エプソン98互換機における
[CTRL]+[GRPH]ショートカットキー操作


[HELP]+電源オン または [HELP]+リセット で起動時の環境設定メニュー画面が表示できない古いエプソン98互換機では,[CTRL]+[GRPH]+電源オン または [CTRL]+[GRPH]+リセット で表示できます(どるこむの過去ログ,[2485] PC-286bookの設定[8302] PC-286LPのディップスイッチ などを参照).

 ※NECのPC-9801DX/DS/DA以降のデスクトップ,およびPC-9801Nを除く98ノートでは,[HELP]+電源オン または [HELP]+リセットでシステムセットアップメニュー画面あるいは98ノートメニュー画面が表示されます.これらより前のPC-98デスクトップでの諸設定はディップスイッチにて行います(HAMLIN's PAGE --> PC-9821/9801関係 を参照).またPC-9801Nでもディップスイッチにて諸設定を行います(PC-98 Fan Forum - Annex --> 98ノートQ&A --> 【9801N】ディップスイッチを教えて を参照).

またノート/BOOKでは,本体動作中に [CTRL]+[GRPH]+[特定のキー] を押すことにより動作・状態の変更や設定メニュー画面の表示を行うものがあります.但しどの操作が有効かは機種により異なります.実際に操作を行ってみれば結果がわかることですので,本記事ではその詳細については省略します.以下の記述は,吉野敏也(監) 株式会社テクノメディア(編) (1993). EPSON PC システムガイド ――100万人EPSONユーザーのためのオフィシャル・データブック―― クリエイト・クルーズ および EPSON98サービス機構・EPSON98互換機同人誌復刻委員会(編)の同人誌,"E-SaPa別冊 蘇るEPSON PC伝説 永久保存版" (2004年8月15日発行)の "EPSON PCの拡張小ネタ集" (pp.47-63)に拠ります."サイドライト" はサイドライトとバックライトの両方を指します.


PC-386NOTE ARシリーズユーザーズマニュアルの記述では,CPU速度の切り替えの順番は,H→L→M→H となっています(EPSON PC システムガイドには切り替えの順番については記載されておらず,本記事での記述はE-SaPa別冊 蘇るEPSON PC伝説 永久保存版の記事に従いました).また同ユーザーズマニュアルではサイドライトはバックライトと表記され(サイドライトは古い機種の場合だからでしょう),本体LCDのサイドライト点灯はLCDバックライトを元の明るさに戻す,同消灯はLCDバックライトを最低輝度にすると表記されています(noconaさんの2023年10月10日のツイート を参照).

[CTRL]+[GRPH]+[M] の機能については,RS-232Cコネクタのピンアサイン を参照.

"プレゼンテーションディスプレイ" と "ビジネスマネージャ" について
 EPSON PC システムガイドの "OHPモード" の説明で,"OHPモードはアナログRGBコネクタにPD-400(プレゼンテーション・ディスプレイパネル)を接続するためのモードである" との記述があり,OHPモードの使用が可能な機種として,PC-286LE/LF/BOOK,PC-386LSX/LSC/LSR/BOOK L/BOOK LX/BOOK LCが挙げられています.またOHPモードに設定すると,YS信号(スーパーインポーズ状態:アナログRGBコネクタ7ピン)端子は入力モードとなる,端子にLレベルの信号が入力されるとAR・AG・ABの各ビデオ信号はデジタルビデオ信号に切り替わり,AV信号(スーパーインポーズ時クロック:アナログRGBコネクタ13ピン)端子は内部ドットクロックを出力するとあります.また ヤフーオークションの古い出品物の画像を調べたところ,"ビジネスマネージャ" とはPC-486PORTABLE上で動作するソフトウェアの一つ(ROMに含まれているのでしょうか)のようでした(ぱんだねこさんの2021年12月22日のツイート にあるPC-486PORTABLEのカタログも参照).
  追記:With98 --> EPSON PCシリーズ --> EPSON PC - ノート - --> PC-486PORTABLE に,"ビジネスマネージャ" がROMに含まれているとの記述がありました.


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