PC-9821V7/S5K・S7K/V10/S5K・S7K/V12/V13/S5R・S7R/V16/V20/S5・S7/Xa7/Xa7e/Xa9/Xa10/ Xa12/Xa13/K12・K16/Xa16/R12・R16/Xb10/Xc13/S5/Xc16/S5・S7/Xc200/S7用の内蔵3.5インチFDD(2台目)増設用キットであるPC-9821XA-E02に付属しているケーブルの説明です. このケーブルは,両端に34ピンMILメスコネクタ,中央に同オスコネクタのついた二股のケーブルで,オスコネクタを元々内蔵されているFDDケーブルに継ぎ足して使用します(元々内蔵されているFDDのコネクタに接続されていたメスコネクタに,このケーブルのオスコネクタを接続します).左がこのケーブル,右が元々のFDDケーブルに継ぎ足された状態でFDDに接続されている様子です.ヤフーオークションで出品者IDが hamayokotobe,オークションIDが m229317220(2018年2月12日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して文字列を追加した後jpg形式に再変換)した画像(左)と,ヤフーオークションで出品者IDが angel_symphony,オークションIDが e372240753(2019年8月18日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して半分に縮小した後jpg形式に再変換)した画像(右)をそれぞれ引用します.なお画像では裏側にあったり他のものの陰になっているために映っていませんが,1台目のFDD接続用コネクタには1,2台目のFDD接続用コネクタには2の数字がそれぞれ白字で印刷されています. |
このケーブルは,1本のフラットケーブルに3つのコネクタを圧着して作られていますが,継ぎ足し用オスコネクタと2台目のFDD(増設するFDD)接続用メスコネクタと間にちょっとした細工がされています.下にその細工の模様を示します.ヤフーオークションで出品者IDが hamayokotobe,オークションIDが m229317220(2018年2月12日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を2倍に拡大したものから切り出して文字列を追加した後jpg形式に再変換)した画像を引用します. |
継ぎ足し用コネクタと1台目のFDD(元々内蔵されていたFDD)接続用コネクタとの間のフラットケーブルでは,端のラインが赤く塗られたラインで,3番目のラインが文字列の印刷されたラインとなっています.一方,継ぎ足し用コネクタと2台目のFDD(増設するFDD)接続用コネクタとの間のフラットケーブルでは,端のラインに文字列が印刷されています(注).これは端のラインと3番目のラインが入れ替えられている(クロスしている)ためです(結線図は HAMLIN's PAGE --> FDD関係 --> FDD_5 2台接続用ケーブル回路図 34PIN_FDD用PC9821XA-E02 添付ケーブル を参照). 注:一方で3番目のラインは赤く塗られていませんが,これは,3番ラインが赤ラインでは,"1番ラインが赤ライン" というフラットケーブルの一般的なルールに合わないためと理解するのがよいでしょう(余談ですがPC-98で使用されているフラットケーブルにはこのルールに合わないものが多数存在することはよく知られています.しかしそれは今は考えなくてよいことす). マザーボードの上のFDDケーブル接続用コネクタでは,1ピンが360/300 0信号(1台目設定のFDDの1.44MBメディア読み書き用信号)で,3ピンが360/300 1信号(2台目設定のFDDの1.44MBメディア読み書き用信号)となっています(HAMLIN's PAGE --> FDD関係 --> FDD_2 FD1231Tとマザーボードとの接続回路図,FDD_3 MPF520-Fとマザーボードとの接続回路図,FDD_4 OSD E26Jとマザーボードとの接続回路図 を参照).一方,FDD(FD1231T)のフラットケーブル接続用コネクタでは,1ピンが360/300信号で,3ピンがNC(FDD内部のどこにも繋がっていない = どの信号ラインを接続しても無意味・何の処理も行われない)となっています.このため,2台目のFDDの1番ピンにマザーボードからの360/300 1信号を伝えるためには,フラットケーブルの一部を捻って3番ラインが2台目のFDDの1番ピンに接続する必要があるわけです.なお蛇足ですが,1台目のFDD・2台目のFDDとも,NCピンに360/300信号が接続されてもFDDの動作には何の影響もありません. PC-9821XA-E02付属の継ぎ足し用二股ケーブルと,元々のFDDケーブルを一体化させたケーブルが,FD1231T 2台内蔵用ケーブルです. |