リセットボタンのない機種にリセットボタンを増設


■ATX類似の電源ユニットが使用されている後期PC-9821
PC-9821V200/Xv13/Ra43などATX類似の電源ユニットが使用されている機種では,本体にリセットボタンが用意されていません.このような機種で一度電源を切らずにシステムをリセットしたい場合,システムを再起動させるソフトウェア(HSB for PC-9801等)や,電源スイッチにリセットボタンの機能を付加するソフトウェア(RESETX)を使用するという方法もありますが,本体にリセットボタンを増設してしまうという方法もあります.

PC-98のATX類似の電源ユニットでは,電源コネクタの8ピン(コードは白)がPower Goodと呼ばれる信号で,これがGNDに接続されるとシステムがコールドリブートします(どるこむの過去ログ,Xvでリセットボタンが欲しいです・・ を参照).電源ユニットのピンについては,エマティなリサイクル --> 研究発表会 --> 98デスクトップ用電源ピンアサイン表 を参照して下さい.

Power GoodピンとGNDから引き出されたコードの先端に接続されたモーメンタリタイプの単極プッシュスイッチがリセットボタンとなります.筆者はマザーボード側の電源コネクタピンの足(マザーボード裏面)からPower Good信号を引き出しました.100Ω程度の抵抗を挟んだ方が安全かもしれませんが(どるこむの過去ログ,[23878] RvII26 へのリセットスイッチ増設について などを参照),筆者は挟んでいません(注).
 注:電解コンデンサ(47μF)と抵抗(4.7kΩ)を挟んでいるケースもあります[おふがおさんの2021年8月29日(12)・30日(12)のツイートを参照].この工作ではリセットボタンを押しっ放しの状態でもリセットがかかります.

リセットボタンの取り付け位置ですが,PC-9821Xc13/S5A2の場合は,故障して廃棄されたドライヤーのターボモード切り替え用のプッシュスイッチの棒状の突起部(押すところ)をフロントパネル下部の吸気スリットから外部に出してリセットボタンとしました(このアイディアは,MATE-Rマニアックス --> 機種別・MATE-Rのパワーアップ --> その1:PC-9821Ra18・Ra20編 --> PL-Pro/IIでCoppermineやTualatinが起動しない場合の対策 の記事から拝借しました).プッシュスイッチ自体はフロントパネルの裏面にプラスチック模型用のパテで固定しました.フロントパネルの一部に穿孔すれば,一般的なPC電源用リセットスイッチを同じように取り付けることもできます[Kuni/JA1UZGのもろもろブログ --> PC-9821Ra20 PC-9821Rv20 のリセット メモ(2010年12月18日の記事)・PC-9821Ra20リセットスイッチ取付位置 メモ(2014年3月19日の記事)を参照].


またPC-9821Xv13/W16の場合には,5インチベイに3.5インチ機器を固定するための前面左下側に開口部が寄っているアダプタの前面右側の空き領域に穿孔し,ホームセンターなどで売っているナットで固定するタイプのプッシュスイッチを取り付けてリセットボタンとしました.このタイプのプッシュスイッチであればPC本体のフロントパネル等に直接穿孔して取り付けることも容易です.


なお電源ユニットは通電後内部のコンデンサに電荷が残留します.通電後一日から数日程度経たないと放電しきらないようですので,電源ユニットのシャーシを開けて作業する必要がある場合には(筆者は素人は無闇に電源ユニット内部を弄るべきではないと考えています)この点に気を付けて下さい.


■PC-486FS/FR/FE
PC-98互換デスクトップ機であるPC-486SRのリセット回路を元に,リセットボタンを持たない機種であるPC-486FEにリセットボタンを増設する方法が,おふがおさんの2021年7月18日のツイート(123)で報告されています.PC-486FS/FRでも同じ方法でリセットボタンの増設が可能と思われます.


トップページ