2モードFDDの3モードFDDへの改造,および関連する改造の情報です.筆者自身はいずれの改造も実際には試していません.F1.44MBモードでのシステム起動ができない3モード化改造もありますので注意して下さい. ■FD1137D IBM2HDのドキュメントファイル ■FD1138D 早川君のロボットページ --> pc9821 ■FD1139C おふがおさんの2020年7月27日・29日(1・2)・10月26日(1・2)のツイートで,これとは逆にFD1139C(2モード)をFD1139T相当品(3モード)に改造する試みですが,完成には至っていないようです.参考資料として掲載します. ■U1DB-05A おふがおさんの2021年9月6日のツイート(1・2・3・4) U1DB-05Aの3モードFDDへの改造案.実作はまだとのことですが,これも参考資料として掲載します. ■BIOS144のドキュメントファイル FDD自体の改造ではなく,PC-9801NS等にFD1138Cの代わりにFD1138Tを取り付ける改造の仕方が載っています. ■MD3551 MOMO's Web Page --> PC9801 --> PC-386NoteW --> 改造情報 ■MD3541G しーど君の工作記 --> MENU --> ゑぷそんで行こう --> PC-486GRSuper.改造されたFDDではメディアの読み書きが遅くなるといいます. 逆に3モードFDDを2モード化する改造です. ■FD1139C Flyingharukaさんの2017年6月18日のツイート FD1139T(3モード)をFD1139C相当品(2モード)に改造する仕方です.この記事は試運転さんよりご紹介いただきました. 追記:C1の位置は実際にはT1の右下といいます(ゴンスケさんの2022年10月14日のツイート を参照).つねごんさんの同日のツイート(1・2)と15日のツイートでもC1に相当するチップ抵抗の位置がそうなっています. また,3モードFDDの360/300信号ピンをNCとすることで,2モードFDDの代替FDDとすることができます.FD1138CをFD1138Tで代替,FD1231TをFD1137Dで代替,FD1139C・FD1139Tについて なども参照して下さい. 2007年版 トラ技データベースのTRDB07.zipによれば,2007年12月号以前のトランジスタ技術(注)に以下の記事があるということです. ・百舌野達人 (1995). PC9801FAの内蔵ドライブの3モード化改造 1.44Mディスクを読み/書き/フォーマット トランジスタ技術, 1995年12月号, CQ出版, pp.369-373. ・永島鉄也 (1996a). PC9801NC内蔵FDDの3モード化改造(前編) FDDの改造 PC98ノートの内蔵FDDで1.44Mを! トランジスタ技術, 1996年8月号, CQ出版, pp.367-370. ・永島鉄也 (1996b). PC9801NC内蔵FDDの3モード化改造(後編) NC本体の分解・改造・組み立て 3モード・ドライバ PC98ノートの内蔵FDDで1.44Mを! トランジスタ技術, 1996年9月号, CQ出版, pp.345-354. ・片桐 誠 (1996). FD1137Dの解析と3モード化改造 PC-9801用外付け3.5インチFDDで1.44Mバイト・フォーマットを読み書きする トランジスタ技術, 1996年12月号, CQ出版, pp.381-389. ※この記事に関連するソフトウェア(TR9612f.LZH)が,登録ソフトウェアで公開されています. ・片桐 誠 (1997). PC9801用外付けFDDの3モード化改造 ティアックFD-235GF,日本電気FD1137Cを3モードに! トランジスタ技術, 1997年2月号, CQ出版, pp.355-362. ※この記事でのFD-235GFの改造は,緑電子製Little Fシリーズ(注1・2)を直接の対象としているとのことです(New Little F2のFD-235GFの型番は FD-235GF156-U で P/Nは 19307321-56).また3モード動作させるには,EXTN640.SYS,OPT144F.SYS,BIOS144.SYS,DUALDRV.SYS 等のデバイスドライバが必要とのことです[sakuradai11さんの2020年7月28日と10月1日(1・2)のツイートを参照].なおLittle Fシリーズのスイッチ設定は98JUNC.DOCの FDD I/F の項の Little-F/F2(緑電子) を参照. 注1:内蔵ドライブが1台の場合には,FD-235GFではなくY-E DATA製のYD-686C-1506C Bが使用されている(ロットもある?)とのことです[sakuradai11さんの2020年10月3日のツイート(1・2)を参照]. 注2:Little FシリーズのDrive Select信号に関するVFO基板上のジャンパスイッチの情報が,誰かに届け 趣味の小ネタ --> 緑電子 Little FでHxC Floppy Emulatorを使う(PC-98 外付FDD)(2021年1月24日の記事)にあります. なお,田子好夫 (1991). PC98用1.44MバイトFDDの製作 IBM-PC用フロッピをPC9801で読んでしまおう トランジスタ技術, 1991年12月号, CQ出版, pp.383-390. も3モード化改造に関連する記事かもしれません. 注:トランジスタ技術は,高専や大学の附属図書館に所蔵されている場合があります(CiNii Books の検索対象を "雑誌" と指定して "トランジスタ技術" で検索すると,所蔵館を確認できます).これらの附属図書館は,学外者にも若干の制限付きながら蔵書の利用を認めているところが多いと思いますので(但し所蔵先が特定の研究室である場合には,学外者の利用はできないケースが殆どでしょう),必要ならば直接確認して下さい.なお公立図書館でも所蔵しているところがあります(一部は上記のCiNii Booksでの検索結果にも示されます.また国立国会図書館サーチや,最寄りの都道府県立図書館のウェブページに設けられている都道府県内図書館横断検索システムでも,所蔵している公立図書館が調べられます). トランジスタ技術は雑誌に区分されるため,貸出(館外持ち出し)が認められないことが多いので,複写申請書等の書類に記入を行った上で館内で必要な箇所のコピーを取らせてもらうことになると思います(自身でコピーするのでなく,職員に依頼してコピーして貰うところもあるかもしれません).また大学図書館では,その館自体は所蔵していない文献であっても,所蔵している他館から有償(単価は一般のコピーよりは高額な場合があり,また郵送料も本人負担)でコピーを取り寄せるサービスを行っているところもあります.公立図書館でも同様のサービスを行っているところがあるかもしれません.これも必要ならば直接確認して下さい.またトランジスタ技術を刊行しているCQ出版も,バックナンバーが完売した雑誌の記事の有償コピーサービス(一般のコピーよりは高額)を行っています. |
追記:上のTRDB07.zipから,1986年1月号-2007年12月号までのPC-98のFDD関連と思われる記事をピックアップしておきます(CP/M関連やFDCの話題は除外). 1986年12月号 浅田憲一,フロッピ・ディスクの改造方法,479ページから全4ページ 1987年8月号 鈴木次雄,PC9801UV用5インチFDインターフェース 2HD/2DD自動切り替え,483ページから全4ページ 1988年4月号 井芹陽一,PC9801F2/VF2を2HD化する プロッピ仕様をパワーアップ,421ページから全13ページ 1988年5月号 著者名なし?,トランジスタ技術1988年 4月号『PC9801F2/VF2を2HD化する』に,537ページより全2ページ 1988年6月号 高橋恒治,フロッピ・ディスクのしくみ,417ページから全7ページ 1988年7月号 平松隆志,フロッピ・ディスクのソフトウェア・インターフェース MS-DOSのファイル・システム理解のために,519ページから全10ページ 1990年5月号 田子好夫,VFO付き8インチFDDの活用法 ジャンクで眠る機器への復活の呪文!,561ページから全5ページ 1991年2月号 神村英彦,PC9801の外付けFDDを2HD/2DD自動判別にする 2DDフロッピのデータを復活させてみよう,555ページから全4ページ 1991年4月号 井上裕市,PC9801VMの外付けFDDを2HD/2DD自動判別にする方法(最終版),510ページから全3ページ 1991年7月号 桑沢 清,フロッピ・ディスク・フォーマットの研究 FDのフォーマットのしくみを解説する,471ページから全19ページ 1991年9月号 天野仁司,PC9801UV11外付けFDDの2HD/2DD自動判別化の一手法,481ページから全2ページ 1991年12月号 田子好夫,PC98用1.44MバイトFDDの製作 IBM-PC用フロッピをPC9801で読んでしまおう,383ページから全9ページ 1991年12月号 田子好夫,PC9801シリーズ外部FDD増設時の必需品 増設FDD認識アダプタ,458ページから全1ページ 1992年3月号 田子好夫,増設FDD認識アダプタ(改)の製作,460ページから全2ページ ※同じ著者による1991年12月号の二番目の記事の続編のようなもので,この記事中の回路における手動切り替えスイッチを,リレーを使った自動切り替えスイッチに変更するというものとのことです(sakuradai11さんの2020年8月21日のツイート を参照). 1992年4月号 田子好夫,8インチFDDを3.5インチFDDにしてしまう 過去の遺物を上手に利用しよう,427ページから全9ページ 1992年4月号 浅野 憲,PC9801の外付けFDDを自動切り替えにするボード,423ページから全3ページ 1992年10月号 太田忠徳,PC9801の内蔵インターフェースに3.5インチFDDを増設する,379ページから全2ページ 1993年4月号 田子好夫,PC9801の1MB増設FDD端子に2DDドライブを増設する ワープロのファイルを読み込むために,395ページから全5ページ 1995年12月号 百舌野達人,PC9801FAの内蔵ドライブの3モード化改造 1.44Mディスクを読み/書き/フォーマット,369ページから全5ページ 1996年7月号 百舌野達人,フロッピ・ディスクの3モード化改造 PC/AT互換機の3.5インチ2モードFDDを3モードに!,369ページから全6ページ 1996年8月号 永島鉄也,PC9801NC内蔵FDDの3モード化改造(前編)FDDの改造 PC98ノートの内蔵FDDで1.44Mを!,367ページから全4ページ 1996年9月号 永島鉄也,PC9801NC内蔵FDDの3モード化改造(後編)NC本体の分解・改造・組み立て,3モード・ドライバ,PC98ノートの内蔵FDDで1.44Mを!,345ページから全10ページ 1996年12月号 片桐 誠,FD1137Dの解析と3モード化改造 PC-9801用外付け3.5インチFDDで1.44Mバイト・フォーマットを読み書きする,381ページから全9ページ 1997年1月号 筒井 孝・辻 嘉樹,外部記憶装置の信号を見る フロッピ・ディスク/ハード・ディスク/CD-ROMドライブの動作波形,281ページから全23ページ 1997年2月号 片桐 誠,PC9801用外付けFDDの3モード化改造 ティアックFD-235GF,日本電気FD1137Cを3モードに!,355ページから全8ページ 1999年4月号 吉田 功・渡辺明禎・宇仁茂義,パソコン用外部記憶装置,FDD,HDD,各種ストレージ・デバイス,252ページから全14ページ |
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