ファイルスロットのフロント拡張用コネクタのピンアサイン


ファイルスロットのフロント拡張用コネクタのピンアサインです.本記事の内容は主として下記の二つの資料の記述に基づいています(前者はまりもさんよりいただきました).

 ・CoralテクニカルシリーズNo.7 PC-9800データブック1 ――メモリカード・拡張カードスロット・ファイルスロット編―― (1992). コーラル
※奥付では副題が メモリカードスロット,拡張カードスロット,ファイルスロット編 となっています.
 ・アスキーテクライト(編) (1993). 改訂版 PC-9800シリーズ テクニカルデータブック HARDWARE編 アスキー

第三研究所 --> 電算機研究棟 --> 第一電算機研究室 Computer Power Up I --> 付録 Appendix (各種一覧表) --> ファイルスロット信号一覧 にも資料があります.


PC-9801FA/U2のファイルスロットバックボードG8KZG 1/2 A4・ のコネクタは,上からファイルスロットFDD接続用コネクタ(P4),SCSIコネクタ(P2),フロント拡張用コネクタ(P3)の順に配置されています(カッコ内はシルク印刷).MATE-Aのファイルスロットバックボード上のそれぞれのコネクタの位置もこれと同じになっています.



フロント拡張用コネクタ(100ピンメスコネクタ)


追記:接続用100ピンオスコネクタの現行品には,TE Connectivity(旧 Tyco Electronics)製 の 5176381-4 があるようです(きんのじさんの2020年9月7日のツイートを参照).なおファイルスロットバックボード上の100ピンメスコネクタは,基板裏面にハンダづけ用のピン(足)が露出していますので,それにケーブルを直接ハンダづけして信号を取り出すことも可能でしょう.

・殆どCバススロットの信号と同じですが,以下の外部バスマスタ用の信号はありません(当該ピンはGNDとなっています).
V1(A02,B02),V2(A03,B03),EXHRQ10(B40),EXHRQ20(B47),EXHLA10(B42),EXHLA20(B46)
 ※Cバススロットの信号についてはCバスの信号を参照.

・タイミングチャートはCバススロットと同じです.

・電源容量は,資料によって記載されている値が異なります.
  PC-9800データブック1:+5V = 0.8A(電源変動率±5%),+12V = 0.06A(電源変動率±10%),-12V = 0.07A(電源変動率±10%)
 テクニカルデータブック(注):+5V = 1.0A,+12V = 0.3A,-12V = 0.3A
  注:フロッピーディスクコネクタ電源容量と誤記されています.


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