EPSON仕様のSIMMの判別法


EPSON仕様のSIMMは61(互換)SIMMやJEDEC仕様のSIMMとは端子のアサインが異なり,後二者と互換性がありません.本記事ではEPSON仕様のSIMMを他のSIMMから見分ける方法について述べます.文章により一般的な特徴を説明するとともに,網羅的ではありませんが,具体的な製品の画像も掲載します.


■EPSON仕様のデスクトップ機用SIMMの見分け方
デスクトップ機用SIMMの対応機種と型番・容量については,エプソン98互換デスクトップ機用エプソン仕様SIMM一覧を参照して下さい.

EPSON仕様のSIMMのうち,サードパーティー製品は基板上の型番のシルク印刷や型番の記されたシールなどによって同定は一般に容易ですが(筆者は型番のはっきりした新品を見たことがないため,後述するように一部不確実なSIMMがあります).また純正品の同定は慣れないと少し難しいとも言われますが,ポイントを押さえさえすれば,他種のSIMMから見分けることは難しくないと思います.

 以下余談:記録を確認すると2005年の後半だったようですが,PCNET広島店が広島市中区三川町のヒロシマパーキングの下の半地下のような場所に店舗を持っていた頃(注1・2),10円(100円ではありません)均一で,とにかく大量の各種JEDEC SIMMの他に,PC-9801-61,PC-H98-B14などとともに,純正品を含むEPSON仕様のSIMM(ノート用を含む)もまたプラスチックの箱に乱雑に放り込まれて多数投げ売りされていたことがあり(注3),その機会に随分と目が鍛えられたように思います.なおその際も,気を付けて見ていたのですが,PCZRMあるいはPCZRM2(ともに1MB)と思われるSIMMには遭遇しませんでした.古いPCのマニアなども多くいた街ではなかったかと思うのですが(筆者はそういう方々と知り合う機会がありませんでした),どういうわけかこれらのSIMMは買う人がいなかったようで,店内の目に付く場所に結構な期間置かれていたにもかかわらず,いつ行っても売れた様子がなく,またどうやら追加補充もされているようでしたので,そのうちあれば遠慮せず購入するようになりました(注4).筆者の所有するEPSON仕様のSIMMのかなりの部分は,この時にこの店で手に入れたものです.
      注1:本記事の内容とは全く関係ありませんが,PCNET広島店がこの場所にあったのは数年程度と短く(その後一旦広島から撤退したように聞いています),そのためもあってか,店舗の画像がWWW上にないようですので,当時を記録するものとして,筆者が撮影した店舗の画像を残しておきます.撮影日は2005年12月25日です.
      注2:現在は水入歯科医院画像)となっています.
      注3:ご丁寧に一枚一枚値札が貼られていました.今考えると,桁の全く違う値札の貼られたMac用のSIMMやDIMMなども混じっていたのかもしれませんが,そういうものは最初から筆者の眼中にはなく,従って記憶にも残っていません.
      注4:JEDEC SIMMも,当初はFP/EDOとも16MBと32MBのものだけを選んで購入していましたが(判別法は エマティなリサイクル --> 研究発表会 --> SIMM容量の簡易判別方法HAMLIN's PAGE --> MEMORY関係 --> MEM_4 簡易SIMM容量判定法 を参照),何と言っても一本10円でしたので,後にはパリティ/ECCチップ付きであれば8MBのものも見つけ次第購入するようになりました(今考えれば,4MBのEPSON仕様のSIMMを作るための材料として,パリティなしの8MBのSIMMも少し買っておいてもよかったかもしれません).同じ時期に中区大手町にあったじゃんぱら広島店では,動作チェック済みのものでしたが,SIMMには結構な値段が付いていました[古書店に行ったついでにたまに寄る程度でしたが,この時期のソフマップ(中区紙屋町),コンプマート(中区大手町),アプライド(広島西店,西区楠木町),VISCO(横川店,西区三篠町)といった,中古品の扱いもある市内の他のショップ(注4.1)では,SIMM自体を見かけた記憶がありません.当地の他の店では既に全く見かけなくなっていた古いPC関連機器の多さ[とその強気な価格(しかし筆者のような種類の人間でなく,必要とあらばこの価格でも購入する法人等を主な取引相手にしていた店だったとすれば,これも不思議ではありません)]に驚愕している筆者に向かって店主氏が "うちはこういったものの最後の砦" と胸を張っていた中区千田町のOA司(注4.2)にはありましたが,価格はじゃんぱら以上でした.なお当時の広島にはハードオフはまだ出店しておらず,ハードオフが四店舗あった別の地方都市から転入してきた筆者には当初少々物足りなく感じられましたが,じきに上に名前を挙げた中古ショップの他に,恐らくは個人経営の小さなリサイクルショップや昔ながらのジャンク屋を見つけ,客がまばらな中,品物があまり整理されておらず雑然とした店内を時間をかけて物色するという新たな楽しみを覚えました].同じ理由から,PC-9801-61(判別法は61SIMM判別法 を参照)やPC-H98-B14も結局全部購入したのは言うまでもありません.
         注4.1:PCNET以外の当時のショップの画像も出てきましたので,この機会に貼っておきます.調べていませんが,WWW上には画像が残っていないショップのものもあるかもしれません.左から順にじゃんぱら,ソフマップ,コンプマート,ドスパラ,パソコン工房です.既に無くなった店や移転した店の他,現在も同じ場所で(?)営業を続けている店もあるようです.撮影日は2005年12月25日です.アプライド,VISCO,OA司といった店は,デジタルカメラの電池切れのため撮影できませんでした.

         注4.2:大学堂書店という老舗の古書店(注4.2.1)の近くだったと記憶しています.千田町の古書店街も,広島大学が東広島市へ移転した影響が大きかったのでしょう,筆者が初めて訪れた時には既に数軒が間を空けて立っている程度にまで衰退していました(南区皆実町のあき書房までの間には,新しく開店したと思われる小さな店がいくつかありましたが).筆者の広島在住中にも何軒かが店を畳んでいきました.神取書店(ここは筆者がこの古書店街で初めて買い物をした店だったと思います)の移転も筆者の広島在住中のことです.現在は千田町でいわゆる黒っぽい本を扱う古書店は大学堂だけになってしまったと聞きましたが,本当であれば寂しいことです.
             注4.2.1:ここでは金座街のアカデミイ書店本店,紙屋町(立町?)の文廬書店(ぶんろ書店表記もあり.注4.2.1.1),大手町に当時新しくできたばかりのBOOKOFFなどとともに,行く度にまとまった量の古書を購入していました.活字中毒者ですので,市内の他の区にある古書店やBOOKOFF,BOOK MARKETなどにもよく行きましたが,中区にあるこれらの店は,市の中心部に店を構えていることもあり,黒っぽい本でも白っぽい本でも流石に品揃えが違いました.
                   注4.2.1.1:この店は,店内は白っぽい本や雑誌が殆どの棚を占めた(棚から溢れて平積みされているものも大量にありましたが)よくある "街の古本屋" でしたが,店外の棚とその下に置かれた段ボール箱[ランボー(太男警部補)さんの2015年9月7日のツイート を参照.エアコンの室外機の下のスペースがそれです]が穴場でした.店内の本も含め,値段を高く付けないことで数を売るという経営戦略を古くから採っていたようで,二束三文の値段が無造作に書き入れられた,誇張抜きで腰を抜かすレベルの古い稀覯本や,一体どこから出てどのような経緯でここに流れ着いたのか想像もできない古い紙資料の類(店主もこの道の長いプロフェッショナルですので,こういうものの市場価値を知らないわけはなく,その気になりさえすればいくらでも捻れた筈と思うのですが)が結構な頻度で紛れ込んでいたため,全く油断なりませんでした.店頭での一般客からの買い入れや業者の市の他にも,独自の仕入れルートがいくつもあったものとみえます.筆者は同僚たちと市内の古書店や古書の情報を交換することが時々ありましたが,この店のこの均一棚のことだけは絶対に口外しませんでした.しかしどうやら蛇の道は蛇のようで,棚の前には,ある共通の雰囲気を纏い場に不似合いな緊張感を漂わせ特有の目をした人たちがよくいました.ここは店主高齢のため2015年9月末に惜しまれつつ閉店し,跡にはアカデミイ書店の紙屋町支店が同年11月半ばに移ってきました[移転前の店舗が入っていたビル名はわかりませんが,この場所から国道54号線側に少し寄った場所にありました.現在はサブカルチャー関係の本などの専門店となっているそうですが,以前は本店の棚でそれなりの値段が付いていてもおかしくなさそうな堅い本や古い本も割合に買いやすい価格で少し並べられていました.そして何より入口脇の均一棚が充実していました(本店の均一棚もまたなかなかのものでした.この頃はまだどの店もわざといわゆる "隙を見せ" てくれることが今より多かったように思います)].文廬書店は歴史も長いらしく(以前は木造の店が同じ場所に建っていたと聞きました),地元の本好きにとっては忘れ去られてしまうには少々惜しい店ではないかとも思いますので,WWW上の記事にいくつかリンクしておきます:Hiroshima Concierge --> 広島古書店探訪・その1(2006年7月19日の記事),awakin blog --> 広島の老舗がまたひとつ.../文廬書店閉店のこと(2015年8月17日の記事).中区のPC関連ショップや古書店/新刊書店を一日かけて徒歩で回る時には,昼前にこの店の近く(中の棚?)にあったバラエティショップ・ロック(ここも閉店してしまったといいます.あまり広くありませんでしたが,いつも混んでいる店でした)で格安のカロリーメイトか菓子パンを買い,流川町の新天地公園の隅で急ぎ腹ごしらえをして,そそくさと午後の部の巡回に向かったものでした.


EPSON純正品の見分け方のポイントは以下の5点です.(2)が決定的な手掛かりですが,ある程度見慣れてくると,色と全体の姿から,一目見ただけでほぼ間違いなく同定できます.

 (1) 端子は金メッキではなく錫(銀色)メッキである.これは本体および純正RAMベースボードのSIMMソケットの端子が銀色であることと無関係ではないでしょう.
 (2) 基板上に型番の表記はなく,代わりに2MB品(PCZRM4)では1659M2,4MB品(PCZRM5)では1659M4 BOARDのシルク印刷がある.4MB品のチップは基板両面実装であり,2MB品にはチップが基板の片面だけに載っているものと,基板の両面に実装されているものとがある.
 (3) そのシルク印刷はEPSON独特の少し丸みを帯びた書体である.これはEPSON製デスクトップ機のライザボードや純正拡張ボードなどのシルク印刷("・・・・・Board"など)の書体と同じ.
 (4) 基板の色も独特で,一般的なSIMMのものと異なる特徴的な青緑色をしている.
 (5) 一般的なSIMMより背が低く,そのため細長い感じを与える.

各段とも同じSIMMの表裏の画像です.上段はPCZRM5(4MB)で,画像では見づらいですが,左の画像の基板の左上隅に縦方向に二段書きで1659M4 BOARDの文字列があります.中・下段がPCZRM4(2MB)で,中段はチップ両面実装品,下段が片面実装品です.いずれも左の画像の基板の左上隅に1659M2の文字列があります.なおいずれのSIMMも,チップに文字列が印字された白いシールが貼られている場合があります.


中央のチップとコンデンサが取り付けられていないPCZRM5(4MB)です.1659M4 BOARDの文字列とその基板上の位置は変わりません.どるこむの過去ログ,PCZRM81について(旧掲示板より) に,パリティなしのPCZRM5が存在する(PC-386GS/486GRでパリティありのものと混在使用が可能)とありますが,これがそれと思われます.ヤフーオークションで出品者IDが xroadxi,オークションIDが p664533012(2019年1月27日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


 追記1:PCZRM(1MB)と思われるSIMMを含む画像が見つかりましたので掲載します.PC-286LS,PC-386LS/386LSR専用内蔵RAMベースボードであるPCLRB2に増設された状態のものです.ヤフーオークションで出品者IDが edc296,オークションIDが w1096349568(2023年6月24日に終了予定)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してガンマ補正値を上げjpg形式に再変換)した画像を引用します.メモリチップは NEC 424256-10,パリティチップは 日立 51256CP-10 とそれぞれ読めます.


     PCZRM2のメモリチップ(の一例?)は "JAPAN 9044HCI TTC514256AJ-80"で,パリティチップ(の一例?)は "9011 S12N 日立 JAPAN 51256CP-8" とのことです[どるこむの過去ログ,PCZRM81について(旧掲示板より) を参照].

 追記2:PCZRM81(8MB)あるいはその相当品と思われるSIMMの画像が見つかりましたので掲載します.ヤフーオークションで出品者IDが trgetter,オークションIDが x755957051(2021年1月17日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して180゜回転後2/3に縮小しガンマ補正値を上げjpg形式に再変換)した画像(上段)と,おふがおさんの2021年1月21日のツイートの画像を加工(元画像から切り出して3/4に縮小しjpg形式に再変換)した画像(下段)をそれぞれ引用します.上段はPC-486HXのCPUボードのライザボードのソケットに装着された状態のもので,下段はEPSON SAMPLEと書かれた赤いシールの貼られたPCSHDの試作品と思われるHDDユニット(MODEL R1895 OP. 200MB HDD)のディスクキャッシュ用のソケットに装着された状態のものです.いずれも端子は錫メッキのものです.


 メモリチップは,上段のものでは KOREA[三星電子(現SAMSUNG)]KM48C2100AJ-7 ですが,これは16MBitのチップで,これが片面に4つ実装されていますので,1MBit=0.125MBで換算すれば,16×0.125×4=8MBとなり,8MBのSIMMであることが確認できます(ヤフーオークションの商品説明文と画像からも,8MBのSIMMであるとわかります).下段のものメモリチップは 三菱 M5M417800AJ 3522A00 -7 です.
 下は裏面の画像です.おふがおさんの2021年1月21日のツイートの画像を加工(元画像から切り出して併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


 型番を示すシルク印刷の文字列はチップのない裏面にあり,"1659M8 Board" を予想していたのですが,画像を加工するなどしても十分に判読できません."1885N8 Board" などとも読めます."UNIT 201517500" の文字列は判読できます.

EPSON仕様のSIMMの具体的な型番,チップ等については,ゑぷそん道 --> [PC-486FR] でも詳細なデータが公開されています.またSIMMの外観から型番を判別する方法が,どるこむの過去ログ,[1926] EPSON仕様SIMMの見分け方 で詳述されています(ここでは1MB品の見分け方についても説明されています).本項はこの過去ログの補足のようなものです.

I・Oデータ製のEP-SIM-4M(上・中段)とEP-SIM-2M(下段)です.EP-SIM-4Mには端子が金メッキのもの(上段)と錫メッキのもの(中段)があることを確認しています.いずれもチップは両面実装で,左側の画像の基板の右側の端子列の直上に横向きのEP-SIMM-4M-1の文字列があります.またEP-SIM-2Mのチップも両面実装で,左側の画像の基板の中央に横向きで二段書きのEP-SIMM-2M-1の文字列が,また右側の画像の基板の中央に同じくEP-SIMM-2M-1の文字列が今度は縦向きに並んでいます.いずれのSIMMも,チップに文字列が印字された白いシールが貼られている場合があります.


EP-SIM-2Mには基板レイアウトの異なるものもあります.パリティチップのないものでしょうか.ヤフーオークションで出品者IDが wqxu4109,オークションIDが x619247994(2019年6月5日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出したものと元画像から切り出して併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.基板中央に縦向きないし横向きのEP-SIMM-2M-1の文字列があります.


またEP-SIM-4Mでは,基板上の文字列がEP-SIM2-4M-1となっているものもあります.これにはEP-SIM-4MYのシールが貼られているものと貼られていないものとがあります.ヤフーオークションで出品者IDが wqxu4109,オークションIDが x619247994(2019年6月5日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出したものと元画像から切り出して2倍に拡大しガンマ補正値を上げたものを併置しjpg形式に再変換)した画像(上・中段)と,ヤフーオークションで出品者IDが hamayokotobe,オークションIDが w210555822(2018年5月9日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出したものをjpg形式に再変換)した画像(下段)をそれぞれ引用します.


メルコ製のXRD-2M(2MB)です.チップは片面実装で,基板上にシルク印刷された文字列は両者とも 2148XRB-AA JC です.前者は中古のPC-386Pのマザーボード上のSIMMソケットに装着されていたものと記憶しており,基板上の文字列からはXRB-2000のようにも思えるのですが,基板の構成から,型番シールのないXRD-2M(相当品)とみて間違いないでしょう.


これもメルコ製の2MBのSIMMです.チップは両面実装で,基板上にシルク印刷された文字列は両面とも 2000XME です.メルコ製の "XME-2000" や "XME-2M" といった型番のEPSON仕様のSIMMの存在を確認していませんので,XRB-2000の可能性がありますが,定かではありません.ウェブ検索では,PC-486GF/GR+/HXのCPUボード上に装着されている例や,PC-486SEに増設されたPCRB01に装着されている例が見つかりました.ヤフーオークションで出品者IDが yuki06281215,オークションIDが r346931927(2019年11月4日終了予定)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を回転して半分に縮小後に切り出して併置した後jpg形式に再変換)した画像を引用します.


メルコ製の4MBのSIMM(XRD-4M)です.型番の表記されたシールが貼られています.基板上にシルク印刷された文字列は 4144XRB-AA JC です.


同じくメルコ製の4MBのSIMMですが,型番の表記されたシールが貼られていません.基板上にシルク印刷された文字列は4000XRB-Bであり,上のXRD-4Mのものと異なり,また基板上の部品も異なっていますので,XRB-4000ではないかと考えます.ヤフーオークションにも,これと同じものがPC-486SEで動作したとしてXRB-4000として出品されたことがあります.


I・Oデータ製の8MBのSIMMです(EP-SIM32-8M).メモリチップは同じタイプのもの(厚型あるいは薄型)が両面実装されています.これも基板上のシルク印刷の文字列(EP-SIMM32-8MP,EP-SIM32-8MP,EP-SIMM32-8MT)により同定が可能です.型番が表記されたシールが貼られている場合もあります.


上の2つとは基板の異なるEP-SIM32-8Mです.基板上のシルク印刷の文字列は EP-SIMM32-8Mです.チップが縦向きに片面実装されていて,他のエプソン仕様SIMMと異なり,細長い感じはしません.エプソン仕様のSIMMが一般的なSIMMより背が低いのは,増設RAMベースボードの複数枚差しや,増設RAMベースボードとアウトラインフォントボードとの共存に対応するためとのことですが(どるこむの過去ログ,[1926] EPSON仕様SIMMの見分け方 を参照),8MBのSIMMが対応する機種の一部ではそのような増設の仕方をすることもないため,必ずしもSIMMの背を低くする必要性がなく,一般的なSIMMと同じような高さの基板を持つものも製造されたものと考えられます.ヤフーオークションで出品者IDが bolon1998,オークションIDが t762497017(2020年10月18日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出したものと,切り出して2/3に縮小したもののコントラストを上げて併置した後jpg形式に再変換)した画像を引用します.


 追記:チップ上の文字列などがもう少し見えやすい(注)同型のEP-SIM32-8Mの画像が見つかりましたので掲載します.ヤフーオークションで出品者IDが hamayokotobe,オークションIDが n132459000(2014年1月21日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してjpg形式に再変換)した画像を引用します.撮影条件が異なるため,上の画像のものとは大分印象が違います.


     注:この画像のチップ上の文字列は可読レベルではありませんが,ヤフーオークションの別な出品物の画像から,チップは富士通製 MB818400PH-70PJ(チップ上の文字列は818400PH-70PJ)と判明しました.またチップが実装されている側の基板の左端に縦向きの EP-SM32-8M の文字列(2つ上の画像の三段目と同じもの)があることも明らかとなりました.

なおエマティなリサイクル --> 研究発表会 --> めずらSIMM写真館 にも,EPSON仕様のSIMMの画像が掲載されています(上二段の画像の拡大画像は,リンク先のURLの /72psimm/72psimm/ を /72psimm/ とすれば表示できます).

メルコ製の8MBのSIMM(XRH-8000)です.型番が表記されたシールが貼られているものと貼られていないものがあります.基板上のシルク印刷の文字列は,型番のシールが貼られているものでは 8001XRH-A,貼られていないものでは 8001XRH JC です.他に何枚か確認した限りでは,シールの有無と基板上の文字列の対応はこの通りでした.またシールの有無にかかわらず,基板裏面右端に8001XRの文字列がありますシールが貼られていないものでは,基板中央の正方形のチップにXRHの文字がある場合があります(ない個体も確認しています).これも直上のEP-SIM32-8Mと同じく,基板の高さは一般的なSIMM並みとなっています.メモリチップは NEC 424400-60 が実装されているものと 424400-70 が実装されているものを確認しています.ヤフーオークションで出品者IDが masato_sekine,オークションIDが r350768165(2019年10月2日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してガンマ補正値を上げjpg形式に再変換)した画像(上段,型番シールなし)と,ヤフーオークションで出品者IDが jvsnd96258,オークションIDが s1081375754(2023年2月12日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して半分に縮小しガンマ補正値を上げた後jpg形式に再変換)した画像(中段,型番シールなし/下段,基板裏面)を併置して引用します.


なお純正品,サードパーティー製品とも,EPSON98互換ノート用の64ピンSIMMと似ていますが,SIMMの長さ(ノート用の方が短い)や端子数から,またサードパーティー製品であれば,少し注意して見れば基板やシールに記された型番から区別は容易です.


※EPSON仕様ではない,JEDEC仕様のEPSON製のSIMM(その正体は単なるFPノンパリSIMM)が存在しますのでご注意下さい.これはチップが片面に8個実装されており,高さも一般的なのSIMMと同じで,基板表側の左上にEPSONの文字があります.チップが基板の片面(表側)だけに実装されているものは二種類確認しています.一つは基板の表側に 19514M Board,UNIT 201648500,P-201648400 の文字列があります.実装されているメモリチップは TI TM5(S?)44400DJ-70 です.これはPC-586RAなどに出荷時から取り付けられていたSIMM(の一つ?)だそうです.もう一つは基板の表側に 1951M8 Board,UNIT 201937900,裏面に P-201937800 の文字列があります.実装されているメモリチップは Panasonic MN414400CSJ-07 です.これはPC-486MEに取り付けられていたことを確認しています(注).基板上のこれらの文字列は,EPSON製のEPSON仕様のSIMMのものと同じ独特の書体で記されています.両者とも,基板裏面のチップ実装用パターンには HM514400ALS の文字列があります.また両者とも端子は錫メッキです.いずれのSIMMも容量は4MBです.ヤフーオークションで出品者IDが xroadxi,オークションIDが e342402622(2019年3月10日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して2/3に縮小しガンマ補正値を上げてjpg形式に再変換)した画像(上二段,19514M Board)と,ヤフーオークションで出品者IDが jvsnd96258,オークションIDが m1081557036(2023年2月13日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して半分に縮小しガンマ補正値を上げjpg形式に再変換)した画像(下二段,1951M8 Board)とを併記して引用します.


  注:PC-486MU(の一部のロット?)に出荷時に取り付けられていたSIMMはエプソン仕様のSIMMでしたが(筆者が確認したものはすべて8MBでしたが,4MBのものが2枚装着されていたロットもあったのかもしれません),486M族でも後期のものでは出荷時に装着されるSIMMがJEDEC仕様のものに変更されたのでしょう.

また 1951M8 Board でチップが両面実装されているものは8MBのFPノンパリSIMMです.画像のものは,Windows95がプリインストールされていたEPSON製のPC/AT互換機であるEndeavorに出荷時から取り付けられていたものです



■EPSON仕様のノート機用SIMMの見分け方
EPSON98互換ノート用のSIMMは64ピンコネクタのもので(注),上の画像のように,72ピンSIMMより長辺は短く,短辺はやや長い形状をしています.対応機種と型番・容量についてはエプソン98互換ノート/ラップトップ/BOOK用のメモリ一覧 を参照して下さい.
 注:古いMacのVRAMと少し似ていますが,こちらは68ピンコネクタ(錫メッキ)です.

以下にEPSON98互換ノート用のSIMMの画像を示します.またそれらに加え,メモリカード,BOOK用の専用メモリ,Lスロット用メモリ,PC-486Portable(PC-486PT1)の専用メモリの画像も示しました.ただしすべての製品を網羅してはいません.これらの同定は,全体の外観,製品ラベル,型番の印刷されたシール,基板上の文字列などを手掛かりに行うことになるでしょう.特にSIMMでは,ロットによるのでしょうか,型番の書かれたシールのないものがあり,そのようなものでは,基板上の文字列が対応機種や容量を知る上で大きな手掛かりとなります.

1.メモリカード
エプソン製PCNFRB1(1MB)です.メモリカードはM.2 SSDのような形状をしています.ヤフーオークションで出品者IDが edc296,オークションIDが 1058641436(2022年8月11日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して2/3に縮小しガンマ補正値を上げてjpg形式に再変換)した画像を引用します.赤味を帯びているのは,撮影時に周囲の赤いものが反射したためと思われます.


エプソン製PCNFRB2(2MB)です.ヤフーオークションで出品者IDが hikari_wifi,オークションIDが p739702780(2020年1月25日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してjpg形式に再変換)した画像を引用します.


メルコ製ESB-2000(2MB)です.[EMS] と [EMS+PROTECT] 切り替え用スイッチがあります.ヤフーオークションで出品者IDが m_m_root88,オークションIDが m313975496(2019年7月10日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像2枚を半分に縮小したものから切り出して併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


4MB版のESB-4000です.ヤフーオークションで出品者IDが jvsnd96258,オークションIDが h1081376354(2023年2月12日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して1/3に縮小したものを併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


6MB版のESB-6000です.基板裏面には元々上のESB-2000やESB-4000のものと同様のプラスチック板が貼り付けられていたものと思われます.ヤフーオークションで出品者IDが suzukimshr2,オークションIDが d1028421607(2022年1月2日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してガンマ補正値を上げたものを併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


8MB版のESB-8000Sです.ヤフーオークションで出品者IDが bannoki,オークションIDが c625916100(2017年11月9日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してガンマ補正値を上げjpg形式に再変換)した画像を引用します.


追記:ETHYLE~1.SYSさんの2023年1月4日のツイート に,ESB-4000のESB-8000相当品への改造報告があります.

メルコ製EMB-4000(4MB)です.[EMS+BANK] と[EMS+PROTECT] の切り替えスイッチがあります.ヤフーオークションで出品者IDが seinaoryoukan,オークションIDが k212565575(2016年7月5日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してガンマ補正値を上げ併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


I・Oデータ製EP-286BOOK 2MB(2MB)です.基板裏面にEP-286BOOK-2/4M-1の文字列があります.ヤフーオークションで出品者IDが membou_a,オークションIDが h327485567(2018年8月15日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して半分に縮小しガンマ補正値を上げた後併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


これの4MB版のEP-286BOOK 4MBです.PC-386NOTE Aに装着された状態のものです.ヤフーオークションで出品者IDが eldorado0310,オークションIDが n356856790(2019年7月21日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して2/3に縮小後jpg形式に再変換)した画像を引用します.


I・Oデータ製EP-NTB-2M(2MB)です.4連ディップスイッチがついています.これについては下のEP-NTB-4Mの項を参照して下さい.ヤフーオークションで出品者IDが k_garage7,オークションIDが u317725333(2020年2月28日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して2/3に縮小後併置してjpg形式に再変換)した画像を引用します.彩度が低いようですが,これは撮影条件によるものです.別なEP-NTB-2Mの画像では,彩度がずっと高く,裏面の "EP-NTB" と "EPSON NOTE/BOOK用 RAM BOARD" の文字列の色は青でした.


I・Oデータ製EP-NTB-4M(4MB)です.4連ディップスイッチのあるものとないものとがあります.下のEP-NTB-6MとEP-NTB-8Mの画像なども見ると,新旧二種類ある(添付されていたメモリマネージャソフトも異なっていた?)のかもしれません.ヤフーオークションで出品者IDが hamayokotobe,オークションIDが g126748567(2017年3月31日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してjpg形式に再変換)した画像(左,ディップスイッチのあるもの)と,出品者IDが airesunikkor,オークションIDが m114247262(2013年11月17日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してjpg形式に再変換)した画像(右,ディップスイッチのないもの.PC-386NOTE Wに装着された状態)をそれぞれ引用します.


6MB版のEP-NTB-6Mです.4連ディップスイッチのあるものです.ヤフーオークションで出品者IDが show_kai,オークションIDが o371136312(2020年2月21日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像をから切り出して1/3に縮小したものを併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


同じく6MB版のEP-NTB-6MBで,4連ディップスイッチのないものです.PC-386NOTE AEに装着された状態のものです.KAWAMURA, Takahiroさんの2019年7月19日のツイートの画像を加工(元画像から切り出してjpg形式に再変換)した画像を引用します.


4連ディップスイッチのあるものとないものとで色が異なっていますが,ヤフーオークションの他の出品物の画像を見ると,どうもEP-NTBシリーズの表面は光を反射する材質のようで,画像の色は撮影条件(周囲の物や光の色)により変わるようです.

8MB版のEP-NTB-8Mです.ヤフーオークションで出品者IDが tw101nete,オークションIDが g206193189(2017年3月4日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して2/3に縮小後併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.画像が青みがかっていますが,これは撮影条件によるものでしょう.本製品の別な出品物の画像では,EP-NTBの文字列のあるラベルの部分が白地になっていました.


 追記:色の赤いものも確認しています.元々このような製品なのか(透明の赤いシールが貼られている?),ユーザーが手を加えたものなのか,あるいは撮影時に周囲の赤いものが反射したためなのか(割に鮮やかな赤色ですので,その場合にはEP-NTBと書かれたラベル部分も赤味を帯びるのではないかと思うのですが)は不明ですが,画像を載せておきます.ヤフーオークションで出品者IDが antonella,オークションIDが g1009832534(2021年10月30日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して180゜回転し半分に縮小後jpg形式に再変換)した画像を引用します.PC-386NOTE WRに装着された状態のものです.


※下はPC-286NOTE FやPC-386NOTE A/AE用のRAMドライブカードである,エプソン製PCRDCです.1.25MBという容量からも分かるように,フロッピーディスク互換のRAMドライブカードであり,上に挙げたようなメモリカード(カード状のRAMボード)ではありません.ヤフーオークションで出品者IDが timspenrod,オークションIDが m106135043(2012年11月26日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して2/3に縮小しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


  なおPCRDCと同じスロット(ICカードドライブ)に装着するエプソン製カードには,他にPCFLC(フラッシュメモリカード,1.25MB),PCIC128/PCIC640(ICカード,順に128KBと640KB)が,またアプリケーションICカードとして,PCN123(Lotus 1-2-3カード),PCNP1(P1.EXEカード),PCNMAX(MAXLINKカード),PCNFME(MEMOカード),PCNOA(オーロラエースカード),PCNSK(創考カード)がありました(注1・2).
   注1:これらはPC-386NOTE AEのカタログに記載があるものですが(ぱんだねこさんの2022年1月29日のツイート を参照),これらは恐らくPC-286NOTE FとPC-386NOTE Aでも使用可能でしょう.なおこれらのアプリケーションICカードは,エプソン98互換機の公式データブックである 吉野敏也(監) 株式会社テクノメディア(編) (1993). EPSON PC システムガイド ――100万人EPSONユーザーのためのオフィシャル・データブック―― クリエイト・クルーズ には記載されていません.
   注2:PC-386NOTE ARのカタログのオプション・消耗品一覧表に,PCRDC/PCFLC/PCIC128/PCIC640用のICカードアダプタ PCNTCIA というものが記載されています(ぱんだねこさんの2022年1月30日のツイート を参照).PCNTRBA(RAMボードアダプタ)同様,Lスロットに装着して使用するものと思われます.

2.PC-286LS,PC-386LS/386LSR専用メモリ
PC-286LS,PC-386LS/386LSR専用メモリボードのエプソン製PCLRB2(2MB)です.2個あるSIMMソケットにエプソン仕様の1MBのSIMMであるPCZRMを1枚単位で増設可能です(合計最大4MB).背面から見て右側のCバススロットに装着するものです.このスロットには,コネクタの端に隣接して設置されているマイクロスイッチ(押されると24ビットフルデコードが可能となる)とは別にスイッチ状の部品があり,これが本ボードに垂直に取り付けられているL字型の黒い部品によって押されることで,Cバスメモリよりもアクセスの速い "内蔵" 扱いのメモリとして機能するようになっています(リサイクル掲示板2022年11月過去ログの "買い物ヤフオクツイッターウォッチ2023年6月-1" スレッド を参照).基板名は LSRM-BOAD,UNIT Y16123200000 です.ヤフーオークションで出品者IDが edc296,オークションIDが w1096349568(2023年6月24日に終了予定)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して2/3に縮小しガンマ補正値を上げて併置したものをjpg形式に再変換)した画像を引用します.


8連ディップスイッチSW1(上側がOFF,画像のボードではON-ON-OFF-OFF-ON-OFF-OFF-OFF)と4連ディップスイッチ2(同OFF-ON-ON-ON)の設定内容がボード上に印字されています.他にスライドスイッチSW3(画像のボードではOFF),2本ジャンパスイッチJP1(同オープン),JP2(同ショート),JP3(同オープン),JP4(同オープン),JP5(同ショート),JP6(同ショート),JP7(同オープン)があります.

3.PC-386BOOK L専用メモリ
PC-386BOOK LのRAMボードスロットに装着する専用メモリボードです.エプソン製PCRB6(2MB)です.専用モジュールであるPCZRM3(2MB)増設用の白いコネクタが三対あります(PCZRM3の画像は見つけることができていません).基板名は UNIT Y7292040000です.ヤフーオークションで出品者IDが timspenrod,オークションIDが u31426438(2012年5月8日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して80%に縮小しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


4.Lスロット用メモリ
エプソン製PC286LRB6(1.5MB)です.基板名は WT4-RAM BOARD です(UNIT Y1612110000 という文字列もありますが,これはロット番号のようなものかもしれません).ヤフーオークションで出品者IDが trattoria_chaser,オークションIDが e419706215(2020年3月15日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して1/3に縮小しjpg形式に再変換)した画像(左,ボード表面)と,ヤフーオークションで出品者IDが hamayokotobe,オークションIDが w108057034(2014年10月18日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してガンマ補正値を上げjpg形式に再変換)した画像(右,ボード裏面.ドライバディスクを含む)をそれぞれ引用します.


メルコ製EMP-2000(2MB)です.ヤフーオークションで出品者IDが gzi6kne829,オークションIDが j458684613(2017年11月16日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して2/3に縮小しガンマ補正値を上げた後jpg形式に再変換)した画像を引用します.


メルコ製EMP-2000L(2MB,左)とEMP-4000L(4MB,右)です.末尾のLは恐らく価格改定(値下げ)版の意で,それぞれEMP-2000とEMP-4000と同じものと思われます(メルコ製のメモリには,CバスRAMボードのEMJシリーズをはじめ,同様の型番表記のものがいくつもあります).前者の基板裏面の貼られた細長いシールには EMP-2000L 3DD,後者の同様のシールには EMP-4000L 3DD とあります.また基板両面に 4000EMP-A の文字列があります.ヤフーオークションで出品者IDが jvsnd96258,オークションIDが p1081375125(2023年2月12日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して1/3に縮小しガンマ補正値を上げたものを併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


型番の書かれた黒いプラスチック板を外した状態のEMP-4000L(この個体では黒いプラスチック板に書かれた型番の末尾のLは後付けのシールになっています)の基板表側の画像と思われるものです.ブラケット(Lスロット開口部にボードを固定するための金属製の部品)が取り外されています.ひー青島さんの2022年2月19日のツイートの画像を加工(元画像から切り出して15%に縮小しガンマ補正値を上げて併置)したものを引用します.上の画像の元画像を見る限り,EMP-2000LとEMP-4000Lは,シールを除いた基板の裏面が同一のようですので,両者の主な違いは,基板表側に実装されているメモリチップの数(と周辺回路のチップ抵抗等?)なのでしょう.


メルコ製ESL-2000(2MB),ESL-4000(4MB),ESL-8000(8MB)です.ESL-2000の基板表とESL-8000の基板裏に 8000ESL-C の文字列が確認できます.ESL-8000の基板裏のシールには ESL-8000(S) とあります.ヤフーオークションで出品者IDが elainesreply,オークションIDが u43519682(2012年11月4日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して40%に縮小しガンマ補正値を上げjpg形式に再変換)した画像(左から1枚目と2枚目.後者は型番等の書かれた黒いプラスチック板を剥がした状態の基板),ヤフーオークションで出品者IDが luriko_a,オークションIDが 197404549(2015年5月8日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して2/3に縮小しjpg形式に再変換)した画像(中央),ヤフーオークションで出品者IDが rzj120_no1,オークションIDが r1104552100(2023年9月2日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して37%に縮小しガンマ補正値を上げてjpg形式に再変換,および元画像から切り出して270゜回転した後23%に縮小してガンマ補正値を上げjpg形式に再変換)した画像(右の2枚)を併置して引用します.


日本テクサ製TEMS-286-20(2MB)です.黄ばんだビニール袋に入った未開封状態のもので,ボードの詳細がわかりません.外箱の表側には "TEMS 286 EMS BOAD for:PC-286L/LE" ととあります.付属のRAMドライバは1990年製の "えっちゃん" Ver.1.0です.ヤフーオークションで出品者IDが trattoria_chaser,オークションIDが m397504963(2020年3月15日に落札)の出品物画像によれば,"えっちゃん Ver.1.0" のボリュームラベルは "TEMS-マスタ" で,中身のファイルは BAKUPFD.BAT,BAKUPHD.BAT,BAKUPHD2.BAT,DSKINF.EXE,ETCL.COM,ETEMM.SYS,ETMGR.SYS,ETRD.SYS,
FDFAST.COM,FMT.EXE,INSTET.EXE,README.DOC,SWTEMS.EXE,TEMSCHK.EXE で,ドライバ等は INSTET.EXE["RAMドライバ設定ユーティリティ「設定えっちゃん」(V1.0)"]を起動して組み込むようになっています.ヤフーオークションで出品者IDが divide9821,オークションIDが o298242957(2019年2月9日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して回転したものを併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


日本テクサ製ですが,型番がわかりません.基板上には RD286 20 の文字列があります.付属のRAMドライバは1988年製の "もっちゃん" Ver.2.0で,上のTEMS-286-20付属のものより古いので,TRAM-286-20の可能性がありますが,確証はありません.ヤフーオークションで出品者IDが emitamaru,オークションIDが j457602685(2017年11月10日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して2/3に縮小したものを併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.なお出品物の説明文では16MBのRAMボードとされていましたが,基板上の NEP-16T の文字列に基づいた誤りでしょう.


5.ノート用SIMM
(1) 2MB
エプソン製のSIMMで,PC-486NOTE AVに装着された状態のものですが,型番と容量は不明です.基板上にシルク印刷された文字列は 1902R2 Board で,他に P-201557600 と UNIT 201557701 の文字列もありますが(いずれの文字列も他の同じSIMMにもあることを確認していますので,これらはこのSIMM固有の製品番号のようなものなのでしょう),情報がありません.ヤフーオークションでは,2枚セットの他に,メルコのXRE-4000や,I・Oデータ製EP-SIMAU-8M(8MB)またはEP-SIMAU-16M(16MB)と一緒にPC本体に装着された状態で出品されていたこともありますが,PC-486NOTE AVやAUの一部のモデルでは,出荷時にSIMMソケットの一方に2MBのSIMMが装着されているという事実があり,またメモリチップである TOSHIBA TC514800AFTL-80(4Mbit:524,288word×8bit ダイナミックRAM.OKI M514800L-70J が使用されているものもあります)は1個で512kB,4個で2MBということであり,1902R2 Board の文字列の末尾が2で,また下に示す8MBのPCNTZRM81の基板上の文字列が 1902R8 Board となっていること,デスクトップ機用の 1659M2 Board が容量2MB,1659M4 Board の容量が4MBであることから,メモリチップが片面実装であるとすれば,PCNTZRM21(A)(2MB)あるいはその相当品ではないかと考えます.ETHYLE~1.SYSさんの2020年1月22日のツイート の画像でも,同じものがエプソンノート用純正2MB SIMMとされています.この方の他のツイートの内容から考えて,実機で確認した容量なのでしょう.ヤフーオークションで出品者IDが suikenm3,オークションIDが e359946376(2019年6月1日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してjpg形式に再変換)した画像を引用します.


 追記1:ヤフーオークションに,下記の "基板上のレイアウトの異なるエプソンノート用純正4MB" SIMMと,本SIMMと全く同じ外観のSIMMが増設されたPC-486NOTE AUが出品されましたが,商品説明文にメモリは本体3.6MB+2MB+4MBの計9.6MBとあり,それを示す画面表示の画像もありました.さらにSIMMソケットにこれだけが装着されているPC-486NOTE AVX1JW(出荷時に2MBのSIMMが1枚装着されているモデル)も複数台確認しましたので,このSIMMの容量はやはり2MBで間違いありません.

 追記2:基板裏面の画像が見つかりましたので掲載します.基板裏面にチップは実装されていませんが,チップ実装用のパターンには M5M44800ATP-8L のシルク印刷があります.ヤフーオークションで出品者IDが jvsnd96258,オークションIDが q1081373795(2023年2月12日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出したものを2/3に縮小しガンマ補正値を上げjpg形式に再変換)した画像を引用します.基板中央のシールにはG4Y24の文字列がありますが,この文字列は他にG4X27やG5218を確認しています.シリアルナンバーのようなものでしょうか.なお基板表には左端にL1の大きな文字がありますが,裏面には右端にL4の大きな文字があります.


メルコ製XRF-2M(2MB)です.PC-486NOTE AUに装着された状態のものです.元画像が小さいため,基板上の文字列は判読できません.ヤフーオークションで出品者IDが type_ryo,オークションIDが g485807599(2021年1月24日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して180゜回転しjpg形式に再変換)した画像を引用します.なお下記のXRF-8MやXRF-16Mと同じく,本SIMMにも型番シールの文字列の異なるものが存在する可能性があります.


(2) 4MB
エプソン製のSIMMで,これも型番と容量は不明です.基板上にシルク印刷された文字列は 1844RM Board となっていますが,情報がありません.しかしメモリチップは上の1902R2 Boardのものと同じ TOSHIBA TC514800AFTL-80 が5個と,同容量の TOSHIBA TC514800AJL-80が3個で,かつチップが両面実装であることから,PCNTZRM41(A)またはPCNTZRM42(4MB),あるいはいずれかの相当品ではないかと考えます(但し (4) 16MB の項に記すように,16MB品であるPCNTZRM16の一つである可能性もあります).基板上には UNIT 20147200 の文字列もあります.ヤフーオークションで出品者IDが m_m_root88,オークションIDが 345889480(2018年12月26日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して回転しjpg形式に再変換)した画像(PC-486NOTE AVに装着された状態.表面)と,ヤフーオークションで出品者IDが bouekifu,オークションIDが 275182787(2017年11月10日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して回転したものを75%に縮小してガンマ補正値を上げた後jpg形式に再変換)した画像(裏面)をそれぞれ引用します.なお KOREA[三星電子(現SAMSUNG)]3461 KM49C512ALT-7 が実装されている個体も確認しています.


またETHYLE~1.SYSさんの2020年1月22日のツイート では,基板上のレイアウトの異なるSIMMが,エプソンノート用純正4MB SIMMとして紹介されています.この方の他のツイートの内容から考えて,実機で確認した容量なのでしょう.画像に写っている面には,特徴的な文字列などはないように見えます.メモリチップは日立 HM514900ALTT7R と読めます.HM514900A/AL Seriesのデータシートによれば,これ1個の容量は 524,288word×9bit です.ETHYLE~1.SYSさんの2020年1月22日のツイートの画像から切り出してガンマ補正値を上げjpg形式に再変換した画像を引用します.


 追記1:ヤフーオークションに,これと同じと思われるSIMMを装着したPC-486NOTE ATが出品されました.メモリチップは東芝製TC514900AFTL-70で,容量はやはり4MBといいます.出品者IDが toshiya1120,オークションIDが v720463226(2020年5月31日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して回転しjpg形式に再変換)した画像を引用します.なおこの後メモリチップが日立製M5M44900ATPのものや,TOSHIBA製TC514800 AFTL-80と沖電気製M514800L-70Jが混在実装されているものも確認しました.


 追記2:1902R2 Board でメモリチップが両面実装のもの(容量4MB)があるようです.基板上のチップの位置には M5M44800ATP-8L のシルク印刷があり,これは2MB品の項にあるように容量512kBです.ETHYLE~1.SYSさんの2021年1月21日のツイートにチップを取り去った基板(裏面を含む)の画像がありますので,これを加工(元画像から切り出して180゜回転したものを半分に縮小しガンマ補正値を上げた後併置しjpg形式に再変換)したものを下に引用します.4MB品と述べられており,上記のように容量が2MBの1902R2 Boardでは裏面にチップが実装されていませんので,4MBの1902R2 Boardでは基板の表裏とも4個のチップが実装されているのでしょう.


上のエプソン製 1844RM Board と同じ基板でMIK(メディアインテリジェント株式会社の略称と思われます)のシールが貼られているものが存在します.これはMINTZRM41AないしMINTZRM42(いずれも4MB)の可能性があります.メモリチップは TOSHIBA TC514800 AFTL-80 と OKI M514800L-70J が混在実装されています.ヤフーオークションで出品者IDが hex2bcd,オークションIDが n466617097(2020年11月6日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して180゜回転し半分に縮小したものを併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.出品物の説明文によれば,PC-486NAS2に標準搭載されていたものということなのですが,このモデルの標準搭載メモリは1.6MBであり,出荷時状態でSIMMソケットは2個とも空ですので,PC-486NASD2に標準搭載されていたものでしょうか.いずれにせよメディアインテリジェント製のSIMMがエプソン98互換機ノートに装着されて出荷されていたということなのでしょう.


I・Oデータ製EP-SIMn-4M(E)(4MB)です.チップは両面実装で,基板上にシルク印刷された文字列は EP-NTSIM-2/4M です.片面実装のものが存在しますので,それがEP-SIMn-2M(E)(2MB)なのでしょう.片面に厚いチップ(三菱製M5M44900AJ,東芝製TC514900AJ,東芝製TC514900AFT,日立製HM5149000AJ7R,日立製HM5149000AJB,日立製HM5149000ALJ,日立製HM5149000ATT,日立製HM5149000LJP),反対の面に薄いチップ(三菱製M5M44900ATP)が実装されています.


I・Oデータ製のSIMMですが,型番と容量は不明です.メモリチップとして SHARP LH6A4800AK-70L が基板各面に4個ずつ実装されており,同社製のPC-9801NS/A・PC-9821Ne用のRAMボードであるNE34A-8M(8MB)には同じチップが16個実装されていることから,このSIMMの容量は4MBと考えられます.さらに基板表側の左端に EP-SIMAU-2/4M の縦向きの文字列があることから,このSIMMはEP-SIMAU-4M(4MB)であると断定して良いでしょう.EP-SIAU-2M(2MB)は同じ基板でチップが片面実装されているのでしょう.FUJITSU 814800A-80PJが実装されているものも確認しています.ヤフーオークションで出品者IDが jvsnd96258,オークションIDが q1081373795(2023年2月12日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して2/3に縮小しガンマ補正値を上げたたものを併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


メルコ製XRE-4000(4MB)です.端子が金メッキのもの(型番のシールが貼られていない場合もあります)と錫メッキのものがあることを確認しています.チップは両面実装で,基板上にシルク印刷された文字列は 4000XRE-A ないし 4000XRE です.片面に厚いチップが,また反対の面に薄いチップが実装されているものと(三菱製M5M44900AJ-日立製HM5149000TT8,日立製HM5149000AJ7R-日立製HM5149000ALTT7R,東芝製TC514900AJ-三菱製M5M44900ATP の組み合わせを確認しています),両面とも薄いチップ(三菱製M5M44900ATP)が実装されているものとがあります.


対応機種名の表記のあるものもあります.PC-486NOTE ASに装着された状態のものです.ヤフーオークションで出品者IDが yugen2plus,オークションIDが g1057303921(2022年7月17日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して180゜回転しjpg形式に再変換)した画像を引用します.同様のものは他機種用のSIMMでも見かけますが,発売時期やロットによるのでしょうか.


XRE-4000AS表記ものもあります.価格改訂(値下げ)により,このように型番の末尾に文字列が追加されているタイプもありますが,その場合も,基板にシルク印刷されている型番は元々の製品と共通な筈です.ヤフーオークションで出品者IDが trattoria_chaser,オークションIDが g248662940(2018年4月26日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して半分に縮小したものを併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


メルコ製XRF-4M(4MB)です.基板上の文字列は 04049 XRE-A です.ヤフーオークションで出品者IDが kei121003f,オークションIDが j537783314(2019年1月19日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して60%に縮小しガンマ補正値を上げて併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.なお下記のXRF-8MやXRF-16Mと同じく,本SIMMにも型番シールの文字列の異なるものが存在する可能性があります.


エレコム製SME-64-4M(4MB)です.基板上に SME64-4M の文字列があります.PC-486NOTE ASに装着された状態のものです.ヤフーオークションで出品者IDが yugen2plus,オークションIDが g1057303921(2022年7月17日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して180゜回転しガンマ補正値を上げてjpg形式に再変換)した画像を引用します.


(3) 8MB
エプソン製PCNTZRM81(8MB)です.シルク印刷された文字列は1902R8 Boardです.ジャンパ線が配線されているものとそうでないものとを確認しています.下はジャンパ線のあるものです.画像のものでは,チップとしてKOREA[三星電子(現SAMSUNG)]HM514400BLTT7(1,048,576word×4bit=4MBit=512kB) が16個実装されていますが,他にKOREA KM44C1000CLT-7が使用されているものも確認しています.ヤフーオークションで出品者IDが timspenrod,オークションIDが h158167659(2013年3月26日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して併置した後jpg形式に再変換)した画像を引用します.ジャンパ線の被覆の色はこの画像のものでは赤ですが,茶色や緑の被覆のものが使用されている場合もあります.


ジャンパ線のないものです.ジャンパ線のあるものとは基板の構成が幾分異なっています.チップは日立 HM514400BLTT7 ですが,三菱 M5M44400BTP 420SB0G-7S が使用されているものも確認しています.ヤフーオークションで出品者IDが abeabeabe_99,オークションIDが w91289488(2013年10月18日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して併置した後jpg形式に再変換)した画像を引用します.


メディアインテリジェント製EEN-8MSE(8MB)です.基板上には PART 100660 の文字列もあります.画像のものでは片面に厚いチップ(日立製HM514400CLS7)が10個,反対の面に薄いチップ(日立製HM514400BLTT7)が6個実装されています.なおチップには日立のマークとともにKOREAの文字もありますが,製造を行ったのは三星電子(現SAMSUNG)なのでしょうか.


PC-486NOTE ASに装着された状態のもので,容量は不明ということですが,本体にCPUアクセラレータとしてViper Max Drive 586NASが取り付けられていたことを考えると,それなりの容量のSIMMである可能性があります.上段のものにはメーカーのロゴがあり,また下段のものにはMIKのシールが貼られていますので,ともにメディアインテリジェント製品であることは間違いありません.基板のレイアウトから,上段のものは,直上の画像のものとは異なるメモリチップが使用されたEEN-8MSEであり,また下段のものは,ジャンパ線のないタイプのエプソン製PCNTZRM81が同様にEEN-8MSEとして販売されたものではないかと思われます.ヤフーオークションで出品者IDが trgetter,オークションIDが g410698149(2020年3月15日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を180°回転したものから切り出してjpg形式に再変換)した画像を引用します.


 追記:下段のものと同じで文字類が判読可能なSIMMの画像が見つかりましたので掲載します.基板にシルク印刷された文字列は1902R8 Boardです.チップは 富士通 814400A-70LPFTN です.MIKのシールの下からシルク印刷されたEPSONの文字列が一部見えています.ヤフーオークションで出品者IDが tmwkk875,オークションIDが j1051548845(2022年5月21日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を180°回転したものから切り出して2/3に縮小しガンマ補正値を上げjpg形式に再変換)した画像を引用します.


メルコ製XRF-8M(8MB)です.基板上の文字列は 8000XRE-DA あるいは 8000XRE-EA です.手元のもののチップは 三菱製M5M44400BTP 447SJ0M-7S です.


XRF-8Mには型番シールの文字列の異なるものもあります.ヤフーオークションで出品者IDが beyo_nd00,オークションIDが r401457311(2020年8月15日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を180°回転したものから切り出してjpg形式に再変換)した画像を引用します.PC-486Note AUに装着された状態のものです.同じシールを持つXRF-8MはETHYLE~1.SYSさんの2020年1月22日のツイート でも報告されています.


I・Oデータ製EP-SIMAU-8M(8MB)です.基板表(画像上段)の中程に縦向きの EP-SIMAU-8M-1 の文字列が見えます.基板裏面(画像下段)には,左下隅にD47558の縦向きの文字列があります.基板表の厚型チップは 富士通製M818400PL-6●PJ(本SIMMの別な出品物の画像から,●は文字でなく塗りつぶしの円記号とみられます.ゼロの意でしょうか),裏面の薄型チップは 富士通製810400PH-6● ないし 810400PL-70 です.ヤフーオークションで出品者IDが jvsnd96258,オークションIDが q1081373795(2023年2月12日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出した後2/3に縮小しガンマ補正値を上げて併置したものをjpg形式に再変換)した画像を引用します.


別基板のEP-SIMAU-8Mです.PC-486NOTE AUに装着された状態のものです.基板の左上に縦向きの EP-SIMAU-16? といった文字列が見えますが,元画像に画像処理を加えても最後の2,3文字が十分判読できません.ヤフーオークションで出品者IDが trattoria_chaser,オークションIDが w261381531(2018年9月29日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を77%に縮小しガンマ補正値を上げjpg形式に再変換)した画像を引用します.


直上のSIMMで型番シールのないものです.PC-486NOTE AUに装着された状態です.基板の左上の文字列はEP-SIMAU-8M3(-8MB?)と読めます.直上のSIMMのチップは富士通 818400APH-60と読めますが,こちらのSIMMのものは富士通 818400APL-60です.ヤフーオークションで出品者IDが trattoria_chaser,オークションIDが j1051662833(2022年8月22日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を77%に縮小しガンマ補正値を上げjpg形式に再変換)した画像を引用します.


(4) 16MB
EPSONのロゴのあるSIMMで,PC-486NOTE AUX2のソケトット2に装着された状態のものです.ソケット1にはPCNTZRM21(A)(2MB)ないしその相当品と思われるSIMMが装着されており(これは出荷時に装着済みと考えられます),画面の表示によれば,メモリの合計は21.6MBということです.16MBのSIMMとしか考えられないのですが,AUX2では16MBのSIMMを増設した場合のメモリの合計は3.6MB+16MB=19.6MBとなる筈ですので,計算が合いません.中身がPC-486NOTE AUの他のモデルのものと入れ替わっているのであれば,このメモリの量は納得できます.いずれにせよPCNTZRM16ではないかと考えます.ヤフーオークションで出品者IDが gsuke21,オークションIDが c866937036(2020年11月22日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出したものをjpg形式に再変換)した画像を引用します.


メディアインテリジェント製EEN-16MSE(16MB)です.基板上にシルク印刷された文字列は UNIT 100680 です.筆者が確認したものでは,メモリチップは日立製 HM5117800BLTT7 が殆どでしたが,基板のレイアウトが本SIMMのものと酷似しているメディアインテリジェント製のSIMM(画像はコントラストが低く,またあまり鮮明でもないため,本SIMMとは断定できません)NEC製 D42S17800G5-60-7JD(このチップの容量に関する情報は見つけることができていません)が使用されているものも確認しています.基板表側中央にあるQFPチップはメディアインテリジェント製 MOD1BA PRETTY 9651M50O4 と読めました.この画像のものでは基板表側の左から二番目のメモリチップにs7128と印字されたシールが貼られていますが,この文字列は個体ごとに異なります.ヤフーオークションで出品者IDが trattoria_chaser,オークションIDが l549588277(2020年1月3日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出し半分に縮小した後ガンマ補正値を上げてjpg形式に再変換)した画像を引用します.


 追記:別のEEN-16MSEの画像です.撮影条件が異なり,上の画像のものとは印象が異なるため掲載します.いずれも型番や容量についての説明はありませんでしたが,基板のレイアウトやチップ上の文字列から本SIMMと同定しました.ヤフーオークションで出品者IDが trailpc,オークションIDが v1061830611(2022年8月29に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を180゜回転したものから切り出して2/3に縮小しjpg形式に再変換)した画像(上段)と,ヤフーオークションで出品者IDが jarkbanban,オークションIDが o1062015711(2022年8月31日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を180゜回転したものから切り出してjpg形式に再変換)した画像(下段)を併置したものを引用します.前者はPC-486NOTE AUで使用されていたもので,後者はPC-486NOTE ASに装着された状態のものです.


また,下のSIMMはエプソン製の 1844RM Board の基板上のEPSONのロゴの上にMIK(メディアインテリジェント株式会社の略称と思われます)のシールが貼られたものです.メモリチップは4MbitのTOSHIBA TC514800AJL-80です.このため,当初はこのSIMMを,何らかの事情でエプソン製のPCNTZRM42(4MB)がメディアインテリジェント製MINTZRM41AないしMINTZRM42として販売されたものではないかと考えました(メディアインテリジェントはエプソンの関連会社です).しかしヤフーオークションに出品されたこのSIMMの説明文では,容量が16MBとされており,またこれを2枚装着したPC-486NOTE AUあるいはAVで,本体搭載分と合わせて35MBのメモリが認識されていることを示す画面の画像もありました(注).ヤフーオークションで出品者IDが trattoria_chaser,オークションIDが k334674817(2018年11月19日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して回転しjpg形式に再変換)した画像を引用します.PC-486NOTE AUないしAVに装着された状態のものです.
 注:ヤフーオークションには他にも,これが1枚装着されている,起動しないPC-486NOTE ATが出品されていましたが,この機種に4MBのSIMMを1枚だけ増設するというのも考えにくいため,16MBの可能性が高く,上のものとは基板の異なるEEN-16MSEではないかと考えていますが,メモリチップの種類との関係をどう理解すべきか分からない状態です.


メルコ製XRF-16M(16MB)です.基板上にシルク印刷された文字列は 16M-XRE-CA です.ヤフーオークションで出品者IDが edc296,オークションIDが w429911254(2021年2月10日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してガンマ補正値を上げて併置しjpg形式に再変換)した画像(上・中段)と,ヤフーオークションで出品者IDが hikari_wifi,オークションIDが t1070859497(2022年11月10日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して65%に縮小しjpg形式に再変換)した画像(下段)をそれぞれ引用します.これら2枚のSIMMでは型番シールが異なっていますが,基板上の文字列は同じです.


I・Oデータ製EP-SIMAU-16M(16MB)です.基板上の文字列は EP-SIMAU-16M です.ヤフーオークションで出品者IDが smcrseat_115,オークションIDが e332444045(2019年1月20日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して2/3に縮小しjpg形式に再変換)した画像(上段,表側)と,ヤフーオークションで出品者IDが trattoria_chaser,オークションIDが w196636870(2017年12月25日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出して62%に縮小しjpg形式に再変換)した画像(下段,裏側,PC-486NOTE AUに装着された状態)をそれぞれ引用します.なお型番が同じでも基板の構成が異なる場合がありますので,これら2枚の画像が同一レイアウトの基板のものかは不明です.基板の色が異なっているのは照明等の撮影条件の違いによるもので,画像下のものと同じSIMMのヤフーオークションの別な出品物の画像は,画像上のものと同様の色合いをしていました.


 追記:ETHYLE~1.SYSさんの2021年1月21日のツイートにチップを取り去った基板両面の画像がありますので,これを加工(元画像から切り出して180゜回転し,半分に縮小しガンマ補正値を上げた後併置しjpg形式に再変換)したものを下に引用します.これを見ると,上の2枚の画像は同一レイアウトの基板のものであったことが確認できます.


    またETHYLE~1.SYSさんの同日の別なツイートに,このSIMMの回路図が掲載されています.

6.PC-486Portable(PC-486PT1)の専用メモリ(DIMM)
エプソン製PCPTZRM41(4MB)です.基板上の文字列は 1752M4-Board と UNIT 201390500 (5は基板のスルーホールを避けて他の文字より上側に印字)です.メモリチップは,CPUボード上のメインメモリ用DRAMと同じ HITACHI 51W4800ALTT8[4MBit(512KB)DRAM,3.3V動作]が8個載っていることを確認しています[EPSON PC`s HOMEPAGE in JAPAN の EPSONPC 掲示板 過去ログ No.6 と,EPSON98サービス機構の2004年8月15日発行の同人誌,"E-SaPa別冊 蘇るEPSON PC伝説" (冊子版)の PC-486Portable対応8MBメモリ改造報告(対応機種 PC-486PT)(pp.68-72)の記事 にも,HITACHI 51W4800ALTT8 が載っているとの報告があります].またどるこむの過去ログ,486PT1パワーアップの可能性は によれば,NEC D42S4800LG5-A80-7JD が載っている場合もあるといいます.ヤフーオークションで出品者IDが hamayokotobe,オークションIDが g130576355(2013年12月16日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像を切り出したものを併置しjpg形式に再変換)した画像を引用します.


エプソン製PCPTZRM81(8MB)です.EPSON98サービス機構の2004年8月15日発行の同人誌,"E-SaPa別冊 蘇るEPSON PC伝説" (冊子版)の PC-486Portable対応8MBメモリ改造報告(対応機種 PC-486PT)(pp.68-72)の記事に掲載されている画像をスキャンしたものを引用します.


メモリチップや基板上の文字列などは元画像からも読み取れません(元画像は画素がかなり粗く,これ自体も紙媒体に印刷されたものを撮影かスキャンしたものと思われます).なおこの元画像は,同誌の72ページに "後日談" として増補された部分にあり,上記の記事の元記事である,EPSON98開発公団の2000年12月30日発行の同人誌,"Oh! EPSON PC" の 伏せ字(^^;/○oo氏による PC-486Portable対応8MBメモリ改造報告(pp.64-68)には掲載されていません.

上のPCPTZRM41と似た基板で,基板上のUNIT番号(UNIT 201390700)とEPSONのロゴの位置(直上のPCPTZRM81のスキャン画像のものと同じ)などが異なっているものが,PC-486Portableに装着された状態でヤフーオークションに出品されたのを複数確認しています.チップは MITSUBISHI M5M4V17800ATP で,三菱の1996年のDRAMデータシートによれば,これは16MBit(2MB)DRAM(3.3V動作)ということですので,この基板は明らかにPCPTZRM41とは異なります.チップは片面実装か両面実装か不明ですが,4個のチップが片面実装されているなら,総容量は8MBとなり,PCPTZRM81である可能性があります(PC-486Portableでは,8MBを超える分の増設メモリは無視されるらしいので,PCPTZRM81と断定してしまってよいのかもしれません).ヤフーオークションで出品者IDが nofactory1101,オークションIDが p705171417(2019年9月12日に落札)の出品物の説明に使用されていたものを加工(元画像から切り出してjpg形式に再変換)した画像(PC本体に装着された状態)を引用します.



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