RS-232Cコネクタのピンアサイン



PC-98とエプソン98互換機本体のRS-232Cコネクタのピンアサインです.本記事は以下の資料の記述に基づいています.

アスキーテクライト(編) (1993). 改訂版 PC-9800シリーズ テクニカルデータブック HARDWARE編 アスキー.

吉野敏也(監) 株式会社テクノメディア(編) (1993). EPSON PC システムガイド ――100万人EPSONユーザーのためのオフィシャル・データブック―― クリエイト・クルーズ


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■Dサブ25ピンメスコネクタ
多くのPC-98とエプソン98互換機のコネクタです.


以下, ピン番号 信号名 PC側から見た信号方向 信号の意味 の順です.なお個人的には "グランド" という表記は好みではないのですが,本ウェブページの記事では,元資料でこの表記が採用されている場合にはそれを踏襲しています.


一部のエプソン88互換機では9・10・16・25ピンに,アダプタモデム(PCAM1)を使用するための信号と電源(+5V)が割り当てられています.


該当する機種は.PC-386NOTE A(注1),PC-386BOOK L/LC/LX(以上注2),PC-386NOTE W/WR/AE(以上注3),PC-286VJ,PC-386GE/GS/P,PC-486GF/GR(以上注4)です.
 注1:+5V常時出力でPONMはつねにLレベル.従ってアダプタモデム接続時にはアダプタモデムに+5Vが供給され,アダプタモデムの電源はONとなります.
 注2:DETMをGNDに接続すると+5Vが出力されます.PONMは環境設定メニューまたは [CTRL]+[GRPH]+[M] により制御.従ってアダプタモデム接続時に+5Vは供給されますが,アダプタモデム自体の電源スイッチの状態は環境設定メニューまたは [CTRL]+[GRPH]+[M] の設定に従います.
 注3:DETMがGNDかつ環境設定メニューまたは [CTRL]+[GRPH]+[M] でアダプタモデムの電源をONにすると+5Vが出力され,同時にPONMがLレベルとなります.従ってアダプタモデム接続時に環境設定メニューまたは [CTRL]+[GRPH]+[M] でアダプタモデムの電源をONにすると,+5Vが出力され電源スイッチがONとなります.
 注4:DETMがGNDかつ環境設定メニューでアダプタモデムの電源をONにすると+5Vが出力され,同時にPONMがLレベルとなります.従ってアダプタモデム接続時に環境設定メニューでアダプタモデムの電源をONにすると,+5Vが出力され電源スイッチがONとなります.

1993年3月31日発行のEPSON PC システムガイドは,PC-386NOTE AR/ARC/ARX,PC-486P,PC-486GR+/GRSuperまでの機種を対象としていますが,上記の機種群にこれらの機種は含まれておらず,これら以降の機種のRS-232CコネクタはPONM・DETM・+5Vピンを持たないものと思われます.実際,河村純一・下川繁三(編著)(1993). ノートブックパソコンによる科学計測入門II PC286/386NOTE,PC9801NOTEシリーズ 八戸ファームウェアシステム株式会社HFS出版部(発行), 星雲社(発売). の資料の章で引用されているPC-386NOTE ARユーザーズマニュアルのRS-232Cコネクタの図では,9・10・16・25の各ピンはシステム予約となっています.RS-232Cコネクタの10ピンと25番ピンから+5Vが出力可能な機種かどうかは,環境設定メニューのアダプタモデムの電源の設定項目の有無により判断できます.


■アンフェノールハーフ14ピンメスコネクタ
PC-9801NL,PC-9801NS/L,およびPC-9821Ne以降の98ノートのコネクタです.




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