NEC製拡張ボードの電解コンデンサ


1993−1994年頃に発売されたNEC製の拡張ボードのうち,手持ちのもので四級塩電解コンデンサが使用されているか調べました.


■PC-9801-86(G8NQY)
多数の面実装型の電解コンデンサが使用されており,これらが液漏れするという話はしばしば耳にします(筆者の手元の本ボードはいずれも液漏れは起きていないようですが,時間の問題ということなのでしょう).オーディオ機器用の高性能な電解コンデンサに交換する必要があるそうで,"86音源 コンデンサ交換" などの検索語でウェブ検索するといくつもの記事がヒットします[KEI SAKAKI's PAGE --> カテゴリーを選択(プルダウンメニュー) --> コラム --> 20年以上前の音源ボード「PC-9801-86」の修理をしてみる(2017年1月6日の記事) など].

■PC-9801-94(基板名未確認)
現物を所有していますが現在見つかりません.四級塩品の疑いのある電解コンデンサが使用されていたはずで,交換作業を行った記憶があります(121WAREの画像も参照).本ボードの発表日は1993年11月1日で,出荷時期は1994年1月です.

■PC-9801-100(AHAー1030P)
本ボードの発表日は1994年7月1日で,25V-22μの基板貫通型の電解コンデンサが9個使用されていますが,これらが液漏れしたという話は聞いたことがありません.手元の本ボードでコンデンサが液漏れしているものもありません.

■PC-9801-104(808-874033-002-A Rev.C4・)
使用されているコンデンサはすべてタンタルコンデンサです.

■PC-9801B3-E02(G8RAD B2・)
本ボードは正式には "Microsoft Windowsキット PC-9801B3-E02" 同梱のCバスグラフィックアクセラレータボード,ということのようですが,ボード上にPC-9801B3-E02の青シールが貼られています.
図の白丸は16V-10μFの面実装型コンデンサで,1994年12月製のFD1139Tで使用されているコンデンサと同様の外観をしています.緑丸は16V-100μFのコンデンサで,基板貫通型の形状をしたものが面実装されています.1995年1月17日という本製品の発表日から,これらは四級塩品ではないのではないかと考え,交換作業を行っていません.


■PC-9801FA-02(G8KZH A7・)
使用されているコンデンサはすべてタンタルコンデンサです.

■PC-9821AーE02(メインボード G8NEJ E5C, ドータボード G8NEC C3A)
使用されているコンデンサはすべてタンタルコンデンサです.

■PC-9821A-E09(基板名未確認)
現物を所有していますが現在見つかりません.電解コンデンサの交換を行った記憶はありませんが,四級塩品が使用されているかは不明です(121WAREの画像でもはっきりしません).本ボードの発表日は1993年5月1日で,出荷時期は1993年6月です.

■PC-9821AーE10(G8NVDA B24)
使用されているコンデンサはすべてタンタルコンデンサです.

■PC-9821A-E11(G8QAT A3A)
四級塩品の疑いのある面実装型電解コンデンサが7個あり,すべて20V-22μFのものに交換しました.図はコンデンサ交換後のものです.交換前のコンデンサの耐圧と容量のメモは残っていません.これら以外に使用されているコンデンサはタンタルコンデンサです.本ボードの発表日は1993年11月1日で,出荷時期は1993年12月です.


■PC-9821A2ーB01(G8PHKB A1・)
使用されているコンデンサはすべてタンタルコンデンサです.

■PC-9821XーB09(G8XFS A C4・ A)
使用されているコンデンサはすべてタンタルコンデンサです.

■PC-9821XA-E01のI/F部(G8TUE A8・)
PCカードスロットアダプタのCバスI/F部で,タンタルコンデンサの他に基板貫通型の電解コンデンサが使用されていますが,1995年05月18日という本製品の発表日から,四級塩品ではないだろうと考え,交換作業は行っていません.

■PC-9821XA7-B01(G8TQB A A5・)
10V-47μFの面実装型電解コンデンサが3個あり(図の左端のものでは16V-47μFの基板貫通型のものが面実装されていますが,これは明らかに前の持ち主によって交換されたもので,本来は3個とも同じ種類のものと思われます),これらは四級塩品によくある形状をしてはいますが,本ボードの発表日が1995年5月1日ということから,四級塩品ではないと思われます.使用予定がないため手を加えていません.


■PC-FD321F(ファイルスロット用3.5インチFDDユニット)のVFO基板(G8MWV)
PC-FD321FではドライブであるFD1138Tに面実装型の四級塩電解コンデンサが使用されていますが,VFO基板にも四級塩品の疑いのある面実装型のコンデンサが使用されています.図はコンデンサを交換した後のもので,白丸が16V-22μF,緑丸が10V-33μFです.交換前のコンデンサの耐圧と容量のメモは残っていません.本製品の発表日は1993年1月1日で,出荷時期は1993年1月です.