PCSKB3(専用拡張ビデオボードIII) (EPSON) PC-486SE/SR/MU/MR/MS/MV/RS,PC-586RA/RX/RT/RJ/RV/MV専用 ローカルバス用グラフィックアクセラレータボード.ビデオチップはS3社製 86C928,VRAMは1MBで増設不可.ボード上にPCSKB3の文字はなく,1699VP Board, UNIT 20146469900(469900は紙シールに印字),P-201243500 の文字列がある. またスイッチの類はない(ディップスイッチとジャンパスイッチのパターンは あるが,部品は実装されていない).486機で使用する場合には,PC本体に搭載 できるメモリは55.6MB以下に制限される. PCSKB3とPCRB01が装着されていた筆者のPC-486SRでは,マザーボード上のJ11が 1-中央間ショート(= 1側の2本をショート)で,J12・J13も同様に設定されて いた.EPSON PC-486SR PC-486SE ユーザーズマニュアル によれば,これらの ジャンパスイッチの出荷時設定は,J11が2-中央間ショート(= 2側の2本を ショート),J12・J13が1-中央間ショート(= 1側の2本をショート).PCRB01 装着時にはこれらのジャンパスイッチを出荷時の状態から変更する必要はないため, J11の設定の変更はPC-486SRでPCSKB3を使用する場合のものと考えられる. 以下はPCSKB3ではなくPCSKB4/5に関する情報だが,ここに含めておく. あすもこいどさんの2021年12月13日・18日のツイート https://twitter.com/asmocoid_E5420/status/1470537758804684806 https://twitter.com/asmocoid_E5420/status/1472204376047783936 によれば,PCSKB4とPC-9801-118はI/Oポートがバッティングするため共存不可 だったという.EPSON98サービス機構の2004年8月15日発行の同人誌,"E-SaPa別冊 蘇るEPSON PC伝説" の EPSON PCの拡張小ネタ集(pp.47-63)の記事 によれば, PC-486SE/SR/MU/MR/MS/MV/RS,PC-586RA/RX/RT/RJ/RV/MV専用ローカル バス用グラフィックアクセラレータボードであるPCSKB5は,PC-9801-118側の I/Oポートアドレス 0F40h-0F4Fh が,PCSKB5側の 0F3Fh-0F42h・0F44h-0F4Ah・ 0F4Ch-0F4Ch・0F0Eh-0F4Fh とバッティングし,かつ互いに変更不可のため, PC-9801-118と共存できないという.上記のツイートの画像によれば,PCSKB3と PCSKB4が使用するI/Oポートアドレスに 0F3Fh-0F42h・0F4Ch-0F4Ch・ 0F4Eh-0F4Fh が含まれており,これらはPC-9801-118側のI/Oポートアドレス 0F40h-0F4Fh と一部重なっていることが分かる.このことから,PCSKB3も PC-9801-118と共存不可である可能性がある.なおBUFFALO 製品一覧カタログ Vol.55(1996年11月発行)によれば,PCSKB3/4/5,PCPKB3/4/5は,同社製Cバス PCM&FMサウンドボードSRN-Fと共存できないという.