コネクタの種類とピン番号


本ウェブページのFDD関連の記事における各種コネクタのピン番号の振り方は下図の通りです.コネクタのピン番号の振り方にはいくつか種類があるようで,下図に示すものと異なる番号の振り方がされているケースも実際にありますが(特に34ピンコネクタの場合),ここでは下図のものに統一します.

2019年5月19・26日の改訂で,34ピンコネクタの分類基準を一部変更しました.HAMLIN's PAGEでは具体的に扱われていないコネクタに関する変更ですので,HAMLIN's PAGEでのコネクタのピン番号の割り振りに関するルールとは矛盾しないはずです.なおこれはあくまでも筆者独自の,そして本ウェブページの記事だけに通用する分類ですのでご注意願います.

ハーフピッチコネクタとスリムコネクタのピン番号の振り方はアンフェノールフルピッチコネクタのものに準ずるものとします.また個別の記事中でピン番号が別に定義されている場合にはそれに従うものとします.


ピン番号の振り方はHAMLIN's PAGE --> FDD関係 でのものと基本的に共通となっています.ピン番号と信号との対応は,記事中のFDD信号名・ピンアサインの情報源 に参照先を示したHAMLIN's PAGEの記事で確認して下さい.またDISK CHANGE信号,HEAD LOAD信号,DRIVE SELECT 2信号について の記事もご覧下さい.
 なおケーブルの接続先の機器のコネクタの信号配置がわかっている場合には,そのコネクタの突起あるいは切り欠きと各ピンの番号との位置関係は,GNDピンの位置を調べることにより多くの場合明らかにすることができます.不安のある場合には,テスターで電源コネクタのGNDピンや電解コンデンサのマイナス側端子との間の導通を調べるなどしてGNDピンの位置を確定し,コネクタの向きを確認することを強く推奨します.コネクタの逆刺しは一般に大変危険な行為であり,FDDによってはFDDそのものやケーブルが破壊される(煙が上がったり発火したりします)可能性があります.

本ウェブページのFDD関連の記事における34ピンコネクタのピン番号の振り方には二種類あり,若干複雑なため,以下に説明を加えます.
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・まず,34ピンコネクタでは,▲の印が1番ピンの位置を示すというMILコネクタの一般的な規則,および基板上に実装されている場合にシルク印刷されているピン番号は無視します.これは,34ピンコネクタは,これらの外見的な特徴にかかわりなく,ピンと信号との対応という観点から下の二種類のピン配置が区別できるためです.

34ピンコネクタ①には,
  1)殆どの34ピンFDDの信号コネクタ(オス)
  2)PC-9801BX2/U2などのマザーボード上の34ピンFDDケーブル接続用コネクタ(オス:30ピン-34ピン変換ケーブル(ファイルベイアダプタ付属ケーブル同等品) を参照.5インチFDDモデルのFELLOWのものも同じと推測します)
  3)5インチFDDモデルのFA/FS/FX/MATE-AのファイルスロットバックパネルのFDDケーブル接続用コネクタ(オス:PC-9801FA/FS2,PC-9821Ap2/M2の内蔵FDDケーブル を参照)
  4)PC-9801-87/PC-9821A2-E02とそれらの互換1MB FDD I/F上のFELLOW/MATE/VALUESTAR用34ピンFDDケーブル接続用コネクタ(オス:30ピン-34ピン変換ケーブル(ファイルベイアダプタ付属ケーブル同等品) を参照)
  5)多くのPC/AT互換機用FDDの信号コネクタ(オス)
  6)それらに接続されるFDDケーブルコネクタ(メス)
が含まれます.

34ピンコネクタ②は次の二つに大別されます.

 34ピンコネクタ②-(1): FD1137D・SMD340-302の信号コネクタ(オス),およびそれらに接続されるFDDケーブルコネクタ(メス)
 FD1137Dは信号コネクタと天板との間の隙間が狭く,FDDケーブルのコネクタを上向きに接続することが難しく(FD1137Dの分解と修理 を参照.ただし元々接続されているコネクタは突起のないタイプ),またSMD340-302は元々接続されているFDDケーブルのコネクタの突起が下向きであるため(PC-586RXの内蔵FDDケーブル を参照),34ピンコネクタ②に分類しました.しかしハウジング部分を無視した場合のコネクタ内のピンの並びと信号の対応という観点からは,多少無理があっても,34ピンコネクタ①の亜型(突起・切り欠きが反対側の長辺についた "変種")と考えるのが適切と考えます.従ってこれら34ピンコネクタ②-(1)にピン番号を割り振る場合には,突起あるいは切り欠きが上にあるものとみなして,34ピンコネクタ①と同じ割り振り方をします(注).ここも参照して下さい.
   注:OSD・OSD-u(E26J・E15G)では信号コネクタの下側にある基板には切り欠きがありますが,コネクタの突起が上向になるようにFDDケーブルを接続しますので,これらのFDDはここではなく,上の "34ピンコネクタ①" に分類されます.一方,OSDE-15G-Uの信号コネクタの下側にある基板にも切り欠きがあり,これを内蔵している機種[PC-9821Ce2/Cs2/Cx(/Cb?/Cf?)]の元々のFDDケーブル(FDD 1台接続用)と,2台接続用のPC-9821C2-E01付属のケーブルでは,突起が下向きになるようにコネクタを接続します.しかし筆者は,OSDE-15G-UはF34ピン信号コネクタのFD1231Tの互換FDDであるOSDの変種と位置づけており,FD1231T用のケーブルを少し加工すればFD1231Tの代わりに使用することもできることから,本記事ではこのFDDも上の "34ピンコネクタ①" に分類します.

 34ピンコネクタ②-(2): 殆どの34ピンFDDのマザーボード上のFDDケーブル接続用コネクタ・1MB FDD I/FのCanBe用コネクタ(オス),およびそれらに接続されるFDDケーブルコネクタ(メス)
  注:PC-9801FのFDDケーブルのマザーボード側のコネクタは既にこのタイプだったといいます[Zilfhumさんの2021年2月19日のツイート(12)を参照].
 これは34ピン信号コネクタを持つPC-98の内蔵FDDに関係するコネクタのうち,34ピンコネクタ①と②-(1)に分類されるものを除いたすべてのものを包括するカテゴリーです.

・ただし,①・②とも,メスコネクタではハウジングの突起がないものがあり,また,オスコネクタではハウジングの切り欠きがないものの他に,ハウジング自体がないものがあります.しかし,PC-98の一部の特殊なFDDケーブルの構造を理解したり,FDDに関する工作を行う際には,ハウジングの突起や切り欠きの位置が大きな意味を持つため,そのようなコネクタも,便宜上①,②いずれかのタイプに分類しています.なおこのようなコネクタがFDDやケーブル,基板などに取り付けられている場合には,テスターを用いたピン配置(GNDピンの位置等)の確認が重要になってきます.

・切り欠きないし突起を上に見た場合の,34ピンコネクタ①と34ピンコネクタ②-(2)のピン番号の対応図です.いずれのコネクタも嵌合面が示されています.ピン番号の上段(黒数字)は34ピンコネクタ①のものを,またピン番号の下段(赤数字)は34ピンコネクタ②-(2)のものをそれぞれ示します.


このように,34ピンコネクタ①と34ピンコネクタ②-(2)のピン番号は,突起や切り欠きの位置を揃えて比較すると,一見かなり複雑な関係になっています.しかし同時に,突起や切り欠きの位置を二つ上の図のように互いに反対に見た場合には,両コネクタ間ででピン番号が一致します.

メスの34ピンコネクタ①と②-(2)をそれぞれの端に持つケーブルが反転ケーブルHAMLIN's PAGE --> FDD関係 --> FDD_18 ストレートケーブルと反転ケーブル を参照)ですので,反転ケーブルの両端のコネクタのピン番号の対応は,上図のように一見複雑になっています.しかし,反転ケーブルのフラットケーブル部分は単なるストレート結線ですので(個々のケーブルが並列に並んでいるだけで,途中で180゜捻れるなどしていない),反転ケーブル全体の構造自体は,フラットケーブルの両端に同じ型のコネクタが互いに "反対の向き" に取り付けられただけの単純なものと言うこともできます.
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FDDの型番別に信号コネクタのピン配置を示した図 も用意しました.本記事とあわせてご覧下さい.この図ではMILコネクタ(ピンコネクタ)のハウジングの切り欠きの方向を無視しています.例えば,信号コネクタが34ピンコネクタ②であるFD1137DとSMD340-302も,ハウジング部分を無視すれば,34ピンコネクタ①の他のFDDとコネクタのピン番号は同じになります.これはFDDの信号について考える場合に大事な観点です.

コネクタ内でのピンの位置と信号との対応を考える場合には,特に34ピンコネクタでは,このようにハウジングの突起や切り欠きの位置を一旦無視するというのも一つの方便でしょう.しかし,PC-98の一部の特殊なFDDケーブルの構造を理解したり,FDDに関する工作(FDDケーブルの作製など)を自分で実際に行う場合には,これらの位置は無視できません.上でも書いたように,34ピンコネクタでの①・②の区別はこれらのために設けられたようなものです.


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