98ノート・エプソン98互換ノートの
110ピン拡張バス用FDDケーブル


98ノート・PC-9801P・PC-9821Es・エプソン98互換ノートの110ピン拡張バスに外付けFDDを接続するためのケーブル(NEC純正品はPC-9801N-15,エプソン純正品はPCNZFCB3)の結線状態です.PC-9801N-15と思われるケーブルと,東京Needs製のNCF-98N,およびELECOM製のCFD-98N07について調べたものです(後二者では,ケースのラベルまたは台紙裏に結線図が記載されていました).

110ピンオスコネクタのピン番号の振り方はコネクタの種類とピン番号 の記事の アンフェノール50ピンオスコネクタ のものと同様とします.
 以下,左から (50ピンオスコネクタの各端子の信号名)_50ピンオスコネクタの端子番号----110ピンオスコネクタの端子番号_(110ピンオスコネクタの各端子の信号名) の順です.アナログRGB出力関連の信号はエプソン98互換機の100ピン拡張バスコネクタ独自のものであり(注),98ノートとPC-9821Esのものにはありません.なお両コネクタの枠どうしも導通があります.
  注:PC-386NOTE AE/ARの2機種でのみ,110ピン拡張バスコネクタからの外部ディスプレイ出力が使用可能と思われます(98ノート用CRTパック,98ノート/エプソン98互換ノート用外部ディスプレイ接続ケーブル を参照).

110ピンコネクタの端子全体の信号については 110ピン拡張バスの信号 を参照して下さい.なおこの記事ではコネクタのピン番号の振り方が本記事のものと異なりますのでご注意下さい.またCバスの信号 も参照して下さい.


ケーブルを自作する場合には,内蔵FDDからDensity信号を分岐させる,あるいはDensity信号相当の信号を生成する回路(2DDメディアからのシステム起動も可能にする回路ではありません)を付加して,外付けFDDを2HD/2DD自動切り替えにすることも可能でしょう.後者については,わぴこのほーむぺーじの日記 --> 鼻血(2008年9月29日の記事.回路図の拡大画像はこちら)を参照して下さい.なお110ピンオスコネクタの入手は容易ではありませんので,どうしても外付けFDDを接続したいという場合には,このコネクタに出ているFDD関係の信号をマザーボード上から直接,あるいはPC本体の筐体の空いているスペースに適当なコネクタを取り付け,それを経由して外部に引き出すという方法もあるでしょう.
 追記:アイドルジャパン製外付け3.5インチFDDユニットであるID-35SE/WEの取扱説明書の記述から,110ピン拡張バスコネクタに両端が50ピンフルピッチコネクタの通常の外付けFDDユニット接続用ケーブルを接続するためのアダプタであるR&D製の FDA-15 という製品は,Density信号相当の信号を生成する回路を持っていたと考えられます(640KB-1.2MBハードウェア切換ボードについて を参照).

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