EPSON仕様のSIMMの判別法


EPSON仕様のSIMMは61(互換)SIMMやJEDEC仕様のSIMMとは端子のアサインが異なり,後二者と互換性がありません.本記事ではEPSON仕様のSIMMを他のSIMMから見分ける方法について述べます.文章により一般的な特徴を説明するとともに,網羅的ではありませんが,具体的な製品の画像も掲載します.なおエマティなリサイクル --> 研究発表会 --> めずらSIMM写真館 にも,小さなものですが,EPSON仕様のSIMMの画像が掲載されています.


■EPSON仕様のデスクトップ機用SIMMの見分け方
デスクトップ機用SIMMの対応機種と型番・容量については,エプソン98互換デスクトップ機用エプソン仕様SIMM一覧を参照して下さい.

EPSON仕様のSIMMのうち,サードパーティー製品は基板上の型番のシルク印刷や型番の記されたシールなどによって同定は一般に容易ですが(筆者は型番のはっきりした新品を見たことがないため,後述するように一部不確実なSIMMがあります).また純正品の同定は慣れないと少し難しいとも言われますが,ポイントを押さえさえすれば,他種のSIMMから見分けることは難しくないと思います.

EPSON純正品の見分け方のポイントは以下の5点です.(2)が決定的な手掛かりですが,ある程度見慣れてくると,色と全体の姿から,一目見ただけでほぼ間違いなく同定できます(注).
 注:2004-2005年頃のことだったかと思いますが,PCNET広島店が広島市中区三川町のヒロシマパーキングの下の半地下のような場所に店舗を持っていた頃,PCNETグループ全体の在庫処分の一環だったのでしょうか,\10均一でとにかく大量の各種JEDEC SIMMやPC-9801-61,PC-H98-B14などとともに,純正品を含むEPSON仕様のSIMM(ノート用を含む)もまた段ボール箱(プラスチックの箱だったかもしれません)に乱雑に投げ込まれ多数投げ売りされていたことがあり,その機会に随分と目が鍛えられたように思います.なおその際もPCZRMあるいはPCZRM2(ともに1MB)と思われるSIMMには遭遇しませんでした.これらのSIMMは買う人が殆どいなかったようで,結構な期間置かれていたにもかかわらず,いつ行っても売れ残っており,またどうやら追加補充もされているようでしたので,そのうち行くたびに遠慮なく購入するようになりました.

 (1) 端子は金メッキではなく錫(銀色)メッキである.これは本体および純正RAMベースボードのSIMMソケットの端子が銀色であることと無関係ではないでしょう.
 (2) 基板上に型番の表記はなく,代わりに2MB品(PCZRM4)では1659M2,4MB品(PCZRM5)では1659M4 BOARDのシルク印刷がある.4MB品のチップは基板両面実装であり,2MB品にはチップが基板の片面だけに載っているものと,基板の両面に実装されているものとがある.
 (3) そのシルク印刷はEPSON独特の少し丸みを帯びた書体である.これはEPSON製デスクトップ機のライザボードや純正拡張ボードなどのシルク印刷("・・・・・Board"など)の書体と同じ.
 (4) 基板の色も独特で,一般的なSIMMのものと異なる特徴的な青緑色をしている.
 (5) 一般的なSIMMより背が低く,そのため細長い感じを与える.

各段とも同じSIMMの表裏の画像です.上段はPCZRM5(4MB)で,画像では見づらいですが,左の画像の基板の左上隅に縦方向に二段書きで1659M4 BOARDの文字列があります.中・下段がPCZRM4(2MB)で,中段はチップ両面実装品,下段が片面実装品です.いずれも左の画像の基板の左上隅に1659M2の文字列があります.


EPSON仕様のSIMMの具体的な型番,チップ等については,ゑぷそん道 --> [PC-486FR] でも詳細なデータが公開されています.またSIMMの外観から型番を判別する方法が,どるこむの過去ログ,[1926] EPSON仕様SIMMの見分け方 で詳述されています(ここでは1MB品の見分け方についても説明されています).本項はこの過去ログの補足のようなものです.

I・Oデータ製のEP-SIM-4M(上・中段)とEP-SIM-2M(下段)です.EP-SIM-4Mには端子が金メッキのもの(上段)と錫メッキのもの(中段)があることを確認しています.いずれもチップは両面実装で,左側の画像の基板の右側の端子列の直上に横向きのEP-SIMM-4M-1の文字列があります.またEP-SIM-2Mのチップも両面実装で,左側の画像の基板の中央に横向きで二段書きのEP-SIMM-2M-1の文字列が,また右側の画像の基板の中央に同じくEP-SIMM-2M-1の文字列が今度は縦向きに並んでいます.


EP-SIM-2Mには基板レイアウトの異なるものもあります.ヤフーオークションで出品者IDが wqxu4109,オークションIDが x619247994(2019年6月5日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出したものと元画像から切り出して2倍に拡大しガンマ補正値を上げたものを併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.基板中央に縦向きないし横向きのEP-SIMM-2M-1の文字列があります.


またEP-SIM-4Mでは,基板上の文字列がEP-SIM2-4M-1となっているものもあります.これにはEP-SIM-4MYのシールが貼られているものと貼られていないものとがあります.ヤフーオークションで出品者IDが wqxu4109,オークションIDが x619247994(2019年6月5日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出したものと元画像から切り出して2倍に拡大しガンマ補正値を上げたものを併置しjpg形式に再変換)した画像(上)と,ヤフーオークションで出品者IDが hamayokotobe,オークションIDが w210555822(2018年5月9日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出したものをjpg形式に再変換)した画像(下)をそれぞれ引用します.


メルコ製のXRD-2M(2MB)です.チップは片面実装で,基板上にシルク印刷された文字列は両者とも 2148XRB-AA JC です.前者はPC-386Pのマザーボード上のSIMMソケットに装着されていたものと記憶しており,基板上の文字列からはXRB-2000のようにも思えるのですが,基板の構成から,型番シールのないXRD-2M(相当品)とみて間違いないでしょう.


これもメルコ製の2MBのSIMMです.チップは両面実装で,基板上にシルク印刷された文字列は両面とも 2000XME です.メルコ製の "XME-2000" や "XME-2M" といった型番のEPSON仕様のSIMMの存在を確認していませんので,XRB-2000の可能性がありますが,定かではありません.ウェブ検索では,PC-486GR+/HXのCPUボード上に装着されている例が見つかりました.ヤフーオークションで出品者IDが yuki06281215,オークションIDが r346931927(2019年11月4日終了予定)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を回転して半分に縮小後に切り出して併置した後jpg形式に再変換)した画像を引用します.


メルコ製の4MBのSIMM(XRD-4M)です.型番の表記されたシールが貼られています.基板上にシルク印刷された文字列は 4144XRB-AA JC です.


同じくメルコ製の4MBのSIMMですが,型番の表記されたシールが貼られていません.基板上にシルク印刷された文字列は4000XRB-Bであり,上のXRD-4Mのものと異なり,また基板上の部品も異なっていますので,XRB-4000ではないかと考えます.


I・Oデータ製の8MBのSIMMです(EP-SIM32-8M).これも基板上のシルク印刷の文字列(EP-SIMM32-8MP,EP-SIM32-8MP,EP-SIMM32-8MT)により同定が可能です.型番が表記されたシールが貼られている場合もあります.


メルコ製の8MBのSIMM(XRH-8000)で,型番が表記されたシールが貼られています.拡大表示された元画像からは,基板上のシルク印刷の文字列は 8001-XRH-A と読めます.ヤフーオークションで出品者IDが masato_sekine,オークションIDが r350768165(2019年10月2日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してjpg形式に再変換)した画像を引用します.チップが縦向きに取り付けられていて,他のエプソン仕様SIMMと異なり,細長い感じはしません.元画像は同じくメルコ製のXRB-4000と並んだ状態で撮影されたものですが,それを見ても一般的なSIMM並みに背が高くなっているように思えます.エプソン仕様のSIMMが一般的なSIMMより背が低いのは,増設RAMベースボードの複数枚差しや,増設RAMベースボードとアウトラインフォントボードとの共存に対応するためとのことですが(どるこむの過去ログ,[1926] EPSON仕様SIMMの見分け方 を参照),8MBのSIMMの対応機種ではそのような増設の仕方をすることもないため,SIMMの背を低くする必要がなかったのでしょう.


なお純正品,サードパーティー製品とも,EPSON98互換ノート用の64ピンSIMMとよく似ていますが,SIMMの長さ(ノート用の方が短い)や端子数から,またサードパーティー製品であれば,少し注意して見れば基板やシールに記された型番から区別は容易です.


※EPSON仕様ではない,JEDEC仕様のEPSON製のSIMMが存在しますのでご注意下さい.これはチップが8個片面実装されており,大きさも普通のSIMMと同じで,基板の左上にはEPSONの文字が,また左下にはチップと平行に 1951M4 Board という白文字が上記の独特の書体でシルク印刷されています.端子は錫メッキです.これの正体は単なる4MBのノンパリSIMMです.またチップが両面実装され,1951M8 Board と書かれているものは,8MBのノンパリSIMMです.



■EPSON仕様のノート機用SIMMの見分け方
EPSON98互換ノート用のSIMMは64ピンコネクタのもので(注),上の画像のように,72ピンSIMMより長辺は短く,短辺はやや長い形状をしています.対応機種と型番・容量についてはエプソン98互換ノート/ラップトップ/BOOK用のメモリ一覧 を参照して下さい.
 注:古いMacのVRAMと少し似ていますが,こちらは68ピンコネクタ(錫メッキ)です.

以下にEPSON98互換ノート用のSIMMの画像を示します.またメモリカード,BOOK用の専用メモリ,Lスロット用メモリ,PC-486Portable(PC-486PT1)の専用メモリの画像も示すことにします.ただしすべての製品を網羅してはいません.これらは製品ラベル,型番の印刷されたシール,基板上の文字列などを手掛かりに判別するしかありません.特にSIMMでは,ロットによるのでしょうか,型番の書かれたシールのないものがあり,そのようなものでは,基板上の文字列が対応機種や容量を知る上で大きな手掛かりとなります.

1.メモリカード
エプソン製PCNFRB2(2MB)です.ヤフーオークションで出品者IDがhikari_wifi,オークションIDが p739702780(2020年1月25日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してjpg形式に再変換)した画像を引用します.


メルコ製ESB-2000(2MB)です.[EMS] と [EMS+PROTECT] 切り替え用スイッチがあります.ヤフーオークションで出品者IDが m_m_root88,オークションIDが m313975496(2019年7月10日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像2枚を半分に縮小したものから切り出して併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


6MB版と8MB版のESB-6000とESB-8000Sです.ヤフーオークションで出品者IDが nfukute,オークションIDが u220417669(2018年9月4日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してjpg形式に再変換)した画像(左,PC-386NOTE Aに装着された状態)と,ヤフーオークションで出品者IDが bannoki,オークションIDが c625916100(2017年11月9日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像2ものから切り出してガンマ補正値を上げjpg形式に再変換)した画像(右)をそれぞれ引用します.


メルコ製EMB-4000(4MB)です.[EMS+BANK] と[EMS+PROTECT] の切り替えスイッチがあります.ヤフーオークションで出品者IDが seinaoryoukan,オークションIDが k212565575(2016年7月5日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してガンマ補正値を上げ併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


I・Oデータ製EP-286BOOK 2MB(2MB)です.基板裏面にEP-286BOOK-2/4M-1の文字列があります.ヤフーオークションで出品者IDが membou_a,オークションIDが h327485567(2018年8月15日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して半分に縮小しガンマ補正値を上げた後併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


これの4MB版のEP-286BOOK 4MBです.PC-386NOTE Aに装着された状態のものです.ヤフーオークションで出品者IDが eldorado0310,オークションIDが n356856790(2019年7月21日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して2/3に縮小後jpg形式に再変換)した画像を引用します.


I・Oデータ製EP-NTB-4MB(4MB)です.4連ディップスイッチ[1 ADDR,2 MODE,3(OFF),4(OFF)]のあるものとないものとがあります.下のEP-NTB-6MBとEP-NTB-8MBの画像なども見ると,新旧二種類ある(添付されていたメモリマネージャソフトも異なっていた)のかもしれません.ヤフーオークションで出品者IDが hamayokotobe,オークションIDが g126748567(2017年3月31日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してjpg形式に再変換)した画像(左,ディップスイッチのあるもの)と,出品者IDが airesunikkor,オークションIDが m114247262(2013年11月17日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してjpg形式に再変換)した画像(右,ディップスイッチのないもの.PC-386NOTE Wに装着された状態)をそれぞれ引用します.


6MB版のEP-NTB-6MBです.PC-386NOTE AEに装着された状態のものです.KAWAMURA, Takahiroさんの2019年7月19日のツイートの画像を加工(元画像から切り出してjpg形式に再変換)した画像を引用します.


8MB版のEP-NTB-8MBです.ヤフーオークションで出品者IDが tw101nete,オークションIDが g206193189(2017年3月4日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して2/3に縮小後併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


※下はPC-286NOTE FやPC-386NOTE A/AE等用のRAMドライブカードである,エプソン製PCRDCです.1.25MBという容量からも分かるように,フロッピーディスク互換のRAMドライブカードであり,上に挙げたようなメモリカード(カード状のRAMボード)ではありません.ヤフーオークションで出品者IDが timspenrod,オークションIDが m106135043(2012年11月26日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して2/3に縮小しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


2.PC-386BOOK L専用メモリ
PC-386BOOK LのRAMボードスロットに装着する専用メモリボードです.エプソン製PCRB6(2MB)です.専用モジュールであるPCZRM3(2MB)増設用の白いコネクタが三対あります.基板名は UNIT Y7292040000です.ヤフーオークションで出品者IDが timspenrod,オークションIDが u31426438(2012年5月8日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して80%に縮小しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


3.Lスロット用メモリ
エプソン製PC286LRB6(1.5MB)です.ビニール袋に入った未開封状態のものです.基板名は元画像からも読み取れません.ヤフーオークションで出品者IDが divide9821,オークションIDが o298242957(2019年2月9日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して半分に縮小しガンマ補正値を上げjpg形式に再変換)した画像(左,ボード表面)と,ヤフーオークションで出品者IDが hamayokotobe,オークションIDが w108057034(2014年10月18日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してガンマ補正値を上げjpg形式に再変換)した画像(右,ボード裏面.ドライバディスクを含む)をそれぞれ引用します.



メルコ製ESL-2000(2MB)とESL-4000(4MB)です.ESL-2000の基板上には 8000ESL-C の文字列があります.ヤフーオークションで出品者IDが elainesreply,オークションIDが u43519682(2012年11月4日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して84%に縮小しjpg形式に再変換)した画像(左)と,ヤフーオークションで出品者IDが luriko_a,オークションIDが 197404549(2015年5月8日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してjpg形式に再変換)した画像(右)をそれぞれ引用します.


日本テクサ製TEMS-286-20(2MB)です.黄ばんだビニール袋に入った未開封状態のもので,ボードの詳細がわかりません.付属のRAMドライバは1990年製の "えっちゃん" Ver.1.0です.ヤフーオークションで出品者IDが divide9821,オークションIDが o298242957(2019年2月9日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して回転したものを併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


日本テクサ製ですが,型番がわかりません.基板上には RD286 20 の文字列があります.付属のRAMドライバは1988年製の "もっちゃん" Ver.2.0で,上のTEMS-286-20付属のものより古いので,TRAM-286-20の可能性がありますが,確証はありません.ヤフーオークションで出品者IDが emitamaru,オークションIDが j457602685(2017年11月10日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して2/3に縮小したものを併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.なお出品物の説明文では16MBのRAMボードとされていましたが,基板上の NEP-16T の文字列に基づいた誤りでしょう.


4.ノート用SIMM
(1) 2MB
エプソン製のSIMMで,PC-486NOTE AVに装着された状態のものですが,型番と容量は不明です.基板上にシルク印刷された文字列は 1902R2 Board ですが,情報がありません.ヤフーオークションでは,2枚セットの他に,I・Oデータ製EP-SIMAU-8M(8MB)やEP-SIMAU-16M(16MB)と一緒にPC本体に装着された状態で出品されていたこともありますが(これが引っかかっています.果たして2MBのSIMMをこれらの容量のSIMMとセットで使用するものだろうかと.もっとも,メルコのXRE-4000と一緒に本体に装着された状態での出品例もありましたが),メモリチップである TOSHIBA TC514800 AFTL-80(4Mbit:524,288word×8bit ダイナミックRAM.OKI M514800L-70J が使用されているものもあります)は1個で0.5MB,4個で2MBということであり,1902R2 Board の文字列の末尾が2で,また下に示す8MBのPCNTZRM81の基板上の文字列が 1902R8 Board となっていること,デスクトップ機用の 1659M2 Board が容量2MB,1659M4 Board の容量が4MBであることから,メモリチップが片面実装であるとすれば,PCNTZRM21(A)(2MB)ではないかと考えます.ETHYLE~1.SYSさんの2020年1月22日のツイート の画像でも,同じものがエプソンノート用純正2MB SIMMとされています.この方の他のツイートの内容から考えて,実機で確認した容量なのでしょう.ヤフーオークションで出品者IDが suikenm3,オークションIDが e359946376(2019年6月1日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してjpg形式に再変換)した画像を引用します.


(2) 4MB
エプソン製のSIMMで,これも型番と容量は不明です.基板上にシルク印刷された文字列は 1844RM Board となっていますが,情報がありません.しかしメモリチップは上の1902R2 Boardのものと同じ TOSHIBA TC514800 AFTL-80 で,またチップが両面実装であることから,PCNTZRM42(4MB)ではないかと考えます.基板上には UNIT 20147200 の文字列もあります.ヤフーオークションで出品者IDが m_m_root88,オークションIDが 345889480(2018年12月26日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して回転しjpg形式に再変換)した画像(PC-486NOTE AVに装着された状態.表面)と,ヤフーオークションで出品者IDが bouekifu,オークションIDが 275182787(2017年11月10日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して回転したものを75%に縮小してガンマ補正値を上げた後jpg形式に再変換)した画像(裏面)をそれぞれ引用します.


またETHYLE~1.SYSさんの2020年1月22日のツイート では,基板上のレイアウトの異なるSIMMが,エプソンノート用純正4MB SIMMとして紹介されています.この方の他のツイートの内容から考えて,実機で確認した容量なのでしょう.画像に写っている面には,特徴的な文字列などはないように見えます.メモリチップは日立 HM514900ALTT7R と読めます.HM514900A/AL Seriesのデータシートによれば,これ1個の容量は 524,288word×9bit です.ETHYLE~1.SYSさんの2020年1月22日のツイートの画像から切り出してガンマ補正値を上げjpg形式に再変換した画像を引用します.


 追記:ヤフーオークションに,これと同じと思われるSIMMを装着したPC-486NOTE ATが出品されました.メモリチップは東芝製TC514900AFTL-70で,容量はやはり4MBといいます.出品者IDが toshiya1120,オークションIDが v720463226(2020年5月31日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して回転しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


また下のSIMMはエプソン製の 1844RM Board の基板上のEPSONのロゴの上にMIK(メディアインテリジェント株式会社の略称と思われます)のシールが貼られたものです.メモリチップは4MbitのTOSHIBA TC514800AJL-80です.このため,このSIMMは何らかの事情でエプソン製のPCNTZRM42がメディアインテリジェント製MINTZRM41AないしMINTZRM42として販売されたものではないかと考えました(メディアインテリジェントはエプソンの関連会社です).しかしヤフーオークションに出品されたこのSIMMの説明文では,容量が16MBとされており,またこれを2枚装着したPC-486NOTE AUあるいはAVで,本体搭載分と合わせて35MBのメモリが認識されていることを示す画面の画像もありました(注).ヤフーオークションで出品者IDが trattoria_chaser,オークションIDが k334674817(2018年11月19日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して回転しjpg形式に再変換)した画像を引用します.PC-486NOTE AUないしAVに装着された状態のものです.
 注:ヤフーオークションには他にもこれが1枚装着された起動しないPC-486NOTE ATが出品されていましたが,この機種に4MBのSIMMを1枚だけ増設するというのも考えにくいため,16MBの可能性が高いと考えていますが,メモリチップの種類との関係をどう理解すべきか分からない状態です.


I・Oデータ製EP-SIMn-4M(E)(4MB)です.チップは両面実装で,基板上にシルク印刷された文字列は EP-NTSIM-2/4M です.片面実装のものが存在しますので,それがEP-SIMn-2M(E)(2MB)なのでしょう.なお下の画像のものではチップは三菱製M5M44900AJですが,三菱製M5M44900ATP,東芝製TC514900,日立製HM5149000AJBが使用されているものもあります.


メルコ製XRE-4000(4MB)です.端子が金メッキのもの(型番のシールが貼られていない場合もあります)と錫メッキのものがあることを確認しています.基板上にシルク印刷された文字列は 4000XRE-A ないし 4000XRE です.


メルコ製XRF-4M(4MB)です.基板上の文字列は 04049 XRE-A です.ヤフーオークションで出品者IDが kei121003f,オークションIDが j537783314(2019年1月19日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して60%に縮小しガンマ補正値を上げて併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


(3) 8MB
エプソン製PCNTZRM81(8MB)です.シルク印刷された文字列は1902R8 Boardです.ジャンパ線が特徴的で(本体装着時にはジャンパ線のある面が表になります),筆者がこれまで見たPCNTZRM81では,すべてこのジャンパ線が配線されていました.ヤフーオークションで出品者IDが timspenrod,オークションIDが h158167659(2013年3月26日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して併置した後jpg形式に再変換)した画像を引用します.


メディアインテリジェント製EEN-8MSE(8MB)です.基板上には PART 100660 の文字列もあります.


PC-486NOTE ASに装着された状態のもので,容量は不明ということですが,本体にCPUアクセラレータとしてViper Max Drive 586NASが取り付けられていたことを考えると,それなりの容量のSIMMである可能性があります.上段のものにはメーカーのロゴがあり,また下段のものにはMIKのシールが貼られていますので,ともにメディアインテリジェント製品であることは間違いありません.基板のレイアウトから,上段のものは,直上の画像のものとは異なるメモリチップが使用されたEEN-8MSEであり,また下段のものは,ジャンパ線はありませんが(パターンが改良されたためでしょうか),711Vのシルク印刷もあり,エプソン製PCNTZRM81が同様にEEN-8MSEとして販売されたものなのかもしれません.ヤフーオークションで出品者IDが trgetter,オークションIDが g410698149(2020年3月15日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を180°回転したものからから切り出してjpg形式に再変換)した画像を引用します.


メルコ製XRF-8M(8MB)です.基板上の文字列は 8000XRE-DA あるいは 8000XRE-EA です.


XRF-8Mには型番シールの文字列の異なるものもあります.ヤフーオークションで出品者IDが beyo_nd00,オークションIDが r401457311(2020年8月15日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を180°回転したものからから切り出してjpg形式に再変換)した画像を引用します.PC-486Note AUに装着された状態のものです.同じシールを持つXRF-8MはETHYLE~1.SYSさんの2020年1月22日のツイート でも報告されています.


I・Oデータ製EP-SIMAU-8M(8MB)です.PC-486NOTE AVに装着された状態のものです.基板の中程に縦向きの EP-SIMAU-8M-1 の文字列が見えます.ヤフーオークションで出品者IDが m_m_root88,オークションIDが c746182608(2019年7月20日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を半分に縮小し180゜回転させた画像から切り出してjpg形式に再変換)した画像を引用します.


別基板のEP-SIMAU-8Mです.PC-486NOTE AUに装着された状態のものです.基板の左上に縦向きの EP-SIMAU-16? といった文字列が見えますが,元画像に画像処理を加えても最後の2,3文字が十分判読できません.ヤフーオークションで出品者IDが trattoria_chaser,オークションIDが w261381531(2018年9月29日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を77%に縮小しガンマ補正値を上げjpg形式に再変換)した画像を引用します.


(4) 16MB
メディアインテリジェント製EEN-16MSE(16MB)です.基板上にシルク印刷された文字列は UNIT 100680 です.筆者が確認したものは,すべてメモリチップは日立製 HM5117800BLTT7 で,真ん中のQFPチップはメディアインテリジェント製 MOD1BA PRETTY 9651M50O4 と読めました.ヤフーオークションで出品者IDが trattoria_chaser,オークションIDが l549588277(2020年1月3日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出し半分に縮小した後ガンマ補正値を上げてjpg形式に再変換)した画像を引用します.


メルコ製XRF-16M(16MB)です.基板上にシルク印刷された文字列は 16M-XRE-CA です.ヤフーオークションで出品者IDが trattoria_chaser,オークションIDが h292497699(2017年12月20日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してガンマ補正値を上げてjpg形式に再変換)した画像(上,PC-486NOTE AUに装着された状態)と,ヤフーオークションで出品者IDが qwsasx88,オークションIDが o285157080(2018年12月17日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してjpg形式に再変換)した画像(下,PC-486NOTE AVに装着された状態)をそれぞれ引用します.これら2枚のSIMMでは型番シールが異なっていますが,基板上の文字列は同じです.


I・Oデータ製EP-SIMAU-16M(16MB)です.基板上の文字列は EP-SIMAU-16M です.ヤフーオークションで出品者IDが smcrseat_115,オークションIDが e332444045(2019年1月20日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して2/3に縮小しjpg形式に再変換)した画像(上,表面)と,ヤフーオークションで出品者IDが trattoria_chaser,オークションIDが w196636870(2017年12月25日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して62%に縮小しjpg形式に再変換)した画像(下,裏面,PC-486NOTE AUに装着された状態)をそれぞれ引用します.なお型番が同じでも基板の構成が異なる場合がありますので,これら2枚の画像が同一レイアウトの基板のものかは不明です.なお基板の色が異なっているのは,照明等の撮影条件の違いによるものでしょう.


5.PC-486Portable(PC-486PT1)の専用メモリ(DIMM)
エプソン製PCPTZRM41(4MB)です.基板上の文字列は 1752M4-Board と UNIT 201390700 です(ウェブ上にある画像からは,後者は UNIT 201390500 と読める場合もあります).メモリチップは MITSUBISHI M5M4V17800A-TP 4234AOB-7S あるいは HITACHI 51W4800ALTT8 が載っていることを確認しています(EPSON PC`s HOMEPAGE in JAPAN の EPSONPC 掲示板 過去ログ No.6 にも HITACHI 51W4800ALTT8 が載っているとの報告があります).またどるこむの過去ログ,486PT1パワーアップの可能性は によれば,NEC D42S4800LG5-A80-7JD が載っている場合もあるといいます.ヤフーオークションで出品者IDが hamayokotobe,オークションIDが g130576355(2013年12月16日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を切り出したものを併置しガンマ補正値を上げてjpg形式に再変換)した画像(上)と,ヤフーオークションで出品者IDが nofactory1101,オークションIDが p705171417(2019年9月12日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してjpg形式に再変換)した画像(下,本体に装着された状態)を引用します.これら二つの画像のものはメモリチップや基板上のEPSONのロゴの位置などが異なっています.



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