PC-98/エプソン98互換機の
電源ユニットの電解コンデンサ


試運転さんに多数のデータをいただきました.

PC-98とエプソン98互換機の電源ユニットの電解コンデンサを交換したという報告は少なくありませんが,電解コンデンサのリストまで公開しているものは多くありません.本記事ではそのような報告についてまとめました.元々使用されていたコンデンサの代替品情報を含む報告もあります.コンデンサの個数や個数とサイズのみの報告(メーカーや型番の情報のないもの)も含めています.なお本記事では,本体機種名は直接の調査の対象となったものだけをを示しています.同一型番の電源ユニットが,本記事での複数のカテゴリーの本体機種で使用されている場合もありますので注意して下さい(注).PC本体と電源ユニットの対応についてはPC-98本体-電源ユニット対応表 などを参照して下さい.また電源ユニットの修理と代替に関しては,PC-98 tips集の "電源関連" も参照して下さい.またノート機のACアダプタの電解コンデンサに関しては,98ノート/ラップトップのACアダプタエプソン98互換ノート/小型ラップトップ/BOOKのACアダプタ を参照して下さい.
 注:例えばPU716はFA/FS/FX(PC-9801型番機)とAp/As(MATE-A)で,またPU727はBX2/BA2(PC-9801型番機),Bs/Bp(MATE-B),Xe/Xs(MATE-X)などで使用されていることを確認しています.

PCの電源ユニットの故障は,一次側のダイオードや抵抗(注)の劣化によるものも多く,電解コンデンサの修理だけでは直らない場合も多いといいます(かおる@男の子だよ さんの2020年6月9日のツイート などを参照).また電源部の故障の報告は,外付け機器(外付けFDDユニットや外付けHDDなど)でも増えています.
 注:電源ユニットで使用されているものに限らず,電解液が浸透した抵抗は損傷を疑う必要があるといいます(元ファミコンランド中標津店中の人さんの2021年2月27日のツイート を参照).

※本体前面の電源ボタンと電源ユニットのプッシュスイッチとの間に棒状のプラスチック部品がある機種では,電源ユニットを本体に戻す際にこの部品に注意して下さい.この部品が本体背面側にズレている時に,電源ユニットのプッシュスイッチのバネが伸びている状態で電源ユニットを本体に取り付けようとすると,これと電源ユニットのプッシュスイッチとが干渉します.この状態で電源ユニットを無理に取り付けようとすると,これを折ってしまうことがあります.電源ユニットは,この部品が本体前面方向に正しくセットされている状態(前方の端が本体の電源ボタンに接触している状態)で,プッシュスイッチのバネを押し縮めた状態で本体に取り付けて下さい.なおこの部品は,マザーボードが取り外されている状態で何かをぶつけたり,上から不用意に力を加えてしまった場合にも折れることがあります.

データ収集の最中であり,また筆者に知識が不足していることもあって,代替コンデンサに関する記述が整理されておらず,大変雑然とした状態となっています.代替コンデンサの選定の際しては,ターゲットとなる電源ユニット以外の電源ユニットの項も参照して下さい.なお本記事の公開後,いくつかの製品が新たに廃番品(生産終了品)となりましたが,本記事は全体としてまだまだ未完成であり,それらを一々後継品に書き換えてはいません.

なお電源ユニットの出力コネクタのピンアサインについては,PC-98/エプソン98互換デスクトップ機の電源ユニットのコネクタのピンアサイン を参照して下さい.


PC-98型番機
■PC-98DO(PC-98DO POW. UNIT V46)
 レトロなPCとか --> PC-98DO のコンデンサ(2018年1月20日の記事),ZKZK/8801.tokyo --> PC-98DO|分解清掃と電池除去、コンデンサ交換、ホワイトニング,Donbeiさんの2022年2月15日のツイート


■PC-98DO+(PC-98DO POW. UNIT V46?)
 ZKZK/8801.tokyo --> PC-98DO+|分解と電池除去PC-98DO+の修理|コンデンサ交換
 ※電源ユニットは三種類あるといいます.基板の異なるものでしょうか(幸せに生きる@貴子ちゃんさんの2022年4月4日のツイート を参照).


■PC-98GS(XB905 POW. UNIT XB907 W42-11ZPG)
 この資料は試運転さんよりいただきました.上段左が下側基板,右が上側基板の画像です.電機コンデンサはいずれも基板貫通型(ラジアルリード型)です.なお電源ユニット名は実際にはXB905ではない可能性があります.


また,ASAYAN-TOWN --> サイトマップ --> PC-98GS にも電解コンデンサの耐圧と容量のデータがあります.


■PC-98RL(PU470)
 おふがおさんの2021年9月22日のツイート


PC-9801型番機
■PC-9801(型番・メーカー不明)
 katmai(情報垢)さんの2021年8月9日のツイート


■PC-9801F(PU102)
 noconaさんの2021年11月23日(12)・2022年5月10日のツイート


■PC-9801U(PU105)
 おふがおさんの2022年3月28日のツイート


■PC-9801VF(PU418)
 Zilfhumさんの2020年7月31日8月2日のツイート


■PC-9801CV(Display Kit CU-1001MS)
 おふがおさんの2021年4月13日のツイート(12
 ※Zilfhumさんの2022年3月20日のツイート(1234567)に,NEC製のCRT(型番不明)の電源ユニット(SANKEN ELECTRIC SRS-201- ●B POWER SUPPLY)がCVに流用できた(内蔵CRT用でしょうか)との報告があります.


■PC-9801VX(東北金属工業製PU432)
 雪下製作所さんの2021年10月22日25日のツイート
 ※PC-9821/9801スレッド Part93の94番と99番の投稿も本機の電源ユニットのコンデンサのデータなのでしょうか?


■PC-9801EX(PU471)
 uts --> NEC PC-9801EX2 の修理<(2015年5月23日の記事)
 追記:noconaさんの2021年3月17日(12)・18日(123)のツイートに,EXとESのPU471の電解コンデンサや抵抗等に関する資料があります.


■PC-9801ES(PU471)
 ASAYAN-TOWN --> サイトマップ --> PC-9801ES


■PC-9801UX(PU456)
 noconaさんの2021年3月17日のツイート


■PC-9801UV11(PU461)
 web6047 --> diary - 2021_09 --> PC-9801 UV11 購入に踏み切った - その4(2021年9月24日の記事)


■PC-9801UF(PU495F 808-891186-101 REV:A4・)
 おふがおさんの2020年11月26日のツイート
 ※REV:A1・とは部品の構成が一部異なるといいます[おふがおさんの2021年10月4日のツイート(12)を参照].


■PC-9801UR(PU495)
 おふがおさんの2020年12月8日のツイート


■PC-9801US(PU720)
 ワイルドで現金な邪念の掃き溜め の PC-9801USのメンテナンス(その5その6その7その8その9その14),および めーちゃんさんの2019年7月6日のツイート(12


■PC-9801RA21(SANKEN製およびトーキン製PU463)
 noconaさんの2021年3月17日のツイート
 ※SANKEN製PU463の初期型[例:RA2のもの(REV:C2A,基板名 PS10183-2B M  PKG2)]では,後期型[例:DX2のもの(REV:C3・,基板名 PS10183-2D M  PKG2)]と異なり,シルク印刷からは CX1とCX6の位置の電解コンデンサが無極性(両極性)品のように思えますが,実際には後期型のものと同じく極性のあるタイプが使用されています[noconaさんの2021年7月30日のツイート(123)を参照].


■PC-9801DA(SANKEN製PU463A)
 noconaさんの2021年3月17日のツイート
 ※GAMERnium.com --> PC-9801DA2電源修理(2016年2月2日の記事)にも関連記事があります.
 ※※この頃の機種の電源ユニットは,(不調なものを?)無理に起動させるとスイッチング用のMOSが故障するといいます(つねごんさんの2021年8月13日のツイート を参照).


■PC-9801DX(トーキン製PU463A,指定808-891023-003,号機A-E,REV:A1・)
 新かべきんブログ --> PC-9801DX 電源部(TOKIN PU-463A) 分解メモ(2022年4月28日の記事)・PC-9801DX PU4683A電源のコンデンサ寿命を調べてみる(2022年5月5日の記事).電源ユニットのシャーシの分解方法についても書かれています.またかべきん (KbKz)さんの2022年5月1日のツイート にこの電源ユニットで使用されていた電解コンデンサのESR値の実測値が掲載されています.
 ※一部で日本ケミコン製SXEは液漏れしないと言われており,実際に液漏れが認められないケースも報告されていますが,四級塩品との指摘は古くからあったらしく[かべきん (KbKz)さんの2022年4月28日のツイート を参照],実際にPC-9801LX5Cの電源ユニット(日本電気精器製PU477)で使用されているものでの液漏れが確認されています(おふがおさんの2022年5月8日のツイート を参照).またSXEは岩通製のロジックアナライザーの電源部分の故障の原因となっていることも多いようです[新かべきんブログ --> PC-9801DX PU4683A電源のコンデンサ寿命を調べてみる(2022年5月5日の記事)を参照].日本ケミコンはSXEの後継としてKYを指定していましたが(かおる@男の子だよさんの2020年7月8日のツイート を参照),KY(KMFの代替推奨シリーズ)は廃番品となりました(実質的な後継品はKYA/KYB?)[かおるさんの2021年5月17日のツイート(123)を参照].なおKYをRubycon製YXHで代替している例もあります(ちま??ちまさんの2021年10月12日のツイート を参照).


■PC-9801BA(SANKEN製PU463B)
 cirrusさんの2018年8月14日のツイート(123
 ※基板名 PSA10120C-1 M PKG1 および PSA10120C-2 M PKG2.トーキン製PU463Bとはユニットのシャーシの形状も基板も異なります(cirrusさんの2018年8月14日のツイート を参照).


■PC-9801BX(メーカー不明 PU463B)
 ??漆黒ノ天使??*yuina*??JK2共同垢??さんの2020年12月31日のツイート
 ※上記のcirrusさんのデータとは異なっています.基板の異なるロットでしょうか.


■PC-9821BX2[トーキン製PU727 REV:A1・,B2・(REV欄にリビジョン番号が二つ併記)]
 noconaさんの2021年10月5日のツイート
 ※BX2本体が1993年末の製造であり,上のツイートではトーキン製PU727の前期型と推測されています.


■PC-9801BX3(DELTA製PU739/DPS-102EB)
 SAKURA工房の修理備忘録的なナニカ --> PC9801関連
 ※使用されている電解コンデンサの型番については,きょろサンチームさんの2021年7月27日のツイート(12)を参照.なおこの電源ユニットを分解する場合には,シャーシに取り付けられている電源ケーブル接続用コネクタ・サービスコンセント・ファンへと繋がるケーブルを基板のハンダを溶かして取り外す必要があります(きょろサンチームさんの2021年9月7日のツイート を参照).


■PC-9801BX4(DELTA製PU739V DPS-102EB)
 鴨 川 ネ ギさんの2021年1月8日のツイート

筆者も調べました.DELTA PU739V REV:B5・ MODEL DPS-102EB REV:B0(基板はDPS-102EP REV:B)のものです.コンデンサの寸法については,基板に取り付けたままでやや雑な測り方をしたため,実際のものと1mm程度異なるかもしれません.



LXFは四級塩品,またYXBも激しく液漏れして基板を損傷することが判明していますので,これも四級塩品とみてよいでしょう.KMEは標準品,またVTも標準品の可能性があります(試運転さんより情報をいただきました).


■PC-9801FX/FA(トーキン製PU716,SANKEN製は下を参照)
 レトロゲーマーZ(http://fanblogs.jp/retrogamerz/)--> PC-9801FX 電源ユニット PU716 の4級塩コンデンサを交換(2018年10月2日の記事)
 このブログは2019年春頃に閉鎖され,Internet Archiveにも記事が保存されていません.この記事において公開されていたコンデンサのリストの誤記を訂正したものを下に引用します.


 追記1:RG-Z ファイル置き場 にて,このブログに掲載されていた画像や文章の下書き等が公開されました.上記のコンデンサのリストのデータもあります.
 追記2:トーキン製PU716には2種類あり,使用されている部品が全く異なるといいます(WIDENETさんの2020年11月8日のツイートを参照).これについては調べましたので,以下に記載します.
 追記3:筆者のPC-9801FAのトーキン製PU716(指定 808-891351-001,号機 H-C REV:B4・)で使用されている電解コンデンサです.追記2のWIDENETさんの分類によれば,前期型J1のものです.基板上の型番は D9064-B002-J1-2 Sc(?) 96S▲ です[Sc(?)の部分は変形文字ですが,明らかにNEではありません].基板に取り付けたままでやや雑な測り方をしたため,コンデンサの寸法は実際のものと1mm程度異なるかもしれません.
     画像から見て,上記のレトロゲーマーZのPC-9801FXのトーキン製PU716も前期型J1と考えられますが,電解コンデンサの内訳が筆者が調査したものと若干異なります.C205はC203の誤記であり(これは基板上の文字の位置から見ても間違いないと思います),C311の容量は単純な誤記と考えます.
     また,ちゃんご56さんの2022年2月6日のツイート で報告されているPC-9801FAのトーキン製PU716[指定 808-891351-001,号機 H-E REV:B4・,基板上の型番は D9064-B002-J1-2 Sc(?) 96S▲ ]で使用されている電解コンデンサも筆者が調査したものと若干異なっています.電源基板は,予め複数のメーカーの(容量等の)異なる電解コンデンサにも対応できるように設計されていることがあるといいますが(PC-9821/9801スレッド Part91の551・552番の投稿を参照),これなどもそのケースなのでしょう.
     同じ前期型J1でも,D9061-B002-J1-3 Sc(?) 96S▲ ではコンデンサの容量が一部異なり,C102が35V-390μF,C103が16V-47μFといいますが(リサイクル掲示板2020年7月分過去ログ汎用スレッド2020年7月 パート2 を参照),コンデンサのメーカーや型番の違いを無視すれば,これは D9064-B002-J1-3 Sc 96S▲ でも同じです(柳瀬みっく@ハードウェア趣味垢さんの2021年12月11日のツイート を参照).またC102が35V-390μFで,C103の容量はD9064-B002-J1-2 Sc(?) 96S▲でのもの(16V-10μF)と変わらないとの報告もあります(noconaさんの2021年5月23日のツイート を参照),さらにPC-9801FXのトーキン製PU716[指定 808-891351-001,号機 H-W REV:B8・,基板上の型番は D9064-B002-J1-3 Sc(?) 96S▲ ではC102が35V-220μFで,C103は16V-10μFとの報告もあります[年中なにかの花粉でアレルギー --> 電源ユニット(PU716/PU727)の電解コンデンサ情報(2017年3月15日の記事)を参照].



 追記4:筆者の別なPC-9801FAのトーキン製PU716(指定 808-891351-001,号機 Q-L REV:C10・)で使用されている電解コンデンサです.追記2のWIDENETさんの分類によれば,後期型J2のものです.基板上の型番は D9064-B002-J2-2 NE49S▲ です(注).なお前期型J1と後期型J2ではシャーシの構造も異なり,従って分解の仕方も異なります.
  注:号機" が Q-Q REV:C10・(基板上の型番は同じ)のものもあります(リウさんより情報をいただきました).



 追記5:Naopy Hobby Land --> enter --> PC --> PC-9801US の おまけその5 水没機・ヤニ漬けAnを磨こう! ~PC-9821Anのレストア~ の項で,Anの電源ユニット(PU732)において,マルコン製のコンデンサが使用されているものと日本ケミコン製のコンデンサが使用されているものとの比較が行われています.それによれば,マルコン製CE-BSは日本ケミコン製KMGシリーズで代替可能です(追記5.1).またこの資料によれば,マルコン製DWF-Mと日本ケミコンの旧製品SMHは日本ケミコン製SMQで,またマルコン製EFMは日本ケミコン製KMGでそれぞれ代替が可能です.
     追記5.1:KMGシリーズは廃番品となりました(追記5.1.1).後継品はKMQシリーズですが,KMQシリーズでも50V-1μFのものなどはNRND(非推奨品:生産中止が予定されているため新規設計での採用は非推奨)とされています[Hirofumi Iwasaki / 岩崎浩文さんの2022年6月28日のツイート(12)を参照].なお他社製の互換品にはnichicon製UVZシリーズやRubycon製PXシリーズがあります(かおるさんの2022年6月28日のツイート を参照).
          追記5.1.1:販売終了は2024年3月末のようです(かおるさんの2022年6月27日のツイート を参照).なおKMGシリーズの現行品は,1~33μFまでは50V,47μFは25Vまたは35V,100μFは16Vが耐圧の最低値であり,これらより低耐圧のものは長期在庫品の可能性があります(かおるさんの2022年6月28日のツイート を参照).
 追記6:PC-9821Cxの電源ユニットから取り外された日本ケミコン製LXF(25V-470μFのもの)のESR(0.1Ω)と損失係数(100Hz時0.044-100kHz時0.925)の実測結果が,おふがおさんの2021年1月30日のツイート(123)で報告されています.LXFの代替推奨シリーズはLXYとされていますが,KMGやGPAもLXFと特性が似ているといいます.またCt20の電源ユニットから取り外した16V-2200μFのLXFのESRはもう少し低かった(0-0.03Ω)といいます(おふがおさんの2021年2月16日のツイートを参照).LXFの代替品としてLXVやPanasonic製FCを使用するという案もあります(きょろサンチームさんの2022年1月8日のツイート を参照).またPC-9821As2の電源ユニットから取り外されたMarcon製CE-BS等のESRの実測値が,目崎 学さんの2022年2月6日のツイート で報告されています.
 追記7:noconaさんの2021年3月17日のツイートにも,Apのトーキン製PU716の電解コンデンサの一覧があります(2021年6月6日のツイート も参照).
 追記8:雪下製作所【公式】さんの2021年12月2日のツイートにも一部の(雪下製作所【公式】さんの同日のツイート を参照)電解コンデンサに関する資料があります.
 追記9:日本ケミコン アルミ電解コンデンサ 1999年版(?)カタログ(pdfファイル直リンク)の存在を試運転さんより教えていただきました.KME,KMF,SMG等の特性が書かれており,また16ページには代替推奨シリーズ一覧表もあります.またマルコン電子品代替え推奨品一覧表(1998年5月22日更新) の存在も試運転さんに教えていただきました.代替コンデンサについては,試運転の資料館 --> 電算機部 --> FM TOWNS SN のアルミ電解コンデンサを交換する の記事もあわせて参照して下さい.
 追記10:1984年のマルコン電子株式会社のカタログに掲載されていた(一部の?)電解コンデンサの特性が,まえ製作所 --> 電子部品規格関係 --> マルコン製コンデンサのスペックについて に掲載されています.
 追記11:続:低速PC鈍行記。 --> 【黒歴史シリーズ】エルナー四級塩コンデンサRSG(LongLife)【ELNA】(2014年10月3日の記事)にELNA製RSG("LongLife")の特性に関する資料があります.RSGはPU716では使用されていませんが,PC-98の一部の電源ユニットで使用されていることが確認されています.今のところ他に適当な場所もないため,ここに載せておきます.
      追記11.1:エルナーの1998年頃(?)のカタログ(12)にRSGシリーズの特性が掲載されています(この情報は試運転さんよりいただきました).


MATE-A
■PC-9801FA,PC-9821Ap/Ae(SANKEN製PU716,トーキン製は上を参照)
 ~MPzero~ --> Ap電源 PU716 コンデンサ部品表(2020年1月20日の記事),Zilfhumさんの2020年5月27日(12)・8月2日(12)のツイート(注)
 注:雪下製作所【公式】さんの2021年12月2日のツイートにも一部の(雪下製作所【公式】さんの同日のツイート を参照)電解コンデンサに関する資料があります.

Zilfhumさんの2020年8月2日(1)のツイートにある表のリンク先のコンデンサです.


筆者も調べました.P/N 808-891351-001 REV:C4・ で,Ap/U2のものだろうと思います.但し寸法については,基板に取り付けたままでやや雑な測り方をしたため,実際のものと1mm程度異なるかもしれません(実際,別な同型電源のものを測ったら,やはり1mm程度値が異なっている場合がありました).なお PSA10175D-3 M PKG3 と PSA10175D-2 M PKG2 という基板のものも,コンデンサの構成は同じでした.



 追記1:Crusher-KさんよりYXBのデータシートの在処を教えていただきました.但し筆者の環境ではアクセスできないため,特性を確認できておりません.なおRubyconが2000年頃に配布したと思われる "カタログ削除品,旧シリーズについてのお願い" という文書では,小形("小型" でなくこう表記するようです)低インピーダンス品 PS2, G2A, GXA, GXB, GXF, YXB, YXC は YXF, JXA, YXG, ZL への代替が指示されています.Hirofumi Iwasaki / 岩崎浩文さんの2020年8月16日のツイートでも,YXBをYXGの旧モデルと推定した上で,(日本ケミコンの)KYシリーズや(Panasonicの)FCシリーズ等の低ESR品に交換していると述べられています.実際,Hirofumi Iwasaki / 岩崎浩文さんの2020年7月24日のツイートにある修理後のSANKEN製PU716の画像では,C22としてKYが取り付けられているのが確認できます.またスリーブ(胴体の外皮)の色から,C29・C30・CX2もKY,C28・C42(・C12?)はKMG,C31・C32・C39はFCかFK(Hirofumi Iwasaki / 岩崎浩文さんご自身は,上記のようにFCの名前を挙げています),C6はGQかGUではないかとする見解(C38はKYかKMG?,またC13は画像には写っておらず不明)もあります(リサイクル掲示板2020年7月過去ログの汎用スレッド2020年7月 パート4 を参照).
 追記2:V13のDELTA製電源(DPS-156BB Aか?)でYXBをKYに交換して問題なかったとの報告があります(きょろサンチームさんの2021年7月27日のツイート を参照).なおその際VTをKMGに,LXFをLXYにそれぞれ交換したといいます.
 追記3:関連すると思われるツイート:(1) 日本ケミコン製KZE/KZHは,SXEよりもインピーダンスがかなり低く,場合によっては動作不良を起こす危険性がある[インピーダンスが低すぎる,いわば "超低インピーダンス" 品のため,電流が流れ過ぎて半導体などに負担がかかる(きょろサンチームさんの2021年1月31日のツイートを参照)]ため,SXEの代替品としては仕様の近いKYを推奨.低インピーダンス品は日本ケミコン製KY[一部LXZ(注)]かPanasonic製FC-A/FM-A/FS-Aを使用している.電源用の基板自立型(基板貫通型)には日本ケミコン製KMM/KMSを使用.一般品は日本ケミコン製KMGやnichicon製UVR/UVZを使用.低背(5mm)品はRubycon製MS5・nichicon製UMT/UMAを,低背(7mm)品:Rubycon製MH7・nichicon製UST/USAを使用[かおる@男の子だよさんの2020年7月9日(12)・2021年4月19日のツイート)を参照].(2) 低インピーダンス品は日本ケミコン製KYまたはPanasonic製FCで代替(後者を選択する理由は,容量が小刻みに用意されていて便利なこと).後者は国内流通を止めるらしいので,KYに容量のないものの代替品にはLXVを推奨(Hirofumi Iwasaki / 岩崎浩文さんの2020年7月9日のツイートを参照).日本ケミコン製LXJもPanasonic製FCと特性が似ている[おふがおさんの2022年6月14日のツイート(12)を参照].
  注:LXZは電源ユニットに使用すべきでないとの見解があるようです[かおるさんの2022年6月14日のツイート(123)を参照].
 追記4:noconaさんの2021年3月17日のツイートにも,FXのSANKEN製PU716の電解コンデンサの一覧があります(2021年6月6日のツイート も参照).
 追記5:SANKEN製PU761・PU463とも,+12Vは電源ユニット単体で無負荷の状態では正しく出力されず,マザーボードに接続するなどして(-12V出力に?)ある程度の負荷をかければ正しく出力されるといいます[noconaさんの2021年5月23日のツイート(12)を参照].An用のPU732でも同様であり(ぽてぽてさんの2022年6月12日のツイート,おふがおさんの同日のツイート を参照),これがMATE-Aの電源ユニットの特徴との見解もあります.動作チェックの際には注意して下さい.


■ASTEC製PU716
 noconaさんの2021年3月17日のツイートによれば,ASTEC製PU716の電解コンデンサは,同社製PU729(下を参照)のものと同じということです.WIDENETさんの2020年11月8日のツイートにある "J2型はPU729と共通の機構" の文句は,恐らくこのことを指すものでしょう.


■PC-9821Ap2/Ap3[ASTEC製PU729(MODEL AA19095)]
 ワイルドで現金な邪念の掃き溜め の PU729の搭載コンデンサ調査・Ap2の電源ユニットのコンデンサを交換する(その1その2その3その4その5),Ap3の電源ユニットのコンデンサも交換する(その1その2その3
 追記:noconaさんの2021年3月17日のツイート にもAs2のASTEC製PU729の電解コンデンサの一覧があります.また,わんくんさんの2022年6月10日のツイート と じゅんさまーさんの2022年6月18日8月6日のツイートにもAs3/U2とAp3/U2のASTEC製PU729の電解コンデンサの耐圧と容量の一覧があります.


■PC-9821As2[トーキン製PU729(号機 Q-V REV:B3・)]
 基板に取り付けたままでやや雑な測り方をしたため,コンデンサの寸法は実際のものと1mm程度異なるかもしれません(実際,別な同型電源のものを測ったら,やはり1mm程度値が異なっている場合がありました).直径の小さなものは周囲の空間に余裕があります.但しC29・C30・CX2は取り付け位置が非常に近く,あまり大きなものに交換するのは適当ではありません.



 追記1:ロットにより使用されているコンデンサのメーカーに一部違いがあるようです(Jillyさんの2020年8月6日のツイート などを参照).またnoconaさんの2021年3月17日のツイートにも,As2のトーキン製PU729の電解コンデンサの一覧があります.またきょろサンチームさんの2021年6月2日のツイートにトーキン製PU729 Q-G REV:B4・の 電解コンデンサの一覧(含交換品)の一覧があります.
 追記2:トーキン製のものかASTEC製のものか不明ですが,PU729の電解コンデンサが劣化して出力が低下していると,電源をオンにしても本体を起動できず,しばらくすると電源が落ちるといいます(目崎 学さんの2021年10月31日のツイート と つねごんさんの2021年11月1日のツイート を参照).


■PC-9821As2[TAMURA製PU729(REV:B2(B2・?)]
 目崎 学さんの2022年2月6日のツイート(12).基板名2P-P1-1159/1 TK-MF5▲RU(? RUは変形文字?).トーキン製の同型ユニットととはシャーシの構造も異なるといいます.


■PC-9821Af[PU726 REV:A3・,A4・,A4A(REV欄にリビジョン番号が三つ併記)]
 おふがおさんの2022年4月21日のツイート


■PC-9821An(PU732)
 ワイルドで現金な邪念の掃き溜め の Anの電源ユニットのコンデンサを交換する(その1その2その3その4その5①その5②その6その7その8その9),および ぽてぽてさんの2020年2月15日のツイート(12

PU732の故障の原因として,電解コンデンサの他,整流ダイオードやFET(おふがおさんの2022年6月12日のツイート を参照),レギュレータ(自宅ゲーセンプロジェクト Miniさんの同日のツイート を参照)の破壊なども報告されています.いずれも直接の原因は恐らくコンデンサの液漏れでしょう.


MATE-B
■PC-9821Bf(トーキン製PU727A)
 noconaさんの2021年10月5日のツイート


MATE-X
■PC-9821Xe(PU727)
 この資料も試運転さんよりいただいたものを加工しました.試運転さんのコメントです:
 ・ニチコン製LQシリーズを代替できる現行品はLSシリーズです.また日本ケミコン製KMEシリーズは,現行品の両極性の品種とは異なる旧品種であり,代替できる現行品はKMGシリーズ,またLXFシリーズを代替できる現行品はLXYシリーズです.


 追記:年中なにかの花粉でアレルギー --> 電源ユニット(PU716/PU727)の電解コンデンサ情報(2017年3月15日の記事)に,この機種のDELTA製PU727(REV:A4・,DPS-102CB REV:A0)の電解コンデンサに関する資料が掲載されています.


■PC-9821Xs(DELTA製PU727 DPS-102CB)
 noconaさんの2021年3月17日のツイート


■PC-9821Xp(トーキン製PU727)
 noconaさんの2021年10月5日のツイート
 ※Xp本体が1993年前半期の製造であり,上のツイートではトーキン製PU727の後期型と推測されています.


■PC-9821Xf(トーキン製PU733)
 noconaさんの2021年7月23日10月5日 のツイート
 ※直下のPC-9821Xaのトーキン製PU733とは構造が全く異なります.


■PC-9821Xa(トーキン製PU733)
 noconaさんの2021年10月5日のツイート(12
 ※直上のPC-9821Xfのトーキン製PU733とは構造が全く異なります.


■PC-9821Xt(トーキン製PU735)
 noconaさんの2021年10月5日のツイート


■PC-9821Xn(トーキン製PU736 808-891706-001 REV:E5・)
 noconaさんの2021年10月5日のツイート


MULTi/CanBe
■PC-9821(M11 SW. REG PWB ASSY 指定 M11-BB84Y0-3A0)
 じゅんさまーさんの2022年5月21日のツイート に,電解コンデンサの耐圧と容量のデータがあります.


■PC-9821Ce(M21 SW. REG PWB ASSY 指定 M11-BB84Y2-2A0)
 めーちゃんさんの2019年7月61011・12(12)日のツイート
 ※電源ユニットの故障(電源が入ったり入らなかったりする・入っても出力電圧が安定しない)は,多く50V-10μFのコンデンサの劣化が原因か? PC-9801DA等の電源ユニット(PU463A)でも50V-10μFのコンデンサの劣化が原因で起動しない例あり.


■PC-9821Cs2(トーキン製PU730)(注)
 ASAYAN-TOWN --> サイトマップ --> PC-9821Cs2,じゅんさまーさんの2022年5月23日のツイート[REV:A3・? のものでしょうか]
   注:じゅんさまーさんの2022年5月26日のツイート から,上のじゅんさまーさんのデータはトーキン製PU730のものと推測されます.また電源ユニットのメーカーの記載のないASAYAN-TOWNのデータ,下の試運転さんのデータとも,じゅんさまーさんのデータと一致します.

また下の資料は試運転さんよりいただいたものを加工したものです.試運転さんのコメントです:
 ・そこまで極端な液漏れは起こしていない様でした.とは言え,日ケミの末尾Fの電解コンは四級塩の可能性が高い事から,そう遠くない日に液漏れを起こすか,漏れ出した電解液が電解コンの真下にだけ広がっているパターンでしょう.



■PC-9821Ce2/T2D(DELTA製PU730/DPS-90KB)
 じゅんさまーさんの2022年5月26日のツイート に,電解コンデンサの耐圧と容量と個数のデータがあります.またDELTA製かトーキン製かは明らかではありませんが,鴨 川 ネ ギさんの2021年3月24日のツイート にもデータがあり,前者のものとは全く異なっています.


■PC-9821Cx(PU738)
 ちゃんご56さんの2022年1月22日のツイート
 ※第三研究所 --> 広報課 --> 電算機研究棟ゲストブック の PC-9821CXの電源修理(2020年9月1日の投稿) に,電解コンデンサの液漏れによりスタンバイ用回路が故障して電源が入らなくなったPC-9821Cxの電源ユニットの修理に関する情報があります.


■PC-9821Cx13(PU743A REV:A6)
 じゅんさまーさんの2022年8月9日のツイート(12


■PC-9821Cf(PU738 REV:A3・)
 noconaさんの2022年5月10日のツイート


■PC-9821Cr13(PU748 REV:A1・)
 きょろサンチームさんの2021年6月3日2022年4月30日のツイート


その他のPC-9821型番機
■PC-9821Es(PU737)
 おふがおさんの2021年2月23日のツイート(12


PC-H98
■PC-H98 modelU90(PU7121)
 試運転の資料館 --> 電算機部 --> FM TOWNS SN のアルミ電解コンデンサを交換する --> PC-H98 U90-002 の数量調書 ( Excel形式 )


FC-98
■FC-9821X(PU-S21)
 おふがおさんの2020年10月17日のツイート(12


エプソン98互換機
■PC-286VF[PSV-2(MODEL NJD-2439A)]
筆者のPC-286VFの MODEL NJD-2439A PSV-2 Y. NO. Y175505000(Nagano Japan Radio Co. Ltd.)で使用されている電解コンデンサです.電解コンデンサは基板に取り付けられたままの状態で採寸しましたので,寸法は若干の誤差を含みます.C14の右上の円柱状の部品(L3)はコイルと思われます.




■PC-386M(PSU-1A)
 Lizard(トカゲマン?)さんの2020年7月24日・(123)・25日のツイート


■PC-386GE2(PSV-21)
この資料も試運転さんよりいただきました.試運転さんのコメントです:
 ・すべて日本ケミコン製KMEかSMGで,置き換えるのに大した苦労は要らなさそうです.


筆者のPC-386GS3のPSV-21で使用されている電解コンデンサです.上の試運転さんの報告と同じでした(電解コンデンサの採寸は基板に取り付けられた状態で行いましたので,寸法は試運転さんのデータとわずかに異なっている場合があります).



PSV-2とPSV-21は,出っ張り部分を含めた外形・寸法(100mm×160mm×100mm)も同じで,両者とも最大出力は160Wです.シャーシ側面の開口部は若干異なり,また内蔵FDD用の給電ケーブルの出る位置も異なっていますが,これらの違いは使用に影響しません.コネクタのピンアサインも一致しますので(PC-98/エプソン98互換デスクトップ機の電源ユニットのコネクタのピンアサイ を参照),両者は相互に交換使用が可能と思われます.



■PC-386P/486P(PSU-2)
 おふがおさんの2022年5月3日のツイート.またおふがおさんの2021年10月28日(12)・11月3日8日・6月21日(12)・2022年8月7日のツイートに,漏れ出した電解液により損傷したPC-486Pの電源ユニットの基板の修理に関する情報が掲載されています.


■PC-486GF/GR(PSV-22)
 おふがおさんの2021年4月5日のツイート(12


■PC-486SE/SR(PSU-3)
 るるさんの2021年10月28日のツイート


■PC-486MU(PSM-1A)
 るるさんの2022年2月22日のツイート
 ※この電源ユニットは,小さな2ピンコネクタがマザーボードに接続された状態でないと正常に動作しないといいます(おふがおさんの2022年2月27日のツイート を参照).


■PC-586RV(PSM-3A TYPE2)
 るるさんの2022年2月27日のツイート
 ※486M族と586R族の電源ユニットでは,マルコン製のEFM(50V-22μF)を1個交換するだけで,不動品が動作するようになることが少なくないといいます(おふがおさんの2021年6月28日のツイート を参照).なおPC-586R族のPSM-3AのTYPE1とTYPE2とでは基板の部品の構成が異なるといいます(るるさんの2022年2月25日のツイート を参照).


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