ET/T-98 (I・Oデータ) 10BASE-Tコネクタを備えたCバスNIC(LANボード).PnP非対応で, CバスNIC史上最難物とも言われる.ボード上にディップスイッチの 類はなく,諸設定は付属のソフトを用いてDOS上で行うが,マニュアル に記載されているI/Oポートアドレス以外のアドレスをも秘かに占有 するため,デフォルトの状態でPCIスロット搭載機種で使用する場合, PCIボード(SCSI,GA)とI/Oポートアドレスが競合するという問題 がある.占有ポートアドレスはPCIセットアップユーティリティでも 調べられない上,Windows95のデバイスマネージャ上からも正確に 把握できない. I/Oポートアドレスの競合の回避策として本ボードのマニュアルには PCIボード側の開始アドレスを6000hから6100hに変更せよとあるが, この方法では61D0hで競合が発生してしまう.そこでPCIセットアップ ユーティリティで PCIバスのスロット=自動 の状態を選択し,I/O ポートアドレスの開始トアドレスを6200hに設定する.設定が「固定」 に変化したことを確認のこと.この回避策はI・Oデータのweb pageの Q&A集にも記載されている.なおQ&A集によれば,ET/T-98の開始アドレス を00D0hとした場合の占有アドレスは,x0D0h,x1D0h(x=0〜F),02D0h. すなわち, 00D0h,01DOh,10D0h,11D0h,20D0h,21D0h,30D0h,31D0h,40D0h, 41D0h,50D0h,51D0h,60D0h,61D0h,70D0h,71D0h,80D0h,81D0h, 90D0h,91D0h,A0D0h,A1D0h,B0D0h,B1D0h,C0D0h,C1D0h,D0D0h, D1D0h,E0D0h,E1D0h,F0D0h,F1D0h,02D0h ※00D8hに変更した場合は,末尾の0を8に置き換える. 全二重通信に対応しているが,半二重/全二重の設定は付属のソフトを 用いてDOS上で行う.ただしオートネゴシエーション非対応のため, 全二重通信を行うにはdipスイッチによるマニュアル設定が可能な スイッチングHUBが必要.