PC-9821La10用のFDDユニットである875542-001(ケースは灰色)とPC-9821La13用のFDDユニットである875542-002(ケースは黒)はケースの色が異なるだけで,内部でFD1238Tと接続するフィルムケーブルは同一です(従って両者は互換性があります).ここでは875542-001のFD1238Tの代わりにFD1138Tを接続する仕方について述べます. 875542-001のハーフピッチ26ピンメスコネクタにフィルムケーブルが接続されている部分にケーブルを半田付けしてFD1138Tを接続します.以下, 875542-001のアンフェノールハーフピッチ26ピンメスコネクタのピン番号 - FD1138T接続用コネクタのピン番号 の順です. |
なお875542-001のケースはFD1238Tに合わせた大きさになっているため,より大きなFD1138Tとの換装を行うにはコネクタごと別なケースに移す必要があります. テストに使用したケーブルが残っていましたので,画像を載せておきます. |
右側のオスコネクタは,故障して廃棄されたHDDのコネクタあたりを加工したものだろうと思います.右側のオスコネクタに内蔵FD1138Tが1台の機種のFDDケーブルの30ピンメスコネクタを接続します.本記事の公開後にPC-9821La13の外付けFDDケーブルでFD1148Tを動作させる必要が生じましたので,ケーブル全体を再構築しました(FD1138Tを内蔵した機種のFDDケーブルはFDD 2台接続用のものを使用しました).この作業時のケーブル全体の画像も残しておきます.DX=0設定のFD1148Tは左端のコネクタに接続します. |
FD1138Tの代わりにFD1231TやVFOなし5インチFDD,またはPC/AT互換機用FDDを接続するケーブルを作成することもできます.(FDDの電源は別に用意する必要があります).FD1138TをFD1231TまたはVFOなし5インチFDDで代替,PC/AT互換機用FDDのPC-98での使用(1)――FDDケーブル作製+偽READY信号生成スイッチ取り付け編――,PC/AT互換機用FDDのPC-98での使用(2)――READY信号自動生成回路外付け編――,PC/AT互換機用FDDのPC-98での使用(3)――制御基板改造編―― の記事を参考にして下さい.またFDDの信号レベルとターミネータの値の記事も参照して下さい.なおLa13の外付けFDDユニット接続用ケーブルには電源ラインが含まれており,これを誤結線した状態で通電すると,FDD,ケーブル,および本体が破損しますので十分に注意して下さい. |