ERF (メルコ) エプソン製デスクトップ機,PC-486SE/SR/FE/FR/FS/MU/MR/MS/RS/MV用内蔵RAMベース ボード.ボード正立時にSIMMソケットの左下に位置するる基板の部分に0100ERF-FAの 文字列がある.ボード上にSIMMソケット3本,8連ディップスイッチ1個,2本ジャンパ スイッチ1個あり. PC-386/GS,PC-486P/GF/GR等での動作報告あり(注1・2・3).PC-486MU/MR/MS/MV/RSでは, 本体側の仕様により,61.6MB以上メモリを増設すると拡張ビデオ機能が使用できなくなる.  注1:PC-486P/GF/GR(注1.1)等では,拡張スイッチ2-2(システム予約:通常OFF)     をONにすることにより,14.6MB以上のメモリを認識するようになる.PC-386GS     でも同様だが(筆者が確認.1992年1-6月期製造の機体なので後期ロットか),     16MB以上のメモリを認識させるためのドライバソフト(毎黒仮節渡万氏作の     フリーソフトである16giga.sysなど)が必要.なおこの場合,CPUをCx486DRx2に     交換し,コプロセッサを増設するなどしても,Windows95の動作はとても実用     レベルにはならなかった.CPUライザボードをPCCPUB11(A)に交換し(さらに     その上にODPを増設し)てある場合にはWindows95の動作も満足できるレベルに     なるかと思われる.PC-386では,16MB以上のメモリを認識させるためのドライバ     ソフトを組み込んでも,14.6MB以上のメモリは認識できないという.      注1.1:PC-486GRの最初期ロット(の一部?)では,この操作を行っても         14.6MB以上のメモリが認識されないとの情報がある.これは本体起動時         にカウントされるメモリ量についての報告ではないだろうか.PC-386GS         (少なくとも後期ロット)の場合と同様に,16MB以上のメモリを認識         させるためのドライバソフトを組み込めば,本体の起動後に14.6MB以上         のメモリを認識させられる可能性がある.  注2:これら正式には対応していない機種で本ボードを使用する場合には,固定を工夫     する必要がある(そのままではフレームに固定できない).筆者は固定用の金具     を自作したが,固定用の部品はプラスチック板などで作成してもよいだろう.     固定具はボードの固定用のネジ穴とフレームのネジ穴の両方にネジ留めする     ように作成するが,非金属製の固定具の場合には,ネジに絡めたコードで両者を     短絡させるとよいだろう.  注3:PC-486GR等での動作が初めて報告されたのは,Nifty ServeのFEPSONXフォーラム     らしい. ERF上のSIMMソケットには,メルコ製のEMF-PやEFB-Dを装着するよう指定されているが, 実際にはこれらのSIMMでなくとも,SIMM-IDつきの32MBまでのJEDEC仕様のSIMMであれば, パリティ/ECCの有無,FP/EDOの別なく使用可能. ただしSIMM-IDつきでなければ正常に認識しない(注1・2).また正式に対応しているはずの EMF-P(パリティジェネレータつきSIMM)を増設していると不安定になる事例がいくつか 報告されている(EMF-PでないSIMMを使用すると安定して動作したとのこと).  注1:SIMM-IDのないSIMMは容量が1/4だけ認識されるという報告があるが,どのSIMM    でもそうであるわけではない.またSIMM-IDのないSIMMが1枚でも混じっていると    正常に認識されない.これは本ボードではSIMM-IDに基づいてPC本体に容量の値を    通知する仕組みになっているためである.  注2:SIMM-IDの件の初出は "knockの部屋" 掲示板の1998年7月15-16日の投稿.    [MAL's Favorite(仮)(http://www.mal-o.com/index.html) --> EPSON PC     --> 「knockの部屋」掲示板過去ログ --> その11(98.06.30~98.07.31)]     (Internet Archive内のファイルへの直リンクは      http://web.archive.org/web/20080922155732/http://www.mal-o.com/epson%20pc/9807.htm) ERFに装着したSIMMがうまく認識されない場合,SIMMの順番を変えるとうまくいくことが ある.下位アドレスにアクセスの速いものを,上位アドレスに遅いものを装着すると うまく認識されるという.これはメモリボードの2枚増設(ERFとEP-RB7など)時にも 同様(注).  注:一つの本体にメモリボードを2枚増設する場合には,CPUライザボードからより離れた    ソケットに装着するメモリボードのスタートアドレスが先になるように設定を行う. また,本体が認識できるメモリの総量には制限がある(PC-486SE/SR/FE/FR/FS (および486P/GF/GR)では63.6MB,またPC-486MU/MR/MS/RS/MVでは61.6MB).この限界 を超えた分のメモリは無視される. ・8連ディップスイッチSW1:ERFに搭載したSIMMのスタートアドレスの設定 1-2:システム予約.つねにOFF-OFF  ※これらはメモリウェイトに関係しているらしい.I・Oデータ製のINSPECTを用いた   計測(本体はPC-486GR)では,OFF-OFFで456μs,ON-OFFで485μsであり後者は   PC-486GR用の設定でのEP-RB7よりも遅い),ON-ONとOFF-ONではERFが認識されな   かったという. 3-4-5-6-7-8:ERFのスタートアドレス 以下,起動時にカウントされるメモリ量■スタートアドレス■SW1(3~8)の順: 640KB ■ 100000h■ON-ON-ON-ON-ON-OFF 640+ 1024KB■ 200000h■ON-ON-ON-ON-OFF-ON 640+ 2048KB■ 300000h■ON-ON-ON-ON-OFF-OFF 640+ 3072KB■ 400000h■ON-ON-ON-OFF-ON-ON 640+ 4096KB■ 500000h■ON-ON-ON-OFF-ON-OFF 640+ 5120KB■ 600000h■ON-ON-ON-OFF-OFF-ON(出荷時設定) 640+ 6144KB■ 700000h■ON-ON-ON-OFF-OFF-OFF 640+ 7168KB■ 800000h■ON-ON-OFF-ON-ON-ON 640+ 8192KB■ 900000h■ON-ON-OFF-ON-ON-OFF 640+ 9216KB■ A00000h■ON-ON-OFF-ON-OFF-ON 640+10240KB■ B00000h■ON-ON-OFF-ON-OFF-OFF 640+11264KB■ C00000h■ON-ON-OFF-OFF-ON-ON 640+12288KB■ D00000h■ON-ON-OFF-OFF-ON-OFF 640+13312KB■ E00000h■ON-ON-OFF-OFF-OFF-ON 640+14336KB■ F00000h■ON-ON-OFF-OFF-OFF-OFF 640+15360KB■1000000h■ON-OFF-ON-ON-ON-ON 640+16384KB■1100000h■ON-OFF-ON-ON-ON-OFF 640+17408KB■1200000h■ON-OFF-ON-ON-OFF-ON 640+18432KB■1300000h■ON-OFF-ON-ON-OFF-OFF 640+19456KB■1400000h■ON-OFF-ON-OFF-ON-ON 640+20480KB■1500000h■ON-OFF-ON-OFF-ON-OFF 640+21504KB■1600000h■ON-OFF-ON-OFF-OFF-ON 640+22528KB■1700000h■ON-OFF-ON-OFF-OFF-OFF 640+23552KB■1800000h■ON-OFF-OFF-ON-ON-ON 640+24576KB■1900000h■ON-OFF-OFF-ON-ON-OFF 640+25600KB■1A00000h■ON-OFF-OFF-ON-OFF-ON 640+26624KB■1B00000h■ON-OFF-OFF-ON-OFF-OFF 640+27648KB■1C00000h■ON-OFF-OFF-OFF-ON-ON 640+28672KB■1D00000h■ON-OFF-OFF-OFF-ON-OFF 640+29696KB■1E00000h■ON-OFF-OFF-OFF-OFF-ON 640+30720KB■1F00000h■ON-OFF-OFF-OFF-OFF-OFF 640+31744KB■2000000h■OFF-ON-ON-ON-ON-ON 640+32768KB■2100000h■OFF-ON-ON-ON-ON-OFF 640+33792KB■2200000h■OFF-ON-ON-ON-OFF-ON 640+34816KB■2300000h■OFF-ON-ON-ON-OFF-OFF 640+35840KB■2400000h■OFF-ON-ON-OFF-ON-ON 640+36864KB■2500000h■OFF-ON-ON-OFF-ON-OFF 640+37888KB■2600000h■OFF-ON-ON-OFF-OFF-ON 640+38912KB■2700000h■OFF-ON-ON-OFF-OFF-OFF 640+39936KB■2800000h■OFF-ON-OFF-ON-ON-ON 640+40960KB■2900000h■OFF-ON-OFF-ON-ON-OFF 640+41984KB■2A00000h■OFF-ON-OFF-ON-OFF-ON 640+43008KB■2B00000h■OFF-ON-OFF-ON-OFF-OFF 640+44032KB■2C00000h■OFF-ON-OFF-OFF-ON-ON 640+45056KB■2D00000h■OFF-ON-OFF-OFF-ON-OFF 640+46080KB■2E00000h■OFF-ON-OFF-OFF-OFF-ON 640+47104KB■2F00000h■OFF-ON-OFF-OFF-OFF-OFF 640+48128KB■3000000h■OFF-OFF-ON-ON-ON-ON 640+49152KB■3100000h■OFF-OFF-ON-ON-ON-OFF 640+50176KB■3200000h■OFF-OFF-ON-ON-OFF-ON 640+51200KB■3300000h■OFF-OFF-ON-ON-OFF-OFF 640+52224KB■3400000h■OFF-OFF-ON-OFF-ON-ON 640+53248KB■3500000h■OFF-OFF-ON-OFF-ON-OFF 640+54272KB■3600000h■OFF-OFF-ON-OFF-OFF-ON 640+55296KB■3700000h■OFF-OFF-ON-OFF-OFF-OFF 640+56320KB■3800000h■OFF-OFF-OFF-ON-ON-ON 640+57344KB■3900000h■OFF-OFF-OFF-ON-ON-OFF 640+58368KB■3A00000h■OFF-OFF-OFF-ON-OFF-ON 640+593932B■3B00000h■OFF-OFF-OFF-ON-OFF-OFF 640+60416KB■3C00000h■OFF-OFF-OFF-OFF-ON-ON 640+61440KB■3D00000h■OFF-OFF-OFF-OFF-ON-OFF 640+62464KB■3E00000h■OFF-OFF-OFF-OFF-OFF-ON 640+63448KB■3F00000h■OFF-OFF-OFF-OFF-OFF-OFF ・2本ジャンパスイッチJP1:WAP-EPとの併用時に使用:  55.6MB以上のメモリ搭載時にメルコ製ローカルバスウィンドウアクセラレータ WAP-EP(ビデオメモリ3800000h~8MB)と併用する場合,ERFのJP1をオープンに する.この場合,55.6MB以上のメモリは無効となる(メモリが55.6MB以下の場合 はJP1はショート).