE  WR7 (I/Oポートアドレス+7) INIT-0-0-0-ADDA-0-R-L 注:ADDAはAD=0,DA=1  INIT:1で全てのポートをリセット(ポートMODEDもリセット).この     ビットと他のビットの同時設定は不可.  ADDA:0でA/D変換モード,1でD/A変換モード.  L,R:使用したいチャネルに1をセット.L,R両チャネル使用時は     ともに1をセット.   ※A/D,D/A変換のクロック同期モードおよびDMA転送モードで,    L,R両チャネルを選択した場合,L --> Rの順でデータのリード    /ライトを行う. ■リードポート ・ROVRN  RD0 (I/Oポートアドレス+0) X-X-X-DAOVRN-X-DMA-OSC-ADOVRN  DAOVRN:リードポートSTATのDEMPフラグが1でデータの受付状態中に      変換クロックが出てしまった場合(D/Aコンバータが出力変化      する)に1がセットされる(ソフトウェアで書き込んだデータ      の正当性のチェックのため).このビットが一旦1にセット      されると,ライトポートCONTのOVRNRESに1をセットするか      システムがリセットされるまで1が保持される.  DMA:DMA転送が行われている間1がセットされる.DMAコントローラに     プログラムしておいたバイト数だけ転送されると0にリセットされる.  OSC:発信器が動作している時1がセットされ,停止すると0にリセット     される.  ADOVRN:リードポートSTATのDRDYフラグが1のまま次の変換が終了し,      前回のデータが読み出されることなく失われてしまった場合に1が      セットされるソフトウェアで書き込んだデータの正当性のチェック      のため).      このビットが一旦1にセットされると,ライトポートCONTのOVRNRES      に1をセットするかシステムがリセットされるまで1が保持される. ・STAT  RD1 (I/Oポートアドレス+1) DEMP-X-X-X-X-X-EOC-DRDY  DEMP:書き込み可能になると1がセットされ,データが書き込まれると     0になる.  EOC:A/Dコンバータが変換中1がセット,終了で0.  DRDY:A/Dコンバータが変換を終了して新しいデータが読み出し可能に     なると1がセット,読み出されると0. ・RLBD  RD2 (I/Oポートアドレス+2) D7-D6-D6-D4-D3-D2-D1-D0  A/D変換結果の下位8ビットのデータがセットされる.なお,ポートRLBD  からワードデータ(16ビット)を読み出せばA/D変換データが一気に読み  込める. ・RHBD  RD3 (I/Oポートアドレス+3) D15-D14-D13-D12-D11-D10-D9-D8  A/D変換結果の上位8ビットのデータがセットされる. DMA機能を使用する場合は,DMAコントローラ8237Aの使用法についてよく 理解すること.