Lスロットの信号


EPSON98互換機ラップトップ/ノートであるPC-286L/LE/LF/LP,PC-386BOOK L/LX/LCの外部拡張スロットであるLスロットの信号です.PC-386BOOK L/LX/LCはLPC-386BOOK Lと一括して表記します.

本記事は下記の資料の記述に基づいています.なおこの本(筆者所有のものは1993年3月31日発行の初版第1刷の古書で,入手時には正誤表は挟まれていませんでした)にはいくつか明らかな誤記があります.

吉野敏也(監) 株式会社テクノメディア(編) (1993). EPSON PC システムガイド ――100万人EPSONユーザーのためのオフィシャル・データブック―― クリエイト・クルーズ

■コネクタのピンアサイン
Lスロットのコネクタ(本体側・カードエッジメス)の嵌合面のピン番号はCバスのものと同じです.すなわち上段左からB1,B2,B3,…… B48,B49,B50,下段左からA1,A2,A3,…… A48,A49,A50 の順です.

以下,PC-386BOOK LのLスロットにおけるピン番号 信号名 PC側から見た信号方向 の順です.



PC-286LP,PC-286LF,およびPC-286L/LEでは一部の信号が異なります.



■信号の意味
大部分の信号はCバスのものと同じです.以下はLスロット独自の信号です.

 PRSL
  拡張ボードの種類を判別する信号.
    NC:プロテクトモード対応ボードと判定.
    GND:μPD70116用ボードと判定.
  この信号によりA19S/SA19,INT4/SA21,DACK30/SA22,DRQ30/SA23の各信号の切り替えを行う(Cバススロットのマイクロスイッチの機能に相当).80286以上のCPUが採用されている機種では,PC-286L/LE用に開発された拡張ボードを使用できるようにこの信号で一部の信号の切り替えを行う.この切り替えはPC-286LFではディップスイッチSW4(キーボード右上のスイッチ)により行われる.
 A19S/SA19
  PRSLにより切り替わる.
    NC:SA19(プロテクトモード対応ボード).
    GND:A19S(μPD70116用ボード).
  拡張ボードがプロテクトモード対応ボードと判定された場合,A19S/SA19はSA19本来の信号を出力し,24ビットフルデコードが可能.μPD70116用ボードと判定された場合には下位20ビットだけが有効となる.
 MBATK
  バッテリ出力6−8Vのデータ保持電圧が出力される.電源容量は50mA(max).
 INT4/SA21
  PRSLにより切り替わる.
    NC:8259割り込みコントローラ(スレーブ)のIR2に接続される(640KB FDDで使用される).
    GND:SA21(アドレス信号).
 DACK30/SA22
  PRSLにより切り替わる.
    NC:DMAコントローラ8237のチャネル3(640KB FDD)のDMAアクノリッジ信号.アクティブ "L".
    GND:SA22(アドレス信号).
 DRQ30/SA23
  PRSLにより切り替わる.
    NC:DMAコントローラ8237のチャネル3(640KB FDD)のDMA要求信号.アクティブ "L".
    GND:SA23(アドレス信号).

 HDEN
  本体BIOS ROM中のHDD BIOS(0D7000h−0D7FFFh)をイネーブルにする.
 SNDEN
  本体BIOS ROM中のBIOS(0CC000h−0CCFFFh)をイネーブルにする(使用不可).
 HDDRV
  DRIVE LEFTのLEDを点灯させる(内部回路のジャンパスイッチの変更が必要).