IFC-NN, IFN-NS (メルコ) プラグ&プレイ,マルチベンダ対応のCバスSMIT転送SCSI-2ボード.両者は 外部接続用コネクタの形状(IFC-NNではDサブハーフ50ピンメスコネクタ, IFN-NSではアンフェノールハーフ50ピンメスコネクタ)のみが異なる. MMX Pentium搭載機には非対応だが(注),CPUをメルコ製HK6シリーズに 換装した場合には使用可能とされている.  注:ボードの設定の変更がMMX-Pentiumの下では有効にならないことが    理由といい,MMX-Pentiumを搭載していない機種で設定を変更した    ものを使用する分には問題ないという. Windows95対応.ボード上に4連ディップスイッチ1個あり.IFC-NNは ROM_BIOSのリビジョンが1.10以降のものでは8.4GB以上(32GBまで) のHDDが使用可能.実際に筆者がまりも氏作成のフリーソフトである e10chk.exeを用いてBIOS ROM 1.10の本ボードの認識容量の上限に ついて調べたところ,8GB対応という結果が得られた. BIOS書き換えソフトウェアはバッファローのウェブページより ダウンロード可能(注).  注:BIOS書き換えのできないものが存在するが,該当するロットや    書き換えのできない理由については知見が錯綜している.     当該ボードをメルコに修理扱い(送料のみユーザーが負担)    で送付すれば,ROMが交換されたものが送り返されてきたと    の報告がある.     またIFC-NNには単体で販売されていたものの他に外付けHDD    ユニットであるDSCシリーズとセットで販売されていたもの    (基板上のシールにDSC…の文字列がある)もあり,後者は    あくまでもバンドルされていたHDDユニット専用のI/Fという    扱いになるため,BIOS書き換えができなくされているとの説    もあるが,どうであろうか(前者でもBIOS書き換えのできない    ものがあるともいう).実際,"DSC-N2000NS" シールのある    本ボードでBIOS書き換えができたとの報告がある.なおこの    ケースでの基板名は "IFN-ST-EA CP" だったが,これは直下の    説への反証ともなっている.     また基板上の型番(IFN-ST-EAなど)の末尾の文字列がCPで    終わるもの(IFN-ST-EA CP のことであろう)ではBIOS書き換えが    できないとの説もあるが,一方で "IFN-ST-EA CP" 基板でもBIOS    書き換えができたとの報告もある(直上を参照).     またBIOS ROMチップである28C256周辺の回路パターンには    複数の種類(二種類?)があるが,このパターンの違いはBIOS    書き換えの可不可とは関係しないという.     Ver1.10へのアップデートができないIFC-NNのEEPROMを    Ver1.10にアップデート可能なIFN-NSに取り付けても,BIOSの    アップデートはできなかったとの報告がある    [PC-9821/9801スレッド Part94    (http://ikura.2ch.sc/test/read.cgi/i4004/1667649364/)    の702・706番の投稿を参照].しかし書き換えのできない    IFC-NNのEEPROMでも,ROMライタを使用すれば内容の書き換えが    可能であったことから,電圧レベルの問題のため,IFC-NNの    基板上の回路ではデータの書き込みができない場合があるとも    推測されている(同スレッドの703・705番の投稿を参照).    筆者はROMライタを使用した書き換え報告をこれまでに数例確認    している.     一方で,書き換えのできない個体では,BIOS ROMチップにライト    プロテクトが施されている可能性も指摘されている.ボード上    ではVer1.10のBIOS ROMデータの書き込みができないIFN-NSの    BIOS ROMチップを一旦取り外し,ROMをライタを使用してVer1.10の    ROMデータを書き込んだ後に再度ボードに取り付けてVer1.10への    アップデート作業を実施すればVer1.10のデータが書き込まれる    (=既に書き込まれているVer1.10のROMデータが上書きされる)    という[PC-9821/9801スレッド Part95    (https://itest.5ch.net/kizuna/test/read.cgi/i4004/1674648454/)    の945番の投稿を参照].     ところで,PC-9821/9801スレッド Part87    (http://ikura.2ch.sc/test/read.cgi/i4004/1614063520/)    の624番と660番の投稿によれば,BIOSの書き換えに失敗した    場合でも,一部のボードでは,設定を出荷時状態に戻せば    BIOS書き換えができるのかもしれない.しかし一方で,    設定を出荷時状態に戻してもBIOS書き換えができない事例も    報告されている(上記のスレッドの668番の投稿を参照).    筆者自身は本I/FのBIOSを書き換えた経験がない.なお上記の    624番の投稿によれば,BIOS書き換え時にはSW4[不使用・    変更禁止(出荷時設定:OFF)]の設定をONに変更する必要が    ある旨マニュアルに記載があるとのことだが,筆者の手元の    IFC-NN ユーザーズマニュアル 第3版(1997年4月23日発行,    保証期間が2002年8月末日までとなっている本体に付属して    いたもの)には記載がない["ディップスイッチ3,4は使用    しません.出荷時の設定(OFF)のまま変更しないでください."    とある].また同梱のマニュアル補足事項 ~Windows95を    お使いの方へ~(刷込980008 IFC-NNユーザーズ DM96041-3),    Windows98をお使いの方へ(PY00-24011-DM11-02),IFC-NN    ユーティリティディスク内のドキュメントファイルのいずれ    にも記載がない.そもそもこのマニュアルにはBIOSのアップ    デートに関する記述自体がない.より新しい版のマニュアルや,    BIOS書き換え用ソフトウェアの付属ドキュメント(上記の    スレッドの668番の投稿にあるReadme.txtというのがそれで    あろうか)の方に記載があるのだろうか.【追記】BIOSアップ    デートの仕方については,BIOS書き換え用ソフトウェアの    付属ドキュメントに記載があるということである.また一部の    ボードではSW4が未結線という(この場合もBIOS書き換えが    できない). 転送方式,割り込みレベル,DMAチャネルなどは,[CTRL]+[GRAPH]+[S] を押しながらPC本体を起動した際に表示される "ボードスイッチ設定 メニュー" にて設定(EPSON機の場合,[CTRL]+[GRAPH]を押しながら 起動するとPC本体の環境設定メニューが起動し,[CTRL]+[GRAPH]+[S] を押してもボードスイッチ設定メニューが表示されない場合がある が,その場合には[CTRL]+[GRAPH]+[S]を小刻みに押したり離したりす ること). ボードスイッチ設定メニューの "3.5インチMOモード" の項目での [HD] 選択肢は,MOドライブをHDDモードで使用するためのものであるが, MOドライブ自体がHDDモードを持っていない場合にも,これを選択する ことでHDDモードで動作させることが可能(動作中のMOディスクの交換は 不可).他社製I/FでHDDモードで使用されていたMOディスクを使用する 場合には,MOドライブにMOディスクをセットした状態で "HDパラメータ 自動解析プログラム"(下を参照)を実行すること. [AUTO] 選択肢はMOディスクが通常のリムーバブルメディア方式で フォーマットされているのかHDDモードでフォーマットされているのか 不明な場合にフォーマット形式を自動判別するためのもの.フォーマットの 種類が判別できなかった場合には自動的にMOモードとなる. "バーチャルID"は,実際に設定されているSCSI ID(DrID)を見かけ上 異なったID(VrID)に割り当てる機能. 例:DrID 1のSCSI機器のVrIDを3に設定:  (1) 左側の表示窓にある [バーチャルID] を [ON] にする.  (2) [TAB] キーを押して右側の表示窓に移動.  (3) DrID 1にカーソルを移動(1が反転表示).  (4) リターンキーを押す.  (5) [ROLL UP] キーを押してDrIDを3にする.  (6) リターンキーを押す. この場合,DrID 3のSCSI機器のVrIDは1となる. ※Logitec製CバスSCSI-2ボードであるLHA-301/301AにもバーチャルID機能が  あるが,そちらではバーチャルID機能の使用は推奨されていない. ノーマル/ハイレゾ兼用機(ハイレゾボードを装着したMATE-Aの場合も 同様)では,ハイレゾボードを取り外し,本ボードを装着した後,ノーマル モードで起動して「ボードスイッチ設定メニュー」で「ホストタイプ」を 「ハイレゾ兼用」に設定.メニュー終了後本体の電源を切ってあらためて ハイレゾボードを装着のこと. ノーマルモードのみの機種で誤って [ハイレゾ兼用] に設定したために 本ボードが認識されなくなった場合には,PC-9821XaシリーズやVALUESTAR シリーズ以前の機種に本ボードを装着し,本ボードが正常に認識されるのを 確認後,[CTRL]+[GRPH]+[S] を押してボードスイッチ設定メニューを起動し, [ホストタイプ] を [ノーマル] に戻すこと. 本体起動直後のSCSI-IDサーチ画面の表示時に[CTRL]+[GRAPH]+[P]を押すと "HDパラメータ自動解析プログラム" が起動する. これで解析できなかったHDDは "HDPARA.EXE" を使用して手動解析する.   ・以下の機種では装着可能スロットに制限あり: PC-9801VX0/VX2/VX4……#2, #3, #4 PC-9801UF/CV……#2 PC-286LS(T)……#2(背面より見て左側) PC-386LS(C/X)……#2(背面より見て左側)   ・4連ディップスイッチ SW1:プラグ&プレイ/非プラグ&プレイの選択 ON=非PnP OFF=PnP (出荷時設定) PC本体がPnPに対応している場合でも,PnP非対応の他のボード と併用する場合はONに設定.ただしPnP非対応のボードでも,コン フィグレーションユーティリティで設定済みの場合にはPnP対応 ボードと同等. SW2:BIOS_ROMの有効/無効化 ON=BIOS無効(切り離し) OFF=BIOS有効 (出荷時設定) SW3:不使用・変更禁止(出荷時設定=OFF) SW4:不使用・変更禁止(出荷時設定=OFF)    ※BIOSアップデート時にはSW4をONに変更するらしい. ※【NEC】PC-9821/9801今はサブ3【98】の360番の投稿   (https://pc11.5ch.net/test/read.cgi/pc/1233402972/360)   によると,(ケーブルが長ければ?)規則正しいアドレスでデータ   化けが起きるという.具体的な条件は不明だが,筆者は経験がなく,   また同様の報告を他に確認できていない. ※※IFN-NSの基板上のコンデンサは液漏れするとの報告がある.