ファイルスロットFDD接続用コネクタのピンアサイン


ファイルスロットバックボードにある,ファイルスロットFDD接続用コネクタのピンアサインです.本記事の内容は下記の二つの資料の記述に基づいています(前者はまりもさんよりいただきました).

 ・CoralテクニカルシリーズNo.7 PC-9800データブック1 ――メモリカード・拡張カードスロット・ファイルスロット編―― (1992). コーラル
※奥付では副題が メモリカードスロット,拡張カードスロット,ファイルスロット編 となっています.
 ・アスキーテクライト(編) (1993). 改訂版 PC-9800シリーズ テクニカルデータブック HARDWARE編 アスキー

PC-9801FA/U2のファイルスロットバックボードG8KZG 1/2 A4・ のコネクタは,上からファイルスロットFDD接続用コネクタ(P4),SCSIコネクタ(P2),フロント拡張用コネクタ(P3)の順に配置されています(カッコ内はシルク印刷).



ファイルスロットFDD接続用コネクタ(カードエッジ44ピンメスコネクタ,2.54ピッチ)


PC-9801FA/FS/FXでは7ピンと8ピンはNCですが,MATE-Aでは7ピンにFDIN2M30信号が,8ピンにF2M3信号がそれぞれ新たに割り当てられています.

9ピン(FDIN30)がLOWの場合にファイルスロット用FDDの実装が検出されます.この時1MB FDD I/Fでは#4(外付け優先時には#2)のみ認識されます.MATE-Aではさらに(注)7ピン(FDIN2M30)がLOWの場合にファイルスロット用3モードFDDの実装が検出されます.
 注:"改訂版 PC-9800シリーズ テクニカルデータブック HARDWARE編" では,"FDIN30(FDIN2M30)" がファイルスロット用FDDの実装を検出する信号と説明され,また "FDIN2M30" がファイルスロット用3モードFDDの実装を検出する信号と説明されています.同書ではMATE-AはFDIN30・FDIN2M30両信号を持つとなっており,また "PC-9800データブック1" では,PC-9801FA/FS/FXでは "FDIN30" がファイルスロット用FDDの実装を検出する信号と説明されていますので,このように理解しました.

MATE-Aでは8ピン(F2M3)が3モードFDDユニットアクセスモード切替信号で,LOWの時に3モードFDDに対して1.44MBモードでアクセスすることを通知し,HIGHの時に1MBモードでアクセスすることを通知します.

11ピンは上記の二つの資料ともDISK CHANGE信号となっています(DISK CHANGE信号,HEAD LOAD信号,DRIVE SELECT 2信号について も参照).

42ピンはHEAD LOADでなくIN USEとなっています.
  ※HEAD LOAD……上下のヘッドをFDの両面に接触させる.
   IN USE……FDDを選択していない時もインユースLEDを点灯させる時などにに使用.

電源容量は,PC-9801FA/FS/FX,MATE-Aともに +5V = 1.0A(最大5秒以下)/0.7A(TYP),+12V = 1.5A(最大5秒以下)/1.2A(TYP)です.


これを見る限り,2モード動作するファイルスロット3.5インチFDDユニットを3モード動作するものに改造することは可能と思われます.PC-98用の3モードFDDは(26ピンFD1138Dという例外を除けば)VFOなしのため,VFOなしのFDDが使用されているユニットのFDDを3モード動作するものに交換し,カードエッジ基板に手を加えるのが簡単でしょう.VFOありのFDDが使用されているユニットも,VFO基板を組み込めば同様の改造が可能でしょう.なおファイルスロットFDDユニット(正確には "ファイルスロットに取り付ける" FDDユニット)の製作については,ファイルスロットFDDユニットの製作 を参照して下さい.


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