PC/AT互換機用FDDのPC-98での使用(1)
――FDDケーブル作製+偽READY信号生成スイッチ取り付け編――


aochanさん,かかっくんさん,試運転さんよりご指導ならびに情報をいただきました.

FD1231Tを内蔵したPC-98の代替FDDとして,READY信号を持たない3モード対応のPC/AT互換機用FDDで1.44MBおよび1.25MBのメディアの読み書きを行えるようにする最も簡単な方法です.この方法ではFDDケーブルを作製することになります.制御基板を改造してPC-98でPC/AT互換機用のFDDを使用できるようにする方法についてはPC/AT互換機用FDDのPC-98での使用(2)――制御基板改造編――をご覧下さい.

この方法は次のようなものです.
(1) PC-98ではFDDの動作にREADY信号が必要であるため,メディアの読み書きを行う際にはPC-98側のDRIVE SELECT信号ピンをREADY信号ピンに接続して "偽READY信号" を発生させる.
(2) PC/AT互換機用FDDには,DRIVE SELECT 0ピンがないものが存在するため,1台目のFDDとして使用するためにはPC-98側のDRIVE SELECT 0信号を,また2台目のFDDとして使用するためにはPC-98側のDRIVE SELECT 1信号をDRIVE SELECT 1ピンに入力させる.
(3) 1.44MBモードと1.25MBモードの自動切り替えを行うためには,PC-98側の360/300信号をPC/AT互換機用FDDのMODE SELECT(またはDENSITY)ピンに入力させる.


FDDケーブルの実際の結線の仕方です.

(1)PC/AT互換機用FDDの信号コネクタの1(NC)・2(MODE SELECT)・3(NC)・4(NC)・6(NC)・10(NC)・12(DRIVE SELECT 1)・14(NC)・34(DISK CHANGE)以外のピンをPC-98側のFDDケーブルコネクタの各信号ピンと同番号どうし結線します.

(2)PC/AT互換機用FDDを1台目のFDDとして使用する場合には,12ピン(DRIVE SELECT 1)をPC-98側のFDDケーブルコネクタの10ピン(DRIVE SELECT 0)と結線します.
 また2台目のFDDとして使用する場合には,12ピン(DRIVE SELECT 1)をPC-98側のFDDケーブルコネクタの12ピン(DRIVE SELECT 1)と結線します.

(3)1台目のFDDとして使用する場合には,2ピン(MODE SELECT)にPC-98側のFDDケーブルコネクタの1ピン(360/300 0)からの信号が論理反転後入力するように,インバータ(74LS05)を挟んで両者間を結線します.
 また2台目のFDDとして使用する場合には,2ピン(MODE SELECT)とPC-98側のFDDケーブルコネクタの3ピン(360/300 1)とを同様に結線します.

(4)PC-98側のFDDケーブルコネクタの34ピン(READY)と10ピン(DRIVE SELECT 0,1台目のFDD用)または12ピン(DRIVE SELECT 1,2台目のFDD用)との間にトグルスイッチやスライドスイッチ(以下SW)を接続します.これが "偽READY信号"を発生させるスイッチになります.
なお,PC/AT互換機用FDDを1台のみ接続する場合には,PC-98側のFDDケーブルコネクタの34ピン(READY)とGNDの間にSWを接続することもできます.

SWをオンにしてからメディアへのアクセスを行うようにします.メディアへのアクセスが頻繁に行われる場合には,メディアがFDDに挿入されている間SWはオンにしたままがよいかもしれません.メディアの入れ替えを行う場合には,先のメディアのイジェクト時(前後)にSWをオフにして,後のメディアの挿入時(前後)にSWをオンにします.

このFDDケーブルを使用すれば,メディアのフォーマットが1.44MBでも1.25MBでも自動切り替えで読み書きできます.ただし640KB/720KBのメディアの読み書きはできません.

このSWの切り替えは非常に煩わしいですが,慣れるしかありません.


このような簡易な切り替えスイッチによる "偽READY信号" などではない,きちんとしたREADY信号を自動的に生成できる回路が考案されています.

下の回路図は かかっくん さんよりご提供いただいたREADY信号自動生成回路のものです.かかっくん さんの許可を得てここで公開します.この回路は接続するFDDの台数分必要です.


また,わぴこのほーむぺーじ --> [日記兼掲示板] の2008年10月1・5・7・17日の各日記 においても,MITSUMI製D353M3Dの改造に関するする箇所でREADY信号自動生成回路図が公開されています.