エプソン98互換ノート/小型ラップトップ
/BOOKのACアダプタ


エプソン98互換ノート,小型ラップトップ,BOOKのACアダプタです.エビフライさん,ジャンキィチェンさん,試運転さん,upd以下略(仮)さん に情報をいただきました.

本体の定格電流値は本体底面の型番ラベルに記載されているものですが,一部の機種のものは 吉野敏也(監) 株式会社テクノメディア(編) (1993). EPSON PC システムガイド ――100万人EPSONユーザーのためのオフィシャル・データブック―― クリエイト・クルーズ に記載されている値を示しました.


■PC-286NOTE executive
  MODEL H05DBJ
  コネクタ形状・極性不明,出力は +9V,1A(本体の定格電流も1A).

■PC-286NOTE F(PC-286NF)
  MODEL H06CAJ
  丸ピンコネクタ(センターマイナス),出力は +12V,1.3A(本体の定格電流も1.3A).
  センターマイナスという例外的なコネクタであることから,閲覧者が確認できるよう,ヤフーオークションで出品者IDがyugen2plus,オークションIDがh316599746(2018年5月16日落札)の商品説明画像からモノクロ化後に縮小して切り出したラベル部分の画像を下に引用します.


  PC-9801NS/L/NS/T/NS/A/NS/R/NL/R用のACアダプタであるPC-9801N-12L(別名PU710,出力は+14V,1.2A)を接続して使用していたというPC-286NOTE Fがヤフーオークションに出品されたことがあります.PC-9801N-12LはMODEL H06CAJより出力電圧が高いため,代替使用自体は危険ですが,このような使い方が曲がりなりにも可能であったということから,両者のプラグの形状は(ほぼ)等しいの可能性があります.PC-9801N-12Lのプラグ部分は,全体の長さが10mm(金属筒部分8.5mm,先端のプラスチック部分1.5mm),外径が5.5mm(最外周のプラスチックリング部分の幅0.7mm),内径(穴の直径)が1.8mmです.

■PC-286L/LE/LF
  MODEL H07GAJ
  丸ピンコネクタ(センタープラス),出力は +15V,2.0A.(本体の定格電流は,286L-STD-S・L-STD-Nで1.6A,L-H10Nで1A/286LE-STDで1.3A,LE-H20・LE-H40で1.6A/PC-286LF-STDで1.4A,LF-H20・LF-H40で1.7A).
  コネクタはセンタープラスですが,今となっては殆ど見かけることのないACアダプタですので,出力に関する事項を閲覧者が確認できるよう,ヤフーオークションで出品者IDがcarpet2004,オークションIDがv480350857(2016年12月25日落札)の商品説明画像からモノクロ化後に縮小して切り出したラベル部分の画像を下に引用します.


■PC-286BOOK-STD(PC-286BSTD),PC-386BOOK L(PC-386BLST)
  MODEL H06FBJ
  丸形3ピンオスコネクタ[本体のACアダプタ接続用メスコネクタ脇に本体側コネクタのピンアサイン表示あり.ACアダプタのオスコネクタのピンアサインはそれの鏡映像(下図参照)],出力は +15V,2.2A(本体の定格電流は,286BSTD・286BH20で1.3A/386BLSで1.7A).
  >98ノート/ラップトップのACアダプタのPC-9801NS-12(PU492)のコネクタとピンの極性が逆になっています.
  本体のACアダプタ接続用メスコネクタ付近の画像は,試運転さんにいただいたものを加工しました.


■PC-386BOOK LC,PC-386BOOK LX
  MODEL AD1528JA
  コネクタ形状・極性不明,上と同じ丸形3ピンオスコネクタではないかと思いますが,資料がありません,出力は +15V,電流値不明[本体の定格電流は,"EPSON PC システムガイド" では386BOOK LC・LXとも2.3Aとありますが,386BLX2の実物では2.5Aとなっています].
  ※本体の最大消費電力が50Wということですので,少なくとも3.4A程度までの電流供給能力を有すると考えられます.

■PC-386NOTE A
  AD1030JA
  丸形コネクタでピンが5本の専用品,出力は +10V,3A および +6V,1.8A(後者はバッテリー充電用).充電制御端子とリレー動作コイルON端子もあり(本体の定格電流は,NASTで+10V,1.7A).


  +10V端子(+)とGND端子(-)だけに電源を接続しても本体が起動しなかったとの報告があります.本体が故障していた可能性もありますが,リレー動作コイルON端子にも何らかの電圧[本体マニュアルには記載がないようです(注)]を印加する必要があるのかもしれません.
 注:yqkさんより,PC本体の内部回路を調べたところ,+端子とリレー動作コイルON端子には同じ電圧を印加するようになっていたとの情報をいただきました.
   追記1:ヤフーオークションに+15V(電圧が高すぎて危険です)単一電源ACアダプタのコードを切断して接続し,常用ではなく起動確認(動作画面を含む商品説明画像がありました)を行ったPC-396NOTE Aが出品されたことがありますが,肝心の接続部分に(絶縁のためでしょう)ガムテープが貼られていたため,残念ながらどのように接続されていたのかは不明です.
   追記2:鴨川ネギさんの2020年1月24日のツイート(12)によれば,バッテリーの充電が不要ならば,+端子に+12V(これで大丈夫とのことですが,勿論あまり望ましくはないでしょう),-端子にGNDを接続するだけでよいとのことです.
   追記3:yqkさんより,+端子に+12Vを印加しただけでは起動せず,リレー動作コイルON端子にも+12Vを印加する必要があるとの報告をいただきました.

■PC-486PORTABLE(PC-486PT1)
  MODEL PCAC11(別名はAD1315JA)
  丸ピンコネクタ(センターマイナス),出力は +12.7V,1.5A(本体の定格電流は1.2A).
  センターマイナスという例外的なコネクタであることから,閲覧者が確認できるよう,ヤフーオークションで出品者IDがff2002_0220,オークションIDがk409621663(2019年9月15日落札)の商品説明画像からモノクロ化後に切り出したラベル部分の画像(左)と,出品者IDがtopnasjp,オークションIDがn367547575(2019年9月10日落札)の商品説明画像からモノクロ化後に切り出した本体電源ケーブルコネクタ付近の画像(右)を下に引用します.


■PC-386NOTE W/WR/AE
  PCNTAC2[別名はMODEL AC1321JA または AC1321JA1(注)].
  丸ピンコネクタ(センタープラス),出力は +12.7V,2.1A[本体の定格電流は,NW2で1.2A,NW1A・NW1Bで1.3A/NWR2で1.3A,NW1B・NW1Dで1.4A/NAE1で1.8A].
  注:筆者が入手したPC-386NOTE W用となっている未開封品(WRとAEの発売前に出荷されたものでしょう)では,箱に印刷されている型番はPCNTAC2で,中身はAC1321JAでした.エプソンの方でも実際にはこれらを区別していなかったのでしょう.下の "AD1331Jシリーズ" でも同様でしょう.
  古くは東芝製J3100シリーズ付属の MODEL UA0308P02 や同社製DynaBookシリーズ付属の MODEL UA0371P01 や MODEL UA0308P02(いずれも+12V,1.7A)等の+12V出力のACアダプタでの代用報告がいくつかありました.これらはプラグがやや短く,エプソン98互換ノートに挿した場合は抜けやすいため,プラグの根元の部分を少し削るなどした方がよいとのことです.なおこれらには下のPCNTAC3の代替品としての使用例もありますが,その場合電流値の点で不安があります.

■PC-386NOTE AR,PC-486NOTE AS/AU/AV
  PCNTAC3(別名として AD1331JA・AD1331JB・AD1331JC を確認しています.両者が(ラベルの上下に分かれて)併記されているロットもあります.これらは "AD1331Jシリーズ" と一括されています).
  コネクタはPCNTAC2のものと同じ丸ピンコネクタ(センタープラス),出力は +12.7V,3.1A(本体の定格電流は,NAR1で1.4A,NAR2で1.5A,NARX2・NARC2で1.9A/NAS2・NASD1で1.9A,NASC2で2.2A,NASD2・NASX2で2.3A/NAU2・NAU2HT・NAU2HWで2.0A,NAUX2・NAUX2HWで2.2A,NAUC2で2.4A,/NAV2で2.0A,NAVX1JW・NAVX2・NAVY1JWで2.3A,NAVC2で2.4A).

■PC-486NOTE AT,PC-586NOTE AT
  PCNTAC4
  コネクタはPCNTAC2・PCNTAC3と同じ丸ピンコネクタ(センタープラス),出力は +12.7V,3.9A(本体の定格電流は,486NATX1J・486NATX1JRで3.2A).

PCNTAC2,PCNTAC3,PCNTAC4はコネクタの形状と極性,および出力電圧値は同一で,電流値だけが異なります.
AD1331JBの画像を下に示します.PCNTAC2・PCNTAC3の同等品,およびPCNTAC4では,ラベルの2行目(下の画像では "MODEL AD1331JB" となっている部分)にそれぞれの型番が示されています.



内蔵バッテリーは,BOOKとPC-486NOTE AV以前の機種ではニッカド電池[PC-386NOTE W/WR(形状が若干異なるといいます)/AE/AR(Aでは異なる専用品:型番不明,+6.0V,2800mAh)以降 ではPCNTBP2(+7.2V,1700mAh)(注1・2・3・4),PC-486 PORTABLEではPCBP11(+4.8V?,1300mAh(1400mAh?)(注5)],PC-486NOTE AT,PC-586NOTE ATではニッケル水素電池(PCNTBP4/7.2V,2400mAh)です.
 注1:PC-286NOTE Fのバッテリーは型番不明です(+7.2V,1700mAh).
 注2:他機種で充電できなくなったPCNTBP2は,PC-386NOTE W(WRではこの現象はみられないといいます)に取り付けて充電すると復活する(充放電を何度か繰り返すと新品に近い状態まで復活)場合があるといいます.これは,この機種ではバッテリーチェッカーの閾値(過放電状態の認識?)の違いが他機種と異なっているため,この機種で充電することで他機種でも正常と判定される状態まで持ってこられるのだろうと推測されています.但し復活できたPCNTBP2は,インジケータが赤く光るする状態のものに限られます(インジケータが緑に灯ってバッテリーの装着すら認識されない状態となったものは不可).なおこれはあくまで2000年前後に報告された内容です(どるこむの過去ログ,[1882] 鶴のバッテリ死亡原因 も参照).
 注3:他にPCNTBP3(大容量バッテリパック)も存在しました.
 注4:PC-286L・LE・LFのバッテリーパックは型番不明(+9.6V,2000mAh).PC-286BOOKのバッテリーも型番不明(+9.6V,1700mAh).またPC-386BOOK L・LC・LXのバッテリーも型番不明です(+7.2V,1700mAh).
 注5:他にPCBP21(大容量バッテリパック/+4.8V?,2300mAh?)も存在したようです.

なお大型ラップトップであるPC-286LF・LS・LST/PC-286LP/PC-386LS・LSC・LSR・LSXは,電源ユニットを内蔵しているため,ACアダプタは必要ありません.これらの機種はサイズが大きいばかりでなく,消費電力が大きいため,設計時にACアダプタでの運用は不利との判断になったのでしょう.例えばPC-386LS-STD(PC-386LSST),PC-386LSR-STD(PC-386LSRS),PC-386LS-H20(PC-386LSH2),PC-386LS-H40(PC-386LSH4)の消費電力は順に30W,30W,40W,40Wで,いずれも最大70Wに達します.


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