BIT PAD ONE  (武藤工業) シリアル接続のタブレット(デジタイザ).Windows非対応.読み取り有効範囲 250mmx250mm(11"x11")または380mmx380mm(15"x15").コントロールユニット基板 上に9連,6連,10連ディップスイッチ各1個と3本ジャンパスイッチ1個,およびジャンパ パタン2個あり. ・9連ディップスイッチSW1:データフォーマットとデータ単位の設定 1-2-3-4-5:ワイヤスピード補正 出荷時設定:OFF-OFF-ON-OFF-OFF(通常このままで使用) 6:未使用(つねにOFF) 7:データ形式  ON=シリアルバイナリデータ(CR,LF各コードは出力されない)  OFF=ASCII BCDデータ 8:出力データ終了コード  ON=LFを追加  OFF=CRを使用 9:データ単位  ON=出力データ設定単位0.005"  OFF=出力データ設定単位0.1mm ※バイナリデータフォーマット  以下,bit7-bit6-bit5-bit4-bit3-bit2-bit1-bit0 の順:  Byte1:P-1-F3-F2-F1-Z-0-0  Byte2:P-0-X5-X4-X3-X2-X1-X0 Byte3:P-0-X11-X10-X9-X8-X7-X6 Byte4:P-0-Y5-Y4-Y3-Y2-Y1-Y0 Byte5:P-0-Y11-Y10-Y9-Y8-Y7-Y6   P:各バイトのパリティビット   Z:スタイラスのDOWSおよびカーソルのZ AXISスイッチONで"1"   F1:カーソルの<1>スイッチONで"1"   F2:カーソルの<2>スイッチONで"1"   F3:カーソルの<3>スイッチONで"1"   X0〜X11:X座標データのバイナリ12ビット(LSB-->MSBの配列はX0-->X11の順)   Y0〜Y11:Y座標データのバイナリ12ビット(LSB-->MSBの配列はY0-->Y11の順)   Byte1のbit6:"1"で5バイト転送の1バイト目を示す(ファーストバイト) BCDデータフォーマット  ASCIIコードで転送されるデータフォーマットは以下の通り:  X4 X3 X2 X1 , Y4 Y3 Y2 Y1 , F CR LF <------------> <------------> MSD Xデータ LSD MSD Yデータ LSD X4〜X1はXデータの各桁を表し,ASCII BCDコードで出力される. Y4〜Y1はYデータの各桁を表し,ASCII BCDコードで出力される. ,(コンマ)はASCIIコンマ. FはZ AXISとフラグデータをASCII 16進数で表す.Z AXIS,フラグデータに対する コードは以下の通り:  (a)スタイラススイッチ オープン:ASCII "0"              プッシュダウン:ASCII "1" (b)4ボタンカーソル オープン:ASCII "0" フラグ0(Z AXIS) プッシュダウン:ASCII "1" フラグ1(Z AXIS) プッシュダウン:ASCII "2" フラグ2(Z AXIS) プッシュダウン:ASCII "4" フラグ3(Z AXIS) プッシュダウン:ASCII "8" ・6連ディップスイッチSW2:読み取りモードと繰り返し読み取り速度の設定 1-2:読み取りモードの設定  ON-ON:POINTモード(タブレット上でスタイラスあるいはカーソルボタンを押す度に            X,Yデータが出力される)  ON-OFF:STREAMモード(タブレットの有効読み取り範囲内で板面より2mm以内に             スタイラスあるいはカーソルを置くと,X,Yデータが連続             して読み取られる.なおタブレット上でスタイラスあるいは             カーソルボタンを押すと,そのスタイラスあるいはカーソル             ボタンに相当するフラグデータがX,Yデータとともに出力             される)  OFF-ON:SWITCH STREAMモード(タブレット上でスタイラスあるいはカーソルボタン                 を押し続けている間X,Yデータが読み取られる)  OFF-OFF:REMOTEモード(外部装置よりMODE, RATEを設定する場合に設定) 3-4-5:読み取り速度の設定  ON-ON-ON:200CPPS  ON-ON-OFF:150CPPS  ON-OFF-ON:75CPPS  ON-OFF-OFF:40CPPS  OFF-ON-ON:20CPPS  OFF-ON-OFF:10CPPS  OFF-OFF-ON:5CPPS  OFF-OFF-OFF:1CPPS ※CPPS(Coordinate pairs per second)=XYデータペアの1秒間における繰り返し  読み取り可能回数. 6:未使用(つねにOFF) ・10連ディップスイッチSW7,3本ジャンパスイッチBA:転送レートの設定 以下,SW7でONにするディップスイッチの番号■ジャンパスイッチBAで中央とA側の2本 のピンをショートした場合■BAで中央とB側のピンをショートした場合.単位はボー: 1■19200■19200 2■28800■9600 3■14400■4800 4■7200■2400 5■3600■1200 6■1800■600 7■900■300 8■450■150 9■225■75 10■112.5■- ※SW7は1〜10のディップのうち1つのみONにし,残りはすべてOFFに設定する. ・2本ジャンパパタンPOE:パリティの設定  ショート(ジャンパ線半田づけ):奇数パリティ  オープン:偶数パリティ ・2本ジャンパパタンHCB:ストップビットの設定  ショート(ジャンパ線半田づけ):1ビット  オープン:2ビット 外部装置の接続と入出力I/F ・Dサブ25ピンコネクタ(J1)アサイン 1=GROUND 2=TRANSMIT DATA(シリアルデータ出力.シリアルデータのビット構成は上記の通り) 3=RECEIVE DATA(外部装置からのシリアルデータ入力.本機の受信データはリモート         コントロール用のデータのみ) 4=REQUEST TO SEND(送信要求:外部装置に対するシリアルデータ受信準備要求信号.           本機に電源が供給されている場合論理1) 5=CLEAR TO SEND(この信号がモデムから出力されている間,本機からデータが送出          される) 7=GROUND 11=TRANSMIT DATA(TTL)(シリアルデータ出力をTTLレベルで実行する場合に使用) 20=DATA TERMINAL READY(本機が送信可能状態となった場合に信号出力.本機に電源が            供給されている場合論理1) ※リモートコントロールの手順: (1)SW2をすべてOFF. (2)本機へのデータ転送レートを本機からのデータ転送レート(ボーレート)に合わせる. (3)本機へのデータ転送のビット極製は,"L"レベルマーク"H"レベルスペース. (4)本機への制御データコードは下に示す18種類のASCIIコードよりなる.   以下,モード■ASCIIレート■BINARYレート■コード の順(レート=転送レート 19,200ボーにおける繰り返し読み取り速度): STOP■IDLE■-■S POINT■200■-■P SWITCH STREAM■2■2■@ SWITCH STREAM■4■4■A SWITCH STREAM■10■10■B SWITCH STREAM■20■20■C SWITCH STREAM■35■35■D SWITCH STREAM■70■70■E SWITCH STREAM■70■141■F SWITCH STREAM■70■141■G STREAM■2■2■H STREAM■4■4■I STREAM■10■10■J STREAM■20■20■K STREAM■35■35■L STREAM■70■70■M STREAM■70■141■N STREAM■70■141■O   また,転送レートに対する最大繰り返し読み取り速度は下の通り.   以下,転送レート■最大繰り返し読み取り速度(シリアルASCII BCD,単位cpps) ■同(シリアルBINARY,単位cpps) の順:   28,800■85■166   19,200■68■141   9,600■46■105   4,800■28■65   2,400■16■37   1,200■9■20   300■2■5 電源コネクタピンアサイン: 1=スペア 2=スペア(キー) 3=-12V 4=+12V 5=+5V 6=+5V 7=GROUND 専用電源以外の電源を使用する場合,-12V=70mA,+12V=110mA,+5V=500mAの仕様に 合わせること. 本機は磁歪効果を利用して座標を読み取るため,タブレット上に磁性体を置いて しまった場合,あるいは有効エリア内で部分的に座標が正しく読みとれない場合 には,付属のマグネット棒を用いてバイアジングを行う.タブレットの電源を切断後, マグネット棒を矢印が手前を向くように持ち,タブレットの左上から右下に向かって 途中で止めずにゆっくり一動作で移動させる.2回ほど繰り返すのがよい.