PC-9821Nb7・Nr13等用CD-ROMドライブユニットと
FDDユニットの内部結線


PC-982Nb/前期型Nrの内蔵CD-ROMドライブユニット内部(ハーフ60ピンメスコネクタ - 44ピン+4ピンフラットケーブルメスコネクタ)の結線と,内蔵FDDユニット内部(ハーフ60ピンメスコネクタ - 26極フィルムオスコネクタ)の結線状態です.テスターでコネクタ間の導通状態を調べた結果です.内蔵FDDユニット内部の結線に関しては,PC-9821NB-K01の結線とPC-9821Nb7・Nr13等用FDDユニットの内部結線 も参照して下さい.

PC-9821Nb族とPC-9821Nr族用のFDDユニットには,ケースの色や形状に若干のバリエーションがあります.しかし PC-9821NB-K01接続用ハーフ60ピンメスコネクタ - FD1238T接続用26極フィルムオスコネクタ 間の結線状態は共通です.

左半分はFDDユニット内部(FD1238T接続用26極フィルムオスコネクタのピン番号 - PC本体接続用ハーフ60ピンメスコネクタのピン番号 の順),右半分はCD-ROMドライブユニット内部(PC本体接続用ハーフ60ピンメスコネクタのピン番号 - CD-38E-02-Uの "TEACコネクタ" 接続用44ピン+4ピンフラットケーブルメスコネクタのピン番号 の順."音" は音声コネクタのピン番号)の結線状態です.カッコ内は信号名です."TEACコネクタ" とそのピンアサインについては,試運転の資料館 --> 電算機部 --> PC-9821 Ls12 のファイルベースについて を参照して下さい.


CD-ROMドライブユニットとFDDユニットとで,PC本体接続用60ピンコネクタの一部のピンには異なる信号が割り当てられています.一方のユニットでNCとなっているピンが他方のユニットではGNDになっているケースがいくつかありますので,こういうものによって,PC本体はどちらのユニットが内蔵されているのかの判定を行っているのでしょう.

皇宋堂器譜 --> 9821Nr13/D10A(二つある同名記事の上側のもの) --> 内蔵CD-ROMパック自作 に,Nb/Nr用のFDDユニットで使用されているハーフ60ピンメスコネクタ(CD-ROMドライブユニットで使用されているものと同型のコネクタ)にCD-ROMドライブを接続する工作の情報があります.しかしInternet Archiveに保存されている当該記事のすべてにおいて画像が失われており,また筆者も記事の画像を手元に保存していなかったため,この工作を行うためにはCD-ROMドライブユニット内部の結線状態をあらためて明らかにする必要がありました.本記事はこの工作のための資料を提供することを目的としたものですが,これとは逆に,CD-ROMドライブユニットをFDDユニットに改造する工作もあり得ると考え,FDDユニット内部の結線情報もあわせて示しました.


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