PC-9801-29N (NEC) Cバスに挿すGP-IB(HP-IB,IEEE-488)ボード.最大消費電力800mA.GP-IBコントローラ はμPD7210C相当品.これはIEEE Std.488-1978で規定されたSH1, AH1, T5/TE5, L3/LE3, SR1, RL1, PP1/PP2, DC1, DT1, C1, C2, C3, C4, C5の全機能を持つが,本ボードでは 以下のサブセットが 使用可能.以下, ファンクション■サブセット■機能 の順: SH■SH1■SH全機能 AH■AH1■AH全機能 T■T6■基本的トーカ,シリアルポール,MLAによるトーカ解除 TE■TE0■TE機能なし L■L4■基本的リスナ,MTAによるリスナ解除 LE■LE0■LE機能なし SR■SR1■全機能 RL■RL1■RL全機能 PP■PP1■リモート,メッセージによるPP機能 DC■DC1■DC全機能 DT■DT1■DT全機能 C■C1, C2, C3, C4, C26■システムコントローラ,IFC送信,REN送信,SRQに対する   応答,コントローラ・インチャージ,インタフェースメッセージ送信,パラレル ポール マスタモードとスレーブモードの2つのモードを持つ.前者ではPC-98がつねにシステム コントローラであり,かつコントローラインチャージの状態にあり,後者ではPC-98は コントローラにはならない.これらのモードはシステム起動時のSW1-5の状態によって 決まる.モード変更にはSW1-5を変更した後に再イニシャライズを行う. ボードの使用するI/Oポートアドレスは11000001~11001111,10011001,10011011. メモリアドレスはD4000h~D5FFFh.8kBをEPROMで実装(PC-98XA,PC-98XLのハイレゾ モードでは使用せず). ボード上に10連ディップスイッチ1個と3本ジャンパスイッチ3個あり. ・10連ディップスイッチSW1:DMAチャネル,割り込みレベル,動作モード,マイアドレス  の設定 1-2:DMAチャネルの設定  ON-ON=DMA 0 ON-OFF=設定禁止 OFF-ON=設定禁止 OFF-OFF=DMA 3 注:本ボード上のBIOS ROMではDMA機能のソフトウェアサポートは行っていない. 3-4:割り込みレベルの設定  ON-ON=INT 0 ON-OFF=INT 4 OFF-ON=INT 5 (出荷時設定) OFF-OFF=INT 6 5:モードの設定  ON=スレーブ  OFF=マスタ 6-7-8-9-10:マイアドレス(本体のトーカアドレス/リスナアドレス)の設定  ON=1,OFF=0で6をMSB,10をLSBとして設定.ただしマイアドレスに31(10進:6-7-8-9  -10すべてOFF)は設定不可. ・3連ジャンパスイッチSW2:ボード上のROMの切り離しの有無  A-B間ショート=ROM有効  B-C間ショート=ROM無効 ・3連ジャンパスイッチSW3,SW4:いずれもA-B間ショートの状態で使用のこと. 本ボード使用時は本体のメモリスイッチSW4-5をONにする必要あり.この場合,本体の ディップスイッチSW52-5をONにすること.ただしPC-98XA,PC-98XL(ハイレゾモード) で使用する場合は,ボード上のROMを使用しないのでメモリスイッチの設定を変える必要 なし(1987年発行のマニュアルによる). なおこのメモリスイッチの設定は,N88-日本語BASIC(86)が参照するものであり,N88- 日本語BASIC(86)(MS-DOS版),N88-日本語BASIC(86)コンパイラを使用する場合には メモリスイッチを設定する必要なし. ※本ボードをMS-DOSから利用するためのプログラム(ソースファイル)が,  戸田孝の雑学資料室(http://nanyanen.jp/)--> PC-9801でGP-IBを使って機器制御  するプログラム(http://nanyanen.jp/library/gpib.html)で公開されている.