98ノート/エプソン98互換ノート用
2.5インチHDDパック


98ノートとエプソン98互換ノート用(PC-386BOOK L用を含みます)の2.5インチIDE HDDパックについてまとめました.

爆竹銃さん,K. Takataさん,真空管猫さんに情報をいただきました.


■98ノート用HDDパック
98ノート用HDDパックには,NECの他,メルコ,I・Oデータ,ICM,ELECOM,Logitec,日本TEXA,加賀電子,緑電子,コンピュータリサーチ,Caravelle,TEAC,コニック(KONIC,ブランド名ARKWOOD),松下インターテクノなど多くのメーカーの製品がありました.

パックを介在させることなく本体に直接HDDを内蔵できる機種は以下の通りです.
【HDD上限540MB】PC-9801NS,NL/R,NL/A
【HDD上限4.3GB】PC-9821Ld,Lt,Lt2,La7,La10,La13,Ls12,Ls150/S14 modelC1/D1
【HDD上限4.3GB超】PC-9821La13/S14Rを除く1997年5月以降発売の機種.すなわちLs13,Ls150/S14 modelC1/D1,Nw133,Nw150
 ※この記述はK.Takata's Web Page --> PC-9821 Note 改造の手引き --> PC-9821 Note 改造 Q and A --> HDD 編 に拠っています.
 ※※コンパクトデスクトップ機であるPC-9801UR/20には,2.5インチ IDE HDD(SASIではなくIDE)が最初から直接内蔵されています(PC-98/エプソン98互換機のHDD内蔵用金具 を参照).これを型番の末尾に/20の付かないPC-9801URに内蔵できるかは不明です.またPC-9801UR/20で使用可能なHDD容量の上限も不明です.
   追記:容量は20MBに制限されるとのことです(おふがおさんの2020年12月15日のツイートを参照).

(1) ノートPC
①21mm厚枠型
【HDD上限540MB】PC-9801NS/E,NS/T,NC,NA,NA/C,NS/R,NX/C,NS/A,PC-9821Ne
【HDD上限4.3GB】PC-9821Nd,Nd2,Ne2,Ne3,Nm,Ns,Np,Nf
・針金製の取っ手とHDDパックを本体に固定するための耳状のネジ留め部分がある.PC-9801N-26[増設用2.5インチ固定ディスクドライブ実装ユニット.②のNS/L用14mm薄枠型パックを21mm厚枠型パック対応機種に取り付ける(ネジ留めによる固定も可能)ための製品.コネクタと固定枠,固定用ネジのセットらしい]と同じサイズ.


・NA以前の機種では,BIOSによる制限のためNEC純正HDDパックの容量までしかフォーマット・領域確保ができない(NSでは20MBまで,NS/E,NC,NS/Lでは40MBまで,NS/Tでは80MBまで).これらの機種で540MB未満のHDDを全領域使用するには,サードパーティ製HDDパック付属のフォーマッタを使用するか,この種のBIOS制限のない機種でフォーマット・領域確保を行ったHDDを用いる[この記述は地球と海とバリアフリーを考える web site --> パソコン活用とバリアフリーを考える --> PC-98 Fan Forum - Annex --> 98ノートQ&A --> 【記憶装置】 に拠っています(注)].
  注:この記事にあるIDE_BIOSは,現在はVectorでシェアウェアとして公開されています.

・I・Oデータ製HDNシリーズ(HDN-540M/810M/1G)は,本体接続用52ピンメスコネクタのある面(画像左)と反対側の面(針金製の取っ手と耳状のネジ留め部分のある面)に "セカンドIDEバスコネクタ"(52ピンオスコネクタ)を備えており(画像右),ここに別な21mm厚枠型のHDDパック(HDNシリーズ以外のパックも可能.また同じコネクタを持つNS/L用14mm薄枠型パックも可能と思われます)を直接接続してデータのバックアップなどを行うことができます.またセカンドIDEバスコネクタには,専用の4倍速CD-ROMドライブユニットCDV-HDN4/CDG-HDN4,またHDN用CDPシリーズ接続キットHDN-Kit/CPD(専用ケーブルでしょうか)を使用してCDPシリーズのCD-ROMドライブユニット(CDP-TX6/PCIDE等)を接続することも可能です(注1・2).
 注1:HDNシリーズは,セカンドIDEバスコネクタに機器を接続する設定にしなければ(注1.1),一般的な21mm厚枠型パックとして使用できます.一般的な21mm厚枠型パックと同様,PC本体のBIOSでマスタ接続されたIDEドライブとして認識され,下に挙げる "HDNシリーズサポートソフト" も必要ありません.
     注1.1:HDNシリーズを単体で使用する際には,セカンドIDEバスコネクタの脇にある2連ディップスイッチ(下を参照)のSW1をONにし,SW2をOFFにします(これが出荷時設定と思われます).
 注2:HDNシリーズのカタログ画像は,ぱんだねこさんの2022年1月31日のツイート を参照.


セカンドIDEバスコネクタの脇にマスタ/スレーブ設定用の2連ディップスイッチがありますが,HDNとセカンドIDEバスコネクタに接続された機器の両方を使用するためには,製品添付の "HDNシリーズサポートソフト" が必要なようです[どるこむの過去ログ,[2984] I.OデータのHDNシリーズについて を参照(注1)].また本体接続用52ピンメスコネクタの脇にはHDN1と書かれたシールの貼られたPAL(PALCE22V10H-25)があります(注2).なおセカンドIDEバスコネクタに接続された機器はMS-DOSとWindows95では使用可能ですが,WindowsNTでは使用できません(どるこむの過去ログ,[3932] I.OデータのHDNシリーズについて を参照).
 注1:CD-ROMドライブユニットを接続する場合にはSW2をOFFにする(セカンドIDEバスコネクタに接続された機器に給電しない設定)必要があるとの情報もあります.
 注2:HDN-540Mの中身のドライブは東芝MK1924FCVで,43ピンコネクタ(44ピンコネクタのピンが一本ありません)脇の4ピン(マスタ/スレーブ設定用ピン)には何も接続されていません.PALとHDNシリーズサポートソフトによって "疑似スレーブ" の状態を作り出しているのでしょう.WindowsNTでは使用できないというのも,機器が真のスレーブ接続状態にないためでしょう.

②NS/L用14mm薄枠型
【HDD上限540MB】PC-9801NS/L[PC-9801NS/L-35(40MB)では他にNS/R, NX/C,PC-9821Neが正式に対応]
・耳状のネジ留め部分がない.
・PC-9801N-26(増設用2.5インチ固定ディスクドライブ実装ユニット)の使用により21mm厚枠型パック対応機種へのネジ留めによる固定が可能となる.
下はCaravelle製AV-080NSLの画像(爆竹銃さんよりいただいた画像を加工しました).


・コネクタの高さやガイドレールの位置がわずかに異なるものの,HDD固定用のねじを緩めて遊びを作ればNa系用14mm薄枠型での代替可(逆にNS/L用14mm薄枠型でNa系用14mm薄枠型を代替することも可能)との報告あり(注).
下の画像左はNS/L用14mm薄枠型パック,右はNa系用14mm薄枠型パック(爆竹銃さんよりいただいた画像を加工しました).



  注:ブログはじめてしまいました 謎の趣味屋敷 ブログ版 --> PC-9821Na13/H10を手に入れる。そしてコンパクトフラッシュ化(2022年2月15日の記事)で,下の③のNa系用14mm薄枠型と思われるパックとコネクタの高さやガイドレールの位置あ,全体の長さがわずかに異なっているパックは,(ドライブが換装されているようだが)このタイプのパックではないだろうか.

③Na系用14mm薄枠型
【HDD上限4.3GB】PC-9821Nx,Na7,Na9,Na12,Na15
・プラスチック製の枠のもの(下の画像)と金属製のケースのものを確認している.いずれも針金製の取っ手があり,耳状のネジ留め部分はない.

・21mm厚枠型の代替品として使用する場合には固定方法の工夫が必要.


21mm厚枠型(下の画像の左側)とコネクタの形状は同じ(98ノート/エプソン98互換ノート用2.5インチHDDパックのコネクタ も参照).


④Nb/Nr系用14mm薄枠型
【HDD上限4.3GB】PC-9821Nb7,Nb10,Nr12,Nr13/D10,Nr15,Nr150/X14F,Nr166
【HDD上限4.3GB超】1997年5月以降発売の機種.すなわちNr13/D14/S14/S14Z/S14N/S14R,Nr150/S20,Nr233,Nr266.Nr300
・針金製の取っ手のない金属製の枠のものと,取っ手のある金属製のケースのものとを確認している.いずれも耳状のネジ留め部分はない.下の画像では後者のラベルはHDDパックの底面にある.


・このタイプのHDDパックには取っ手のない17mm厚枠のものが存在する(コネクタ基板はG8YKW AI・764,136-552626-A-01:下の画像の左側).筆者所有のものにはIBM MODEL:DLGA-23080(3080MB)が収められているが,どるこむの過去ログ,HDD換装について によれば,Nr166に標準で内蔵されているものらしい.


なおNS/L用14mm薄枠型・Na系用14mm薄枠型とNb/Nr系用14mm薄枠型では,コネクタの位置も形状も異なる(上がNa系用14mm薄枠型,下がNb/Nr系用14mm薄枠型:98ノート/エプソン98互換ノート用2.5インチHDDパックのコネクタ も参照).


⑤98ノートドライブベイ用固定ディスク(98ノート用のHDDパックではありませんが,ここに含めておきます)
【HDD上限4.3GB】PC-9821Nb7,Nb10,Nr12,Nr13,Nr15,Nr150/X14F,Nr166に対応
・HDDパック用のアダプタではなく,これ自体が2.5インチHDDのアダプタ.中身のドライブは簡単に交換可能.

・NEC製のものはPC-HD540NH(540MB)とPC-HD1000NH(1GB).ゼベルの色は灰色で,アクセスLEDがついている.PC-HD1000NHの画像は,PCB-GAME-ROOM --> [PC-9821ノート改造] --> No.36 Nr166にNb用拡張ベイ2ndHDDを増設してみる を参照.

・TEACの製品も存在したという.


(2) デスクトップ/ラップトップPC
【HDD上限540MB】PC-9801US,PC-9821,Ce,Ts,PC-H98T
【HDD上限4.3GB】PC-9821Es
・21mm厚枠型が正式に対応.Na系用14mm薄枠型も取り付け可能だが固定方法を工夫する必要がある.


(3) ファイルスロットHDDパックアダプタ

NOTE ADAPTERは21mm厚枠型パック用のコネクタとNS/L用14mm薄枠型パック用のコネクタを別々に備えている.NS/L用14mm薄枠型パックは天地逆に装着される.


・Hermit Crab HS-FBEKAN-HN は少なくとも520MB前後の容量までには対応しているのではないかとの見解もある(SENRI’s Homepage PC98周辺機器情報局 98Station --> 周辺機器(ICM,NEC,...) --> ファイルスロット用機器 --> ファイルスロットの製品 を参照).


(4) ファイルベイHDDパックアダプタ


NOTE BAYの画像はex709さんの2020年11月7日のツイート を参照.下はマルチHD ベイBOX(MHB-98)のカタログ画像.コンピュータテクニカ パソコン周辺機器総合カタログ(1996年5月1日作成)をスキャンした画像を引用する.


また下はα DATAの製品ということだが,型番は不明.ヤフーオークションで出品者IDが hamayokotobe,オークションIDが g150277331(2015年5月24日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して2/3に縮小後jpg形式に再変換)した画像を引用する.BsとXeで使用していたものという.


 ※これらの製品の正体は,HDDパックをPC本体のセカンダリIDEコネクタに接続するアダプタなはずですから,故障したノート機から切り出したHDDパックまわりの部品(HDDパック接続用コネクタの付いた基板,HDDパックの収まるベイ部分等)を利用すれば,相当品を自分で作ることも可能と思われます(HDDパックのオスコネクタと接続されるメスコネクタの新品を単体で入手することは難しいでしょう).市販品としては存在しなかった(と思われる)Nb/Nr系用14mm薄枠型パックに対応したものも作成できるでしょう.2.5インチIDE HDD-3.5インチIDE HDD変換コネクタの結線などを参考に,HDDパック接続用コネクタの付いた基板に,マザーボードのセカンダリIDEコネクタに接続する40ピンIDEケーブルを取り付けます.HDDパックから取り外した 外部コネクタ-2.5インチHDD接続用44ピンメスコネクタ 部分をHDDパック接続用コネクタに取り付けた状態で,両端のコネクタ(44ピンメスコネクタと40ピンメスコネクタ)間の導通を確認しながら作業するとよいでしょう.その際,フレキシブルケーブルを傷めないよう十分注意して下さい.一部の機種では電源ケーブルにも注意して下さい(5Vと+12Vのピンが通常とは逆の内蔵機器用電源ケーブル を参照).ファイルベイへの固定には,3.5インチ機器を5インチベイに取り付けるためのアダプタ(加工しやすいプラスチック製のものがよいでしょう)などが利用できるかもしれません.


(5) CバスHDDパックアダプタ




(6) 外付けIDE-SCSI変換ユニット


・びると館では厳密なIDE-SCSI変換が行われていない(注1).従ってSCSI BIOSでは動作するもののWindows95/NT等ではLUNのサポートを含め使いものにならない(【NEC】PC-9821/9801今はサブ3【98】 の353番の投稿を参照).また厳密なIDE-SCSI変換は,専用I/Fを必要とするNH-DTでも行われていない可能性がある.内蔵SCSI HDDと共存させている例もあり,またマニュアルにもSCSIをエミュレートしているとの記述があるという[どるこむの過去ログ,[11594] NOTE HOUSE を参照(注2)].なおNH-DTの画像はCAT-2さんの2018年5月25日のツイート を参照.
 注1:びると館の内部画像は,おふがおさんの2021年10月3日のツイート を参照.またセットしたHDDパックのドライブを書き込み禁止にできる "ライトプロテクトブロック" については,らんぷさんの2021年10月21日のツイート を参照.
 注2:同過去ログによれば,MET'S PRESS年末特大15号(1995年10月1日発行)にNH-DTでは700MB・800MBクラスのHDDは使用できないとの記述があるという.また "NOTE HOUSE/Wn" と "NOTE HOUSE/n" という同種の製品が存在するという.


EN-98BOXはHDDパックを2個装着可能(爆竹銃さんよりいただいた画像を加工しました).


・PS-BOXの型番の末尾についてはSENRI’s Homepage PC98周辺機器情報局 98Station --> 周辺機器(ICM,NEC,...) --> ICM製品の一覧表 を参照.またPS-BOXは4.3GBのHDDは認識できないという(どるこむの過去ログ,[4697] 9801ノートのHDDパックの配線配列 を参照).


■エプソン98互換ノート/ラップトップ/BOOK用HDDパック
エプソン98互換ノート用HDDパックは,エプソンの他,メディアインテリジェント,メルコ,ICM,ELECOM,Caravelle,日本テクサ,コニック(KONIC,ブランド名ARKWOOD),TEAC,Logitecなどから出ていました.BOOK用パックはノート用の一部のパックと共通であり(後述),これもエプソンの他,ICM,日本テクサ,Caravelleのサードパーティー各社から出ていたことを確認しています.なおラップトップ機であるPC-286L/LST,PC-386LS/LSC/LSX/LSR用のHDDパックは,Cバスボード大のサイズのもので,中身のドライブも3.5インチのものと思われます.これはエプソンの他に日本テクサから出ていたことを確認しています(PC-98/エプソン98互換機のHDD内蔵用金具 を参照).

PC-486PORTABLE(PC-486PT1)では,パックを介在させることなく,HDDカードの形で本体に直接HDDが内蔵されています(注1).サードパーティー製品ではICM製のものの存在を確認しています.下はPC-486PORTABLEにHDDカードが内蔵されている状態です(注2).ヤフーオークションで出品者IDが car_choice526,オークションIDが f252129257(2018年1月28日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して1/4に縮小後jpg形式に再変換)した画像を引用します.


 注1:本機種に "内蔵できるIDE HDDは1.8インチのもの" とする資料があり,HDDカードとは別に1.8インチのIDE HDDが内蔵可能なのかと考えていましたが,どうもその記述はHDDカードを指すものだったようです.ぱんだねこさんの2021年12月22日のツイート にPC-486PORTABLEのカタログが掲載されていますが,これにも "ハードディスクスロット" にハードディスク "カード" を内蔵可能とあります.またこのカタログの記述から, "ハードディスクスロット" は "ICカードスロット"(= PCMCIA2.01/JEIDA Ver.4.1仕様準拠)と同じものであることがわかります("ハードディスクスロット" として使用する場合にはタイプIII,"ICカードスロット" つまりPCカードスロットとして使用する場合にはタイプII対応).なおエプソン純正HDDカードの型番はPCICHD40(40MB)とPCICHD80(80MB)で(注1.1),いずれもINTEGRAL社のOEMです.代替品としてもIntegral社のHDDカード(260MB)の動作報告があります[EPSON98開発公団の2000年12月30日発行の同人誌,"Oh! EPSON PC" の 無記名投稿/○0o氏の記事,"PC-486Portableを活用!!"(pp.69-71). を参照].エプソン98互換ノートに正式対応したハードディスクカードはI・Oデータからも出ており[PCHD-130ML(130MB),PCHD-170ML(170MB),PCHD-170i(170MB),PCHD-260i(260MB),PCHD-340i(340MB):ぱんだねこさんの2022年2月18日19日のツイートを参照],メルコからも出ていました[DPH-340J(340MB):ぱんだねこさんの2022年4月17日のツイート を参照].
    注1.1:PC-486NOTE AU,PC-486NOTE AV,PC-486/586NOTE ATのカタログの "ICカードスロット対応オプション一覧(PCMCIA2.01/JEIDA Ver.4.1準拠)" の項に,FLASH-PACKER 2.5(SDP525A,2.6MB),FLASH-PACKER 5(SDP550A,5.2MB),FLASH-PACKER 10(SDP5100A,10.4MB),FLASH-PACKER 20(SDP5200A,20.9MB),FLASH-PACKER 40(SDP5400A,41.9MB,PC-486NOTE AUのカタログには掲載なし)という製品が掲載されています(ぱんだねこさんの2022年1月9日2月9日3月1日のツイートを参照).PC-486/586NOTE ATのカタログ(ぱんだねこさんの2022年2月9日のツイート を参照)に "新世代メモリとして注目されているフラッシュパッカー" という記述があり,さらに調べたところ,これらはフラッシュメモリの一種らしいということがわかりました[くらけん --> EPSON フラッシュパッカー(2005年5月8日の記事)を参照].PC-486NOTE AU以降のノートPCでは起動媒体(内蔵HDD扱い)としても使用できるのかもしれません(下を参照).
 注2:INTEGRAL製MODEL1882PAで,恐らく純正品でしょう.ヤフーオークションに出品された別なPC-486PORTABLEにも同じものが内蔵されていました.なお純正HDDカードの画像が,ぱんだねこさんの2021年12月22日のツイート にあるPC-486PORTABLEのカタログに掲載されています.上に引用した画像のHDDカードは,このカタログの向かって右側のHDDカードと同じものにように見えます.

PC-486PORTABLEの他にも,PC-486NOTE AU以降のノートPCではPCMCIA対応のHDDカードやメモリカード(CF+CFアダプタ等を含む)を内蔵HDD扱いで使用できます(注).システムを起動させることも可能です(どるこむの過去ログ,[648] PC486Portableに大容量TYPE3HDD[1127] PCカードHDDの内蔵HDD運用PCカードを使うには?(PC486noteAU)EPSON 98互換機 Part5の240-250番の投稿 を参照).但し32ビットドライバは対応していないため,Windows95ではDOS互換モードで動作します(EPSON 98互換機 Part6の702番の投稿 を参照).筆者は当該機種を持っておらず,これらの件に関しては全くテストしていません.
 注:内蔵HDDとして運用する場合にはドライバを必要としません.HDDカードを装着して内蔵HDDとして利用できるのは,HDDカードがフォーマットされていない場合か,内蔵HDD用にフォーマットされている場合のみらしく,PCカードドライブ用にフォーマットされている場合にはBIOSレベルで内蔵HDDとして扱われない仕様となっているようです.本体添付のフォーマッタである "FORMATIC" は,ホットスワップ可能で,かつ他機種でも読み書きできる形式のフォーマットが可能であるとともに,アンフォーマット機能を備えていますが,後者を使用すれば,内蔵HDDとして扱えなかったHDDカードも内蔵HDDとして認識できるようになります.但しPC-486PORTABLEのROMに含まれているFORMATICは,アンフォーマット機能が20MBまでの容量のカードにしか対応していません[本注の記述は,EPSON98開発公団の2000年12月30日発行の同人誌,"Oh! EPSON PC" の 無記名投稿/○0o氏の記事,"PC-486Portableを活用!!"(pp.69-71)と どるこむの過去ログ,[1127] PCカードHDDの内蔵HDD運用 に基づいています].

PC-286NOTE Fでは本体にHDDを内蔵することはできません.そもそもこの機種では,起動時にBIOSが0D0000h以降の拡張ROMに制御を移さないため,HDDからシステムを起動させることができません[EPSON PC システムガイド を参照].80ピン拡張バスに装着したSCSI I/Fに接続された外付けHDDからもシステムを起動させることができません.またPC-286NOTE executiveでも本体にHDDを内蔵することはできませんが,80ピン拡張バスにSCSI I/Fを取り付けて外付けHDDからシステムを起動させることは可能です[EPSON98サービス機構の2004年8月15日発行の同人誌,"E-SaPa別冊 蘇るEPSON PC伝説" の EPSON PCの拡張小ネタ集(pp.47-63)の記事を参照].

エプソン98互換ノートを長期間使用しなかったり,内蔵電池が消耗していると,512バイトでフォーマットされた内蔵 IDE HDDが認識されない場合があります.これは多くソフトウェアディップスイッチのHDD論理セクタスイッチが256バイトの設定に戻ってしまっていることが原因です.この場合,これを512バイトに設定し直せばHDDが認識されるようになります.


(1) ノートPC
PC-386NOTE A,AE,AR,PC-486NOTE AS,AU,AV,AT,PC-586NOTE AT用

(2) デスクトップPC/BOOK
PC-386BOOK L,PC-486SE,SR,FE2,FR2,FS2,HA2,HX2,HX5,HG2,HX2GW,HG2GW,HG5用

下は長さ12cmのHDDパック.


・PC-386BOOK LとPC-386NOTE A では,PC-386NOTE AE以降用の長さ12cmのHDDパックは物理的に装着できず,11cmの短いHDDパックのみ使用可能(注1).11cmタイプのHDDパックでは内蔵されているHDDも通常の2.5インチHDDより短い(このタイプのHDDはICMの98ノート用21mm厚枠型パック(型番失念)の一部のロットでも使用されているのを確認している).
 11cmタイプの20MBのHDDパックでは,自身の一部としてパック用のコネクタを持つ特殊なドライブが採用されているため,ドライブの換装は事実上不可能.筆者はCaravelle製AV-020EP(ドライブはPrairieTek製Prairie120,長さ約10cm)がこのタイプであることを確認しているが,他にもエプソン製PCNTHD20とICM製Pack-20・Pack-A40において同様のドライブが採用されているとの報告がある(注2).
 注1:赤茄子の街 --> 青の家 --> 手術室 --> 486AS(茄子)AU(鮎)AV(鍋)の改造 3.HDD換装 に12cmタイプのHDDパックと11cmタイプのHDDパックを併置した画像がある.
 注2:CAT-2さんの2019年7月6日のツイートに,このタイプのHDDパックの一つであるICM製のPack-A40[ドライブは富士電機製SFX-12A-54R,"L対応版" はPC-386BOOK L対応の意であろう(注2.1)]の画像が,またyukkurizのメモ帳 --> EPSON PC-386NoteAのFDDとHDD(2021年3月1日の記事)に,日本テクサ製のCarry Pack20(NA-CP20)(ドライブはPrairieTek製Prairie120)の画像がある(https://yukkuriz.dip.jp/ を https://ykz.f5.si/ で置換しました).
    注2.1:同じドライブを使用しながら "L対応版" の文字列のないものも確認している.PC-386NOTE A用であろうか.PC-386NOTE AとPC-386BOOK Lとで内蔵HDDまわりに違いがあるとは考えにくく,また "PC-386NOTE A用" も "L対応版" も,ともにPC-386NOTE AE以降の機種でも使用可能な筈なので,これが "L対応版" どのような違いがあるのか筆者には分からない.あるいは "L対応版" とは11cmタイプのHDDパックの意味なのであろうか.12cmタイプのHDDパックの発売後も11cmタイプのHDDパックの販売が続けられ,前者との区別のために後者のラベルにこの文字列が追加されたのかもしれない.もしそうであれば,"L対応版" とは "PC-386NOTE A/PC-386BOOK L対応版" の意に過ぎないということになる.公式にはPC-386NOTE Aでは20MBを超えるHDDが使用できないとされているが(おふがおさんの2021年8月27日のツイート を参照).この機種のBIOSによる認識容量制限はPC-386 BOOK Lと同じく40MBとの報告がある.なおエプソン製の11cmタイプのHDDパックは,内蔵HDDモデルの本体に予め内蔵されているものも含め,20MBのものしか存在しない(PCNTHD20).

・PC-386NOTE AE以降用の12cmのHDDパックでは一般的なタイプの2.5インチドライブが使用されている.このためドライブの換装も可能.なお12cmタイプのHDDパックに対応する機種では11cmタイプのHDDパックも使用可能(注).
 注:PC-386NOTE AE以降のノートPCでは,HDDスロットの蓋の裏に後者を固定するための仕掛けがある.この蓋には,HDDスロットのコネクタのある側と反対側の端にあたる部分にヒンジ状の板がついているが,11cmタイプのHDDパックを装着する場合にはこれを倒し(下図左),12cmタイプのHDDパックを装着する際にはこれを立てて(下図右)使用するようになっている.

・PC-386S,Gに装着するためにはPCHDPAが必要.PCPHDPAは公式にはPCNTHD20(20MB)に対応しているが,PCNTHD40(40MB)には対応していない.従って11cmタイプのHDDパックのみに対応しているものと思われる(実際に12cmタイプのパックを装着した際にも使用できるかは不明).

・PC-386P,PC-486Pに装着するためにはPCPHDPAが必要.PCPHDPAは公式には20MB(PCNTHD20)~125MB(PCNTHD125)の容量のHDDパックに対応するが,実際に使用可能な容量の上限については不明.下にヤフーオークションで出品者IDが 1y-Hm0kMA3X,オークションIDが k139614662(2011年9月13日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を半分に縮小後切り出してガンマ補正値を上げた後併置しjpg形式に再変換)した画像を引用する.


下はHDDパックが取り付けられたPCPHDPAがPC-486Pに装着されている様子.ヤフーオークションで出品者IDが miran200607,オークションIDが f454180447(2020年9月9日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して2/3に縮小しjpg形式に再変換)した画像を引用する.


 ※2.5インチSASI HDDユニットであるPCPHD40と,2.5インチSCSI HDDユニットであるPCPHD101・PCPHD201はPC-386PとPC-486P専用の "HDDユニット" であり,本記事で扱うHDDパックとは別物.これらに関してはPC-98/エプソン98互換機のHDD内蔵用金具 を参照のこと.

・PC-486MU,MR,MS,RS,PC-586RA,RX,RT,RV,RJではPCHDPA2が必要(注).HDDパック内のドライブはマスタ設定のため,PCHDPA2に装着したHDDパックを内蔵HDDと共存させる場合には,PCHDPA2をセカンダリコネクタ(電源ユニット側)に接続.
 注:PCHDPA2はCD-ROMドライブの代わりに5インチベイに取り付けるものと聞くが,PC-486MUのカタログ(ぱんだねこさんの2022年3月5日のツイート を参照)には,標準装備のHDDを外して使用せよとある.CD-ROMドライブベイとHDDベイのどちらにも取り付けられる(固定できる)ようになっているのだろうか.

PC-486FS2(,FR2,FE2?)にノートPC用HDDパックを介さずに3.5インチ(2.5インチではありません)HDDを内蔵させる方法が,ゑぷそん道 --> [PC-486FR] で紹介されていました.また,ノートPC用HDDパック対応のPC-486HA2,HX2,HX5,HG2,HX2GW,HG2GW,HG5に3.5インチHDDを直接内蔵させる方法がPC486Hx最強化計画で公開されていました(リンク先はInternet Archiveに保存された記事で,画像は失われてしまっているものの,結線のデータは残っています.なお画像はなくても記事の理解に支障はありません).後者については,リサイクル掲示板の2020年12月の過去ログの 汎用スレッド2020年12月 パート3 スレッドも参照して下さい.なおこれらの資料を参考にすれば,HDDパックに対応した他の機種でも,HDDパックを経由せずに直接HDDを内蔵させることが可能です.


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