FD1138T・FD1148T・FD1138C・FD1138Dの分解方法


FD1138T・FD1148T・FD1138C・FD1138Dはほぼ同じ方法で分解できます.ここではFD1138Tのケースを例に説明します.

■天板を外す
まずはFDDの天板(トップカバー)を外します.天板の左右の側面にツメのようなものが2個ずつありますが,これをFDDの側面の長方形の穴に引っかけないように注意して外します.ツメが穴に引っかかってしまったら,FDDの前後の隙間から精密ドライバなどを差し入れて中からツメを押し出します.


■フラップを外す
フラップ(メディア挿入口の扉のようなもの)を外します.フラップにはバネがついているので,飛ばしたり端を指に刺したりしないよう注意して下さい.


またこのバネを取り外す前に,バネがFDDのフレームとフラップにどのようにかかっているか十分確認して下さい.



ばねがはまっているフラップの長い突起部分は折れやすいので注意して下さい.特に紫外線(?)によりプラスチックが劣化して脆くなっている場合には簡単に折れてしまいます.またこの突起は天板を戻す際にFDDの前の方に下手に力をかけた場合にも折れることがあります.



■イジェクトボタンを外す
イジェクトボタンを外します.イジェクトボタンは四角い穴がフレームのツメにはまることで抜け落ちないようになっています.この四角い穴の脇の部分とフレームとの間の隙間に精密マイナスドライバの先などを挿入し,穴の脇の部分をわずかに持ち上げてからイジェクトボタンを引き抜きます.


この部分は割れやすいので注意して下さい.特に紫外線(?)によりプラスチックが劣化して脆くなっていると実に簡単に割れます.ここが割れて取れてしまい,イジェクトボタンの付け直しの際にイジェクトボタンをフレームに固定できなくなった場合には,イジェクトボタンとフレームの突起部分の隙間に厚紙を挟み込むなどすればよいでしょう.接着剤を使うと再びイジェクトボタンを取り外す必要が生じた場合に困ることになります.

■内部の金属板を外す
イジェクトボタンがはまっていたフレームの突起部(図の白丸の部分)をイジェクトボタンを押す方向にラジオペンチなどを使って少し押し込みます.そうするとメディア格納部上部の金属板が浮き上がりますので,ヘッドに接触しないようよく注意してこれを外します.ヘッドの両脇の突起部分を指で挟んでヘッドを持ち上げながら金属板を外すとよいと思いますが,力加減と指の滑りに注意して下さい.


この金属板を外すとヘッドが上下で接触しますので,ヘッドにはあまり良くないのかもしれません(これまで壊したことはありませんが).ティッシュペーパーを折り畳んだものでも挟んでおくとよいかもしれません.またこの金属板がレールと接触する部分にはグリスが塗られていますので,作業時には指やFDDの他の部分にグリスが付かないように注意して下さい.


イジェクト時にメディアが排出されにくい場合には,メディア排出機構の劣化して粘性が高くなっているグリスを除去し,新しいグリスを塗ることで改善されます.古いグリスを徹底的に除去するにはブレーキクリーナー[ワコーズ(WAKO'S)製 ブレーキ&パーツクリーナー BC-8 など]を使用するとよいかもしれません(はにはにのヴィンテージPC新品再生ブログ --> NEC PC-9821AP初代のドライブの修理と内臓HDDをCFカード化をしました(2016年3月25日の記事) を参照).


■再び組み立てる
ヘッドの両脇の突起部分を指で挟んでヘッドを持ち上げながら(その際ヘッドに接触しないように注意)メディア格納部上部の金属板の横の突起(グリスに注意)を元々はまっていたガイドレールの入り口部分にきちんとセットし,イジェクトボタンがはまっていたフレームの突起部(3枚上の図の白丸の部分)をイジェクトボタンを押す方向にラジオペンチなどを使って少し押し込むと,金属板がカシャッとはまります.他のFDDでもそうですが,この金属板は絶対に無理にはめようとしないで下さい.はまり方がおかしいと少しでも感じたらすぐに作業を中止し,位置合わせからやり直して下さい.作業を強行した結果どこかに引っかかって動かなくなったという場合には,無理な力で押したり引いたりすると金具を変形させてしまう危険性があります.

破損に注意しながらフラップ(特にばねがはまっている長い突起部分を折らないように注意),イジェクトボタン,天板を元に戻して動作確認を行います.