98ノート用CRTパック,
98ノート/エプソン98互換ノート用
外部ディスプレイ接続ケーブル


98ノート/エプソン98互換ノート用外部ディスプレイ接続ケーブルの結線です.ケーブルのインピーダンスやシールドについては調べていません.これらを考慮せずに相当品を作成する場合には,ゴーストの発生(それに対する許容の度合いはユーザーにより異なるでしょうが)を覚悟する必要があります.

嵌合面から見た場合の各コネクタのピン番号を下図の通りとします.


ミニDIN10ピンオスコネクタ,Dサブ15ピンメス(2列)コネクタ,同(3列)コネクタのピンアサインをそれぞれ下に示します.


ピンアサインは,Synthesized Malfunction --> PC-9821 RGB接続まとめ(2018年2月4日の記事)のPC-9821Lt本体のミニDIN10ピンメスコネクタの図に基づいています.本記事でのミニDIN10ピンオスコネクタのピン配置は,この図の上下を逆にし,さらに左右を反転させたものに一致します(ピン番号の対応は 8→1,9→2,10→3,4→4,5→5,6→6,7→7,1→8,2→9,3→10).なおこのコネクタの正式なピン番号の振り方は本記事のものと異なるかもしれませんが,本記事ではピン番号を上に示した通りとします.余所の資料とデータの照合を行う際にはこの点に注意して下さい.


ピンアサインはI・Oデータ製GA-98NB Series取扱説明書の記述に基づきます.但し括弧内はコンピュータテクニカ製マルチメディアパック98n MMP-98N取扱説明書の記述によります.またこちら花小金井3丁目 --> PC Hard & Software --> [ぴんあさいんのへや] によれば,AUDIOL,AUDIORの両ピンはPC-8801との互換のために予約されているものの,実際には使用されていないといいます.なお Electrelic --> コネクタ資料集 --> D-Subコネクタ --> DA-15 コネクタ--> 【コネクタ】 アナログRGB や JE1VUJ HOME PAGE --> PC98資料館 --> コネクタピンアサイン --> ディスプレイコネクタ / PC88資料館 --> コネクタピンアサイン,試運転の資料館 --> 営繕部 --> 国産電算機のピンアサイン --> 映像端子編その 2 にも資料があります.


ピンアサインはメルコ製WGN-DXシリーズユーザーズマニュアルの記述に基づきます.但し括弧内はI・Oデータ製GA-DRVシリーズ取扱説明書の記述によります.またこちら花小金井3丁目 --> PC Hard & Software --> [ぴんあさいんのへや] の資料では,4ピンがGND,5,6,7ピンが順にグランド(赤),グランド(緑),グランド(青),10ピンがグランド(SYNC:同期信号接地)であり,フレームがGNDに接続されているとのことです.なお Electrelic --> コネクタ資料集 --> D-Subコネクタ --> DE-15 コネクタ --> 【コネクタ】 VGA (DE-15) や JE1VUJ HOME PAGE --> PC98資料館 --> コネクタピンアサイン --> ディスプレイコネクタ,試運転の資料館 --> 営繕部 --> 国産電算機のピンアサイン --> 映像端子編その 2 にも資料があります.なお本ウェブページでは,記事によってground(GND)の日本語表記としてグランドとグラウンドのいずれか一方を使用しています.今日では後者がより一般的な表記とは思いますが,本ウェブページを閲覧される方にはどちらの語でも通じるものと思います.


■アンフェノールハーフ10ピンオス―Dサブ15ピン(2列)メス
 (PC-9801NS/E/ NS/T/NA/NS/R用CRTパック:PC-9801NS/E-14(U)同等品)




CRTパックのアンフェノールハーフ10ピンオスコネクタと接続される本体側のアンフェノールハーフ10ピンメスコネクタは,マザーボードと接続される10ピンメスミニコネクタと繋がっています(上図a).このケーブルをCRTパックに接続した状態(上図b)での,10ピンメスミニコネクタ - Dサブ15ピン(2列)コネクタ間の結線の状態です.


上図aの部品のコネクタを替えたものを自作した例もあります(神鈴にけさんの2021年11月10日のツイート を参照).後にこのコネクタに接続するCRTパック(ケース部分はファーストバッテリパックのものを使用)も製作されました(神鈴にけさんの2021年11月21日のツイート を参照).

10ピンメスミニコネクタが接続されるマザーボード上の10ピンオスミニコネクタのピン番号は,10ピンメスミニコネクタのものと逆になります.下にPC-9801NS/Rの10ピンオスミニコネクタ(メスミニコネクタを外した状態)付近(この画像では基板貫通型の四級塩電解コンデンサは液漏れのため撤去されています)の画像と10ピンオスミニコネクタのピン番号および信号名を示します.このコネクタのピンにケーブルを直接ハンダづけするなどして映像信号を筐体外に引き出すことも勿論可能です.


技術評論社編集部(編) (1993). ざべ特別公開講座 98パワーアップ改造名人 技術評論社 の159ページによれば,10ピンをGNDに接続する必要があるといいますが,PC本体はCRTパックが装着されているかどうかをこのピンの状態によって検出しているのかもしれません.


■ミニDIN10ピンオス―Dサブ15ピン(2列)メス
 (PC-9801NS/L/ NS/A,PC-9821Ne/Ne2/Ne3/Nd/Np/Ns/Nf/Nd2/Na7/Na9/Na12/Na13,PC-486NOTE AS/AU/AV/T,PC-586NOTE AT用外部ディスプレイ接続ケーブル:NEC製PC-9801NS/L-01,エプソン製PCCRC同等品)



コネクタ間で色信号ごとのGNDの対応が,Synthesized Malfunction --> PC-9821 RGB接続まとめ(2018年2月4日の記事)の資料から予想されるものと若干異なっていますが,グランド(赤)とグランド(緑)のピンの位置がこの記事の通りならば,GND信号の種類を意識した造りになってはいないのかもしれません.

Arvel AA803の結線も上図の通りとなっています(おふがおさんの2023年2月21日のツイート を参照).

東京ニーズ製の "型番不明ケーブル" の結線は,筆者が業界最大手の家電量販店の店頭で新品で購入した,同社製NAD-N15MFのパッケージに納められていた黒いケーブル(東京ニーズのロゴもあります)についてテスターで調べたもので,PC-9801NS/L-01などと同じであることは間違いありません.ところが,どういうわけか筆者のところでは,PC-9801NS/A,PC-486NOTE ASともに,このケーブルでは,外部ディスプレイに映像が出力されません.結線(ピン間の導通状態)には問題がありませんので,恐らくコネクタの端子の接触の問題であろうと思いますが,何度試しても映像が出力されません.
 この黒いケーブルは,新品の状態で,間違いなくNAD-N15MFのパッケージに納められていたものです.なぜなら,これは結線をテスターで調べる目的で購入し,調査時に初めてパッケージを開封したものだからです.後にNAD-N15MFの実物[商品説明画像がInternet Archiveに保存されている東京ニーズのウェブページに残っています(注)]を入手しましたが,このケーブルとは外観が全く異なっていました.なぜ別なケーブルがパッケージングされていたのかは不明です.
 注:この画像はどういうわけか表示される時とされない時があります.


一般的なVGAケーブルをPC本体に直接接続できるようにするため,PC(PC-9821Na7/12)本体のミニDIN10ピンメスコネクタを撤去し,代わりにDサブ15ピン(3列)メスコネクタを取り付けた例があります[わんくんさんの2022年5月19日のツイートリサイクル掲示板2023年7月過去ログの "98システム解析スレッド2023年7月" スレッド(画像),おふがおさんの2023年9月15日のツイート(注)を参照].また本体のミニDIN10ピンメスコネクタをより入手の容易なミニDIN9ピンコネクタに交換し,それに合わせて外部ディスプレイ接続用ケーブルも作成した例もあります(わんくんさんの2022年9月12日のツイート を参照).
 注:PC本体がPC-486MU/MVとなっていますが,PC-486NOTEのいずれかの誤記でしょう.

I/O拡張ユニットやドッキングステーション(CD)に装着されたCバスグラフィックアクセラレータボード(この例ではGA-98DRV/4)を98ノートから使用するケーブルを作成した例があります(Ben Johanny Offroskyさんの2021年6月25日のツイートを参照).CバスグラフィックアクセラレータボードとPC-98デスクトップ機を接続するケーブルの結線はPC-98用グラフィックアクセラレータボードのケーブル を参照.

ミニDIN10ピンオスコネクタの型番は調べていません(注1・2).筆者はバラのピンを適当な枠に入れて模型用のパテで固めたもので代用したことがありますが(頻繁に抜き差しする使い方をする場合は,パテ程度では固定の強度が不足すると思います),エプソン98互換ノートでは,このコネクタに出力されている信号をRS-232CコネクタのNCピンに引き出し,Dサブ25ピンオスコネクタ等で代用することも可能でしょう[上の "(1) PC-9801N/NSの8色画面を外部ディスプレイに表示させる方法" を参照].
 注1:ミニDINコネクタは9ピンまでのものには規格があるものの,それ以上のピン数のものは独自仕様となり,市販品の入手は容易でないといいます.しかし10ピンのものはセガサターンのAVケーブルでも使用されているため(注1.1・1.2・1.3),工作の際にはこれを取り外して再利用することが可能といいます.但し外枠の形状が異なり(注1.4・1.5),またケーブル内部の隙間が樹脂で充填されているため,再利用時にはこれらを何とかする必要があります[ブログはじめてしまいました 謎の趣味屋敷 ブログ版 --> PC-9821La10をヤフオクで手に入れた(2022年1月10日の記事)を参照].
   注1.1:セガサターンのAVケーブルには,ミニDINコネクタの反対側がコンポジット端子やS端子のケーブルとRGB21ピンコネクタのケーブルとがありますが,いずれもミニDIN10ピンコネクタのピンが全部揃っていないものも多いようです(SEGAの純正ケーブルであるHSS-0109でさえ,ミニDIN10ピンコネクタにはピンが7本しかありません).この場合,欠けているピンの位置に穴がないため,ピンを増やすことも困難ですので,工作の材料には向きません.ジャンク品などで入手される際にはすべてのピンが揃っているかよく確認する必要があります.
   注1.2:ケーブル付きのこの10ピンコネクタ("Black 10 pin Scart Video Cable TV lead For Sega Saturn NTSC and PAL version with C[Sega saturn ntscおよびpalバージョン用の黒の10ピンscartビデオケーブルtvリード (ce付き)]")はAliExpressで扱いがあるようです(のびっこさんの2022年9月11日のツイート を参照).
   注1.3:セガサターンのAVケーブルの10ピンコネクタのピンアサインは,Tim's Projects 'n' Stuff --> Game Console RGB SCART Cable DiagramsFUJIMOの部屋 --> セガサターンのミニDIN10pinのピンアサインです。(2019年9月21日の記事)を参照.
   注1.4:PC-9821/9801スレッド Part93の40番の投稿も参照.
   注1.5:AliExpressでは "10ピンDINケーブル,10ピン,オス-オスアダプター,TVcr用,DVDドロップシッピング" というケーブルの扱いもあり,このケーブルのミニDIN10ピンコネクタも,外枠の形状がやや異なるものの(ユーザー自身による加工は可能),98ノート用外部ディスプレイ接続ケーブルの材料として使用可(PC-9821/9801スレッド Part96の741・744番の投稿を参照).
 注2:ミニDIN10ピンオスコネクタの型番は MP-371/10 (マル信無線電機)とのことです[sakohitiさんの2023年4月17日のツイート(12)を参照].但し既に生産が終了しています.


■ミニDIN10ピンオス―Dサブ15ピン(3列)メス
 (PC-9801NS/L/NS/A,PC-9821Ne/Ne2/Ne3/Nd/Np/Ns/Nf/Nd2/Na7/Na9/Na12/Na13,PC-486NOTE AS/AU/AV/AT,PC-586NOTE AT用外部ディスプレイ接続ケーブル:PC-9821N-K06同等品)



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エプソン98互換ノート・BOOKの一部では,ショートカットキー操作により画面表示先を切り替える必要があります:
   外部ディスプレイへの表示 [CTRL]+[GRPH]+[D]
   本体LCDへの表示 [CTRL]+[GRPH]+[L]

エプソン98互換ノート用の110ピン拡張バスにはアナログビデオ信号のピンが定義されていますが,外部ディスプレイ接続用コネクタ(ミニDIN10ピンメス)を備えているPC-486NOTE AS/AU/AV/AT,PC-586NOTE ATではアナログビデオ信号が出力されていないとの情報がある一方で,どるこむの過去ログ,SCSI HDDを繋げたい PC-486 NS2 によれば,エプソン総合カタログの1993年8月版に,PC-486NOTE ASでは110ピン拡張バスにRGB出力を含むとの記述があるとのことなのですが,筆者が八戸ファームウェアシステムのFM Station II FM2-Nに外部ディスプレイを接続して確認したところ,PC-486NOTE AS2ではやはり110ピン拡張バスへのビデオ信号の出力は確認されませんでした(注1).なお同様に外部ディスプレイ接続用コネクタを持つPC-9801NS/Aでも,110ピン拡張バスへのビデオ信号の出力は確認されませんでしたが,98ノートの110ピン拡張バスはアナログRGB関連の信号を持たないため,これは当然と言えます(注2).またPC-386NOTE AR専用として,本体の液晶ディスプレイモジュールを外して取り付ける外部ディスプレイ接続用アダプタ(CRT Adapter AR CRTA-04E)が八戸ファームウェアシステムから出ていました(注3).なお八戸ファームウェアシステムのFM Station II(FM2-N)の取扱説明書には,PC-386NOTE AEまたはARに本品を接続すると,外部ディスプレイ出力が可能とありますので,386NOTE ARでは110ピン拡張バスにアダプタを接続しても外部ディスプレイへの画面表示は可能です.
 注1:EPSON 98互換機 Part6の304番の投稿でも, PC-486NOTE ASでは110ピン拡張バス拡張コネクタにビデオ信号出力ピンを含まないとされています.筆者はエプソン総合カタログにあるという記述は誤記であろうと考えています.
 注2:110ピン拡張バスに取り付ける外部ディスプレイ接続用アダプタ(あるいはケーブル)としては,CRT Adapter EX CRTA-03E(八戸ファームウェアシステム)や NOTEKISS CRT-14(R&D)などがありました.下はCRT Adapter EX CRTA-03Eの画像です.ヤフーオークションで出品者IDが smile_me,オークションIDが l573650057(2020年1月28日に落札)の出品物の画像を加工(元画像から切り出して半分に縮小後jpg形式に再変換)したものを引用します.


    なおNMB-S/NMB-G(メルコ),CDBOX(I・Oデータ)(注2.1),FM Station II FM2-N(八戸ファームウェアシステム),HighReso Station HR1-N(八戸ファームウェアシステム),マルチメディアパック98n MMP-98N/MMP-98N2(コンピュータテクニカ),WIN-note 98(キュービジョン)など,外部ディスプレイ接続用コネクタを(も)備えた110ピン拡張バス用増設機器も多数存在しましたが,殆ど(少なくとも直上に名前を挙げた製品はすべて)はこれらの機器に内蔵されているグラフィックアクセラレータによるWindows画面の出力のみに対応しており,MS-DOSの画面などは表示できません.
    注2.1:PC-386NOTE ARの110ピン拡張バスコネクタに出力されているアナログRGB信号をCDBOXに接続する工作が,福田卓也さんの2021年4月10日のツイート(1234)で紹介されています.
 注3:CRT Adapter AR CRTA-04Eの画像が,健康と美容のために、食後に一杯の紅茶。さんの2021年12月8日のツイート に掲載されています.またこれの分解画像とDAC(D/A変換)部の回路図が,ETHYLE~1.SYSさんの2020年9月9日のツイート に掲載されていますが,後者を見ると,PC-9801N/NV/NSの本体内部から映像信号を取り出す方法の "(2) PC-9801N/NV/NSの16色画面を外部ディスプレイに表示させる方法" と同様の信号処理(ラダー抵抗型D/A変換回路による16色表示)が行われています.16色画面の表示だけでよいのであれば,CRT Adapter AR CRTA-04E のものと等価な回路を作成すれば,専用の外部ディスプレイ接続用ケーブル/アダプタがなくても,PC-386NOTE AR以降のエプソン製ノート機で外部ディスプレイに画面を表示させることが可能です.なおエプソン98互換ノートの液晶ディスプレイモジュールのコネクタのピンアサインは,ETHYLE~1.SYSさんの2020年10月29日のツイート に掲載されています.

一部のエプソン98互換ノート・BOOKの80ピン拡張バスに取り付ける機器で外部ディスプレイ接続用コネクタを持つものには,CRTアダプタではAD-286N(ELECOM)やCRTA-01E(八戸ファームウェアシステム)が,FM音源ユニットではFM Station(八戸ファームウェアシステム)がありました.名称の似たFM Station II FM2-L(八戸ファームウェアシステム)もLスロット用のFM音源ユニットですが,Lスロットにはディスプレイ表示用の信号が出ていないことから,外部ディスプレイ接続用コネクタは持っていないと推測します.下はAD-286NとCRTA-01Eの画像です.ヤフーオークションで出品者IDが bubcom80,オークションIDが t632610999(2019年2月27日に落札)の出品物の画像を加工(元画像から切り出して1/3に縮小しガンマ補正値を上げた後jpg形式に再変換)したもの(左)と,ヤフーオークションで出品者IDが kik0841s,オークションIDが h339174599(2018年9月22日に落札)の出品物の画像を加工(同上)したもの(右)をそれぞれ引用します.


また下はFM Stationの画像です.ヤフーオークションで出品者IDが hamayokotobe,オークションIDが e138148825(2014年10月8日に落札)の出品物の画像を加工(元画像から切り出して2/3に縮小しjpg形式に再変換)したものを引用します.


80ピン拡張バスに出力されているディスプレイ信号はディジタルRGB信号ですので,デジタルRGB(8pin)はアナログRGB(15pin)の夢を見た!(Yahoo!ブログ,"おいらの趣味(興味)"の2010年1月10日の記事)にある信号ラインの処理の仕方を参考にすれば,80ピン拡張バスに外部アナログディスプレイを接続できるケーブルが作製できのではないかと思います.この記事中の結線図のアナログRGB端子は15ピン3列のものであることに注意して下さい(詳しくはPC-98 tips集のディスプレイ関連の項を参照).また,No.046の部屋 --> 懐パソのオモヒデ EPSON に掲載されている プロセッサ1990年9月号(技術評論社発行)の記事 に,80ピン拡張バスに外部アナログディスプレイを接続するための回路が掲載されています.PC-9801N/NV/NSの本体内部から映像信号を取り出す方法の "(2) PC-9801N/NV/NSの16色画面を外部ディスプレイに表示させる方法" と同様に,ラダー抵抗型D/A変換回路によって4ビットのR・G・B各信号から16階調の映像信号を生成しています.下はユニバーサル基板を使用して自作された,PC-386NOTE Aの80ピン拡張バスとアナログディスプレイとのインターフェースですが,この記事を参考に作成されたものかもしれません.ヤフーオークションで出品者IDが timspenrod,オークションIDが r85717706(2012年5月8日に落札)の出品物の画像を加工(元画像から切り出してガンマ補正値を上げた後jpg形式に再変換)したものを引用します.



なお筐体が灰色の98ノート(PC-9801N―PC-9821Na15/X14)では,外部ディスプレイ出力の水平同期周波数は24.8kHz固定であり(注),筐体が黒の98ノート(PC-9821Nr/Nw/Ls/La各シリーズ)では,外部ディスプレイ出力の水平同期周波数を24.8kHz([GRPH]+[1])と31.0kHz([GRPH]+[2])のいずれかに設定可能です(どるこむの過去ログ,[845] 水平走査線周波数について を参照).エプソン98互換ノート・BOOKでの外部ディスプレイ出力の水平同期周波数については,エプソン98互換機におけるビデオ出力水平同期信号周波数の設定方法 を参照して下さい.
 注:PC-9821NmやPC-9821Ne3では,Canbe等と同様に表示機能自体は備わっているらしく,ソフトウェア(注1)を組み込めば,起動後に水平同期周波数31.0kHz画面が表示できるとの報告があります.一方でPC-9801NX/C,PC-9801NS/A,PC-9821Npなどの機種では無効との報告もあります(リサイクル掲示板2002年8月24日までの過去ログの [150] うっ… スレッドを参照).
    注1:PC-98 tips集のディスプレイ関連の節を参照.但しこの報告がどのソフトウェアを適用した場合のものかは不明です.


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