98ノート用CRTパック,98ノート/エプソン98互換ノート用
外部ディスプレイ接続ケーブル


嵌合面から見た場合の各コネクタのピン番号を下図の通りとします.


Dサブ15ピン(2列)メスコネクタのピンアサインは,radioc.dat --> NEC PC-98基本情報 書庫目録 --> PC98標準の表示機構 (ディスプレイ出力)[No.2] を,またミニDサブ15ピン(3列)メスコネクタのピンアサインは,Transcoders Info in 2ch(Old) --> RGB->HDTVトラスコ製作 をそれぞれ参照して下さい.

■アンフェノールハーフ10ピンオス―Dサブ15ピン(2列)メス
 (PC-9801NS/E/ NS/T/NA/NS/R用CRTパック:PC-9801NS/E-14(U)同等品)




CRTパックのアンフェノールハーフ10ピンオスコネクタと接続される本体側のアンフェノールハーフ10ピンメスコネクタは,マザーボードと接続される10ピンメスミニコネクタと繋がっています(上図a).このケーブルをCRTパックに接続した状態(上図b)での,10ピンメスミニコネクタ − Dサブ15ピン(2列)コネクタ間の結線の状態です.


10ピンメスミニコネクタが接続されるマザーボード上の10ピンオスミニコネクタのピン番号は,10ピンメスミニコネクタのものと逆になります.CRTパックを使用せずにマザーボードからアナログ映像信号を取り出す場合には注意して下さい.なお,技術評論社編集部(編) (1993). ざべ特別公開講座 98パワーアップ改造名人 技術評論社 の159ページにも同様の結線図が掲載されていますが,その図での10ピンコネクタは10ピンオスミニコネクタですので,ピン番号は10ピンメスミニコネクタのものと逆になっています.またDサブ15ピン(2列)コネクタの10,11,12,13ピンはNCとなっています(2,4,6,8ピンはGND,10ピンはAudio L,11ピンはAudio R,12ピンはGND,13ピンはSwitch Audio/Video Signal).なお同書では,PC-9801N・NS・NVの本体内部から映像信号を取り出す方法も紹介されています[本田未智・岩崎 翔 (1993a). PC-9801NOTEシリーズのカラーCRT出力化改造 〜デジタルRGB出力化編〜, pp.146-151./本田未智・岩崎 翔 (1993b). PC-9801NOTEシリーズのカラーCRT出力化改造 〜アナログRGB出力化編〜, pp.152-158.].

■ミニDIN10ピンオス―Dサブ15ピン(2列)メス
 (PC-9801NS/L/ NS/A,PC-9821Ne/Ne2/Ne3/Nd/Np/Ns/Nf/Nd2,PC-486NOTE AS/AU/AV/T,PC-586NOTE AT用外部ディスプレイ接続ケーブル:NEC製PC-9801NS/L-01,エプソン製PCCRC同等品)



KB-MH044KとZD03-002Sの結線は,それぞれサンワサプライとLOASのウェブページにあった製品説明記事のもので,"東京ニーズ製の型番不明なケーブル" の結線は,筆者が業界最大手の家電量販店の店頭で新品で購入した,同社製NAD-N15MFのパッケージに納められていた黒いケーブル(東京ニーズのロゴもあります:注)についてテスターで調べたものです.PC-9801NS/L-01と同等の結線であることは,ZD03-002Sの説明記事に記載がありました.ところが,筆者のところでは,PC-9801NS/A,PC-486NOTE ASともに,この結線のケーブルでは,外部ディスプレイには映像が出力されません.
 注:この黒いケーブルは,新品の状態で,間違いなくNAD-N15MFのパッケージに納められていたものです.なぜなら,これは結線をテスターで調べる目的で購入し,調査時に初めてパッケージを開封したものだからです.下で述べるように,このケーブルは実はNAD-N15MFではなかったのですが,なぜ別なケーブルがパッケージングされていたのかは不明です.

実は,NAD-N15MFのパッケージの台紙に記載されている結線図は,"東京ニーズの型番不明ケーブル" のものではありません.明らかに異なっています.そしてその結線図通りに結線されたケーブルが存在します.ジャンク品として単体で入手したものですが(そのためかなりの使用感があります),東京ニーズのウェブページにあった製品画像を見る限り,実はこのケーブルが本物のNAD-N15MFだと思われます.筆者のところでは,このケーブルだと外部ディスプレイに映像が出力されます.その結線です.


また,CRT-NSAという型番のケーブルも,Dサブ15ピン(2列)メスコネクタの12ピンがNCである以外は,上のケーブルと同じ結線となっています.CRT-NSAのメーカーは不明で,いわゆるバルク品の一種なのでしょうか,"アナログRGB変換 98NOTE用 型番 CRT-NSA 長さ 0.3m" と印刷された(バーコードも印刷されていますが)透明なシールの貼られた細長い厚手のビニール袋に入れられた状態で,未開封のジャンク品として売られていたものです.金型の精度があまり高くないようで,バリも多く,他のメーカーの同様の製品に比べて造りが幾分雑な印象を受けます.


■ミニDIN10ピンオス―Dサブ15ピン(3列)メス
 (PC-9801NS/L/NS/A,PC-9821Ne/Ne2/Ne3/Nd/Np/Ns/Nf/Nd2,PC-486NOTE AS/AU/AV/AT,PC-586NOTE AT用外部ディスプレイ接続ケーブル:PC-9821N-K06同等品)



エプソン98互換ノート・BOOKの一部では,ショートカットキー操作により画面表示先を切り替える必要があります:
  外部ディスプレイへの表示 [CTRL]+[GRPH]+[D]
  本体LCDへの表示 [CTRL]+[GRPH]+[L]

110ピン拡張バスにはアナログビデオ信号のピンが定義されていますが,外部ディスプレイ接続用コネクタ(ミニDIN10ピンメス)を備えているPC-486NOTE AS/AU/AV/AT,PC-586NOTE ATではアナログビデオ信号が出力されていないとの情報がある一方で,どるこむの過去ログ,SCSI HDDを繋げたい PC−486 NS2 によれば,エプソン総合カタログの1993年8月版に,PC-486NOTE ASでは110ピン拡張バスにRGB出力を含むとの記述があるとのことなのですが,筆者が八戸ファームウェアシステムのFM Station II FM2-Nに外部ディスプレイを接続して確認したところ,PC-486NOTE AS2ではやはり110ピン拡張バスへのビデオ信号の出力は確認されませんでした.また同様に外部ディスプレイ接続用コネクタを持つPC-9801NS/Aでも,110ピン拡張バスへのビデオ信号の出力は確認されませんでした(PC-9801NS/LとPC-9821Neについては未確認です).またPC-386NOTE AR専用として,本体の液晶モジュールを外して取り付ける外部ディスプレイ接続用アダプタが八戸ファームウェアシステムから出ていました(CRT Adapter AR CRTA-04E).なお八戸ファームウェアシステムのFM Station II(FM2-N)の取扱説明書には,PC-386NOTE AEまたはARに本品を接続すると,外部ディスプレイ出力が可能とありますので,386NOTE ARでは110ピン拡張バスにアダプタを接続しても外部ディスプレイへの画面表示は可能です.
 ※110ピン拡張バスに取り付ける外部ディスプレイ接続用アダプタ(あるいはケーブル)としては,CRT Adapter EX CRTA-03E(八戸ファームウェアシステム)や,NOTEKISS CRT-14(R&D)などがありました.またPC-9821N-U04/PC-9821N-U05(NEC),NMB-S/NMMB-G(メルコ),FM Station II FM2-N(八戸ファームウェアシステム),マルチメディアパック98n MMP-98N/MMP-98N2(コンピュータテクニカ),WIN-note 98(キュービジョン)など,外部ディスプレイ接続用コネクタも持つ110ピン拡張バス用増設機器も多数存在しました.
 ※※80ピン拡張バスに取り付ける機器(FM音源ユニット)で外部ディスプレイ接続用コネクタを持つものには,FM Station II FM2-L(八戸ファームウェアシステム)やCRT ADAPTER AD-286N(ELECOM)がありました.80ピン拡張バスに出力されているディスプレイ信号はディジタルRGB信号ですので,デジタルRGB(8pin)はアナログRGB(15pin)の夢を見た!(Yahoo!ブログ,"おいらの趣味(興味)"の2010年1月10日の記事)にある信号ラインの処理の仕方を参考にすれば,80ピン拡張バスに外部アナログディスプレイを接続できるケーブルが作製できのではないかと思います.この記事中の結線図のアナログRGB端子は15ピン3列のものであることに注意して下さい(詳しくはPC-98 tips集のディスプレイ関連の項を参照).


なお筐体が灰色の98ノート(PC-9801N―PC-9821Na15/X14)では,外部ディスプレイ出力の垂直同期周波数は24.8kHz固定であり,筐体が黒の98ノート(PC-9821Nr/Nw/Ls/La各シリーズ)では,外部ディスプレイ出力の垂直同期周波数を24.8kHz([GRPH]+[1])と31.0kHz([GRPH]+[2])のいずれかに設定可能です(どるこむの過去ログ,[845] 水平走査線周波数について を参照).またエプソン98互換ノート・BOOKでは,外部ディスプレイ出力が可能なすべての機種で外部ディスプレイ出力の垂直同期周波数が24.8kHz固定であるとする説と,PC-486NOTE AU/AV/AT,およびPC-586NOTE ATでは24.8kHz/31.0kHz間での切り替えが可能とする説とがありますが,筆者はPC-486NOTE AU以降の機種を所有していないため,どちらが正しいか確認できません.


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