PC-9801-86 (NEC) CバスFM音源ボード.PC-9801-26Kの上位互換で,9重和音 (FM音源=ステレオ6音,SSG音源=モノラル3音)による 音楽演奏が可能.またFM音源などとは別に,リズム音源6音 (バスドラム,スネアドラム,シンバル,ハイハット,タム, リムショット)が使用可能.N88-BASIC(86)言語レベルでの 音楽演奏が可能.マイクロホン入力,LINE入力,FM音源の ディジタルサンプリングが可能(要専用アプリケーション ソフト).サンプリング周波数は4.13~44.1kHzまでの8段階. FM音源LSIの入出力ポートを使用したMSX仕様のジョイスティック コネクタを装備.80286-10MHz以上のCPUを搭載した本体に対応(注). PC-9801-73との併用不可.  注:CPUの処理速度が問題になるのはPCM音源を高いビット    レートで使用する場面だけなので,CPUがV30以下の機種    でもFM音源ボードとしてなら特に問題なく動作するといい,    またこれはPC-9801-73やPC-9801-118も同様という.     一方で,CPUがV30以前の機種と286以降の機種とでCバスの    信号は一部異なるが,本ボードは286以降の機種のCバスの    信号を使用するため,V30以前の機種では使用できず,また    V30と286/386の両CPUを搭載した機種では,本ボードの装着時に    本体前面のディップスイッチでV30を選択して動作させられない    との情報もある. 基板上に8連ディップスイッチ1個あり.カードエッジコネクタ脇の 4ピンコネクタはメーカーテスト用コネクタ(何も接続しないこと). 背面の中央ピン丸DCコネクタには,Cバスの1+2V電源容量が不足する 場合に専用ACアダプタPC-9801-73-ACを接続. ・8連ディップスイッチDISSW:I/Oポートアドレス,サウンド ROM有効/無効,サウンド割り込みの設定 1,6:FM音源LSI(YM2608)のI/Oポートアドレスの設定  ON■ON■0188h,018Ah,018Ch,018Eh (出荷時設定) OFF■OFF■0288h,028Ah,028Ch,028Eh ※PC-9801UX/EXに装着する場合にはOFF■OFFに設定.それ以外の  機種ではON■ONに設定(PC-9801CS/DX/DS/DA/FA/FS/FX  /USではPC本体のサウンド機能を切り離す必要). ※OFF■OFFの場合,従来のFM音源対応ソフトで本ボードのFM音源  を動作させることはできない.またこの場合,ジョイスティック  のポートも変更されるため,従来のジョイスティック対応ソフト  でジョイスティックを使用することはできない. 2:サウンドROM有効/無効の設定  ON■サウンドROM有効 (出荷時設定)  OFF■サウンドROM無効 3:サウンド割り込みの設定  OFF-OFF■INT 0  ON-OFF■INT 4  OFF-ON■INT 6  ON-ON■INT 5 (出荷時設定) 5,7,8:変更禁止(出荷時設定:5=ON,7=ON,8=OFF) ※出荷時設定以外では正常動作しない. ※Dustman Project Web Page(http://www.hi-ho.ne.jp/~y-exp/dustman/index.htm) --> PC-9801-86未公開情報 に,本ボードのサウンドIDを自由に変更でき, 2枚差しを可能にする未公開設定の情報あり.