PC98M29C (Caravelle) PC98M29Cの名称は98JUNK.DOCでのものに従ったが,本製品の箱の表にはPC98M29と 記載されているので,正しい名称はPC98M29かもしれない. 旧98ノート(NS/E,Ne3など)用HDDパックをCバススロットで使用するための アダプタ(Cバスボード).IDE→SCSI変換ボードではなく,装着したHDDはIDE HDD として認識される.基板上にはPC98M29Cの文字はなく,メインボード上にPC98M29A, ドータボード(HDDパックとの接続コネクタ部)上にPC98M29Bのシルク印刷がある. ROMアドレスはD8000h~D9FFFh,ワーク用RAMアドレスはDA000h~DBFFFh.また I/Oポートアドレスは064xh, 074xh, 0CFxh(x=0, 2, 4, 6, 8, A, C, E). IDE I/Fを内蔵した機種では使用できないとの報告がある.但し筆者はPC-9821As2 (内蔵IDE HDDは装着せず)で使用できることを確認している.教育機関からの リース上がり品というPC-9821As(? As2?)でこれが装着されているものも見た ことがある. ボード単体で販売されていたケースと,Caravelle製のHDDパックが装着 された状態で販売されていたケースとがあったらしく,後者ではあらかじめ 装着されていた容量のHDDまでしか認識しないようになっているという説 (注1)があるが未確認.フォーマット上限・認識上限は不明であるが, 筆者は540MBまで正常に使用できることを確認している.またこれ以下の 容量でWindows95が不具合なく使用できている(注2,3). 注1:基板上のチップ抵抗の位置を変えて容量制限を行っているという説がある.    どるこむの過去ログ,"[46340] Cバススロットに3.5インチハードディスクを…"    (http://weblabo.griffonworks.net/dorlog/2nddorcom/pc-98/46340.html)    を参照. 注2:しかし540MBのHDD[I・Oデータ,HDN-540M:Fujitsu MK1924FCV,   543MB (Cyl 1053, H 16, S 63)]の場合,MS-DOS上でHDB98(ver.1.20,   まりも氏作)では容量が誤認識されている(機種はPC-9821As2/U2+DX2 ODP): IDE 接続ディスク 内蔵1 80h 総容量203(MB) 3059/ 8/ 17 Grain size: 32768 16384 8192 4096 2048 1024 512(B) ------------------------------------------------------------------------ Speed(top): 1080 1050 1000 913 771 585 398 (KB/sec) Speed(end): 1080 1060 1000 914 771 585 398 (KB/sec) Seek time : 3211 points. 注3:Windows95上でHDBENCH (ver.2.610/3.30,EP82改/かず氏作)ではREAD/WRITE    値が異常な値を示す場合あり. ボード上に8連ディップスイッチと2本ジャンパスイッチ各1個あり. ・8連ディップスイッチSW1:本体機種の設定 1-2-3-4-5-6:つねにOFF-ON-ON-ON-ON-ON 7:本体機種の設定  ON=80286以上の機種  OFF=V30の機種 8:つねにON ・2本ジャンパスイッチJP1:本体クロックの設定  ショート=12MHz以外  オープン=12MHz  ※しかしVX21(10MHz)でもオープンで動作するらしい.