FD1139C・FD1139CTについて


PC-9801NC, NS/E, NS/T, FS, FX, US, PC-9821(初代MULTi)の3.5インチ2モードFDDであるFD1139Cと,PC-9801NX/C, NS/R, NS/A, PC-9821Ne, Ne2, Nd, Np, Nf, Na9等用の3.5インチ3モードFDDであるFD1139Tについての考察です.

FD1139CとFD1139Tには以下の特徴があります.

・分解の仕方は基本的にFD1138Tなどと同じ.
・基板上に電解コンデンサが2個ある(ともに10V-10μF).


・フィルムケーブルはともに26ピンで,片面しかパタンが露出していないが,FDD側のコネクタが上下にパタンを持っているため,上向き下向きどちらでも挿せるようになっており危険である.
・両者は基板がよく似ている.
・両者の+5VピンとGNDピンはそれぞれ下記の通り:
  FD1139C --> 1・3・5 = +5V/13・15・17・19・21・23・25 = GND
  FD1139T --> 1・3・5 = +5V/15・17・19・21・23・25 = GND
・両者ともにDS設定ピンがない.USでは1台目のFD1139Cと1台目のFD1139Cをそのまま交換してもFDDの動作に問題はない.
  --> USのFDDバックボードであるG8LRE上のFDDケーブルコネクタでは,2個のコネクタ間で4ピンと7ピンのみが導通がない(G8LREは2つのFDDケーブルコネクタを持ち,その各々が別々のFD1139Cと接続).
  --> 1台目のFD1139Cの信号コネクタの4ピンはG8LREとマザーボードとの接続用100ピンコネクタのA04ピン,また2台目のFD1139Cの信号コネクタの4ピンは同じくA05ピンと導通がある.一方両FDDの信号コネクタともに7ピンは100ピンコネクタのどのピンとも導通がない.


以上の事実から次の推測を行いました.

(1) FD1139CはFD1138C,またFD1139Tは(FD1238Tと同じく)FD1138Tを,それぞれより小型化したFDDでなはいか.型番もそれを思わせる.
(2) とすれば,+5VピンとGNDピンの位置からみて,FD1139CはFD1138Cと,またFD1139TはFD1138Tと信号コネクタのピンアサインが+5VとDrive Select (DS) を除き同一ではないか.
(3) FD1139C・FD1139TともDS設定ピンがないこと,また4ピンへの結線の状況から,4ピンに入力されるDS信号の種類により当該FDDのドライブ番号が決まるのではないか.


これらの推測の正しさを検証するため,26極フィルムケーブルを26ピンフラットケーブルに変換し,上記の2種類のFDDのそれぞれを1台目のFDDとしてPC-9801BX2に接続し(2台目のFDDは接続しませんでした),FDD動作テストを行いました.

結果,FD1138Cは2モードで,FD1139Tは3モードで問題なく動作しましたので,上記の推測は正しかったと判断しました.なおFD1139Cでは13ピンへのラインを切断してもしなくても挙動に変化はありませんでした.FD1238Tのピンアサインの記事もご覧下さい.


分解方法と制御基板上の電解コンデンサの交換についてはFD1139C・FD1139Tの分解と修理をご覧下さい.