PC34R-1M,PC34R-2M,PC34R-4M,PC34R-8M, PC34R-12M,PC34R-16M,PC34R-32M          (I・Oデータ) バンクラム,ハードウェアEMS,プロテクトメモリ対応のCバスRAMボード. パリティチェック機能とHiSUM機能を搭載.付属のMEMORY SERVER II という ソフトウェアにより各種の設定を行う(注1,2). 注1:本資料の記述はMEMORY SERVER IIを同梱したPC34R-4Mの取扱説明書に基づいて    いる.しかしPC34Rシリーズの設定はMEMORY SERVER IIでは不可とする情報(注1.1)    があり,ヤフオクの商品画像などを調べてみると,これはどうも事実らしく(注1.2),    MEMORY SERVER IIを同梱したPC34R-8Mには,MEMORY SERVER IIのFDの他に,    ハードウェアセットアップディスクというFDが確かに付属しており(注1.3),    これにより容易に快適環境を構築することが可能・メモリ配分を変更可能などと    ある(製品外箱裏面などに記載がある).なお本注の記述は「エマティなリサイクル」    の研究発表会 --> 98用拡張ボード設定表 に掲載されている本資料の旧版では    欠けているので注意されたい.     注1.1:ボードの選択肢にPC34Rシリーズも含まれてはいるが,設定を行おうと         しても(IIの付かない)MEMORY SERVERもしくはハードウェアセット         アップディスクが必要として撥ねられる.MEMORY SERVER IIが同梱         されているものにはPC34Rセットアップディスクも付属していたのでは         ないかとの情報[【NEC】PC-9821/9801今はサブ5【98】の34・35・56番         の投稿(https://pc11.5ch.net/test/read.cgi/pc/1268027364/34-56)         を参照].     注1.2:おふがお氏の2020年12月20日の二つのツイート,          https://twitter.com/OffGao6502/statuses/1344107159382945801          https://twitter.com/OffGao6502/statuses/1344112085626589184         により事実であることが確認された.     注1.3:本記事の最後の方にある "2連ディップスイッチ(INITスイッチ)" の         設定に関する箇所に, "MEMORY SERVER IIハードウェアセットアップ         ディスク" の語があるが,これが本ボードの設定全体に関わるFDである         とは述べられていない(もっとも,本記事作成の際に筆者に不注意があった         のかもしれない.なお本記事が基づいているPC34R-4Mの取扱説明書は,         本記事作成のために一時的に借り受けたもので,すでに筆者の手元には         ないため,今となっては取扱説明書の記載内容を確認することはできない). 注2:MEMORY SERVERやハードウェアセットアップディスクの代わりにPC34Rシリーズの    設定を行えるフリーソフトウェアが公開された:     おふがお研究所(http://offgao.net/index.html) --> プログラム (Programs)     --> PC34Rメモ鯖ボウズ 対応機種はPC-9801VM以降のPC-98とPC-286/386/486/586シリーズ.ただし本体の 仕様により,PC-9821Cb3/Cb10/Xb10/Xa7e/V7/V10/V12/V13,PC-9801NS/L /NL/R/NS/A/NL/A,PC-9821Ts/Ne2/Ne3/Ns/Np/Nd/Nd2/Nm/Nf/Nx/Na7 /Na9/Na12/Na13/Nb7/Ld/Lt/Lt2/La7/La10では使用できない(注:Windows 3.0/3.1の頃までの製品であるため,その頃までの機種が挙げられている). 消費電流:320mA (PC34R-1M,PC34R-2M),330mA (PC34R-4M),      345mA (PC34R-8M),360mA (PC34R-12M),380mA (PC34R-16M),      410mA (PC34R-32M) ボード設定用I/Oポート:04E0h~04E3h(ボード設定時のみ使用) (1)I・Oバンクメモリモード  最大メモリ容量:32MB  マッピングアドレス:080000h~09FFFFh  ウィンドウ数:1個  ウィンドウサイズ:128KB  I/Oポートアドレス:00ECh (2)EMS拡張メモリモード  最大メモリ容量:32MB  マッピングアドレス:00000h~FFFFFh  ウィンドウ数:最大16個  ウィンドウサイズ:16KB  I/Oポートアドレス:00E8h~00EBh (3)プロテクトメモリモード  最大メモリ容量:14MB  アドレス:100000h~EFFFFFh  ウィンドウアドレス:080000h~09FFFFh,0A0000h~0BFFFFh  I/Oポートアドレス:0091h,0093h (4)HiSUM(高速データチェック:I・Oバンクメモリ使用時)  アドレス:080000h~09FFFFh  サイズ:128KB  I/Oポートアドレス:00E0h ボード上にロータリースイッチ1個,2連ディップスイッチ1個, 外部バッテリ装置(BU-8)用コネクタ(注1),増設オプション ボード(RAMドータボード)用コネクタ(注2)あり. 注1:本ボードをI・OバンクメモリモードとハードウェアEMS拡張   メモリモードでRAMディスクとして使用する場合,外部バッテリ   装置 BU-8 により不揮発RAMディスクとして使用できる(データ   保持時間:1~9日).RAMディスク起動は不可.なお本ボードでは,    リセットによる再起動の際でも,プロテクトメモリ以外のI・Oバンク    メモリやEMSの内容は消えない. 注2:PC34R-32M以外のボードでは,EX34F-2M(2MB),EX34F-4M(4M),    EX34F-8M(8MB),EX34R-16M(16MB)により追加増設可能.    なおPC34R-1Mでメインメモリを増設した場合,残りをEMSメモリとして    使用することはできない. ・ロータリースイッチ:ボード番号の設定(出荷時設定=0)  0■1枚目 1■2枚目 2■3枚目 3■4枚目  4■5枚目 5■6枚目 6■7枚目 7■8枚目  8■9枚目 9■10枚目 A■11枚目 B■12枚目  C■13枚目 D■14枚目 E■15枚目 F■16枚目  複数のPC34Rを使用する場合,1枚目は必ず"0"に設定のこと. ・2連ディップスイッチ(INITスイッチ):通常OFF-OFFで使用.  増設オプションボードを追加増設する場合,増設オプションボード  を追加増設し,INITスイッチをON-OFFに設定した本ボードをPC本体  に装着して電源ON後OFF-OFFに再設定.その後MEMORY SERVER II  ハードウェアセットアップディスクによる設定を行う. ※各ディップの機能  1 (INV):PC34Rの設定を無視して,何も設定されていない状態にする.       ONにしてリセットまたは電源をONにした後再度OFFにする.  2 (RST):外部バッテリ装置を接続した場合に使用.通常はOFFにする       こと.システムの暴走や停電の後で本体が起動しなくなった       場合に操作.BU-8が接続されているか,本体の電源が入って       いる状態でONにし,再度OFFに戻す. SDBシリーズのシリコンディスクと併用する場合には,PC34RのHiSUM機能 をOFFにする. ハードウェアEMSないしプロテクトメモリとして使用する場合にはサウンド BIOS ROMを切り離す必要あり. PIO-9034/9134シリーズと併用する場合には,メモリ構成に合わせた特別な 設定が必要となる.PC34R実装前にI・Oデータサポートセンターまで連絡のこと. (注:サポートは終了)